私がWEBで日記を書き始めて、ちょうど今日で10年になる。当時は「ブログ」というシステムはなく(あったかもしれないが、一般には浸透していなかったかもしれない)、いわゆる「日記サイト」で日記を書き始めた。その後、一般のブログサイトのサービスを利用するようになって、さらにその後自分でサーバを立ち上げた時に、過去の日記サイトのログとブログサービスからエクスポートした記事を、Movable Typeでインポートできるように変換するプログラムを作成し、一気に取り込んだ。そしてこれが2832番めの記事になる。塵も積もれば山となるものだ。
このブログの一番最初の記事から過去の日記を遡って読んでいると、自分はこの10年で全く成長していないことに呆れ果てる。ずっと同じ所をぐるぐる回り続けている。いつまでも回り続けていくのだろうか。いや、昔は毎日大量に書いていたのに、今は数日か1週間に一度くらい、月に3回くらいのときもある。「毎日書かなくても別にいいんだ」と気がついただけでも少しは成長したのかもしれない。
実はその1年ちょっと前、はじめて精神科に入院したときのことだが、病院では持ち込みが禁止されている携帯端末と通信機器を使って、入院生活を日記サイトに毎日アップしていたことがある。精神科病棟の中で起こっていることを事細かく書いていた。これがかなり反響を呼んで、毎日カウンターがすごい勢いで回っていった。
しかし、匿名とはいえ、あまりにもリアルに書きすぎたために、読む人が読むと、どの病院の誰のことかわかってしまう可能性が出てきた。そんなことになっては大変なので、1ヶ月くらいで日記の公開は中止し、全て削除した。しかし、その後も自分は日記を書き続けていたので、実質的にはもう11年くらい日記を書いていることになる。
精神病院に入院するなんて、その時はもう自分はどん底まで落ちた、と思っていたが、今から思うと貴重な体験をしたな、と思う。信じられない奇跡も起こった。
しかし、もう二度と入院はごめんである。