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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

昨日も寝付けなくて、追加眠剤を飲み、音楽でも聴きながら寝ようと思ってMP3プレイヤーを持ってきて、ボリュームを最小に絞って聴きながら寝た。いつの間にか眠れたようだったが眠りは浅く、夜中に何度も目が覚めた。

朝は7時頃に起きてメールチェック。またもや大量のダイレクトメールが来ている。その中から懸賞の当選発表のものを探し出して確認する。テンションはそんなに高くはないが低くもない。今日は何にも予定がないから精神的プレッシャーが少なく、割と調子がいいのだろうか。

彼女は今日もバイト。9時半に家を出るというので、一緒に出て私は選挙に行った。投票して帰ってきてから昼までテレビを観る。10時からのサンデージャポンを観たあと、前にビデオに撮っておいたバラエティ番組を観る。

本が送られてきた。「プロポリスで癌が治る」とかいう本だが、懸賞で当たったようだ。こんなもの応募したかなあと思って確認すると、この本か図書券3000円分が当たるはずだったのだ。「すごいつまんないものが当たるんじゃない?」という彼女の予想はおおいに当たっている。こんな本、読む気にもならんが誰ももらってくれそうもない。古本屋で売れるかなあ。

彼女のバイトは13時まで。13時過ぎに帰ってきてから一緒にお昼ご飯を食べる。また2人で撮りだめしてあったビデオを観る。昼過ぎまではそうやってのんびり過ごしていた。が、またしてもだるくなってきて、いつの間にか寝てしまった。

買い物から帰ってきた彼女に起こされたのは18時半頃。目覚めが悪い。なんか悪い夢を見ていた。寝る前よりも体がだるい。「サザエさん症候群」ではないが、日曜の晩は憂鬱だ。誰しもそういうことはあるが、私は必死に会社に行っていた頃、特にこれが顕著だった。明日への不安。明日からまた一週間が始まる。明日こそはデイケアに行けるだろうか。カウンセリングに行けるだろうか。そう考えることがまたプレッシャーになってくる。明日の朝、私はどういう状態になっているだろうか。

昨日は寝付けなかった。またである。昼間寝ているからだろうか。1時間ちょい経ってから追加眠剤を飲んでまた寝る。

今朝は6時に起きた。以前は4時とか5時とかに早朝覚醒していたのが、最近では朝早く起きられなくなっていた。なのでこんな時間に起きるのは久しぶりだ。起きてからまたせっせと懸賞に応募する。もうなんか、何かにとりつかれたかのように懸賞に応募している。

彼女が起きてきて、今朝は一緒にフレンチトーストを作って食べる。二人とも自分で作るのははじめてだったが、なかなかうまかった。彼女がバイトで9時半頃に家を出た後、昼までまた寝てしまった。

昼に起きてフレンチトーストの残りを食べ、また寝てしまった。起きたら16時頃。そしてひたすらまた懸賞に応募する。まるで依存症のようだ。もう今日限りにしよう。

実は今日から明日にかけて山岳会の10周年祭があって、はじめは参加表明をしていたのだが、最近のこのコンディションでは参加は無理だろうと思い、昨日のうちに欠席連絡を出していた。夕方になった頃、今の状態だと合唱団Pの練習には出られるかなあ、どうかなあと思っていたところにバイトが終わった彼女から電話が入り、合唱団Pは行かないの?」と聞かれて何も考えず「うん」と言ってしまった。思考能力がまるでない。ということは調子が悪い。テンションが低い。行かずに正解だったのか、行った方がよかったのか。

彼女が帰ってきて夕食を食べる。やはりテンションが低い。テンションが低いままテレビをだらだら見る。今日電話で彼女が「合唱団P行くの?」と聞いたら何と答えたろう。やはり何も考えずに「うん」と答えただろうか。行ったら行ったで多分何とかなったかもしれない。カウンセラーも指摘しているが、外に出れば、みんなの前に出れば自動的に私はテンションがあがるのだ。その代わりその反動が後から来ることも多い。

夜遅くなってもテンションは低いままだ。これは鬱から来ているのか、それとも思うようにならない自分に対する自己嫌悪から来ているのか。いつの間にか無限ループに陥っている自分は、いつループから抜け出せるのだろうか。

昨日も今日も、一歩も外に出てない。
完全に引きこもりだなこりゃ。
今日は昨日ほど落ち込んではいないのだが。
はあ、どうなることやら。
食いすぎで腹が痛い。
懸賞に応募しすぎでメールが山のように来ていて、
それらをただひたすら流していく。
読まずに削除してもいいのだが、メールの中で
当選発表したりしているので、少しでも目を通さずにはいられない。
1000個以上の懸賞に応募してしまい、収集がつかない。
どうも「グァバ茶」なるものが当たったようだ。
それでも飲んで落ち着こう。

へこんでいる。

最強にへこんでいる。

今日こそは病院に行かなくてはならなかった。でも、また朝動けなかった。結局最後の手段として、彼女に代わりに行ってもらい、薬をもらってきてもらった。はあ、どうしてしまったのだろう、私は。

でもまだそれはいい。いや、よくない。よくないが、それはまだ自分で理解できる。今までもあったパターンだ。朝は調子が悪い。昼過ぎにならないと体が動かない。ここのところずっとそうだったから。でも、夕方くらいからなら動けるようになっていた。うつ病特有の日内変動というやつか。

