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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

前の晩もまたアルコールに頼ってしまった。もう開き直りである。入院のために9時までに病院に着かないといけないので、どうしても寝ておかなくてはならないのだ。入院前の最後のあがきだ。

朝は幸いにも調子が比較的よい。朝のラッシュの時間帯に、大きな荷物を抱えて彼女と2人で乗り込む。電車に揺られ、バスに揺られ、ではなかったタクシーに揺られたんだった。荷物が多いからタクシーに乗って病院へ。

1年3ヶ月ぶりの入院。最初に手続きやら何やらあって、主治医との面接。薬をもう一つ追加してみましょうか、と言われた。ついにベゲタミンが処方された。今でも使われている数少ないバルビツール系の眠剤。最強の眠剤である。現在主流で使われているベンゾジアゼピン系の薬は脳の一部にしか作用しない。だから副作用も少なく安全なのだが、昔よく使われていたバルビツール系は脳全体に作用する。副作用も多く大量に飲むと危険である。強すぎるので処方しない病院も多い。

病棟へ行く前にレントゲンと心電図の検査。病棟へ行って採尿、採血。病室に入るとさっさと荷物を整理する。変に入院慣れしてしまっている自分が悲しい。廊下を挟んで、以前とは反対側の部屋。海が見えてきれいだが、この季節は日光が差し込んで暑い。

病棟内を多少うろうろ。見知った顔もちらほら。前からずっといる人。私と同じくいったん退院したけどまた入ってきた人。リピータは多い。看護師はけっこう前とメンツが違う。かなり入れ替わっているようだ。自分の担当の看護師からあれこれ説明を受けるが、若干以前と変わっている。「病棟案内」と書かれた冊子があるのだが、いろいろマイナーチェンジされていた。「院内恋愛は禁止」と書いてある。おおついに明記されたか。前は暗黙のルールのような感じで、しかしみんな院内恋愛していた。あ、私もか。私は退院してからだから少し違うのだが、確かに入院患者どうしでは問題になることが多い。

一段落するとベッドに横になる。まだ10時過ぎだが、朝が早かったからもう疲れが出ている。そのまま夜まで過ごす。

病棟の雰囲気は以前とかなり変わっている。前はけっこう若い同年代の人もたくさんいたのに、今は高齢者が多い。なじめるかなあ。いや、別になじまなくていいんだけどね。消灯は21時だが20時半くらいにもう寝てしまう。今日は疲れたのだ。

昨日も夜眠れなかった。23時頃寝ようとしたが、2時を過ぎても眠れない。いかん、だめだめと思いつつまたコンビニへ行って発泡酒を買ってきて、眠剤と一緒に流し込む。その後、少しして眠れたようだ。

今日は昼から彼女にもついて行ってもらって病院へ。少しだけデイケアに顔を出した後、診察を受ける。眠剤を増やしても眠れないこと、そして眠れなくてアルコールに頼ってしまっていることを告げ、自分自身入院した方がよいだろうと思っていることを告げた。そしてすんなりと入院が決まった。ベッドが空いているのでもう明日から。

帰ってきて急いで準備をする。だいたいのものは揃っているので、足りないものを100円ショップや近くの店で買ってくる。荷物が多いが、大きなザックを1つ背負って、紙袋を手に持ち、彼女にも一緒に荷物を背負っていってもらう。

夜、実家へ電話する。家族と話すのは前に退院していらいだから、1年と3ヶ月ぶりくらいか。疎遠な家族、というか崩壊した家族だし、家族に対して自分に連絡を取ることを自分自身が禁じていたので、電話したら父親はたいそう驚いていた。

準備も整ったし、さて寝るか。と言いつつ、眠れるのかいな。明日は9時までに病院に行かなくてはならない。さて行けるのか?行けなかったらどうなるのだろう。

病院の中でネットにアクセスできるかどうかはわからない。おそらくこの日記もしばらくはお休みになるだろう。

一昨日の晩に徹夜したせいだろうか、昨日は比較的早く寝つけたような気がする。11時過ぎに寝床について、多分0時過ぎくらいには眠ったと思う。でも今日は16時くらいまで寝ていた。それまでの記憶が、本当に断片的にしかない。

朝食を食べたあとがある。だから食べたのだろう。だが、それが何時頃なのか全く覚えてない。というか朝食を食べたことすら覚えてない。昼頃起きてパンを買いに行った記憶がある。それは記憶がある。しかし、半日もたってないことなのに、「おぼろげな記憶」でしかないのだ。そして食べた後は、またぐーぐー寝てたのだ。なぜ昼間だと眠れるのか。

