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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

風邪をひいてから4日目。熱は1日で下がったが、まだ咳と痰が出て体がだるい。なんとか6日後の土曜日までには元気になりたい。土曜日には、最初に勤務していた会社の同期会があるのだ。

自分が就職したのは1994年。ちょうど20年前である。それから鬱を発症し、紆余曲折あって3年も休職した挙句、ようやく復職したのに、半年ちょっとしかもたずに結局退職した。

会社を辞めた時には、とにかく悔しかった。復職した時には同期の友達が何人か集まってくれてお祝いもしてくれた。それなのに、すぐに辞めてしまうなんて、みんなに申し訳なかった。自分は後ろめたさを感じ、誰にも自分のプライベートな連絡先を教えずに、ひっそりと会社を後にした。

それから9年。9月の半ばにFacebookで「誰か知っている友達いないかな」と名前で検索していたら、その会社の同期で、寮も同じだった友達がヒットした。昔のことは自分の中ではもう吹っ切れていて、素直に「久しぶり~」と、メッセージと友達リクエストを送った。向こうも驚いて「超!!!」と返してくれた。そして、タイムリーなことに、104日に同期会があるから来いよ、と教えてくれた。東京駅の近くで、17時スタート。

自分は迷った。なんせ体調が不安定なのだ。何かの約束をしておいてドタキャンするのがつくづく嫌になっている。それに、出先で調子が悪くなった時に、東京から自宅まで戻ってこれる自信がない。それから、会費も今の自分にとってはちょっと痛い金額である。昔ならば普通に出せていた金額なのだが。

しかし、せっかく繋がった糸である。一度は自分で切った糸である。それを手繰り寄せたい。久しぶりにみんなに会いたい。そう思って、出席することにした。既にFacebookつながりで、何人もの友達とも繋がった。今度は会って話をしたいのだ。

幹事の2人は自分のことを覚えていてくれた。幹事から送られてきたお知らせによると、なんと同期90人のうち、55人も出席予定だという。まさに「大同期会」である。20年も経ってこれだけ集まるとは。これはますます楽しみだ。

体調に万全を期すために、東京駅のすぐ隣の神田駅前のカプセルホテルをおさえた。当日も早めにチェックインしてから少し横になって休んでから、会場に向かうことにして、帰りもそのままそこに泊まればいい。

だから、あとは当日に動けるかどうか。そこに照準を合わせて体調管理をしていこうと思っていた。その矢先に風邪をひいてしまったのだ。

なんとか間に合ってくれ。そして当時だけでいいから、元気になってくれ。たとえその後1ヶ月は寝込んでもいいから。


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