昨日は京都で同窓会、というか大学のサークルの同期会だった。めちゃめちゃ楽しかった。全部で11人集まったのだが、みんな変わらない。出会って30年経つのだが、外見は多少変わっても当時のノリと中身は全く変わらない仲間がそこにいた。学生時代にタイムスリップしたかのようだった。普段は妻と医者くらいとしか話をしない自分にとって、とても貴重なひとときだった。
まずは自分が在学中にはなかった、構内のフレンチレストランでランチ。説明されたがよくわからなかった肉料理と、説明されたがよくわからなかったデザートを食す。スープの写真を撮り忘れた。みんな話し出すと止まらない。
その後は場所を移動して、学生時代によく行った喫茶店に行ってみたのだが、残念ながらお休みだった。しかたがないのでサイゼリヤに入って、また夕方近くまでお茶をした。昔の話から今の話、仕事の話、子どもの話、趣味の話、健康の話(この歳になるとやはり)、話題は尽きなかった。
ありがたかったのが、みんなの気遣い。この病気が長い自分のことをみんな理解してくれていて、「大丈夫?」と心配してくれたり、夜行バスは押さえているけどそれをキャンセルして新幹線で帰ろうか迷ってる、と話したら、夜行バスは疲れるから新幹線で帰ったら?と言ってくれたり。妻も病気を抱えていることもなんとなくみんなに伝わっていて(ブログにさんざん書いてるしな)、「奥様の調子はどう?」と妻の心配までしてくれた。みんないい仲間だ。
サイゼリヤを出てから先に帰った友だちもいたが、残りのメンツで食事に行こうか、という流れになった。本来の予定ではそれに乗っかって夜は時間をつぶし、最後はネットカフェで時間調整して夜行バスで帰るつもりだった。しかし、その時点で疲労がかなり溜まっていたので、そこで離脱して夜行バスはキャンセルし、新幹線で帰った。帰宅したのは20時半。本当はみんなについて行きたかった。元気な頃だったら間違いなくついて行って、最後までワイワイやっていただろう。こういうときは本当に自分の病気が恨めしく感じる。
会いたいな、と思っていたとても仲の良かった女の子(元カノとも言う)とも会えて嬉しかった。みんなでワイワイやっていたから2人で話せる機会はあまりなかったのだが、最後に電車に乗って移動するときに隣りに座ったから、今ならいろいろ話せそうだな、と思ったのに何を話していいやらわからない。結局あまり話せなかった。昔は話しだすと話が途切れるということはなかったのになあ(と言うか自分がマシンガンのように喋ることが多かった)。なんでだろう?何かが枯れてきたのか。
家に帰ってきて、しばらくは楽しかった時間の余韻に浸っていた。そして一夜明け、現実世界に引き戻された。これからまた元の生活が始まるのだ。「楽しかった」を引きずってばかりではいかない。現実に目を向けて今できることをやっていかなくてはならない。一歩ずつ。