16時頃に目が覚めるまで、夢を見ていた。それはけっこうはっきり覚えている。1つは実家にいる夢。もう1つはヴォーカルアンサンブルの仲間とステージで歌を歌っている夢。

実家にいる夢では、なぜか家の電気もついてなくて洗い物の食器が溜まっていて、私が食器を洗ってしまった後に両親が帰ってきて、自分は誉められると思ってやったのに、なんか文句を言われた、というような感じだった。腹が立って荷物をまとめて横浜へ帰ろうとして、その後は覚えてない。今までのカウンセリングを通じて、自分は「理想が高すぎて、どんなに努力しても自分で納得できるレベルに達したと感じない」とうタイプであるということがわかってきた。わかってきたというよりカウンセラーにそう言われた、ということなのだが、そういう心理が夢の内容に関係しているのだろうか。

ヴォーカルアンサンブルの仲間で歌う夢は、う〜んあんまりよく覚えてない。おぼろげに覚えているのは、なんだかとてもいい曲を歌っていて、夢の中で「これはいい曲だぞ〜」と思っているのだ。そしてなぜかそれが夢の中であることを自覚していて「起きたらこれを思い出すのだ」と思っているのに、実際に起きたらすっかり忘れてしまっていた。実際には夢の中で「いい曲」なんて歌ってなくて、そう思い込んでいる自分が夢の中にいるだけなのだろう。

バイトが終わった彼女が夕方にやってきて一緒に夕食を食べ、夜はひたすら人生ゲームの続きをする。すっかりはまってしまっているなあ。

あ〜これから寝る準備をして寝るのだ。この日記はいつも寝る前に書いているのだ。最近は「今日は眠れるのだろうか」というのが書きながら不安でしかたがない。そんなこと気にするから余計に眠れなくなるのだろうが、気になるものは気になるのである。何かいい安眠法はないだろうか。まあ、たいがいのものは試してみて、結局薬が一番手っ取り早い、ということを感じたのだが、その薬さえあまり効かなくなりつつある。そう思うと余計に効かなくなるかもしれない。逆プラシボというかなんというか、な〜んにも考えずに無我の境地に達したいものだ。

明日は診察だ。明日はなんとしてでも自力で行こう。そして入院のことを相談しよう。ベッドが空いていれば、即入院ということもあり得る。さてさて、どう転ぶやら。

昨日は酒を飲まずに寝るぞ。眠れなければゲームでもやって徹夜でもなんでもしてやろうじゃないか。そう書いたが、まさにその状態になった。眠剤を飲んで寝ようとしたのが23時半ころだったろうか。草木も眠るうしみつレモン、ではなかった、え〜と夜中の2時頃、やはりその時間まで眠れずに起きていた。昨日も布団の中であくびが出た。やっぱ私の体は狂っている。

もう開き直って明かりをつけ、プレステ2を起動して「人生ゲーム」をやりだす。マップの数を最初に設定できて、マップ数に応じて予想ゲーム時間が出てくるのだ。ちょうど朝になるくらいにマップ数を設定し、ゲームを始めた。そして延々4時間。ちょうど6時くらいに終わった。コンピュータとの一騎打ちだが、私が圧勝した。最終的には80億円くらいの資産が残った。ゲームの世界は気前がいい。

そして朝食を食べて、そのまま寝てしまった。朝になると眠れるのだ、まったく。と言うか、徹夜なんかすればそれはそれでさすがに眠れる。12時前だったか、玄関のチャイムで目が覚めた。書留郵便だった。最近申し込んだジャパンネット銀行のキャッシュカードが届いた。ヤフオクをよく利用していると「ジャパンネット銀行なら手数料が安い」と書いてあるのをよく見るし、近くにあるコンビニam/pmで、ジャパンネット銀行のカードで月3回までだが24時間預金の引き出しが無料なのを知って口座を作ったのだ。振り込みも自宅からネットでできるので楽チンだ。ある一定金額以上の金額を入れておかないと口座管理手数料が取られるが、適当に預金の一部を放り込んでおけばいいだろう。

そして書留郵便を受け取って、また寝てしまう。ほどなくして彼女から電話が入り、うちにやって来た。まだ眠かったので昼食のパンを買ってきてもらった。パンを食べて、人生ゲームの昨日の続きをする。16時くらいまでやっていた。

