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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:就職活動

最悪のシナリオになった。

派遣会社の営業から電話がかかってきたのは19時をまわってから。

「先日面談した担当者の方は来ていただく気まんまんだったのですが、その上の人が人事部にいた人で、どういう理由だかわかりませんが、ストップがかかったそうです」

はあ、やっぱそう来ましたか。

「せっかくいろいろと家庭の事情を正直にお話しいただいたのに、申し訳ないです」

いやいや、あなたが謝る必要はない。しかたがない、オブラートに包んでもう少し事情を話そう。

「いや、実は全部を正直に話していませんでした。妻が障害者で、サポートが必要で残業ができないという事情はお話ししたとおりで、全部本当です。ただ、何度か『私自身もつぶれそうになった』とお話したのですが、実際に私もつぶれたのです。だから『これ以上はしんどいから辞めます』という形で辞めたので、人事部にいた人が事情を知っていてストップをかけたのでしょう」

こういう風に話しておいたが、現在も私が通院していることは話していない。ここは微妙な駆け引きが必要だ。

「そういう経緯なのですが、今後もまたお仕事を紹介していただくことは可能でしょうか」

「もちろんでございます。ぜひはまー様に紹介したい案件があるという営業がいるので、お時間がよろしければそちらに代わります」

てなことで、何と立て続けに3件の案件を紹介してくれた。どうもこの派遣会社は私をかなり高く買ってくれているようだ。

そのうち1件はかなり遠くて、必要とされるスキルも自分の持っている物とちょっと違っていたので、他の2件の案件を同時並行で進めてもらうことにした。

この派遣会社はかなり私の味方になってくれている。諦めずに根気よく焦らずに行けば、いつかどこかが救いの手を差し伸べてくれることだろう。

今日は夕方から、派遣会社の営業と一緒に前に勤務していた会社の担当者と面談。話をして、一番求めているのは17時〜22時までライブラリ管理をしてくれる人員。今は開発の真っ最中で、1日に4回ビルドし、ビルドするたびにライブラリのチェックをしており、これがルーチンワークなのだがけっこう大変らしいのだが、それを他の派遣社員が3回目まではやっている。

しかしその派遣は17時で帰ってしまう。4回目のビルドは20時に行うので、それ以降は開発メンバーがやっているそうなのだが、開発自体が大変で片手間では大変で、17時〜22時まで誰かほしいとのこと。

それで話は変わっていく。まず、それだけのスキルがあるなら、これから開発がブランチに入っていき、それをどうやってライブラリ管理したらいいかフローを考えたり、その他開発支援ツールを作ったりと、いろんな仕事があるという。私のスキルがあれば力になれそうだから、余った時間にはぜひそこに入ってほしいとのこと。

最初の求人募集は10:00〜19:00の8時間。しかし、そういうことなら、13:00〜22:00ということで契約することにした。私(ではなく妻が、ということにしてあるが)の病気は午前中調子が悪いことが多い。しかし、多少調子が悪くなっても午後になれば復活することも多い。13:00スタートならこっちも都合がいい。夜は遅くなるが、その分朝はゆっくりできる。

後は私が去ってから、営業と担当者の間でいろんなことを詰めていたようだ。夜に電話がかかってきて、スタートは6/18(月)、時給はとりあえず最初の契約期間である8月末までは求人票の通りだが、スキルを発揮して実績を出せば、契約更新時にアップすることは確実、とのこと。

しかし、ここで最後の難関が。

「あとは先方で、この人を雇って大丈夫か、ということが確認されれば正式契約となります。まあ大丈夫でしょうが。」

「この人を雇って大丈夫か」て、なに?なんなの?身辺調査でもするの?それとも、何でこいつはこの会社を辞めたのか人事部に確認するの?

「実は病気で辞めたんじゃないか。この話はなかったことにしてもらおう」

ということにならなければいいのだが。単に辞めたのが懲戒解雇でなく自己都合退職、ということだけ確認する、というレベルであることを祈ろう。

昨日話が来た、前に勤務していた会社での仕事の件で、派遣会社から連絡があり、先方がぜひ会いたいということで、明日営業と一緒に面談にいくことになった。正直、落ちる気がしない。

なんせ、

【仕事内容】
新規開発プロジェクトでの「ライブラリ管理」や開発支援ツール作成。開発チームが開発の最新プログラムコードの登録(申請書と登録物の整合性チェック)。作業効率向上の為のツール作成(Excelマクロ)。

【スキル/経験】
Shellスクリプトに興味があれば、手順の自動化にチャレンジしていただくことも可能です。

って、私にとっては余裕くしゃくしゃ、もとい余裕しゃくしゃくである。システム開発がそもそもどういう流れで行われているかもわかっており、ライブラリ管理が何たるやということも熟知している。そしてこの会社で勤務していたということは、この会社での仕事のやり方は当然わかっている。

ようし、何でもかんでも自動化してやろうではないか。Excelマクロもシェルスクリプトも、私の最も得意とするところではないか。なんだったら「申請書」なんて書いているところからすると紙ベースでやっているようだが、Webベースでオンラインで登録するようにして自動的に整合性チェックをするようにしてやってもいいんだぜ。

てな感じで、明日は話をしてみよう。求人票には「時給○○円以上」と書いてあるが、成果を出せば時給ってあげてもらえるのかな?こちらは生活がかかっているのだ。少しでも話を有利に進めたい。まあ、この話は最初からするつもりはないが、派遣会社の営業にそれとなく聞いてみよう。

