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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

昨日は21:00に寝た後、目を覚ますと2:00。もうちょっと長く連続して寝ていたいけど、まあ前よりはだいぶましになった。その後もう一度寝て、また目を覚ました。かなり長く眠ったような気がしたけど、時計を見ると2:30。なんで?気をとりなおしてもう一度眠り、次は4:00に目を覚ます。う~ん、もうちょい寝よう。ということで5:00前に目が覚めたときにホールに出てきた。今日は2人しかいない。いつもにぎやかなTさんが外泊なので静かだ。5:00を過ぎるとわらわらとみんな集まってきて、お湯が沸くのを待っている。5:00に看護婦がポットを出すのだが、そこから沸くのに時間がかかるのだ。みんながよく使うので、最近容量が大きなポットに取り替えられたのはいいのだが、その分沸くのに時間がかかってしまう。「ふたつよいことさてないものよ」先日読んだ「こころの処方箋」に書いてあった言葉だ。著者の河合隼雄のお気に入りの言葉で、呪文のように唱えているらしい。

6:00近くになった。みんな洗面をしに行ってしまった。私はまだコーヒーが残っているのでゆっくり飲むことにする。インスタントコーヒーも残り少ない。また買っておかなくちゃ。ミルクも切れている。今日は体調はよさそうだ。自分で心拍数を計ってみると、78だった。正常だな。今日は体力テストでも普通の結果が出そうだ。

今日は晴れそうだ。下着類はまだストックはあるが、洗濯をしておこう。と思ったら100円玉がない。しかたなく人から借りる。「洗濯をしたいときに限って100円玉がない」マーフィーの法則みたいだな、と思いつつ、それって「洗濯をしたいときに100円玉がない」ときと「通常小銭入れに100円玉が入ってない」ときを、実際に統計的に比較したわけではない。いいときのことは忘れていて、悪いときのことだけ目につくから、「こんなときに限って」と思ってしまうのだろう。これは人間の自然な心理かもしれないが、「マーフィーの法則」は、それをうまく納得させるものなのだろう。

洗濯物を干しに行った帰り、子猫が小さなネズミのおもちゃと戯れているのをOさんがじっと見ている。Oさんはこの辺の猫を手なづけようとしているらしい。私も一緒に子猫の動作を見ている。いつまで見ていても飽きない。天然の「癒やし系」動物なのだろう。

最近調子がよくなってきたので、ぼんやりしたり寝たりすることが少なくなってきた。その分、時間が惜しくなって、時間があれば本を広げる。例の「宗教関係」の本を読み進める。なかなかいいことが書いてある。相変わらず「神だ神だ」の連続と冗長さには閉口するが、考え方自体は、この本を薦めてくれた知り合いの医者が書いた「人間にはまだ未知のパワーが眠っているに違いない」というものに基づいている。私もその「未知のパワー」というもの自体の存在は信じている。それを引き出すために、宗教やらヨガやらいろいろなものが生まれたのであろう。そういう「未知のパワー」つまり「潜在能力」を引き出すためには、人間の潜在意識に働きかけなくてはいけない。それは自分の中にある「何か」を信じることであって、宗教ではそれを「神」と呼んでいるのだろう。私はあえて「神」とは考えない。あくまでも「自分に内在する未知のパワーを引き出すための潜在的な何か、それは自分自身」と考えている。私は「アンチ宗教」だが、それは自分が特定の宗教に入信するのが嫌なだけで、宗教自体を否定しているわけではない。ただ、宗教の持つ排他性が嫌いなだけである。一人ずつ「神」は違ってもいいじゃないか。どうして自分の「神」を他人に押しつけるのだ。そしてそれを否定するものを攻撃するのだ。

作業棟に行って、まず体重と体脂肪率を計り、その次に血圧と心拍数を計る。あれれ、心拍数102だ。なんで平常時で100超えてるんだろう。しゃーねーな。これで始めるか、というわけで今日も体力テストから始める。結果は「6段階中の3。普通」と出た。よしよし。次に通常トレーニングをする前に、裏手のグランドへ行って一曲だけオカリナを吹く。

続けて20分を2セット。結構汗をかいて気持ちよかった。2回目に漕いでるときには、なんだか自分がだんだんハイになってくるのを感じて、ついついピッチ音より速いペースで漕いでしまいがちだった。なんだか体中からエネルギーが湧き出てくるような感じだ。いい傾向なのだろう。「湧き出ろ湧き出ろエネルギー」なんて不気味に笑いながらつぶやきつつ、ペダルを漕いでいる。端から見るとちょっと危ない人かもしれない。

昼食時、自分の席に8月分の入院費の請求書が置かれていた。お、ついに来たか。いったいいくらかかるんだろう…。どきどきして封を開ける。おぉ、思ったよりも安い。私が入院したのが8月2日なので、ほぼ1ヶ月分の入院費なのだが、初月はCTやらレントゲンやらいろいろ検査があって高い、と聞いていたので覚悟していたのだが、それほどでもなかった。生保の保険金は入院5日目から出るが、最初の4日分を引いてもお釣りが来る。「入院して儲かる」という話は聞いたことがあったが、これなら9月分はもっとお釣りがくるに違いない。よかったよかった。と言いつつこれで万が一保険金が下りなかったらどうしようかな。まあ、その心配はなさそうだけど。

午後一番に入浴後、今度はコンピュータウイルスに関する記事を読み始める。ウイルスに関しては、ある程度の知識はあるが、記事の中でおもしろい事例を見つけた。ある企業で「ウイルス防災訓練」というのをときどきやっているそうなのだ。これは、その会社の情報システム部が、不定期にわざと添付ファイル付きのメールを社員同報で流し、うっかりそれを開いてしまうと「あなたはウイルスに感染する可能性のある行為をとりました。大変危険な行為です」と赤字ででかでかと出てきて、以下にウイルスに関する注意事項が出てくる、というものだ。添付ファイルは上記内容を記述したHTMLファイルで、中のスクリプトが実行されることによって誰が添付ファイルを開いてしまったか記録されるらしい。おもしろそうなので、自分の所属している山岳会のMLでもやってやろうと思った。最近メンバーでも数人がウイルスの被害にあっており、なんとかウイルス対策に関する啓蒙活動をしようと試みているのだが、みんないまいちピンと来ていないようだ。私の名前で出すとみんな安心して添付ファイルを開くかもしれない(それも本当は危ないけど)ので、「なぜか知らないけどML宛にきた外部の人からのメール」という想定で、それ用にフリーのメールアドレスを取得し、MLの管理者に「こういうことやりたいんだけど」という趣旨を説明した上で、MLへの登録依頼を出す。MLの管理者も大手コンピュータ会社に勤めるエンジニアなので、ウイルス対策の重要性は十分認識してくれるだろう。さて、誰がひっかかるだろうか?まあ、仕掛け人が私というのはすぐにばれるだろうけど。

