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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

昨日はまた消灯後にMZさんががたがた音を立てて、それが気になってなかなか寝付けなかった。消灯時間を過ぎた後に、電気をつけたり上の整理棚や床頭台をあけてはごそごそやったり、そして部屋から出て行ったと思ったらそれを繰り返す。人の迷惑になるということが理解できないのだろうか。看護婦が来て注意されていた。誰か言いに行った気配もないのに、と思ったら時計を見ると22:00前だった。1時間も寝付けなかったことになる。ずっとMZさんのがたがたが気になっていたのだった。

夜中はけっこう熟睡したとは思うが、何度か目が覚めた。そのうち1回はまたもやOさんがつけた電気で目が覚めた。これで4回?5回目?それくらいだろう。一度看護婦に言ったことはあるが、やっぱり注意してもらおう。先週の火曜日に閉鎖病棟から来たこの2人はとにかくやっかいだ。確実に安眠を妨害されている。家では安らかに眠れたというのに。

今日は採血、採尿なので、まずトイレで採尿コップに尿を採り、処置室へ行こうとすると、NMさんが前で待っている。どうやら順番待ちのようだ。その間にこのハンドヘルドPCを取ってきて日記を書き出す。TBさん、NMさんが終わるのを待って処置室で採血。今日はI看護婦だが、ばっちり血管は出てすんなり終わった。「MZさんとOさんに安眠妨害されている」ということを訴えておいた。

メールチェックする。Nさんからは先日「アダルト・チルドレンと家族」をメールで勧めておいたのだが、その返事と悩み事の相談。職場を移るか悩んでいるようだ。あとは山岳会MLが多い。

Nさんへの返事を書いている途中で朝食になったので中断。朝食後はいつもの通りドリッパーでコーヒーをいれ、KGさんに肩をもんでもらう。病室に戻ってNさんへの返事を書きかけたが、ちょっと込み入った話になってきそうなので後にまわそうと思い、ドラフト保存する。今日は久々に作業棟に行こうと思っていたが、土曜日のソフトボールのとき以来、まだ太股が痛い。どうしようかなぁ。あまり無理をしない方がいいだろう。

と思ったが結局ストレッチをやって作業棟へ行った。作業療法士に「やせたんじゃない?」と言われたので「入院してからだいぶ体重落ちました」と言うと、「そうじゃなくて、風邪ひいて顔が少しやつれたんじゃない?」と言われた。そうなのかな。熱が出たわけでもないが。体重は風邪をひいている間にはそんなに変わってない。が、体脂肪が15.5%というえらく低い数字が出た。なんだなんだ、今までは18%から19%台だったのに。誤差にしても低すぎる。本当にやつれたのか?

が、体力はそんなに落ちてない。体力テストの結果はまあ普通で、一般トレーニングでは30分で220kcalを超えた。今日は16歳という設定で、途中何回か自分で負荷をあげたが、そんなに操作はしていない。太股の痛みはあまり気にならなかった。隣ではS君とT君、それに閉鎖病棟のEさんという若い女性が3人でピアノを弾いている。1セット終わった後、私もピアノの前に行って少し弾かせてもらったりEさんと話をしているうちに時間が過ぎてしまい、もう1セットやるのは時間的に厳しくなったので、やめておくことにした。足もまだ痛みは残っているし、無理しない方がいいだろう。

昼食後に散歩へ行こうとした。すると、作業棟の前で9月に退院したAさんとFさんが話をしている。外来ではないが、作業療法士と車やバイクの話をしにきたらしい。Aさんはまだ波があるようだが、自分でパターンがわかってきたそうだ。彼も相当なマニアな人間で、オーディオやら時計やらバイクやら、私と同じような凝り性な人間だということがわかった。しばらく3人で話をしていて、途中からS君も入ってきた。Aさんと別れ、山へ散歩に行こうとしたが、もう13:00前で時間的に中途半端なので戻ってきた。

懇談会の司会を務める。いくつか連絡事項や意見が出て、最後にクリスマス会の話をIさんが出して、いろいろ意見が出た。主治医は「患者さんが主体になって企画してみんなで楽しめるものどんどんやっていいですよ」と言った。

