昨日の夜に中島らも「さかだち日記」を読み始めた。最初は中島らもと野坂昭如との対談から始まるのだが、アル中のふたりがアルコールを断ってから何ヶ月で今はどうだ、という話をしているのを読んで、この本が「逆立ち日記」ではなく「酒断ち日記」だと知った。そして対談は数ページで終わり、本当に中島らもの「日記」が始まった。これがこの本のメインコンテンツなのだが、正直ただの日記でつまらない。
他の人のブログを読む感覚で読んでいたが、その辺のブロガーの方がおもしろいんじゃないかな。もしかすると、元々は人に読ませるために書いた日記ではなくて自分の記録だったものを出版したのかと思ったが、そうではなく「月刊現代」にリアルタイムで掲載されていた正真正銘の作品だった。途中でやめようかと思ったが、せっかく借りたし他に読む本もないので頑張って最後まで読んだ。それにしても忙しい人だな。マルチに活動していた人だったから、やってることがバラエティに富んでいる。でも酒絶ちの話はあまり出てこない。
本の最後はまた野坂昭如との対談。今度はアルコールの話は出てこずに、ひたすらバイアグラの話で猥談が延々と続く。野坂昭如ってこんな人だったの?