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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

今朝は8時に起きた。いや、その前にも何回か目を覚ましていたのだが、時計も見ずにまた寝ていたのだ。おそらく5時とか6時とかに目を覚ましていたことだろうと思う。いつもならその時点で起き、また寝てしまうところなのだが、今日はあえて目が覚めても起きださなかったのだ。パターンを変えてみた、というところだ。今日こそ病院に行って薬をもらわなきゃ、と思ってたので、8時頃に起きて、そのいきおいで一気に用意をして家を出よう、そう思っていた。

で、実際に8時に目が覚め、起きた。そう言えばゴミが溜まっている。ポリ袋が4つも。8時半までには収集にくるのに、最近ぜんぜん出せないでいた。「出さなきゃ」と思ったが、体は重い。が、なんとか片手に2つずつポリ袋を持って、小雨の降る中ゴミ収集所まで走って行って戻ってきた。

そして戻ってきて、これから病院に行かなくちゃ、そう思ったのだが、ふと頭に浮かんだのが「ありえない」という言葉。なぜこの言葉が浮かんだのか?CMで誰かが言ってたっけ?自分の気持ちとしては「行かなくちゃならないんだけど、とてもじゃないが体が動きそうにない」という感じなのだが、それを体現した言葉として頭に浮かんできたのだ。「ありえない」

そう、そして実際にそれはありえなかった。ゴミを出しに行くだけで全エネルギーを消費しつくしてしまったかのようだった。戻ってきた私は布団にぶっ倒れ、そのまま永眠。あ、いやいや長い眠りについたのだ。

気がつけば16時をまわってる。「え?」ほんと、ありえなかった。昨日も調子が悪かったが、今日もそれに勝るとも劣らず。そうそう、入社2年目くらいだったか、会社の開発チームのミーティングで、その頃はあるパッケージ製品の開発に携わっていたのだが、リーダーが「他社製品に『劣るとも勝らない』ものを作ろう」と真顔で言って、こっちは心の中でずっこけたことがあった。いや、ほんと今日の調子は昨日よりも「劣るとも勝らない」という方が正しいかもしれない。

昨日は珍しく普通に眠れた。朝は何時に起きたっけ?4時とか5時とか、そういう早い時間ではなくて、普通に起きた気がする。午前中はぼ〜っと過ごし、10時からTBSの「サンデージャポン」を観る。この1週間の話題が次から次へと流れていく。今日は白装束集団の話題はでてこなかった。白装束というと、以前町のいたるところで別の白装束集団が「無料お試しキャンペーンです」とか言ってただでモデムを配っていたが、あれはもう終わったのだろうか。

昼前に彼女からメールが入る。「今起きたところ」彼女は今日は寝坊らしい。「起きているけどぼ〜っとしている」と返事を打った。少しして彼女がうちに来て、一緒にパンを買って来て食べた。

今日は、「中華街に行ってタピオカ入りココナツミルクを飲むぞ」という予定だった。前々から行こう行こうと言っていたのだが、ずっとのびのびになっていたのだ。彼女は行く気満々だったが、実は私はあまり調子がよくなかった。あいかわらず頭はぼ〜っとして体がだるかった。だが、最近彼女と外へ遊びに行ってなかったし、来週の土日も彼女がバイトなので、無理を承知で行くことにした。

が、やはり調子が悪いものは悪い。駅で電車が来るまでベンチでぐったり座ったり、石川町の駅から中華街へ歩くまでもふらふらだった。西門の近くに雑貨屋さんができていて、彼女が「ちょっと見ていきたい」というので、彼女がお店を見ている間、店の前にあったベンチでまたまたぐったり。その後、店頭で売っているタピオカ入りココナツミルクを買って西門の手前で飲む。門から先に行くつもりは到底なかった。見ると、中華街の大通りは原宿並の人込みだった。調子が悪くなくても避けたかもしれない。ココナツミルクを飲み干してから回れ右し、帰途に着く。

家へ帰ってから、やっぱりしんどいのでしばらく寝ていた。クライミングジムに行った夢を見た。ガバホールドをがしがしつかんでは初心者向けのルートをハーネスもつけずに上っていく。前に室内クライミングをしたのはいつだったか。もう2年くらい前だっただろうか。今のこの弱りきった体では、すっかり肥えてしまったこの体では、到底クライミングなんかできそうにない。おそらくハーネスもウェストが入らないだろう。目標のルートを完登したときの達成感。あれはもう味わえないのだろうか。トップロープでなんとか5.10aを登れるかどうか、というレベルで止まってしまった。次にやるときはエイトノットからやり直さなくてはなるまい。