Nさんへのメールの続きを書き出す。なかなか適切なことが書けないが、カウンセラーでもなんでもないから、無責任に書けばいいんだと思い、自分の体験談を書いて、あとは適当なことを書き、「無責任に書いてます」と注釈をつけておく。

18:30までCDを聴き、コーヒーをいれてホールへ出ていく。またIさんとKさんが向かい合って話しているので、Kさんの隣に座ってみた。Iさんがいきなり「クリスマスパーティーの責任者やってくれない?」と言い出した。昨日はIさんが自分でやると言っていたのだが、なんで?と聞くと、調子の波があるから、ということだった。私は比較的安定しているし、まあいいかと思って、私中心で2人で進めていきましょう、ということになった。とりあえずどんな感じで進めるかちょっと話して、実行委員会のメンバーを決めよう、ということで他にS君、Fさん、KNさん、KGさんに入ってもらうことにする。話しているうちにS君とFさんは側に寄ってきたのでその場で承諾を得、KNさんとKGさんを呼んできて、入ってもらうようにお願いする。KGさんは25日に退院だそうで、じゃあ別にいいですと言ったら、少し迷ったようで、当日までお手伝いします、ということになった。Iさんがとりあえず病棟のみんなから何かやりたいことがないか情報収集したい、と言うので、アンケート箱を作ることになった。S君が洗剤の空き箱をとっておいていたので、それを使って明日までに作ろうということになり、T君に協力してもらう。私が手帳に簡単なガントチャートを作り、とりあえず箱を設置してアナウンスし、金曜日の夜に集まってアンケートを回収し、話し合いをすることにした。何も意見が集まらなかったときのために、委員会のメンバーも1人1つは何か案を考えておくこと、ということにした。

一度病室へ戻って、またホールへ出ていくとKNさんがKGさんに「気」を送っている。どういう風にやるのか覚えようと思って観察する。そのうちKNさんの後ろから自分も気を送ってみる。KNさんは「耳が痛い」と言った。やってもらうと耳が痛くなるそうだ。ということは私の手からもちゃんと「気」が出てるのだろうか。KNさんに電話が入ったので、KGさんにやっている途中のKNさんと私が交代して、KNさんの代わりにKGさんに「気」を背中から送る。ちゃんと「気」は出ているのだろうか。だんだん手を下に下げていく。KNさんが戻ってきたが、そのまま指導の元、私が続けた。手を下に降ろしていってお尻の辺りまで「気」を送ったら、今度は片手を頭の上にかざしてもう片方の手で下から頭の上に流してやるようにする。その後は両手を頭の上にかざして、吸い取るようなイメージ。しばらくそれをやった後、左右と前後で下から上に手を流して「気」を抜き取る。う~ん、ちゃんとできたのかなあ。

やっと病室に戻ってこれを書いた。もう20:20だ。これから就寝準備して終わりにしよう。

昨日は22:00頃寝たが、中途半端なところで日記が終わっている。寝付きはよく、一度3:00頃目を覚ましただけで、次に目を覚ますともう6:30をまわっていた。よく寝た。やはり大部屋より一人で寝る方が落ち着く。

メールチェックすると、大学の合唱団の同期MLに、Hの家に15日に遊びに行くけど、まだメンバー募集というメールが来ていたので、速攻で出席することにして返事を出す。次の16日は最初はアマチュア無線の4級を受けようと思っていたが、なんかやる気がしなくなってやめようと思っていた。カウンセラーに言われた「本当に自分がやりたいのか」ということを考えると、「山に登るんだったら無線の免許は取るべきだ」ということから出てきた考えだということに気がついたから、とたんにやる気がなくなった。もちろん山に登るんだったら免許は取るべきで、せっかく入院していて暇もあるのだから、別に「ねばならない病」というほどのことでもないし、少しくらいがんばって受けてもいいのだが、心がいやいやを言っている。

あ、今日は月曜日だった。今日こそゴミを出さなきゃ、と思って時計を見ると8:30。やばい、もう行ってしまったか、と思いあわてて服を着て玄関から出てゴミ置き場の車停めを見る。みごとに跡形もない。すでに車が停まっている。はあ、また出し忘れちゃったよ。次はいつ出せるかなあ。