今まで彼女は火・木・金とバイトが休みだったのだが、火曜と金曜は17時から20時まで入ることになった。17時の15分ほど前に家を一緒に家を出る。彼女はバイトへ、私は横浜へ買い物へ。これから火曜と金曜は飯を作ってもらえなくなる。どうしよっかなあ。

横浜へ行って何を買ったかというと、プレステのコントローラ。今まで1つしかないコントローラを交代で使ってゲームしていたのだが、さすがに不便なのでもう1つ買ってきた。それから他にもズボンがほしいからどこかに見に行こうかとも思っていたが、なんだか疲れているので断念。やはり徹夜した後6時間は寝たものの、体が少し参っているようだ。

今日は松屋で夕飯を食べ、彼女に頼まれていた「NEKO」という雑誌を買って帰った。文字通り猫の雑誌だ。ペットブームなのか、猫好きな人が多いのか、こういう本もあるんだなあとはじめて知った。「愛猫の写真を応募すると必ず掲載される」というコーナーがあるらしく、それに送ったという。ほんまかいな〜と思っていた。応募してきた分を全部載せるなんて不可能だろう〜、できるんだったら、相当読者数が少ないんじゃないの〜、と思った。自分はあまり興味がなかったが、中をちらちらと見てみた。なんと、本当に彼女の家の猫が載っている。う〜ん、この雑誌はこれでやっていけてるのだろうか。

帰ってきてからしばらくはテレビなんぞ見ていた。20時頃に彼女がバイトから帰ってきて、さっそくおニューのコントローラを使って人生ゲームを始める。2人ともすっかりはまっている。まあいいや、そのうちあきるだろう。そんなことよりも、また今日は眠れるかどうか心配だ。眠れなかったらどうしよう。また徹夜するのだろうか。自分で自分の行動が読めない。何も考えずに眠れてしまうのが一番なのだがなあ。

昨日も夜、眠剤を飲んで寝ようとしても眠れなかった。いったいどういうことなのだろう。

寝ようとしてから約2時間。前日と同じように、またふらふらとコンビニへ行って発泡酒を買ってきて飲んでしまった。そして飲んだ後の記憶はない。飲めば眠れるようだ。

これは非常にやばい状態であると頭ではわかっている。酒を飲むこと自体がやばいわけではない。1日に350mlの発泡酒一本飲んだからといってどうなるというものでもないだろうから。問題なのは、その状態に依存しつつある、ということである。アルコール依存症は酒量の問題ではない。飲酒という行動に依存する心のはたらきが問題なのである。どんな依存症でもそうなのだが、いったん「眠れない」→「飲んだら眠れる」という図式ができあがってしまったら、毎日飲酒を繰り返し、そのうち酒量も増えてきて体がやられる、というパターンに陥るのだ。私は入院中にそういう人を何人も見てきた。前はうつ病で入院してたのに、今回はアルコール依存症なんです、そういう人が何人もいた。

しかし、頭でわかっているからといって、それによって行動を完全にコントロールできるほど人間は強くできてない。今日もまた眠れなければふらふらとコンビニへ行ってしまうかもしれない。今日こそは飲まない。今はそう決めている。眠れなかったら眠れなかったでゲームでもやって徹夜でもしてやろう、そう思っている。が、その決意に打ち勝てるかどうかわからない。正直、この状態はやばい。自分でコントロールを失いつつある。昨日の飲酒でしみじみと思ってしまった。「もう入院するしかない」と。

今週の木曜日に診察がある。そのときに入院のことを主治医と相談しよう。本当は今日のカウンセリングに行けたら、カウンセラーにも相談したかったのだが、今日は16時まで寝ていたのでだめだった。夜は眠れないのに昼はぐーぐー眠れる。なんでなんだ。なんでなんだ。

そういうと、私の体がおかしくなってしまっている証拠に、「寝ようとしてふとんの中にいるときにあくびが出る」というのがある。あくびとは、頭は眠たいのに体は起きていないといけない状態のときに、目を覚まさせようと酸素を供給するために起こる生理現象なのだ。要は「起きていなきゃ」というときに出るものなのだ。だから、いざ布団に入って寝ようとするときに、いくら眠たくてもあくびなんか出るわけはないのだ。眠たけりゃそのまま眠ればいいのだから。だから布団に入って寝ようとしているときにあくびが出るのは、きわめて不自然な現象で、どっか私の頭か体かのネジが狂っているのだ。とりあえずこの睡眠障害だけでも入院して治したい。普通の生活リズムに戻りたいのだ。