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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:精神科デイケア

昨日の睡眠の状況は記録していない。夜中に目が覚めたときに、いちいちメモっていたりすると次にまた眠れなくなる原因になっているかもしれない、と思って昨夜はメモらなかったのだ。が、夜中に10回くらい目が覚めただろうか。目が覚めるたびに「まだ朝じゃない」と思ってもう一度寝なおす。それで眠れるのだが、また目を覚ます。結局5時に起きたが、頭はぼんやりしている。久しぶりに夢をたくさん見たような気がする。眠りが浅い証拠だ。なぜよく眠れなかったのだろうか。今日からの外泊で、マンションの見学とか楽しみなことが詰まっているので興奮していたのだろうか。追加眠剤はもらわずに寝ようと思っていたのもらわなかったが、おとなしくもらって飲んでおけばよかったかもしれない。朝から首が凝って痛い。朝から凝ってるなんて、寝ているときにも体が緊張していた証拠だ。交感神経が優位に立っていたのだろうか。まあ、興奮して眠れないなんて誰にでもあることだから、あまり気にしないことにしよう。

朝食後、手首で脈をはかってみる。やはりまた不整脈が出ている。脈が不規則な変拍子を刻んでいる。心配になったので看護婦に話してみた。主治医に話してくれると言う。内科の医師への診察依頼も出してくれるそうだ。5年くらい前にも不整脈が出たことがあったが、なぜなのだろうか。あまり気にする必要はないと看護婦は言うが、エアロバイクのセンサがちゃんと脈拍を読みとってくれないのは困る。心拍数に応じて自動的に負荷を調節してくれるのに。

散歩に行って猫と遊ぶ。空はどんよりと曇っている。天気予報では曇りだったが、なんだか雨が落ちてきそうだ。今日から外泊なのに、雨が降るとちょっと嫌だなあ。明日は合唱団Pのチラシを500枚持って川口まで行かないといけない。明日雨が降るともっと困るのだが、明日の天気はやばそうだ。あいかわらず首の凝りは取れない。一度凝ったらなかなか元に戻らないのだろうか。リラックスをこころがけているのに。

やはり睡眠が足りなかったのだろうか、散歩の後、ベッドで寝てしまった。いや、眠っていたのではなくぼ〜っとしていただけかもしれない。その辺の記憶はない。あ、そうだ、自律訓練法をやっているうちに時間が経っていたのだった。気がつくと9時半。いつもなら9時過ぎからストレッチをして作業棟へ行くが、今日はストレッチを省略して直接作業棟へ。。

体力テストをやったが、やはり不整脈のせいで表示される心拍数の値がおかしく、負荷がどんどん上がっていく。結果は「6段階中の6。非常に優れている」と出ていたが、これは嘘だろう。心拍数が正確に検知されないのでは、心拍数に応じて自動的に負荷がコントロールされる一般トレーニングをやるのは無理だ。マニュアルモードにして、自分で負荷をコントロールすることにした。ペダルを漕ぎながら、自分が体感するしんどさを元に自分で負荷を上げ下げする。よく考えたら、これは日常自分でやらないとけないことだ。日常生活では自分の体にかかっている負荷や自分の体の状態(心拍数)を、エアロバイクのように数字で表してはもらえない。自分の体の感覚を頼りに、自分で自分にかかる負荷をコントロールする必要があるのだ。それにしても、いつの間にか頭はすっきりしている。やはり自律訓練法は自分にとって有効なようだ。

エアロバイクを漕ぎ終わってデイケアへ行く。今日は卓球のトーナメント戦を10人でやった。私は素人相手だとどうしても本気を出すことができなくて、相手の打ちやすい球をひたすら返して相手がミスするのを待つ。それでもやった試合は全勝だった。まあ、今日は強い人が来ていなかったので当然だが。残念ながら時間切れでトーナメント戦は途中で打ち切られた。