電車に乗って病棟に戻る。荷物の整理をしたりしているうちに、15:00前になったのでカウンセリングに行く。

今日は喘息の話から始まって、喫煙に対する「吸ってはいけない」と「吸いたい」という欲求の話になり、自分の「~したい」というので一つ自覚できるものを見つけたということを話す。上からの「ねばならない」と下からの「したい」を調整するのが自我の役目だが、この場合は「禁煙」は絶対的なルールであるからしたがわないといけない、そう言われた。

他にはとりとめもなく話が進んでいった。何を話せばいいかわからない。「自分で気づいたことは自分のものになる」と最初に言われたから「自分で何でもいいから気づかなきゃ」そういう「あせり」から来ると思われる義務的な心境になって、それが見つからないから何を話していいかわからない、そういうことを話した。単なる雑談でもいいんですよね、そう言うと「雑談でもぜんぜんかまわないです。それならそれで、そこに『今日は雑談したい』という自分がいる。それはなぜなのか、その日の心の状態によってまた変わってくる」そういうようなことを言われた。何でもいいんだ、話すことは。そう思って、残り少ない時間で、いくつか話をした。卓球を教えることが多くて、最近教えているうちに「人に教えることが自分は好き」ということに気がついたことを話したら、それは「自分を認めてもらいたい」という欲求で、そんなに高次なものではなく、基本的な三大欲求の上に来るくらいのものだ、と言われた。

最近同室に入ってMZさんが、人が本を読んでいようが日記を書いていようが、かまわず話しかけてきて困っている、見てて自分がじゃまをしていることに気がつかないものかなあ、ということを話すと、そういう人はそれが病気だからしかたがない、「今ちょっと本を読んでるんで」って断ればいいんですよ、そう言われた。「それができないんですよ。NOが言えないんです」そう言うと、「それって、さっきの『人に教えるのが好き』と同じなんだよね。裏返しなんです」と言われた。よく自分では飲み込めなかった。つまりは八方美人ということらしい。

病棟へ戻ってから、作業所帰りの人が風呂に入るのと一緒に風呂に入らせてもらった。入る前に見た夕焼けがとてもきれいだった。出たらすぐに夕食。夕食後、日記を書くが、またもやMZさんにつかまって30分以上話の相手をする。とほほ。

昨日はたくさん運動して疲れていたのだろう。すぐに寝入ってしまった。しかもちゃんと仰向きに寝ていたようだ。熟睡感を感じて目を覚ましたが、どうせまだ1:30頃だろうと思って時計を見ると、その通り1:30だった。すぐにまた寝てしまって、次に目を覚ましたとき「3:00頃かな?」と思ったら3:10分だった。その後はすぐに眠れず、眠ったと思っても4:00、4:30、というように断続的に目を覚ますようになった。それぞれの間は深く眠っているような気もするが、それにしては短い。でも夢を見た記憶はない。Oさんがまた電気をつけたのを覚えている。それで目が覚めたのではなく、そのときは起きてはいたが。

5:00になった。もうあまり眠たくないのでホールに出てきた。ナース室の前の明かりで日記を書き、6:00になるまで喫煙所で話をする。けっこうたくさんの人がいて、MTさんがスポーツの話題をはじめいろいろな話をした。みんなタバコを吸っている中で、喫煙欲求は別に起きない。まだ油断はならないが、今のところ大丈夫だ。6:00になって洗面、更衣を済ませた後に体重を量ったら61.0kgだった。まじかいな。また減ったぞ。

今日はヴォーカルアンサンブルの練習。まず家へ帰って、今日は久々にまず掃除する。掃除機をかけ、奥の方のまだあまり手をつけてなかったところも、きちんと整理はしていないが掃除機をちょこちょこかけていく。そして前々から気になっていた座卓の上のものをどかして、布巾で思い切り拭く。いろんな汚れや食べこぼしたシミがこびりついていて、なんとかしないと、と思っていたのだ。拭いただけでは取れなくて、定規を使ってごりごり削る。なんとかきれいになったが布巾はどろどろだ。今度は雑巾をしぼってあちらこちら拭く。少しはましになったろうか。