ダミーウイルスのHTMLを作った。うん、我ながらよくできている。誰が送ったのかわからないと大騒ぎになるかもしれないので、仕掛け人が私というのも入れておいた。ついでに「この添付ファイルがダミーウイルスであることをMLでばらさないでください」という文言も入れておいた。誰かが「いや~、ひっかかりました」なんてMLで書いてしまったらおしまいだからである。

夕食前にリラックス体操。このやり方が載っている冊子をくれたHさんによると、「毎日続けていると、体の悪いところが普通でも少し痛くなってきますよ。それはいい兆候だから気にしないで」ということだ。私の場合、背骨のちょうど真ん中あたりが少しじんじんしてきた。私は背骨が歪んでいるので、そこが反応し始めたのだろうか。

昨日、主治医が無事帰国して、夜になってようやく面談することができた。まず、眠剤が替わってから、中途覚醒はあるものの眠りが持続するようになってきたこと、近くの駅前周辺ならあまりストレスは感じないが、電車に乗って人混みの激しい場所まで出るとやはりストレスを感じたこと、その晩は眠りが浅く30分おきに目が覚めたことなどを伝える。そして、以前はあまり読む気にならなかったコンピュータ関係の雑誌が、最近は読みたくなってじゃんじゃん読んでることを告げた。主治医の言うことには「まあ、少しずつよくなっていってますね。でも、あせらずにいきましょう」なんかいつも言うことは同じのような気がするが、それはそれでいいのだろう。眠れるようになりました。じゃあすぐに薬を減らしましょう。そういうものでもないだろうから。

次に「以前も会社を長期にわたって休んで自宅療養したが、いったんよくなったものの、またぶり返したので、今回はもうそれを繰り返したくない。そのために、自分の行動やものの考え方を変えていきたいと思っている、それでカウンセリングをお願いしたい」という旨を告げた。アダルト・チャイルドの本の「原家族ワーク」をやっていて、カウンセラーに相談したいと思ったのがきっかけだったが、いろいろ本を読んでいるうちに、他にもいろいろカウンセラーと相談したいことが出てきたので、あえてアダルト・チャイルドの話は出さなかった。主治医はこう答えた。「じゃあ、心理の方にお願いを出しておきます。ただ、向こうの都合もあるので必ず、とはいかないかもしれません」そうなのだ。ここの病棟でもカウンセリングを受けている人はいて、毎週何曜日の何時から、と定期的に受けているようなのだ。ということは、カウンセラーの週間スケジュールに空いている枠がないと、カウンセリングは受けられない。受けられるといいのだが。

「ウイルス防災訓練」のメールは、ML宛に出すといくらなんでも怪しすぎるので、メンバーにBccで送ることにした。で、さっそく送ろうとしたが、なぜかサーバからエラーが返ってきて送れない。サーバからのコマンド発行結果は「ok」と出るだけだ。「ok」がエラーメッセージなの?ひょっとして、大量(と言っても50人くらいだが、これでもやはり大量か)のアドレスにBccで添付ファイルを送る、というメールがSPAMと見なされてはじかれたのか。よくわからんが、10人ずつにわけて出してみよう。今日の昼にMLに「ウイルスに注意してください」と出したばかりなので、今出すとみんなが読むのがそのメールの直後になってしまうから、やっぱり明日出そう。でも、やっぱ出せなかったらどうしようかなぁ。一人ずつToを指定して出すかぁ。めんどうだけど。

20:00を過ぎた。「心のタイム」だ。例の「宗教関係」の本を読み進める。基本的な考え方は、まあ賛同できるのだが、今度はたとえがめちゃくちゃ極端だ。「自分に自信を持て」うん、まあそれはそうだな。「完全なる自信を持てば、山に向かって動けと命令すれば山さえ動かせる」嘘つけ。「完全なる勝利を確信せず、少しでも逃げ道を作ってしまえば、必ずその逃げ道に陥るであろう」必ず?なぜそう断言できる。「リンドバークは完全なる自信を持ち、いっさいの逃げ道を作らず、救助を求める無線機さえ持たなかったので、大西洋横断に成功したのだ」機体が故障したらどうなったと思う?自分に完全な自信を持っていれば、機体は絶対に故障しないとでもいうのだろうか。う~ん、疑問はつきない。まあ、この本ももう少しで読み終わるから、もう少しおつきあいしてあげよう。この本を読み終えたら、この間持って帰ってきたカーネギーの「道は開ける」を読もうかな。あれはいい本だ。前とはまた違った発見が期待できる。

と言ってる間に、いや書いてる間に時は過ぎゆく。さて、そろそろ着替えて洗面しよう。明日も元気で一日過ごせますように。

昨日は21:00に眠剤を飲んでベッドに潜り込んでから、寝付くのは昨日より早かった。1:00にいったん目が覚め、次に3:00に目が覚めてから、次は4:00から眠れなくなったので、起きてホールに出てきた。MちゃんとKちゃん(と呼ばれてるおじいさん)がいる。昨日はMちゃんは見あたらないと思ったら、18:30から寝てたらしい。ずっと調子が悪いようだ。「生きていても何もいいことがない。生きているのがしんどい」とう言う。ずっと悩んでいるみたいだ。「自分の中で2人が闘ってるの。そんなことしちゃだめ、ていう人と、もう電車にでも飛び込んじゃえ、ていう人がいるの」そう言う。いつの間にかS君やUさんも起きてきて、「生きていればいいことたくさんあるよ。死んだら両親もみんなも悲しむよ」そんなことを言ったりするが、そういう当たり前のことはさんざん言われてきただろう。私は何を言っていいかわからない。やはりそういう気持ちになったこともなければ、医者でもカウンセラーでもないので、下手なことは言えない気がする。「死ぬ死ぬ」と人前で言ってる割に死なないだけの「自殺狂言アピール」かもしれないが、実際に自殺未遂も2回やっているというし、何を考えているのかは本人にしかわからない。いや、本人にもわからないかもしれない。