私が寝ている間、彼女は漫画を読んでいて、いつの間にか買い物に行ってきた。夕食にスパゲッティーを作ってくれて、それを食べながらテレビを見る。今日は夜、ずっとテレビを見ていた。「あるある大辞典」では「軽うつ」がテーマだった。

鬱のCMをやっていたり、最近ではマスメディアでも取り上げられることが多くなった。私が最初に鬱の症状を発した頃、こういう番組はやっていただろうか?少なくとも私は「うつ病」という言葉は聞いたことはあってもどういうものか全く知らなかったし、自分がどういう状態でどこへ行って誰に相談すればいいかもわからなかった。あの頃、こういう番組を見て何らかの予備知識があれば、最初に適切な治療を行っていれば、こんなにも苦戦しなくてもすんだかもしれない。

ストレスの多い現代社会に数多く存在すると思われる「うつ病予備軍」に「うつ病」というものの認知度を広げるこの手の番組はよいと思う。実際には、健康ブームに乗っかって「健康」をテーマにした番組を続けてきて、「体の病気」があらかたテーマとして片付けられたので、「心の病気」が採り上げられるようになったのかもしれないが。

昨日はチャットもせずにおとなしく寝た。でも眠れずに起きて来て、チャットルームにログインして誰か来ないかなあと思いつつ2時頃まで起きてしまった。いかんいかん。結局誰も来なかったので寝た。チャットにはまってしまってはこの先思いやられるなあ。

そして起きたのは6時。ぼ〜っとしながら朝食を食べてネットしたりして、6時半からポンキッキーズを見た。その後のニュースを見ているうちに眠くなってしまって、そのまま寝てしまった。

次に起きたのは、う〜ん記憶がない。最終的に起きたのは15時頃だったが、何回か目を覚ました記憶はある。今日は実は昼からヴォーカルアンサンブルの練習だったのだが、私はジョイントコンサートの単独ステージには乗らないので練習はあまり行くつもりはなかった。午前中にすっきり目が覚めて調子がよかったら顔を出そうかなあ、くらいのつもりだったが見事に寝過ごした。

17時過ぎ、合唱団Pの練習に出るために家を出る。なんだか調子が悪い。やっぱ風邪気味なのだろうか。歩きながら少し発声練習がてら声を出してみる。少し喉にひっかかる。鼻水は止まったが、なんかまだ奥のほうが詰まっているような感じがする。

練習会場に行く前に本屋にふらふらと寄って、そのままふらふらとJavaScriptの本を買ってしまった。別に買うつもりはなかったのだが、なんとなく目にとまって買ってしまった。しばらくプログラミングをやってないし、いくつもHPを管理している自分にはとりあえず手を出しやすい言語かもしれない。自分が作るHPは、昔は回線が貧弱だったので「シンプル」を目指していた。HTMLもエディタで生でがりがり書いていた。が、だんだん面倒になってきてIBMの「ホームページビルダー」を買って来て使いだした。そのうちだんだん見栄えなんかも少しは気にするようになってきて、そして最近のブロードバンドの普及である。少しくらい仕掛けのしてあるHPを作ってもバチは当たるまい。そんなことを0.01秒くらいで考えてレジへ向かった。

今日の練習はブラームスのカルテットとモテット。やはりコンディションは悪く、喉にひっかかる。少しピッチが低いのが自分でもわかるが、無理やり喉で押して出していた。それでも最初の方は声はそれなりに出ていたが、やはり喉に負担がかかっていたのか、後半は喉が痛くなってきてあまり鳴らなくなった。最近「自分のコントロールできる範囲を超えた声は出さない」ということを意識しているが、今日はちょっと失敗。調子が悪いときは、悪いなりの歌い方をしなければならなかった。

練習後、みんなと飲みに行く。先週も行ったが、今週もやっぱり行ってしまった。金がかかるのだが、まあいいや、行けるときに行っておこう。明日はなんにも予定がないし。日曜に予定があるときは自粛しよう。というわけで今日もご機嫌で帰宅。あ〜こりゃこりゃ。

昨日はまたもや夜眠れず、いったん布団にもぐりこんだ後にまたおきだしてきてPCに向かう。ヴォーカルアンサンブルのチャットにジョイントコンサート関連団体のI氏(弟)が来てくれて、その後にメンバーのTちゃんも入ってきて3人でしばらくチャット。Tちゃんが抜けた後も2人で2時までチャット。チャットにはまると睡眠不足になるとジョイントコンサートのMLでMちゃんが指摘してくれたが、本当にこれを毎日はきついだろう。私はどうせ眠れないから起きていただけなのだが。チャット終了後、2時過ぎに無事に眠りについた。