なんだかんだやっているうちに家を出るのが遅れてしまった。練習会場に着いたがTちゃんしか来ていない。とりあえず昼の吸入をし、途中で買ってきた弁当を食べる。そのうちHちゃんが来た。しかし、N氏が13:20を過ぎても来ないので、電話してみるが出なかった。すぐにコールバックがあって、子どもが車の中で戻したので、奥さんの実家に寄っていて、今から来ると連絡があった。

今日は5人の予定だったが、14:00に来る予定のYちゃんがなかなか来ない。トライトーンの「クリスマスソング」を練習した後、休憩でコンビニに行く途中でHちゃんがYちゃんからメールが来ていたことに気づいた。「風邪気味で練習に出られない」そうだ。

練習の後半は「Over the Rainbow」をやり、その後はBoyzIIMenの「Yesterday」をやった。練習の前にNさんがMDで持ってきた音源を聴くと、かなり「風邪をひいたような声」で、雰囲気が今まで自分たちが歌っていたのとぜんぜん違う。みんなそれを聞いてから、ちょっとそれっぽく歌ってみたらけっこう感じが出ておもしろかった。2回目は録音して、後からそれを聞いた。うちのグループの演奏としてはなかなかおもしろいかもしれない。

今日はみんなさっさと帰るようなので、自分も電車で帰ってきた。

昨日は久々に追加眠剤をもらった。3ヶ月ぶりくらいだろうか。最近睡眠が不安定になってきている。寝付きが悪くなってきているとは思っていたが、昨日もまた寝付けず、ぜんぜん眠気が来ないなあと思って時計を見ると22:40をすでにまわっていた。また22:00くらいだと思っていたのに、もうこんなに時間がたったのか、とびっくりした。最近入ったMZさんや消灯後もOさんがごそごそしたり電気をつけたりして、それが気になっているが、それだけが原因ではあるまい。MZさんが電気をつけてまぶしかったので、久しぶりにアイマスクをした。Oさんが3日連続で夜中に電気をつけてそのたびに目が覚たので、その自己防衛もある。Oさんは就寝時間の後も10分くらいごそごそやっては何かぼりぼり食べていた。21:00まわったら静かにしてほしいよ、ほんと。

22:40過ぎに追加眠剤をもらって飲む。I看護婦も「珍しいよねえ」と言う。「昨日から喘息の薬飲んでるんだけど、関係あるのかなあ」と言うと「あんまり関係ないと思うけど。カフェイン系が入っているのなら別だけど」答えた。

その後再びベッドに入るが、アイマスクが窮屈で圧迫していたのが原因かも、と思ってはずした。ほどなくして23:00の巡視が来たのは覚えている。久々に音楽でも聴いていれば寝れるかも、と思ってCDをかけてみた。中に入っているのは昨日から聴いているFlying Picketsだ。するといつの間にか眠ってしまったらしい。目が覚めたらまだCDがかかっていたので、ありゃ、眠ったはいいが数十分で目が覚めたかな、と思った。が、時計をみると3:00。ああ、CDプレーヤーがリピートモードになっていたのだ。CDを止め、再び寝る。

5:00の巡視のときのT看護婦の懐中電灯の明かりで目を覚まし、それからあまり眠れそうになかったのでホールに出てきた。今は5:15。ナース室の前の明かりでこれを書いている。昨日も4:00にOさんがつけた明かりで目が覚めて起きてきた。睡眠障害が少し悪化しているのは事実だ。最初の頃は「波がありますから」と主治医も言っていた。が、それも落ち着いてずっと睡眠に関してはいい傾向を保っていたのに。眠剤が残るので減らしてもらったのはいつだったか。それから少しの間不安定になったが、また安定してつい最近まで睡眠良好だったのだがなぁ。

お湯が沸いたのでスティック状のカフェオレをいれ、喫煙所で飲みながら話をする。ここにいても喫煙欲求は出ない。禁煙3日目だが、そもそも「習慣的に」吸っていただけで、体がニコチン中毒になっているわけではないようだ。それとも「喘息のために禁煙する」と決意したときから、自分の中の喫煙欲求を完全に超自我によって抑え込んでしまっているのか。そういう心の働きは今までの自分の生き方では慣れているからだろうか。