その後Mちゃんは姿を消し、私はKさんとえんえんと喋っていた。気がつくと6:00をまわっている。洗面して着替えなくっちゃ。6:30からはいつもの通りラジオ体操なのだが、私は前から疑問に思っていることがある。「ラジオ体操第一」の前に、日替わりで体をほぐす簡単な体操があるのだが、「両手を大きく前回ししましょう」と言ってから「さあ、両手を前から後ろへ」と言うのだ。私の感覚では「前から後ろへ」は「後ろ回し」だと思うのだが、NHKの人はそう思わないのだろうか。

この作業の途中に、S君が「散歩行きませんか?」と誘ってきたが、「気が向けば行くから先に行って」と答える。どうせ行き先はいつものグランドだ。さてオカリナでも吹くか、と思って散歩に行こうとしたら、S君とMちゃんが喫煙所にいるのが見える。う~ん、どうしよっか迷ったが一人で行った。せっかく誘ってくれたのに悪いが、私はちょっと一人でいたい気分だったのだ。と言うか、最近オカリナのリクエストが増えて、ちょっと閉口している。一緒に行けば、また「○○吹いて」と言われるのはわかっている。私は誰のためでもなく、自分のために吹くので、自分が吹きたくもない曲を他人からリクエストされるのは実は迷惑なのだ。「今は」人に聞かせるために吹いているわけじゃぁない。「今は」と書いたのは、もちろん人に聞いてもらうために吹くこともあるからだ。要はコンサートに出演するときなどだが、今は自分を癒やすために吹きたいし、それとは別にコンサートに向けての練習もしたい。練習しているところを見られるのもあんまり気持ちがよくない。

一人でグランドに行き、昨日やってみた「竹田の子守歌」をもう一度やってみる。昨日よりも即興部分がうまくいかない。何度か吹いていると、S君とMちゃんがやってきた。Mちゃんが「リクエストしていい?」と聞いてくるので「それが嫌なんだ」ときっぱり答える。この子に中途半端な優しさは却って危険かもしれない。S君は、私が一人で吹きたいというのを察知していたようで、「やっぱ一人でいたかったんだ」と納得して、二人して少し離れたところへ行ってしまった。私は続けて、即興でいろいろなメロディーを吹いてみるが、それもいまいちうまく決まらない。日によってインスピレーションに差があるようだ。

今日は何の予定もない。ひたすら日経BP社の雑誌を読みまくる。やたらめったら読むのではなく、10数冊たまっている雑誌の目次を全部チェックし、今一番関心のあるセキュリティ関連の記事に丸をつけ、付箋を挟む。そして、それらの記事から優先して読んでいく。これらの記事を読めば読むほどおもしろい、と感じるのは、ついこの間まででは考えられなかったことだ。

午後もひたすら雑誌の記事を読みまくる。日曜日だからカラオケをやっているが、カラオケなんかよりもこっちの記事の方がおもしろい。おかげで日記を書いてる暇もない。いったいどうした変化だろう、と自分でも少し不思議だが、まあ勉強できるときにしとかなきゃ。

夕食前にリラックス体操。これくらいはやんなきゃ、本ばっか読んでると肩が凝ってしかたない。それにしても今日の日記は自分で書いててもつまらんなぁ。

日経バイトの特集記事「常時接続を活用するインターネットVPNのすべて」を読み終える。う~ん、勉強になった。

ちょうど記事を読み終わってスクラップしているときに、連絡会の時刻になった。今週最後の司会を務めるが、結局普通にやってしまった。最後に何か一発かましたかったが、年配の方も含めて50人くらいいるので「ふざけるな、まじめにやれ」という人が一人くらいいてもおかしくないため、自粛した。「皆様からのご意見、ご要望があればおっしゃってください」と言うと、一人の女性が手を挙げて訴えた。「トイレを流さない人がいるのでなんとかしてください。あと、トイレのドアを開けっ放しでする人がいるので、なんとかしてください」はらほろひれはれ~。そんな人がいるのか。本当に忘れっぽいのか、単にボケてるだけなのか、排泄物&排泄姿露出狂なのか。

連絡会の後、MちゃんとHさんが卓球をはじめたので、自分もラケットを持ってホールへ行く。と、ホールのCDプレーヤーでOさんがCDを聞いていたみたいで、ちょうどケースにしまうところだった。この間、彼女がゴスペルが好きだと聞いたので、私の持っている30枚あまりのCDをごそっと持ってきて(メディアだけで持ってきてるので「ごそっと」という感じではないが)、いろいろお勧めの曲を聞かせた。彼女はゴスペルの他にもDoo-Wap系が好きらしく、14 Karat Soulは気に入ったようだ。

その後I看護士が卓球しようと誘ってきたので、しばらく卓球をしてたら、Oさんはいろいろ自分で選んで試しに聞いているようだった。私が持っているCDは、普通のCD屋には売ってないものばかりで、よほど大きなCDショップで買うか、後は海外からインターネット通販で買ったようなものばかりなので、どれもこれもはじめて聞くものばかりらしい。まあ、一般の人はそうだろうな。とは言え、私が持ってきているCDは、マニアの中でも割とスタンダードなもので、家に帰ればもっとマニアックなものがたくさん転がっている。

20:00になってI看護士はあわただしく仕事モードに帰っていった。私も病室に帰ってきて汗を拭き、今これを書いている状態だ。さて、あとは着替えて洗面してから、21:00の服薬、就寝まで何か「心を癒やす」本を読もうかな…。

う~ん、睡眠のパターンがめちゃくちゃだ。21:00に眠剤をもらって寝たはいいが、やはり何回か夜中に目を覚ます。寝つくのにはいつもより時間がかかったが、これは眠剤を飲むのがいつもより遅いから当然だろう。寝るとき腹が痛かったのも関係あるかもしれない。夜中にやはり寒さを感じたと思ったら、窓が開いていた。と言うか自分が寝る前開けたんだった。寝るときは少し暑かったのだが、夜中になると急激に気温が下がるので困ったものだ。窓を閉め、使用していなかったタオルケットをかぶってもう一度寝る。が、それを含めて3回くらい目が覚めた。寒さを感じてなかったらもう少し続けて眠れていたのかな?結局5:00に起きてホールに出てきた。すでにホールの半分は電気がついていて、喫煙所には大勢の人が集まっている。