病棟に戻ると、実家から電話があったとの伝言があった。昼食後、実家に電話してみると母親が出て「明日から外泊だって聞いてたので、誕生日プレゼントを送ってもいい?」と言う。テレホンカードの残り度数が少ないこともあって焦っていた私はついつっけんどんに「もうすぐ引っ越しするから荷物どんどん整理してるし、引っ越してからにして」と言ってしまった。それで電話は終わってしまったが、母親について突き放したようなしゃべり方をする癖がまだ抜けてない自分を反省した。せっかく親心でプレゼントを送ってくれるというのに、なんてひどい言い方をしてしまったんだろう。もう一度電話して、「さっきはつっけんどんな言い方をしてごめん。大きなものじゃなかったら送って」と話した。どうやらTシャツのようだ。もう一度電話してみて自分でもほっとした。今までさんざん親不孝してきたから、これから少しずつでも親孝行しなくては。昔の自分を払拭するのだ。

外泊する準備をしてもうすぐ行こうかというときに主治医に呼ばれた。面接の希望は出してなかったが「最近どうですか?」と聞いてきた。調子はいいこと、睡眠は中途覚醒があるものの、一応眠れていて日中も体が動くということを話す。これから外泊でいろいろ予定があるので、それが終わって帰ってきたらまた報告します、と言うと、あまり無理して詰め込みすぎないように、と言われた。それは自分でもわかっている。今回の外泊では特に詰め込んでいるというほどの用事はない。今日の夕方にマンションの見学をして、土曜日は友人の合唱団の演奏会にチラシをはさみに行き、日曜日はお昼から彼女と指輪を見に行って、そのあと横浜で彼女のお母さんと話をすることになっている。月曜日の予定は何もなし。空いている時間で、私が管理しているHPの更新だとか部屋の整理だとか、ちょこちょことやっていこうと思っているくらいである。自分のペースを考えながらやろう。

病院を出て、途中で昨日ゆがんだ眼鏡を直し、横浜で買い物をして帰ってきた。ネットでの「ハウツー部屋探し」というページで下見をするときのポイントなどをチェックする。そして、「賃貸契約を結ぶとき」のページに「入居する人の住民票を用意する」と言うのを読んで、さっそく区役所へ行ってきた。契約は7月中にする予定だが7月いっぱいは退院できない。今日は平日の昼間に動ける数少ないチャンスなので、行ける時に行っておこうと思ったのだ。マンションを見学する17時までは時間の余裕があるし、体もそんなに疲れてない。区役所は歩いて10分ほど。行って帰ってきて30分もかからなかった。ついでに婚姻届の用紙ももらってきた。

そのあとまだ時間があるので、またザックに本を詰めて駅前の古本屋に売りに行く。やっとこれでダンボール2箱分が片付いた。まだ1箱残っている。でも今日はこれくらいにしておこう。

16時過ぎに彼女に電話し、家に来てもらう。しばらく時間をつぶした後、不動産屋との約束である17時前に家を出て不動産屋へ。新しい物件がもう1つ出てきたらしい。一応間取り図を見せてもらう。目星をつけているところとほぼ同じ広さながら3LDK。正直言って3LDKもいらないし、間取り図を見る限り収納スペースなんかがちょっと苦しそうだ。でも近くなので、一応そこも見せてもらうことにする。

まず最初に目星をつけていた方のマンションへ行く。間取り図を見て気に入っていたのだが、実物を見てもっと気に入った。使いやすそうな収納スペース、私の書斎にできそうな洋室の出窓、広くて使いやすそうなシステムキッチン、洗面所やお風呂もきれいで問題ない。そしてもう一つの物件へ足を運ぶ。リビングはわりと広いが、他の部屋は窮屈そうで、間取り図どおり収納スペースも苦しい。内装はきれいにクリーニングしてあるようだが、古いので外見はぼろっちい。風呂も狭苦しいし、なぜかトイレがとても臭い。クリーニングしてもこれではちょっといただけない。それに風呂の追い焚きができない。家賃はちょっと安いがここは見送ろう。ということで、一応帰って検討します、ということにしたが、検討するまでもなく最初の物件を早く押さえてしまおう、という結論に至った。明日の午前中にもさっそく不動産屋に足を運んで賃貸契約申込書を出してこよう。