ラジオ体操の後、朝の薬を飲んで2種類の吸入。早く慣れなければ。その後朝食を摂り、自己管理になっているアトピーと喘息の薬を飲んだ後、いつものようにドリッパーでコーヒーをいれて飲む。

Jさんが昨日まで1人で入っていた2人部屋にHお婆さんが入ったことにS君が気づいた。「あ、Hお婆さんここに移ったんだ」と言って「Jさん、昨日強制退院になったって」と言う。なんと、それは知らなかった。S君の話によると、冷蔵庫の人のものを勝手に飲み食いするとかで、それが見つかって主治医が呼ばれ、そのまま強制退院になったらしい。彼は、家が火事になってないか心配になっては電話をかけ、呼び出し音を聞けば安心して受話器を置く、というのを一日100回くらい繰り返す、という脅迫神経症だと聞いていたが、それだけではなかったのか。盗癖のある人は閉鎖病棟ではざらにいて、もうみんなわかっているが看護婦もほったらかしらしい。こちらの方がある意味厳しいのだろう。ある程度自由にさせておくが、おかしいところがあれば放り出す。開放病棟だからかな。閉鎖病棟だと、おかしいところがあるのが当たり前なので閉じこめておく、という発想なのだろうか。

13:30からN看護士がみんなを集めてソフトボールをやった。今日は人数が多く、12人もいたのでフリーバッティングでなくチームに分かれて試合をした。三角ベースで、キャッチャーは攻撃側から出してけっこう白熱した試合になった。徹底した打撃戦で、5回までやって17-22で負けてしまった。うちは先攻だったが、最初はIさんがピッチャーをやっていて、途中から私がピッチャー交代した。最初はなかなか勘が戻らなかったが、戻ってきたらいい球が入るようになったものの、ぼこすか打たれた。でも天気もよかったし、思い切り体を動かすのは気持ちよかった。とても気分爽快だ。太股がぱんぱんに痛くなった。終わったら14:45頃だったかな。

15:00からシャワーを浴び、その後ペットボトルのお茶をごくごく飲む。今朝買ってきたのにもう残り少ない。夜に卓球でもしたら足りなくなるな、と思って自販機まで買いに行った。買いに行く途中不思議な光景を目にした。玄関を出て渡り廊下へ行くまでの廊下、右側でどこかのおじいさんが立ち小便をしている。なんでこんなところで?どこの病棟だ?うちの下の病棟とは思えない?不思議に思ってふっと目を左にやると、今度はカーテンを開け放した女性部屋で女の子が着替えている。上半身は紫か紺色のブラ一枚で、上着を着るところだ。斜め後ろから見えた。なんで一階で外から丸見えの部屋でカーテンも閉めずに堂々と着替えてるのか。まあ、目の保養はさせてもらったが、もうちょっと早くから見てればよかった。まさか下着まで取り替えてはいなかっただろうが。病棟に戻ってからKNさんにその話をしたら、「いいものと悪いものいっぺんに見ちゃったね」と言われた。うん、「ふたつよいことさてないものよ」かな。

16:00からリラックス体操し、自律訓練法をやるが、どうしてもやっている最中に雑念が頭に浮かんでは消えていく。自分の意図しない雑念が、本当にノイズのように、あるいは夢を見ているかのように入ってくる。自分で意図しない空想が頭の中で繰り広げられるのはどういうことだろう。自己催眠状態に入って、そのまま夢を見始めているのだろうか。

夕食後は18:30までCDを聴く。トライトーンの「アカペラJ-POPクリスマス」もうちょうどいいシーズンだ。その後はホールに行ってココアをいれて飲む。FさんとIさんが卓球をやっている。

20:00になり、病室に引き上げる。汗を拭いて着替えている途中、そうだ食後のアゼプチンを飲んでなかったと思いだし、アゼプチンとスピロペント、テオドールを飲む。自己管理の薬も増えてややこしい。再び病室に引き上げてこれを書いている。まだ少し体が火照っている。今日もKNさんは「気」を送ってくれるかな。