体重を量ると、昨日より1キロ近く増えてるが、これくらいは変動して当たり前だろう。トイレで携帯からメールチェックし、コーヒーをいれる。6:00が近くなると喫煙所には誰もいなくなってしまった。みんなフライングして洗面するのだ。今日はいい天気だ。一昨日に引き続き、もう一度自宅に戻らないといけないが、雨だったら憂鬱なところだった。私も洗面を済ます。コーヒーを飲んで顔を洗ったら、かなり頭がすっきりしてきた。今日は調子が良さそうだ。

自分の中で何かが変わり始めている。それを実感している。最近になって、急にコンピュータ関係の雑誌を読み出したのもその兆候だ。もともと好きなジャンルの本とは言え、少し前まではなかなか開くことができなかった。自分の心を癒やす本ばかり求めていた。が、今はそれだけではものたりない。本を読むという作業は、本の内容にもよるが、結構神経を使うことも多い。「癒やし系」の本なら読めるが、コンピュータ関係の本は神経を使うので読めなかった。それが今では読めるようになり、しかも楽しいと感じている。何かが変わり始めている。

朝食後、一人で散歩に行ってオカリナを吹く。自分の好きな曲を何曲か吹いたあと、しばらく即興で適当に吹く。その後は、「竹田の子守歌」をゆっくり優しく吹いて、いきなりテンポアップし、即興でジャズっぽくアレンジして吹いた後、また元の通りゆっくり優しく吹いた。これは一つ「オカリナのレパ」というか「ネタ」ができたような気がする。私が8月に出ることになっていたアマチュア音楽家のコンサートが1月にも出る。1月には出たいと思っているが、その中の一つとしようかな。

外出までの空き時間、外出してからバスの中、そして運良く座れた電車でずっと「続・マーフィーの法則」を読んでいたら、ちょうど降りる駅に着く寸前で読み終えた。久々に読んだが、やっぱおもしろい。この間は何気なくKさんに「理屈で説明つかないことは、これは法則なんだって思えばなんか納得できますよ」と何気なく言ったのだが、読んでみて自分で改めて納得した。Kさんとの会話がなかったらマーフィーの法則なんてずっと忘れていただろうに。不思議なものだ。

電車に乗って自分の家へ。とりあえずP-in Comp@ctとCFカードが入った袋を探すと、ああやっぱり置き忘れていた。全くもう、こんな大事なものを忘れるなんて、以前なら考えられないことだ。やはり少し頭がにぶっているのか。出かける前の「忘れ物チェック」はいつも入念にやっていたのに。それさえあればもう安心。とりあえず家で時間をつぶす。

忘れ物はないな、と思って再び病院へ戻る。家から歩いて駅まで行ってから、「あ、帽子忘れた」そう、かぶってきたお気に入りのJcak Wolfskinの帽子を置き忘れてきた。まあいいや。忘れたといっても自宅にだし、これからはそんなに暑くないだろうから。それにしても、前と同様、また忘れ物をしてしまったこと自体ちょっとショックを受ける。まだ頭のネジがゆるんでいるようだ。

ちょうど電車が来たので、乗ってから定期購読している「山と渓谷」を開こうとする。ちょうど10月号が家に届いていたので、デイバックに入れた、入れた、入れたはずなのに、あれれない。待てよ、10月号と入れ替えようと思って持ってきた9月号をデイパックから出したのは覚えているが、うん、よく考えると10月号を入れた記憶はない。はぁ、また忘れちったよ~。

乗り換え駅に着く。ちょうど昼飯どきだ。何を食べようかな。外食したからにはうまいものを食わなければ。迷った末、「石焼き牛カルビビビンバ」を食す。うむ、うんま~い。これでまた病院の食事がしばらくまずくなってしまう。

昼飯を終えた後、また電車に乗るために歩く。今日は土曜日なので人混みも一昨日以上なのに、不思議とそんなにストレスを感じない。もうヒーリングのCDをかけなくても、騒音に耐えられる。耐えられるつもりでいて、後から疲れが出てくるかもしれないが、以前ならこの時点で疲れが出ていた。今日はかなり大丈夫だ。お気に入りの足裏マッサージの店の前を通ったとき、誘惑に駆られたが「別に疲れてないし」とぐっと我慢。無駄遣いもいけないだろう。しかし、目的の駅まではもう少し人混みの中を歩かなければならない。歩いているうちに、なんか少し疲れが見え隠れし始めた。いかん、そろそろ限界かな。そう思った私の体は、駅への入り口を無視してそのまま駅前のクイックマッサージの店に吸い込まれていった。

クイックマッサージを後にし、電車に乗り込んで座席を確保し、今これを書いている。ストレスが徐々にたまり始めている。すでにヒーリングのCDもかけており、このセンテンスを書き終えたら、しばらく目を閉じて休もう…。

駅についたら、バスの発車時刻まで時間があるので100円ショップをぶらぶらする。巾着袋をいくつか買った。アトピーの薬のストックなど、いくつかコンビニ袋にしまって引き出しに入れてあるのだが、どうも取り出すときにがさがさ音がするのが気にくわないので、布製の袋に入れることにした。探しているうちにあっという間に時間は過ぎ、バスに乗って帰ってきた。

病棟に戻ったが、あまり疲れは感じない。買ってきたり持って帰って来たものを整理する。いったん置いてから、少し休めばいいものを、全部片づけてしまってからでないと気が済まない。この性分をなんとかしないと、と思いつつ動かす手は止まらない。

夕食の放送がいつもより10分近く入った。えらく今日は早いな。土曜日で人が少ないせいか?ふりかけを持っていったら、今日は赤飯だった。「敬老の日だから」と看護婦は言うが、敬老の日だと何で赤飯なのかよくわからん。

シグマリオン2の新機能を発見した。と言うか、プレインストールされているソフトが前機種より増えていて、まだあまりよく見てなかったのだが、「P-in電波状態確認ユーティリティ」というのがあったのだ。P-inは普通のPHSと違って液晶表示がないので、電波が入るのかどうかわからない。それを、こいつの画面上から、通常の携帯やPHSの液晶表示と同じようにアンテナの絵で表示してくれるのだ。なかなかおもしろい。

今日は土曜日なので連絡会もない。外泊も多いので、ホールは閑散としている。毎週土曜日はこんなものだ。早くから卓球をやっている音がするので、私も乱入する。変な癖がついた素人相手にしばらく打ってたら、なんか自分のフォームが少し崩れてしまって、次にS君とやるときになかなか入らなかった。その直前にやったKさんが、ナックル気味の球ばかり返すので、少し持ち上げる癖がその時だけついてしまった。変な癖をもった素人を相手にするときに一番嫌なのがこれだ。自分のフォームまで崩れてしまう。卓球は早々に引き上げて、後は読書をすることにする。

20:30も過ぎた。もう少しやったら終わりにしよう。まだ洗面も済ませてないや。今日はそんなにストレスを感じなかったけど、ちゃんと眠れるかな?

