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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

松岡圭佑「催眠」読了。催眠療法とか解離性同一性障害、すなわち多重人格が出てくるミステリーで私が好きなジャンル。読んでいて面白いのだが、カウンセラーが街なかで見かけた人を気にかけて、善意で勝手に心理療法を始めるという展開はちょっと無理があるのでは?と思った。臨床心理士が相談者に催眠療法をかけたりして、そんなことあるんかいなと思っていたら、巻末にちゃんと「これはフィクションで、実際にはそんなことしまへん」と注意書きがあった。

多重人格というと思い出すのはダニエル・キイスの「24人のビリー・ミリガン」。あの本は面白かった。本当に実話なんだろうか、人格を統合することなんかできるんだろうか、とか色々なことを考えて読んだなあ。「催眠」では交代人格に関する記述が「ビリー・ミリガン」と矛盾するところがある。どうなんだろう?やっぱこれもフィクションだからそういうものなのかな。

ところで、私は催眠療法を試してみようとしたことがある。うつ病(実際は躁うつ病だが最初の診断はうつ病)になって通院を始めたが一向に良くならず、どうしたらいいだろうと藁にでもすがる思いでいろいろ調べていて、自分に「自分は気力が出る。何ごとも意欲的に取り組むことができる」というマインドコントロールをかけられないか、と思いついた。そしてマインドコントロールについて調べていくと、催眠が深く関係していることがわかったので、催眠術の本を買ってきた。自己催眠をかけられないか、と思ったのだ。しかし本を読んでいくと、自分で催眠をかけるにはまず他人にかけることができないといけないと書いてあり、それは無理だと思った。しかし諦めずに、そうなると人にかけてもらうしかない、と思ってまた調べたら、催眠療法というものがあるということを知った。そういうことをやってくれる「催眠療法センター」というものを見つけて行ってみた。最初にいろいろ説明というかカウンセリングみたいなことを受けて、70万円かかると言われて、こいつはインチキだ、と思ってやめた。

いろいろ迷走していた時期だった。変な宗教に取り込まれなくてよかった。まあ私は宗教嫌いで、当時も宗教を勧めてくる人が何人かいたが、ことごとく突っぱねてたけど。


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