ホールへ行くとちょうどKNさんがKGさんに「気」を送っているところだった。その後ろから私がKNさんの頭の横に手をあててみる。KNさんは「うん?」という感じで振り返って「あ、はまーさんが来た~」と言って、そのまま続ける。私の方が手にぬくもりを感じてきたら、KNさんも「あ、出てるよ~」と言う。その光景をMZさんが見てしきりに「ふ~ん、わからん」と言っている。MTさんが「気ですよ、気」と隣で言っている。KGさんの後に私もKNさんにやってもらう。今日は首がものすごく感じた。

昨日は寝付きが悪かった。1時間くらいかかったかしれない。昨日一日ばたばた慌ただしかったのと、寝る直前まで日記を書いたり頭や神経を使っていたせいかもしれない。どうも頭の中に次から次へと空想が浮かんで入眠を妨害する。

またOさんがつけた電気の明かりで目が覚めた。3日連続だ。閉鎖病棟には枕元の電気はなかったらしいが、あるからと言って夜中につけないでほしいなあ。看護婦にお願いして注意してもらおうかな。時計を見たら4:00だった。それからまた寝ようとしたが、眠れずに、結局4:30に起きてホールに出てきた。

喫煙所にはけっこうな人数が起きてきている。私も昔は早朝組の一人だった。Kさんとしばらく話をする。喫煙所には来たが喘息なので禁煙している、ということはKさんも知っていて「吸いたくならない?」と言うが、それほどでもない。自分の欲求を抑えることに慣れてしまっているのだろう、そう言う話をした。

そこから話は展開し、自分の「頭」と「心」の話になっていった。Kさんによると、Iさんの場合は「頭」で思っていることと「心」で感じていることがちぐはぐで、でも頭で考えていることは正しいので「心」を納得させないといけない、ということだそうだ。私と違うのは「心」で感じていることを自覚している点だ。私はフロイトの言う「エス」の領域、無意識レベルでの自分の「心」がわからなくなってしまっている。だけど少しずつ自分の潜在的な欲求、無意識に何とか目を向けようと、何かの行動に対して「これは超自我から与えられたものか」「これは本当にやりたくてやっているのか」そう言うことを少し意識している、という話をした。

ラジオ体操の前に今日1回目の吸入。これを毎日3回やるのか。ほんと、めんどい。ラジオ体操やっている間に咳と痰が出てきた。吸入をやることによって気管支が開き、痰が出るようだ。これは昨日まで知らなかったが、昨日も病院で吸入しているときに痰が出てきた。

昨日と同じバスで駅へ出る。今日は皮膚科へまず寄り、診察券を出して紙に名前を書き、「薬のみ(アゼプチン、プロトピック1本)」と書き添える。

電車に乗り、YK病院へ。おっと道を間違えてしまっていったん戻る。病院の近くにDoCoMoショップ発見。帰りに時間の余裕があればここで携帯を買って行こうかな。警察に盗難届を出すと割安になるが、1割くらいらしい。しかも、すぐに何かの紙をもらえるわけではなく、本庁まで行って盗難届の番号が発行されて、その番号だけでも電話連絡してもらって伝えればいいらしいのだが、何日か時間がかかるらしい。まあいいや。ここで買ってけ。

病院に着いて処置室へ。昨日の看護婦が「じゃあ点滴やります」と言う。あれ、吸入だけかと思ったのに、点滴もやるのか。「じゃあまた2時間半かかりますか」と言うと、「そうですね」と言う。その時点で9:30だったので、12:00までに病棟に戻るのはまず無理だ。外出届は12:00までで出している。「ちょっと電話かけてきていいですか」と言って病棟に電話を入れ、帰りは午後になる旨を伝える。

昨日と同じく点滴を2時間半ちょい。その間に吸入をやる。CDを聴きながら「アダルト・チルドレンと家族」を読み進める。やりながら半分以上読んでしまった。終わったら12:00を過ぎていた。暇をつぶすものを持ってきてなかったらとても退屈していたところだろう。