ちくしょう、ぜんぜん寝た気がしない。20:30から5:30までの9時間の間、目を覚まして時計をみるたびに30分くらいしか進んでないし、おまけに夜中にくしゃみが連発して出て、喘息まで出た。これは、昨日寝ようとしたときに、スウェットだと暑かったので、上はTシャツだけで寝たせいだろう。夜中になって冷え込んできて、しかも寝相が悪いので布団はどっかへ行った状態。体がかなり冷えたためにくしゃみと喘息。ありがちなパターンだ。喘息が出たときは寝た状態だと苦しいので、しばらくベッドに座って落ち着くのを待ち、スウェットを改めて着込んだ。そのあとはくしゃみや喘息は落ち着いたものの、浅い眠りですぐに目を覚ます状態は変わりない。昨日のストレスは、こういう結果で出た。

トイレの個室に入って、携帯のi-modeからリモートメールを利用してメールチェック。携帯で読むとうざったいので、差出人とサブジェクトを見て、読む必要のありそうなメールだけ目を通す。1通、返事を出す必要のあるものがあった。i-modeで返事を書くのはめんどうだが、内容は短くてすむので、暇のあるときにゆっくり返事を書こう。

寝ぼけた頭を覚醒させるために、朝一番に濃いめのコーヒーをブラックで飲んだが、まだぼ~っとしている。ラジオ体操&服薬後、朝食までの20分、何か元気の出る音楽でも聴こう。「ACAPPELLA」の「Hymns」にした。聴きながら、昨日持ってきたウェンガーナイフで日経オープンシステムの記事をスクラップしていく。やはり切れ味は抜群だ。こういう単純作業は寝ぼけた頭を覚醒させるのに効果的かもしれない。

朝食後、久しぶりに一人で丘へオカリナを吹きにいく。調子が悪いときは一人で吹きたい。もともと自分のために吹いているのだから。オーディエンスがいると緊張するし、リクエストなどと言って自分の吹きたくないものも吹かなければならない。目を閉じて、頭に浮かんだメロディーを適当に奏でる。

散歩のついでにデイケア棟に寄り、そこのトイレの個室で今朝のメールの返信を書いて出す。「事情により隠し持っている携帯から送信します」という文言で始めたが、彼が公開していた頃の日記を読んでいたとしたら、「どうやって隠し持てたのだろう?」と不思議に思うかもしれない。

病棟に戻って喫煙所に行ったらKさんがいたので、マーフィーの法則を貸してあげた。私は続編の方を読むことにしよう。続編の方が私にはおもしろい。1冊目はアメリカで出版された本を和訳したもので、アメリカの諺をもじったりしたものもあってわかりにくいところがあるけど、続編は本編を受けて日本人が作った法則を収録しているからだ。

「続・マーフィーの法則」を読みながら、ふと心拍数を自分で計ってみた。106だった。やはり調子が悪いときは平常時心拍数が高い。午後になれば回復してくると思うのに、作業療法は午前中しかできないのが残念だ。でも、いい状態の数値だけみて安心するより、悪い状態の数値をみて安心する方がベターだろう。

作業棟へ体力トレーニングへ行く。どうせ今日もはじめから心拍数が高くて調子が悪いから、体力テストをやってもレベル1だろう。そう思いつつ、体力テストのメニューを選んでエアロバイクを漕いだところ、以下のような結果が表示された。
 エラー→5
 エラー→HR0.66%
なんじゃいこりゃ。エアロバイクの取説があったので調べてみると、エラー5とは「体力テストの結果がマイナス値になる」ということで、つまり「6段階中の0未満」てことだ。おいおい、そんなに今の俺には体力がないのか、しゃーねーなぁ。ちなみにHR0.66%というのは、体力テスト中の脈拍検出エラー率で、0.66%ということは、ほぼ正確に心拍数を検出していることなので、不整脈などによる影響ではない。これを漕いでるときは実際にそれだけの体力だったのだ。

少し休んでから、気を取り直してもう一度心拍数を計ってみる。さっきより少し低い。朝は調子が悪いけど、昼に向けてだんだん調子はあがっていくはずだ。もう一度体力テストをやってみると、今度は「6段階中の2。やや劣る」と違う結果が出た。多分、午後にやるとまた違うんだろうな。

調子がよくなったので、昼から読書。というか、新たに会社から送られてきた日経オープンシステムの記事を読む。5回連載の3回目から5回目を読んでから、あらためて1回目を読むのも変な気分だったが、ま、別にいいだろう。

と、名前を呼ばれて目が覚めた。「パラマウント楽な状態(手動)」で読んでいたのだが、いつのまにか眠りこけていた。そんな体勢でも眠ってしまう、というのはやはり睡眠が足りてないのであろう。

入浴を挟んで2回分の記事を読み、続けて日経バイトの特集記事「サーバに不正侵入されたら」を読む。けっこう長い記事で、前半がUNIX編、後半がWindows編だ。やっとUNIX編を読み終えた。日経オープンシステムの記事はアプリ系の話だったが、今度はインフラ系の話だ。私はどちらかと言うと社内ではインフラ系の人間で、UNIXもWindows系もシステム管理はずっとやっていたので、このあたりの記事もとても興味深く読めた。でも、インフラは疲れるんだよね~。なかなか目に見えなくて評価されにくい仕事なんだ。「アプリもやりたい」とずっと主張していたのだが、インフラはシステムに関するテクニカルな知識が必要で、実際にできる人間が限られているため、他の人間にはなかなか振れない、ということでずっとインフラをやっていた。