ちょっと遅くなったので夕飯はコンビニでお弁当を買ってすます。その後久しぶりに彼女とゆっくりテレビを見たり、今後のことについて話をした。彼女の母親が、一緒に住むのはいいけど籍を入れることには難色を示しだしたそうだ。私がちゃんと復職してからでもいいんじゃない、ということだ。彼女の母親の言うことはもちろんわかる。私も当初はそのつもりだったのだから。だが、彼女のほうは籍を入れたいというし、自分も一緒に住むんだったらちゃんとしたい、というのがあったので、二人の間では籍を入れようということになっていた。あさって彼女の母親と話をすることになっているが、はてさてどういう展開になるのやら。

夜になって、ちょっと疲れを感じてきた。一度はとれた首の凝りがまた復活してきた。彼女にも言われたが、やはり少しオーバーワーク気味のようだ。そうならないように自分では気をつけているつもりなのだが、まだまだ甘いようだ。まあ、すぐに完璧になんでもできるようになるわけではない。これから少しずつ自分をコントロールできるようにしていけばいいのだ。自律訓練法をやって寝ることにしよう。

昨日の睡眠の状況
 21:00 就寝
 00:48 中途覚醒
 02:06 中途覚醒
 02:50 中途覚醒
 03:00 中途覚醒 喫煙所で一服
 04:16 中途覚醒
 04:36 中途覚醒
 04:40 起床
前の日は5時間連続で寝られたから、昨日も眠れるかな、あんなに運動して疲れたし、と思っていたが、また中途覚醒の嵐。とは言え、細かい時間感覚で目が覚めることが多く、大きな睡眠はある程度確保している。4時40分に起きたときは、実はその4分前にも目が覚めているのだが、まだ眠たいのに眠れない状態になったのだ。3時に起きたときもそうで、いったんホールに出て一服していたのだが、タバコを吸っているうちにまた眠気が来たので戻って寝た。それにしても眠たいのに眠れない、眠ってもすぐに目が覚めるというのはどういうことだろう。

今日の午前中は病棟の体育館レクだが、私は外出して皮膚科へ行った。アトピーの薬が切れてきたのでもらいに行ったのだ。前に入院していたときにも病院から通っていた駅前の皮膚科にバスで行く。9時診察開始、8時半受付開始だが、8時半に着いた時点ですでに10人くらい先客がいた。その後も次から次へと患者が殺到し、待合室は超満杯。どうして皮膚科はどこも混んでいるのだろうか。

45分くらい待たされてやっと診察。と言っても薬をもらうだけなので、すぐに終わった。待っている間に、来週月曜日の夕方に予定しているにマンションの見学を、金曜日の夕方にできないか、と思いついた。土曜日から外泊する予定だったが、金曜日の午後からもう病院を出てしまって、その日のうちに見れるかもしれない。とにかくはやく実物を見て、さっさと契約してしまいたいのだ。他の誰かに取られないうちに。

診察が終わって会計を済ませ、隣の薬局で処方箋を出して薬をもらう。バスが出るまでけっこう時間があるので、彼女に電話して予定を確かめ、不動産屋に電話して金曜日の夕方に見学がOKか聞いてみる。鍵を準備する必要があるが、多分大丈夫です、ということだった。念のため明日の朝に確認の電話をすることになった。やった、これで明日物件が見れるぞ。楽しみだな〜。

昼休み、作業棟にエアロバイクを漕ぎに行った。だがおかしい。いつもより心拍数がずっと少ない。そして負荷がどんどん上がっていく。なんだろう。自分の手首で脈を確かめてみたら、不整脈だった。これではセンサも性格に検知できない。もう久しく不整脈は出てなかったのに、なぜ今出てきたのだろう。何かの危険信号なのだろうか。負荷がどんどん上がって苦しくなったので、10分で中止した。

午後からのデイケアに出る。15時まではゲームをやった。チームに分かれて「これってなんでだろう?」という疑問を考えて、それの答えをみんなが考える。一番おもしろい答えを言った人に点数が入る、というゲームだった。こういうゲームでは必ず内輪ネタが出てきておもしろい。私もネタは3つ考えたが、1つ内輪ネタが入っており、同じグループの人にそれがいんじゃない、と言われたのでそれを発表することになった。没になったネタも紙に書いておいたのだが、後からスタッフが読んでおもしろいと言ってくれたので発表してくれた。あと2つのネタとは「漫画の主人公が第1話で転校してくるのはなんでだろう」というのと、「デビルマンが変身するときに服が破れるのに、元に戻るとちゃんと服を着てるのなんでだろう」というものだった。