そして5時過ぎ起床。相変わらずこの時間に目が覚める。朝食のコーンフレークを食べた後、また眠りに着く。

8時、目覚ましが鳴る。止めた直後に彼女からモーニングコールが入る。昨日に病院に行けなかったから今日朝一で行くつもりだったのだ。予約外だと11時までに受付をしないといけないので、8時に起きて行くために、彼女にモーニングコールも頼んであったのだ。そして起きたことは起きた。が、全く体が動かなかった。いくらあがいてもこれは動けそうにない。しかたがないのであきらめた。薬は一週間くらいのストックはあるから、また来週にしよう。

13時半くらいにようやく動けるようになった。午後は「太鼓の達人」をやっていたが、なんか太鼓型コントローラの反応がときどき鈍くなるときがあるような気がする。前はそうでもなかったのに。まだそんなに使ってないのに、もういかれてきたのだろうか。「ふつうコース」を全曲クリアし、「むずかしいコース」に進む。とたんに難しくなったが、最初の方は何とかクリアできた。10曲目くらいから難しくてクリアできなくなったので今日はやめにした。

ところでいつの間にか鼻水がじゅるじゅるだ。昨日冷えたわけでもないのに、なぜだろう?鼻かぜっぽい。やだなあ、明日は1週間ぶりに合唱団Pの練習なのに。鼻がつまると歌いにくくてかなわないのだ。明日には治っててほしいなあ。

昨日は思い切り自己嫌悪モードで、思わずだめだめな内容の日記を書いてしまった。心配した人がメールをくれたほどだ。

その人への返事にも書いたのだが、私はあまり考えずに勢いで日記を書いてるので、調子のいいときはいいのだが、悪いときにはだめだめで泣き言満載死ぬ死ぬなんて内容になってしまう。死ぬつもりなんぞさらさらないのだが勢いで書いてしまうのである。そういう内容が出てきても「ああ調子悪いんだな」くらいに受け止めてもらいたい。

この日記を公開しているのは、私が鬱であることを自らのHPでカミングアウトし、世の人に少しでも鬱というものがどういうものかを理解してもらいたい、という意図があるため、調子がいいときも悪いときも思ったことをありのままに書く、というスタイルをとっている。もちろん公開しているからには公序良俗に反したり特定の個人を誹謗中傷したり、ということはないように気をつけているが、読んでいる人に安心してもらうためにいいことしか書かない、というわけではないので、この日記を読んでいただいている方はどうかご了解いただきたい。

そしてここからが今日の日記。

昨日の夜もやはり寝付けず、眠剤を飲んでからぜんぜん眠くならなかった。23時過ぎに眠剤を飲んで、結局寝たのは3時前くらいだったろうか。その間、眠れないので起きてきて合唱団Pのチャットルームを頼まれもしないのに作ったりしてた。ヴォーカルアンサンブルのチャットを作るために借りたフリーのチャットが、一つの登録で4つまでチャットルームを作れるので、えいやとついでに作ってしまった。今思えば、昼間に何もできなかったから、そしてどうせ眠れないから、なんでもいいからプラスになることをしたかっただけのような気がする。本当にプラスになるかどうかは置いといて、自分の心の隙間をそうやって埋めているような。自分の存在理由を必死に作り出そうとしているような気がする。達成感がほしいのだ。

そして今日は、実は診察の日であった。午前中がだめなので14時に予約を入れてあったのだが、それにすら行けなかった。昼過ぎに彼女から電話がかかってきて「調子が悪い」と告げると家に来てくれて、私の代わりに行ってくれるという。前回も変わりに行って薬だけもらってきてもらったが、前は彼女自身の診察もあった。今回は彼女の診察はないし、この雨の中1時間半もかかる病院まで行ってもらうのはあまりにも悪い。今日はおとなしくしてることにした。デイケアやカウンセリングは休んでもさほど支障はないが、診察はとぎれると薬が切れてしまう。幸いにも1週間分くらいのストックはあるので、明日か来週辺りに予約外で行って薬をもらってくればいいだろう。そう思って今日はじっと家にいた。

しかーし、夜になるとまたまた昨日と同じ自己嫌悪に陥って、無性に悲しくなってしまった。しばらくじっと湧き出るマイナスの感情を押し殺していたが、昨日メールをくれた人への返事を書き出すと、なぜかすっきりしてしまった。「書く」ということは自分にとって自浄作用をもたらすのだ。今ではすっかり「ま、何とかなるべ」と落ち着いてしまった。うん、なんとかなるさ。ケセラセラ。