入院する直前は、現場から離れて「部門における生産性向上」という、部門横断的なテーマを進めていたが、それはそれでやりがいがあった。なんせ、これはインフラからアプリ、特に様々な開発言語に精通していないと全体が見渡せないからだ。自分にはうってつけの仕事だと思って、とても楽しくやっていたのに、病気でストップしたのがとても残念だ。インフラからアプリ開発まで、エンジニアとしての技術力には自信がある。だが、この業界の技術の進歩はとても速い。復職したときに技術的についていけるように、現場から離れてもこの類の雑誌なんかで知識をつけなくては。でも、義務感でやっているわけではない。読んでいておもしろいから読んでいるだけである。根っからのコンピュータ好きなんだな、やっぱ。ところで日経バイトを読んでいると、ときどきアルバイト情報誌と間違えられるのは、いたしかたないことだろう。

なんと、アメリカのテロ事件で私に直接被害が及んでいることが発覚した。私の主治医がアメリカに出張に行っていて、飛行機が飛ばないためまだ帰ってこれないそうなのだ。カウンセリングの件と、眠剤を変えてからの状況などを伝えて今後の治療方針を相談したいので、面談を先週末から依頼していたのだが、「水曜日まで病院には来ません」としか聞いていなかったので、木曜日以降に面談できると思っていた。看護婦さんに状況を聞くと、本人から2回連絡は入ったが、いつ帰ってこれるかはまだわからないとのこと。まあ、そりゃそうだろう。カウンセリングは医師を通じてしか依頼できないが、主治医以外の医師を通じてでもOKなのか聞いてみたら、ちょうど別の医師がいて、「カウンセリングは向く人と向かない人がいて、向かない人はかえって病状を悪化させることもあります。なので、本人の状態を一番把握している主治医でないとカウンセリングの依頼はできません」と説明された。ま、あせらず待つことにしよう。

あいからわず普通の調子で連絡会の司会を務めるが、書いてある通りに読むだけではどうも物足りない。と思いつつ、今日も普通にやってしまった。明日は土曜日なので連絡会は休み。残りは日曜日の1回だけだ。最後くらい何か一発かましてやりたいなぁ。いきなり出だしで「みなさんこんばんは。平成13年9月16日、日曜日の連絡会を終了します」といきなり終わらせてしまう、と言うのを思いついたが、怒られるかな、やっぱ。それよりもこれだけの人数を前にして場が凍りつくと困る。やるなら「マジボケ」したふりをしないといかんな。

夜は3日ぶりに卓球したが、S君はなかなか手強くなってきて、2戦して2敗してしまった。うむ、なかなか見切れないサーブがある。あと、構えに隙がなくなってきて、サーブのときにどこにどういう球を出すかかなり迷う。でも読まれていることもあって、2球目からドライブを打たれることもある。サーブは短いのが鉄則で、長いのは意表を突くときにしか使わないのだが、どうも長いサーブを出してしまう癖がついている。

また腹が痛い。ずっと整腸剤を飲んでいたが、飲んでも下痢が止まらないので出してもらうのをやめた。やめたからと言ってよくなるものでもないのだが。

最近は眠剤が効き出すのが早くなってきて、20:30頃には寝てしまうことが多い。眠剤は効いてきたときに寝ないといけない。そのタイミングを逃すと、もう眠れなくなってしまうからだ。20:30というのはいくらなんでも早いので、21:00に就寝できるように、20:30に飲んでもいいか看護婦に尋ねると、21:00に飲む人が何人かいるので、それにあわせてほしいと言われた。それでもいいや。飲んですぐに横になれば、効いてきたときに眠れる。そもそも21:00でも実際の生活と比べると早いのだから。ということで、今後は21:00に飲むことにした。

ということで、今日は20:00には便通の回数だけ書いて、スウェットに着替えて就寝準備。スウェットも暑いけど冷えて昨日みたいになるのは嫌なので我慢しよう。

さて、明日も外出だ。ところで、本当にP-in Comp@ctとCFカードが家にあるか少し心配。本当はデイバックに入れたけど、何かを取り出す拍子に、それらを入れた袋を落としてしまった可能性もあるからだ。でも、そういうマイナス思考はいけない。そのときはそのときだ。去年読んだカーネギーの名著「道は開ける」に、「最悪の事態を想定し、それに耐える覚悟があらかじめできていれば、何も怖くない」と書いてあったが、そうなのだ。そういえばカーネギーの2冊も何度も繰り返し読みたい本だった。明日持って来よう。ベッドの周りが本だらけになるなぁ。

寝る前までは「自分の内面を磨く」ための本を読むことにする。今は例の「宗教関係」の本を読んでるが、発行されたのが昭和37年と古くて、文体や例えが古いのはいいとして、やはり同じことを何度もいろんな表現で繰り返し書いているのが鬱陶しい。「信者」として読むのでなく、「どういう思想か」ということだけを知りたいだけの私にとっては苦痛なことこの上ない。「要点だけ箇条書きでまとめろ」と言いたくなる。

そろそろ21:00が近づいてきた。眠剤をもらって寝ることにしよう。

昨日はぐっすり、とはいかなかった。20:30には就寝して、2:00頃には目を覚まし、その後何回も目を覚まして、3:00過ぎからは、眠いのに眠れず、結局4:00前にはホールに出てきた。出てきたときは少しぼんやりしてるかな、と思ったが、すぐに頭がすっきりしてきた。

今日は珍しく分裂病のSさんがいる。Sさんは「分裂病」と診断されていながら、ものすごく自分のことを客観的に分析し、理路整然とものを話す。ぜんぜん分裂病には見えず、他の人からもそう言われるという。彼が通っていた開業医からも、「あなたはとても理路整然にものを話す」と言いつつ、診断では「分裂病」だったそうだ。彼は自分が本当に分裂病かどうか悩んでいるが、でも病名なんてどうだっていい、とにかく治ればいいんだ、そう言ってる。本当はどこからどこまでが何の病気か、なんて明確な境界線はない。でも医者は診断書を書くのに、何らかの病名を書かないといけない。理路整然と話はできるとは言え、「幻聴」「妄想」という分裂病特有の症状を示す限り、医者は「分裂病」と書かざるを得ないのだろうか。彼は20年くらい前から症状が出始め、いろいろ薬を試したそうだが、効果はなく、却って副作用の方が大きいので、今では眠剤だけ飲んでるそうだ。

外で雷が光ったと思ったら、雨が降ってきた。やだなあ、今日は外出なのに。ネットの天気予報サイトでチェックすると、今日いっぱいは降水確率10%となっているのだが。昨日の23:00時点の発表だから、6:00になればまたチェックしよう。