そして今日は夜からリアルグループのコンサートがあった。それには、それだけには絶対に行きたいと思っていた。リアルグループを知ったのは、私が歌の仲間とヴォーカルアンサンブルのグループを結成した1997年。その頃は世間ではアカペラなんて知名度ゼロであった。そんな中で、我々のようなアカペラ好きの仲間ではリアルグループは崇拝すべき存在であった。スウェーデンの男性3人、女性2人の5人組。スウェーデンの音楽大学で、有名な合唱指揮者エリック・エリクソンの指導も受け、大学にはなかった「ジャズ科」を自分たちで作ってしまったというつわもの達。そのすばらしいハーモニーにとりこになった私は、日本では手に入らないCDをせっせと海外のネットショップで購入したものだ。リアルグループのアルバムと出版されている楽譜は全部持っているのだ。

そして、そのリアルグループがついにスウェーデンから日本にやってくる。東京でコンサートを行う。これを知ったとき、私は躍りながら喜んでいた。ついに、ついに生でリアルグループが聞ける!うおおおお、やったーーーー、と思っていたのだ。それはそれは楽しみであった。

しかししかし、今日は夕方になっても体は動かなかった。行かなければ、リアルグループを聞きに行かなければ、聞きに行きたい、行きたい、行きたい、そう思いつつも体は言うことを聞いてくれない。だるさ爆裂1000%。ついに私はリアルグループのコンサートに行くことができなかった。

今日ほどへこんだ日はない。鬱のときはだいたいへこんでいるものだが、なぜ、なぜこんなに自分が楽しみにしていたコンサートにも行けないのだろうか。悔しくて悔しくて泣きそうである。

いったいこの不調はいつまで続くのだろうか。また入院しないと元に戻らないのだろうか。でもそれは嫌なのだ。具合が悪くなったら入院すればいいや、というのではいつまで経っても前に進まない。病院依存症になってしまう。とにかく今はこのへこんだ気分をなんとか払拭したい、そしてもう一度前を向いて歩いて行きたいのだ。少しずつ、でいいから。

今日は9時半から診察だったのでどうしても行かなくてはならなかった。にもかかわらず体は動かなかった。一番動かないといけないときである。でもどうやっても動かない。だめだめである。そして昼まで寝てしまった。ああ自己嫌悪。

12時頃になってようやく体は動く。今から行っても、主治医の診察は水曜日は午前中だけだ。しかし木曜日も診察をやっているので、明日がんばっていくしかない。予約外だから11時までに受付をしないといけない。9時過ぎには家を出なくては。果たして行けるのだろうか。それにしてもだめだめである。

そして昼過ぎから夕方まで寝てしまった。夜は眠剤を飲まないと寝られないのにに、なぜ昼は勝手に眠くなるのだろうか。今日は17時半から近所の歯医者の予約もあった。虫歯はないが1ヶ月に1回くらい歯石を除去してもらいに行っている。

歯医者へ行って歯石除去。そして院長先生が久しぶりに口の中を覗く。「少し左下の辺りがしみることがあるんですけど」そう言うと「親知らずの根元が少し虫歯になりかけてるね。このまま放っておいたら化膿するから抜いちゃおう」とあっさり言って即座に麻酔を打たれた。え?え?え?と考える隙を与えない。体中悪いところだらけだが、歯はいい方で今まで左右上下1ヶ所くらいずつ、ちょっと削って銀を詰めたという程度しか歯の治療はしたことない。それがいきなり「抜きます」だって?え?え?え?

麻酔が効いてきて院長先生が再び現れる。ペンチのようなものでぐいぐいぐいぐい、すぽんといとも簡単に抜いてしまった。抜けた歯を見るとかなりでかい。でかいので抜けたあとの穴もかなりでかい。それを先生は器用に縫っていく。ガーゼをかまされて、20分くらいはそのままで噛んでてください、痛み止めと化膿止めの薬を出しておきます。そう言われて家に帰ってきた。

今日は彼女が20時までバイト。夕食はコンビニで何か買って食べようかと思っていたが、とりあえずしばらくは食えない。PCに向かい、またまた片っ端から懸賞に応募する。最近PCに向かうとこればかりで、すでに500件以上の懸賞に応募した。欲しいものでも欲しくないものでもおかまいなしなのだ。いらないものは誰かにあげるかオークションで売ってしまえばいい。彼女曰く「すっごいつまらないものが当たると思うよ。」人生そんなものかもしれない。

懸賞の応募に夢中になっているうちに、歯を抜いてから1時間半くらい経っていることに気づき、うがいをしてみる。血が出る。もう一度してみる。まだ出る。それを延々と繰り返したがどうやら無限ループ。歯医者に電話する。診察時間を10分くらい過ぎているがまだ大丈夫だろう。「血が止まらないんですが」「ガーゼを当てていたらそのうち止まります」はあ、本当かなあ。親知らずを抜いたら、あとがけっこう大変だという話をよく聞く。しかもけっこう大きな親知らずだった。今はまだ麻酔が効いているからいいが、明日になったらどうなるのだろう。精神科の診察には這ってでもいかなければならないし、夜はリアルグループのコンサートがあるのだ!しかも20時からお台場。遅いし遠いし、ちゃんと終電までに帰れるのかなあ。せっかくのコンサートなのに痛くてたまらなかったらどうしよう。

ようやく血も止まったみたいなのでコンビニでカレーを買ってきて食べた。夜中になると麻酔も切れてきてすこしずつ感覚が戻ってきた。このまま痛くなってしまうのだろうか。なんかめちゃくちゃ腫れているような気がするのだ。

いったい明日はどうなることやら。これがトリガとなって調子がよくなったりするような逆説的なストーリーが展開してくれないものか。