先日のSSTでの、最初のロールプレイの話。この日のテーマは「アサーション」。「相手の立場も尊重しつつ、自分の意見や要求を主張すること」である。
状況:夜12時。11時から電話をしている。そろそろ切りたい。眠くなってきた。明日、仕事も控えている。
相手:つきあいの長い友達
方法:携帯電話
場所:自宅。自分の部屋
という場面設定で、ノンアサーティブな例として、「不十分な主張」の場合は「そろそろ電話を切りたい」と言い出せず、「うんうん、うんうん」とずっと話を聞いているという感じで、「過剰な主張」なのは、いきなり「もう何時だと思っているのよ!明日朝早いんだからね。もう寝たいから切るね!(ガチャン)」という感じ。じゃあどうやったらアサーティブなのか、という例で出てきたのが、
「うんうん。ところで、もう12時になったねえ」
と言うと、相手も「あ、そうだねもう遅いね。じゃあまた今度電話しようね」
ということで、どちらも傷つかない。
ということなのだが、ふと思ったのは、これってすごく日本人的な会話で、「12時になったね」というセリフに「だからそろそろ電話を終えたい」というのを「察して、忖度して」と言外に匂わせてる。しかしこういう婉曲的な表現って、欧米人とかには伝わるのかな。そういう人たちはどういう風に言うのかな。「そうだね12時だね。それでさ・・・」と話を続けられるだけなのでは?と思えなくもない。
と思ったので、講師の人に休憩時間に質問してみたのだが、「そうですね欧米人は自己主張も強くてイエス・ノーもはっきり言いますし・・・どうなんでしょうね」という感じ。まあここは日本だからいいのだが。