朝から外出の準備。今日は8:00には出るので、早めに準備をしよう。パジャマから普段着に着替えて、半袖のパジャマをデイパックに突っ込む。CFカードやP-in Comp@ctも巾着袋につめる。今使っているハンドヘルドPC「シグマリオン」の後継機種「シグマリオン2」がどうしてもほしくなったので、今日買ってくるつもりだ。シグマリオン2、売ってるかな~?すでに在庫切れの可能性が高いなあ。

どうしてもシグマリオン2がほしくなった理由は、今の私はこのマシンを「サブ」ではなく、普通のPC代わりに「メイン」として使っているため、かなりヘビーな使い方をしているからだ。今ではファイルシステムに割り当てたメモリの容量を気にしつつ使いながら、その一方で「メモリが足りません。アプリケーションを終了してください」というように実行時にもメモリ不足が発生する。それに、ときどき「あら、フリーズした?」と思うほど動作が遅いこともあり、本当にフリーズすることもある。

朝食前に体重を測定する。また最低記録更新だ。少しずつ痩せていきつつある。いい痩せ方だと思うので安心だ。腹も以前に比べるとかなりひっこんだ。4年くらい前だろうか。うつ病の前兆とも思える胃痛が始まったときの頃の話。胃腸科の病院に行って、仰向きに横になって触診を受けた後に、医者に「いつもおなかはこんな感じですか?」と聞くので、何かやっぱり悪いところがあったのか、と思いつつ「はい、こんな感じです」と答えると、「腹が…」なに、腹がどうしたんだ。なんだなんだ。「出てますね」なめとんのか、おい。

8:00になるのを待って外出。バスに乗る前から、なんだかしんどくなってきた。大丈夫かいな。バスに乗ってヒーリングのCDをかけ、目を閉じる。皮膚科の診察は9:00からだが、受付は8:30から。8:32に皮膚科に着いたら、すでに先客が4人ほどいた。話に聞くと、地元の人が診察券だけ出してそのままいったん家へ帰り、また来る、ということをしているそうなので、実際にはもっとたくさん先客がいるかもしれない。どうせ薬を出してもらうだけなので、「薬だけでお願いします」と言うと、「2回目なので薬だけ、というのはできません。診察でお願いします」と言われた。1回目も全く診察なんかしてないで、私の言いなりで医者は薬を出したんだけどなあ。ま、そんなことを受付の人に言ってもしかたない。ゆっくり音楽を聴きながら待つことにしよう。あせらずあせらず。

と思ったら10分くらいで呼ばれた。まだ9時前なのに診察を開始しているようだ。良心的な病院だな。医者は2人いて、前回は女性の医者だった。「前回の女性の先生は、まだ来てないのですが、院長先生でもいいですか?」看護婦が聞くが、そんなのどっちでもいいから「はい、いいですよ」と答える。

あらためて医師にいろいろ説明し、薬さえあれば自分はコントロールできる旨を告げる。「普段かゆくなって掻くときも、爪を立てずに指の腹でこすった方がまだましですよ。そういう癖をつけておくと、寝てる間に無意識に掻いてしまうときも、爪を立てずに指でこするようになりますよ」それはいいことを聞いた。やはりいろんな医者にかかると、少しずついいことを教えられる。少しずつ悪いことも教えられている可能性もあるが。

皮膚科を後にし、電車に乗る。うわ、すごい混雑だ。通勤ラッシュか?いやラッシュの時間帯は過ぎている。よく見ると「すごい混雑」というほどでもなく、まあ座席が全部埋まっていて立っている人がたくさんいるだけで、電車としては普通の状態だ。これを「すごい混雑」と一瞬思いこんでしまうほど、やはり自分は人混みにストレスを感じてしまっている。座れないので、吊革につかまり、ヒーリングのCDをかけ、じっと目を閉じたり窓の外を流れていく景色を眺めたりした。景色といっても、街並みが過ぎていくだけで、おもしろくもなんともない。

電車から降りてからがすごかった。電車に乗っているときよりもすさまじい騒音。思わずCDの音量を最大にする。いつも病院内では、普通に聞くときは音量レベル8、寝るときなどにはレベル3で聞いているのだが、ここではレベルを最大の25にしても、それが周りの騒音にかき消される。耳からもこんなに感覚刺激を受けていたのか。すさまじいストレスだ。

何はともあれまずシグマリオン2だ。DoCoMoショップが開くのを待ち、まずそこで携帯を解約し、シグマリオン2の販売価格を聞く。オープン価格なので、とりあえずここDoCoMoショップでの価格が定価と思っていいだろう。54,800円だった。次に、PCショップへ行くと、店頭の携帯電話のコーナーにいきなり「シグマリオン2」とでかでかと書いてある。一言目に「シグマリオン2在庫ありますか?」と聞くと「ありますよ」おお、あったあった。こっちで買った方が安いに違いない、と思いきや、ここでも54,800円だった。発売されて1週間もたってない。まだ値下げしてないのだ。どうせ他の店へ行っても同じだろう。まあ、DoCoMoショップと同じ値段だが、ここで買うと店のポイントがたまる。即決で買った。

ところで、さっき「携帯を解約し」と書いたが、これは別に自分がずっと使っている携帯を解約したわけではない。入院して間もない頃、P-in Comp@ctの接続がたびたび切れるのに業を煮やして、「PHSだと電波が弱くて携帯じゃないとだめだ」と思ったのだが、携帯は取り上げられてしまっていたので使えない。そこで外出したときに、型落ちした一番安い携帯を通信用に買って契約しておいたのだ。そこまでやるか?と思うが、毎日日記をアップすることにしていた私は、通信ができないと非常に困る。それで、入院期間中だけの契約のつもりで買っておいた。

だが今では「PHSでも確実に電波が入るポジション」を発見したので、無用の長物だ。基本料金だけかかるのもばかばかしいので、さっさと解約してしまえ、というわけで解約したのだが、解約後DoCoMoショップのお姉さまは「では、これはお返しします」と言って携帯を返してくれた。どうやら、「機種変更」でなく「解約」では本体は引き取られるわけではないらしい。契約後一定期間内だけの話かもしれない。電話番号は抜かれているので、これは使いものにならない…、と思いきや、意図せずして以前の日記に書いた「ダミーの携帯」が手に入ったことに気づく。これを何食わぬ顔して看護婦に返せば、自分の携帯は手元に残る。それは、外出時にいったん返してもらって今ポケットにあるのだから。充電は、今ではコンビニで携帯用の使い捨て充電器が売っている。しめしめ、だ。

