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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

昨日はなぜか眠剤が効かず、朝の3時か4時頃まで起きていたと思う。いつの間にか寝てしまって、昼前まで浅い眠りで、寝たり起きたりを繰り返していた。

昼頃、動けなくもない。いつもならパンでも買ってきて食べて、結局外に出るのをあきらめてしまうことが多い。今日はまず動いてみよう。そう思ってとりあえず外に出た。

横浜まで行って、まず眼鏡屋に行く。実は昨日シャツを脱ぐときに眼鏡を引っ掛けて、少しゆがんでしまったのだ。そのせいで見え方がちょっと変になって早く直したかった。VIVREの上のパリミキへ行って直してもらう。他にも眼鏡屋はいっぱいあるのに、なぜわざわざこの店まで行くかというと、この眼鏡を買ったのがここだからだ。別にゆがんだ眼鏡を直してもらうくらい、どこの眼鏡屋に行ってもただでやってくれる。にもかかわらず買った店へわざわざ行くのは、どうも私の中に、なんかしらないけど遠慮がちになってしまうところがあるからだ。買った店なら堂々と持っていけるけど、そうでない店へ行って無償で直してもらうというのが、精神的にすっきりしないし、何かひけめを感じてしまうのだ。自分の性格の中の「わがままになれないところ」「自己主張をできないところ」「卑屈なところ」だと思っている。なんかしらんけど、とにかく少しでも他人に迷惑をかけたらどうしよう、自分のせいで不快な思いをさせたらどうしよう、そういうことを考えてしまうのだ。

眼鏡を直した後、そのまま地下に行ってラーメンを食べ、さてそれからどうしようかと考える。デイケアに行くにも時間が中途半端になってしまった。原点に立ち戻って、「自分は何をしたいのか、何をしたくないのか」考えたが、それがどうもわからない。帰って寝たい、というほど調子は悪くないのに、何をすればいいのかぜんぜん思いつかないのだ。ゲーセンで遊びたくもないしウィンドウショッピングをする気もない、漫画喫茶に入りたいとも思わない。結局ちょっとその辺をただうろうろしただけで帰ってきてしまった。

帰ってきてから、雑誌の付録についていたPC用のゲームを片っ端からインストールしては一回遊んで消して、それを繰り返していた。結局やりたいことをやっているわけではなく、時間をつぶしているだけなのだ。そして本当にやりたいことは見つからない。自分ではわからない。本当の心との風通しはまだまだ悪い。

今日は昨日と一昨日の疲れが一気に出たのだろうか。一日中寝ていた。

実は朝10時半から内科の予約があったのだ。ダイエット通院で、先月の血液検査の結果を聞きに行く予定だった。彼女もバイトが休みだから一緒に行く約束をしていて、10時にうちに来て、と言っておいた。

そして今朝、体は全く動かなかった。約束どおり彼女が10時頃やってきたが、私がぜんぜん動けないのでまた帰っていった。私はその後14時過ぎまで寝ていた。

やっと動けるようになって昼食のパンを買ってきて食べたものの、またしんどくなって寝てしまう。そして17時過ぎまで寝ていた。彼女が再びやってきてやっと起きた。今日は内科の病院に行った後に関内のカレーミュージアムに行こうと約束していたのに、昼間に行けなかったので、これから行こうということになり、外へ出て行った。昨日まで暖かかったのに少し肌寒い。

3月に新装オープンしたカレーミュージアムは少し様変わりしていた。カレー屋の店舗自体は少し減ったような気がするが、その代わりに屋台のような小さな店ができていて、全体の店舗数としては増えている。今日は「カリイ本舗」という店に入って「昔の焼きカレー」を食べた。カレー自体は割りと普通で彼女曰く「カレーマルシェみたい」ということだが、グラタンみたいに器に入れて焼いたようで、香ばしくておいしかった。次はどこの店に入ろうか。

帰ってきたらまたどっと疲れが出た。まだ疲れが残っているのか。

昨日は結婚式でとっても疲れた。今日はもう一日中動けないだろう、しばらく後を引きずるかもしれない、そう思っていた。

が、今日は久しぶりにカウンセリングに行くことができた。土日の合唱の練習に出れて「明日もこの調子で」と思ったときは体が動かなくなる癖に、あきらめたら動けたのはどういうことだ。

まあ、動けたといっても13時過ぎからである。本調子ではもちろんない。だが今まではこの時間になっても「動けそうで動けない」状態が続いてた。何が自分を引き止めているのか。

それは今日のカウンセリングの中で少しずつ見えてきた。早い話、自分の本音、自分の深層心理の中で「行きたくない」と思っているから、ということなのだ。そして自分はそれを自覚していない。なんとしてでも「行かねばならぬ」ものとして、強烈な「超自我」によって自分の無意識を抑え込んでいる。「超自我」と「無意識」は強烈にぶつかり合い、鬱という形で現れる。自分の無意識、この場合「行きたくない」という思いに自分が気がつかないことを、心理学では「否認」というらしい。そう、自分はずっと否認し続けているのだ。

