先日、ネットの速度がめちゃめちゃ遅くなったのでプロバイダを変えた話を書いた。私は自宅でサーバを運用しているので固定IPアドレスが必要なのだが、固定IPを提供している安価なプロバイダはインターリンクとGMOとくとくBBくらいしかない。今まではインターリンクを使っていたが、試しにGMOとくとくBBを契約してそちらにつなぎ変えてみたら、いったんは速くなった。しかしまた極端に遅い時間帯があって頭を抱えた。24年前から使っているDTIのブロードバンド回線はバックアップとして残していたので、そちらに切り替えたらまだ速度は十分出ることはわかった。しかしそれでは固定IPが使えないのでサーバ運用ができない。
というような、誰が理解してくれるだろうか、という文章を書いたのだが、今日衝撃の事実がわかった。
「うちのVDSLモデムは、なんとマルチセッションに対応していた!」
のである。マルチセッションとは、複数の接続先と同時に接続し、特定の条件(IPアドレスやドメイン名)に合致するパケットを特定のセッションに振り分けて使えるという、まさに今の状況を打開してくれる機能である。
ということがわかって、設定方法を調べるのに少し苦労したが、無事セッション1をメインセッションとしてDTIにして自分が使うネット環境は高速にし、セッション2をサブセッションとしてGMOとくとくBBに設定し、サーバのIPアドレスとの通信はそっち経由にするということに成功した。サーバの方の速度は下りは2Mbpsとかとほほな数値が出ていたが、上りは数10Mbps出ていたので十分である。外からうちのサーバにアクセスするときは上りと下りが逆になるので、特に問題はない。
と、ちょっと狂喜乱舞してしまったのだ。何を書いているのかさっぱりわからない人もいるかもしれないが、まあよかったよかったということである。
具体的に書いてみよう。自分のグローバルIPアドレスやDNS逆引きのホスト名などを確認できる「確認くん」というサイトがある。WindowsのPCからアクセスすると、こう表示される。IPアドレスは153.151.xxx.xxxで、プロバイダはDTI。
ところが、サーバ機のデスクトップからブラウザでアクセスすると、こう表示される。IPアドレスもプロバイダも違う。IPアドレスは116.91.xxx.xxxで、プロバイダはGMOとくとくBB。fixとついているのは固定IPオプションのこと。
LAN内では同じネットワークに接続されている2台のコンピュータから外部にアクセスすると(サーバの場合は外部からアクセスされる場合も)、それぞれ別のプロバイダを経由して違うIPアドレスになるということである。
・・・やっぱわかりにくいか。
DTIは速い!