一昨日話がきたテクニカルライティングの仕事の件、早く連絡が来ないかな〜と待っていたら、連絡が来た。が、ちょっと話が変わってるようだ。

先方では、ある部署でのスタッフが足りなくなったから募集をかけたが、総合的に部門間で調整してみると、プラスマイナス0になったらしいのだ。だから、募集はとりやめるかもしれないという。しかし、6月いっぱいで辞める人もいるかもしれないので、まだわからないとのこと。

何とも煮え切らない話である。

しかし、それとは別件で紹介したい案件が来たという。それは、なんとかつて私が勤務していた会社での仕事である。

業務内容は、プログラムやドキュメントなどのライブラリ管理、開発支援、ツール作成、といったもので、基本的に残業はないらしい。ああ、プロジェクトを進めていて後回しになりそうなところだよ。猫の手も借りたいときにはそこまで手が回らない。手が回らないけど、きちんとやってないと後から混乱したりする。そこの「猫の手」として派遣を使いたい、ということか。

同じシステム開発とは言え、私がいたのとは全く違う業種を担当している部署で、私が知っている人は一人もいない。業種が違うシステム間の部署異動はあまりないのだ。少なくとも面談のときに「こいつ、病気でやめたやつじゃないか」とばれることはなさそうだ。

まあ、あとは、入ってから仕事をして実績を作ってしまえば、たとえ病気であることがばれても、「いや、君はいてくれると助かるから、しんどいときは休んでもいいから来てくれ」そう言わせればこっちのものだ。さっそく話を進めてもらうことにした。

「実は○○会社さんって仕事きついじゃないですか。今まででもいるんですよ、自分がつぶれちゃった人。そういう人が2人、同じ○○会社さんで派遣として働いているんですよ」

なになに?私も本当は自分が潰れた口なんですが…。妻が障害者でサポートが必要なことは事実だが。でもそういう事例もあるということであれば、入ってしまえばなんとかなりそうだ。

夕方、派遣会社の営業から電話がかかってきて

「先方の担当者と今日会えるはずだったが、向こうが忙しくて会えませんでした。一応はまー様のスキルなどはメールでお伝えしておきましたが、進捗報告は明日以降になります」

とのこと。

毎日のように状況が変化するが、今度こそ決まってほしいなあ。早く仕事がしたいのだ。

昨日は23時就寝、ぐっすり寝て朝は5時半起床。いいペースである。疲れも取れたようだ。

午前中に、土曜日にネットから仮登録してデータ入力の仕事を希望した派遣会社から電話がかかってきた。しかし、どうも歯切れが悪い。

「SEをずっとされていたということで、タイピングなどは大丈夫と思いますし登録時にテストもしますが、先方の企業様においては、やはりこのような職場で経験を積んで来られた方をご希望なさることが多く、はまー様のようにずっとSEをおやりになってきた、というところで、必ずしもそれが先方の希望とマッチしたものとは限らず…」

ああああ、もういいよ。

「要はその仕事は紹介できない、と言うことですか?」

「いえ、必ずしもそういうわけではなく、もちろん営業と相談して話を進めることは可能なのですが、2〜3回先方に足を運んでいただいて、先方の方とお話しいただいて、ただそこで今までの経験がSE一本だというところでどう判断されるか、というのがございまして」

「でも派遣会社に求人を出す方は、派遣される人を選ぶことはできないんでしょ?」

「それはそうでございますが、私どもの営業もご一緒させていただいて、営業の方で『この方のご紹介はちょっと…』という判断になる可能性もございまして…」

「じゃあ判断は営業が下すにしろ、可能性はあるにはあるのですね」

「まあ、そういうことになります」

「とりあえずそういうことで状況は理解しましたので、何とかお話を進めさせていただきたいのですが」

「はい…、わかりました。では明日の13時半からなら空いておりますので、登録会においでいただけますか?」

「はい、大丈夫です。よろしくお願いします。」

いろんな人から「お前だったらどこ行っても何でもできそうなのになあ」そう言われる。
でも現実は厳しいのだ。IT関連のキャリアがある、スキルがあるからと言って、それが必ずしもプラスになるとは限らない。そもそもSEってどんな仕事をしているか知っているのだろうか。正直「何でも屋」なんだけどなあ。機器搬入もすれば見積書も作る。なんかコンピュータの難しいことだけやってるんだろう、とか思われているのだろうか。

その後、前の会社の先輩から電話がかかってきて、この間の話だけどやっぱり難しい、と言われ、こっちもやはり開発の仕事は時間で区切られてもストレスが多いので、データ入力とかそういう仕事から始めることにした、と話してそちらの線も消えた。

なかなか思い通りにはいかないものだにゃあ。

とか何とか思っていると、先日登録した別の派遣会社から電話が。

「ぜひご紹介したい案件がございます」

とのこと。内容はテクニカルライティング。コンピュータのマニュアルとかそういうのを書いたりする仕事。元エンジニアでやっぱりSEはきつくて軽い仕事に移りたいとか、女性の元エンジニアで結婚して子育てのために移ったとか、そういう人達が多く、残業も月10時間くらいだという。うちからのアクセスもいい。SEとしての経験も活かせて、時給もいい。

ということで、派遣会社側からアプローチがあったのであれば、よっぽどのことが無い限り大丈夫だろう。さっきのデータ入力の仕事の件は、電話してさっさと断った。

あ〜早く働きたいよ〜。

しかし、今日はたいしたことをしてないのに、夕方になったら急に疲れがどっと出てきて寝てしまった。やばい。これはやばい兆候だ。今までやっぱり無理しすぎていたのだ。調子に乗りすぎていた。とにかく疲れを抜かなければ。今日は早めに寝よう。