点滴前に会計カードを出しておいたので、会計はすぐに済ませ、薬局で吸入器用の器具を受け取る。箱積みしておいて、必要な人は持っていくようになっているようだが、どうして誰も説明してくれなかったのか。内科処置室の看護婦もよくわかってなかったようだ。それにしても、昨日気づいたが、この病院は「お薬の説明」の紙をくれない。今ではほとんどの病院が詳しい説明をくれるのに。こんなに大きな病院で薬の説明をくれないってのは、どういうことだろう。次回診察時に聞いてみよう。

病院を出て、腹が減ったのでとりあえずカレー屋に入る。昼食後、その足でDoCoMoショップへ行き、携帯を紛失して機種変したい旨を話す。機種はもう決めてあるのだが、警察に紛失届を出すとどれくらい安くなるか聞いたら、紛失届がないと定価になり4万円を超えるが、紛失届があると通常の機種変更の30,800円くらいだという。そんなに違うのならそれは無視できない。ちょうど病院に行く途中に道を間違えたときに運良く警察署を見つけた。そこへ行って届けを出してからまた来ます、と言っていったんショップを後にする。

警察での紛失届の手続きは10分そこらだった。紛失届けの受理番号が書かれた紙を持って再びDoCoMoショップへ行く。そこで携帯の機種変更手続きと、ついでに「料金明細サービス」というのも申し込む。月額100円で、何月何日の何時何分から何分間どの番号へかけたかわかる明細だ。携帯とP-in Comp@ctの両方申し込んだ。これでちょっとは携帯の料金も詳しく把握できるだろう。

病棟に戻り、外出届を返す。コード袋を出してもらってすぐに充電。昨日は充電できなかったのでかなりバッテリーが減っている。昼の吸入をやっていないや。病院でやったからいいのかな。でも医師の指示では一日三回となっているのでやった。

16:00になり夕薬を飲んだ後、リラックス体操。本当はコード袋を返さないといけないが、もう少し充電しておきたいのでそのままにする。今日は短めにして、16:40頃に充電を終えてコード袋を「すみません今日これ預け忘れてました」と何食わぬ顔をして預ける。その後病院で書いていた日記の続きを書き続ける。

夕食の後、日記の続きを書いてから18:00頃からココアをいれてホールに行く。しばらく卓球をやっているのを見ていた。その後、私とS君で試合をするが、今日は調子がいい。3試合か4試合かして全勝した。彼のバックからの横回転まじりのサーブもだんだん見切れるようになってきた。

その後、T君を特訓する。どんどんうまくなっていく。本当に教えたとおりに打ってくれるので、すごくいい球が返ってくる。これは上達しそうだ。

20:00になったので卓球台をしまい、みんなは薬を飲み、私は便通の回数だけ記録する。KNさんと目が合って「やりましょうか?」と言ってくれるので、畳のところでいつものごとく「気」を送ってもらった。今日は昨日ほど感じないかな、と思っていると、KNさんも「今日はあんまり出てないみたい」と言う。やはり自分でもわかるのだろう。

唯物論を主張するMZさんがそばに寄ってきて不思議そうに見ている。理系の私がこういう「気」というエネルギーを信じるのが不思議でたまらないそうだ。でも、確かに私は「気」というか「エネルギー」を感じるし、やってもらった後は体が軽くなっているのを感じる。「それで何か感じるのかね」そう尋ねるので「はい感じます」ときっぱり答える。「今、この辺が感じている」と自分で自分の背中を触ったら「あ、そうそうその辺」とKNさんが答える。「下に降りてきた?」と聞くと「うん、今一番下の方」と答える。そのやり取りを見てMZさんはしきりに「ほ~、へ~、う~ん」と不思議がっている。

KNさんにやってもらった後、喘息の薬を2錠飲み、続いて夜の吸入。今回から病院でもらってきた「ブリスター」と2つやらないといけない。う~ん、ますますめんどくさいぞう。はぁ。これも運命と思って受け入れなければならんか。やった後、吸入器を洗わないといけない。これもめんどい。この日記をずっと書いているうちに20:40になってしまった。今から歯磨きして、ついでに洗おうっと。