話がそれたが、今はともかくシグマリオン2だ。はやる気持ちを抑えて家路を急ぐ。家に帰ってさっそくセットアップを開始。と言ってもWinCEのセットアップなんて1分くらいで終わる。後はデータの移行。まず旧機とPCを赤外線接続して、ActiveSyncの機能を使ってPocket OutlookのデータをPCに落とし込む。そして、今度は新機とPCを赤外線接続して、同様にしてPCから新機にOutlookのデータを落とし込む。次は旧機のデータファイルをCFカードにバックアップし、新機に差し替えて落とし込む。その他、通信やその他の設定などは、両機を並べて見比べながら行っていく。なんて、なんて楽しい作業なんだ。こんな作業が「ものすごく楽しい」私は、やはり「コンピュータ依存症」の入り口にいるのであろうか。

その合間に、テプラで自分の名前シールを増刷したり、Mちゃんの名前のシールを作ったり(彼女に頼まれた)、改めてこのシグマリオン2に貼る「充電許可取得済み」というシールを作って貼る。マーフィーの法則をかばんに入れる。そうそう、生保の約款も、再度確認したいのでかばんに入れる。そして次は長袖のパジャマ…、あれ、パジャマパジャマ、パジャマでお・じゃ・ま。何を言ってるんだ。長袖のパジャマが見あたらない。しまった冬物だから奥にしまっているか。取り出すのは面倒だが、せっかく半袖のパジャマを持って帰って来たのでなんとか取り出そう、という気は起こらず、どうせもうよれよれだったから、帰りに買って帰ろう。

一通りの作業を終え、再び病院へ戻る。なぜか心が軽い。往路で通った人混みが、復路ではストレスに感じない。騒音もあまり気にならない。家に帰る途中はちょっと疲れたが、それによって少し「慣れ」てきたのか。そして家で「自分の好きなこと」をがんがんやっているうちに、精神的な安定さが増してきたのか。そう言えば、先日読んだばかりの「こころの処方箋」にも、「自分の好きなことをしているときには、エネルギーがいい方向に流れ、案外疲れないものだ」と書いてあった。そういう現象であろうか。ともかく、行くときのどんよりした気持ちはどこへ行ってしまったんだろう。

おっと、危ない危ない。思わず電車を乗り過ごすところだった。電車の中でこの日記を夢中になって書いているうちに、降りる駅に着いたことに、ドアが開く寸前くらいに気がついた。今度は駅ビルでお買い物。

買い物をしていると、まただんだん疲れてきた。いったん調子はよくなったものの、持続はしないようだ。買い物を終えてバスに乗る。だいぶ疲れが出てきたのがわかる。バス停につき、病棟に入り、病室へ帰った瞬間、どっと疲れが吹き出してきた。ああ、やはりまだまだだな。以前はましにはなったかもしれないが、まだまだだ。とにかく今日はゆっくり休もう。

と思ったら、YさんとRさんがでかい声で話している。同じ部屋でHさんが寝ているというのに。これじゃゆっくり休むこともできない。Yさんは、以前私とSさんが喋ってると「うるさい!」と怒鳴ったくせに。私が買ってきたものなどをのろのろと片づけている間もそのお喋りは続いていた。「Hさんが寝ているので、もう少し静かな声で話した方がいいんじゃないですか」私がそっと言うと、Yさんは「あ、すみません」と言って、本当に静かな声で話し出した。注意したらホールに行って会話してくれるかと思ったのだが、寝ている人がいても平気で話し続けるようだ。そもそも私に謝られてもしかたがない。あきらめてホールに行ってたばこを吸う。

16:00の服薬の時間になったので、コップを取りに病室へ戻ると、あきれたことに、今度はHさんが寝ているだけなく、Kさんが勉強しているというのに、2人のおしゃべりは続いていた。何を考えているのか、この2人は。何も考えていないのだろうか。

CDを聴きながらゆっくり休もうか、そう思ったとき、せっかく作ったテプラのシールと、CFカード&P-in Comp@ctを入れた袋を出すのを忘れていたのに気がついた。で、デイパックをあさるが、どうしても見つからない。しまった、家に忘れてきたか?およよ、P-in Comp@ctがなければ通信もできないし、CFカードがなければ、まだインストールしていないアプリケーションを入れられない。う~ん、困った。明日の外出届は出してないし、そもそも昨日の今日は疲れるので、あさってにでも何かの名目をつけて取りに帰ろう。そうだ、通信するなら、こういうときこそ隠し持てることになった携帯が役に立つではないか。は、は、は。P-in Comp@ctに比べて目立つので、見つからないようにしなければ。他の患者にも、だ。特にMちゃんには要注意だ。

あ、だめだ。携帯を使って通信しようと試みたが、こいつと携帯をつなぐケーブルも同じ袋に入れてあったので、やっぱり忘れてる。だみだこりゃ。しかし、携帯があれば、i-modeのリモートメール機能でメールチェックだけはできる。ふっふっふ、いろんな通信手段を持っているというのは便利なことだ。

疲れた頭で生保の約款を読み返す。1回の入院での保険金支払い限度は120日。つまり、4ヶ月を超えると保険金が支払われない。あせっちゃいかんが、お金の問題もそれはそれで心配だ。なんとか入院期間が4ヶ月以内で済めばいいが。その後、再入院した場合は、退院した日より180日経過していないと保険金は支払われないとも書いてある。復帰してから調子が悪くなっても、半年逃げ切ればいいのか、とふと思ったが、退院した後の逃げ道をはじめから考えているようなマイナス思考を自分がしていることに気がつき、これじゃいかんと思う。

Kさんに貸すつもりでもってきた「マーフィーの法則」、貸そうと思ったらKさんが見あたらない。読んだのはまだ学生時代だったか、内容を忘れているので、貸す前に自分で読み返そうと、ぼんやりした頭で読み出す。今読んでもなかなか愉快だ。何でも「こういう法則なんだ」で納得できたら頭の中で丸く収まるかもしれない。

20:00になって、寝ぼけた頭で眠剤を飲み、パジャマ代わりのスウェットに着替える。あ、あついぞ。スウェットはまだ暑かったか。上はTシャツで寝ようかな。今日は神経が疲れたが、それがどう睡眠に影響するか、きちんと観察しよう。