この無意識下の自分の本音を実感として受け止め、自分の意識の中に取り込めば事態は好転する、らしい。だが自分は未だ認めることができない。すると、「行かなければ」という「理性」の声に対して、それを引き止める無意識の声が強引に自分を抑え付ける。それが「鬱」として現れる。もう何度も同じことを書いているような気がする。でも依然として自分では実感としてわかってないのだ。

簡単な話だ。歌の練習は「行きたい」から行けて、デイケアやカウンセリングは「行きたくない」から行けないだけなのだ。だが「行きたくない」という自分が自分の中に存在することを自分の理性は認めようとしない。昨日の結婚式は単純に「行きたくないわけではない」から何とか行けたのだろう。

そして今日のカウンセリングに行けた理由は、もっと大きな「いやいや」が自分の中に発生して、これを食い止めようとしたから。何のこっちゃと思うかもしれない。先週デイケアのスタッフから電話がかかってきたことは前に書いた。そのスタッフとは私のカウンセラーその人なのだが、「この状態だと入院した方がいいんじゃないか?」と言われたことが自分にとって相当ショックだったようだ。自分のことなのに「ようだ」という風に表現しなければならないのは悲しいが、ともかくそうなのだ。もっと大きな「いやいや」とは「入院すること」なのだ。入院はもうごめんだよ。私は大丈夫だから入院する必要はない。今日はそれを言うためにカウンセリングに行けたのでは、「行きたくない」よりも「入院したくない」が勝っただけなのではないか。カウンセラーと1時間近く話して出た一つの仮説がそうなのだ。あくまでも「仮説」であり、本当にそうなのかはわからない。自分で気がつかなくてはならない。

まあ、なんにしろ「本当の自分」を自分で意識して初めてコントロール可能になる。「本当の自分」を見つけられる日は来るのか。自分探しの旅はまだまだ続く。

今日はヴォーカルアンサンブルAのメンバーで学生時代の後輩でもあるA氏の結婚式だった。披露宴は11時からだったが、ヴォーカルアンサンブルでの歌のリハーサルが9時15分からあるので、けっこう早く家を出ないといけないはずだった。が、それは見事に行けなかった。とても朝、動ける状態ではなかった。9時過ぎ、披露宴には間に合わないと、そういう思いで必死に準備をして家を出た。かなりしんどかった。電車で座れたからよかったが、それでも鬱々とした気分を抱えて「今日一日もつのであろうか」不安なまま式場へと向かった。

式場へ着いた頃には少し落ち着いていた。披露宴はいろいろ趣向を凝らしていて面白かったし、久しぶりの友人や後輩にも会えた。歌も、まあまずまずだったか。

1次会が終わったのが14時過ぎ、2次会が18時からだったのだが、実は6月のジョイントコンサートに向けてヴォーカルアンサンブルA全員で集まれる練習回数が少ないため、なんとわざわざ2次会の会場の近くに場所を借りて2次会まで練習をした。なんとも強行スケジュールである。私はこのコンサートでは単独ステージは乗らないのだが、不在のA氏の代わりに歌えるところだけベースを歌っていた。

2次会でも歌を披露する。そのリハーサルもあったので、開始時刻よりもだいぶ前に会場入りして歌う。1次会も2次会も、ふだんは使わないマイク演奏だったので、やはりリハをする必要があった。まあ、マイクテストみたいなものだが。

しかし、2次会が始まる前から私は調子がどんどん悪くなっていて、かなり疲れてしまっていた。2次会が始まってからしばらくは我慢していたが、そろそろやばい、と思った頃にヴォーカルアンサンブルAの出番になった。なんとかそれも乗り切ったら、もうふらふら。新郎新婦に挨拶して失礼しようかと思ったら、お色直しで退席してしまった。2次会でもお色直しをやるとは凝った演出だ。

しばらく椅子に座って休んでいた。やっぱり体調がやばそうなので、控え室を探して挨拶して帰ろうかと思ったところで、再び二人が入場してきた。今度はチャイナスタイルで登場。各テーブルをまわって挨拶して来たところで19時過ぎ。そこで会場を後にした。

帰りも疲れているので必死だった。電車で座れたからなんとか耐えれたが、この程度でこんなに疲れるとは、本当に心身ともに弱ってしまっている。しばらく後をひきそうだ。

今日も一日寝てばかり。外は雨。昼を過ぎても陰鬱な感じが抜けない。結局夕方まで寝ていた。夜、ぼんやりをテレビを見て過ごす。明日は結婚式。ちゃんと行けるかな。