15時からはバレーボール。昨日のテニスで「リラックス、リラックス」というのを忘れていたので、今日はスポーツをしながらもリラックスをこころがけよう、と考えながらやっていた。が、やはりいつの間にか頭からそんなこと吹っ飛んでいた。うむ、まだまだだ。常に冷静沈着でなくては。毎日が修行なのだ。

ところでバレーの途中で人とぶつかって眼鏡がゆがんでしまった。この間なおしてもらったばかりなのに。明日から外泊するから、家に帰るついでに眼鏡屋によってこよう。スポーツをするならやはりコンタクトの方がいいのだろうか。しかし私はアレルギーもあって、コンタクトにしようと思ったことはない。一回くらい作って試してみようか。

昨日の睡眠の状況
 22:30 就寝
 03:33 起床
なんと、5時間連続で眠れた。3時半に起きたときはやけに目がぱっちり開いて頭が冴えていた。5時間しか寝てないが、中途覚醒はなし。体は動く。朝からせっせと部屋の片付け。いらなくなったものをどんどんゴミ袋に放り込んでいく。昔の低速CD-Rドライブも捨て捨て。昔の2GBのHDDは、いったんSCSIカードで接続して今のHDDに中身をコピーしてから捨て捨て。買ったソフトの箱もマニュアルも、必要なものだけ残してどんどん捨てていく。そして売れそうにないから捨てようと思っていたたくさんの本たちも捨ててしまう。今日はちょうどゴミの日だ。全部まとめて出してしまえ。そんなこんなしているうちに5時になってしまった。

散歩がてら、朝食を買って、昨日の夜も見てきた物件を見に行く。うん、明るいところで見てもきれいだ。早く中が見たいぞ。

帰ってまたまた部屋の整理を始める。いらないフロッピーなんかをどんどん捨てていく。うん、捨てるというのは気持ちいいことだ。最近はフロッピーなんかめったに使わなくなったから、ブランクディスクが数枚残っていればいいだろう。とっておきたいファイルだけをHDDに移し、5枚くらいのフロッピーを残してあとは捨てた。

やっと6時半になった。いつも病院でやっている通りにラジオ体操をする。これでますます気分爽快。テレビで天気予報を見る。今日は曇りのようだ。ソフトボールができるな、よし。あちゃ〜、土曜日は雨か。土曜日は知人の入っている合唱団に合唱団Pのチラシを挟み込みにいかないといけないのだ。しかたがないけど、何とか濡れないようにして持っていかなくてはならない。今年は梅雨明けが遅そうだ。家を出るまで時間があったので以前に入院していたときの日記を読み返していた。ずっと同じことをぐるぐる悩んでいたような気がする。今と同じようなことを書いていても、表面上しかわかってなくて実感として理解できていなかったこともある。それだけ前に進んだということか。

8時を過ぎたので家を出て病院へ戻る。午前中のデイケアはソフトボール。人数は少な目だったが試合をやった。準備体操の後、亡くなったメンバーを冥福を祈って黙祷した。いつもピッチャーをやっていた彼の代わりに今日は私がピッチャーをやった。13−5で快勝し、勝利投手となった。打つ方も6打数5安打とよく打てた。特に、私が左バッターボックスに立ったら内野も外野もみんな右に寄って左ががら空きになったので、左方向をねらって打ったらちょうどレフト線いっぱいの当たりが外野に飛んだ。狙い通りに決まって気持ちよかった。

午後のプログラムは、今日はまずゲーム。クイズ番組「クイズ・ヘキサゴン」のパクリをやった。1人3問ずつ、メンバーの半分くらいが知ってそうな問題、という微妙な問題を考えて紙に書き、それをシャッフルする。そして2人1組になって、1組ずつ順番に親になり、親はランダムに問題を選んで読み上げ、残りの組が紙に答えを書く。そして、親は間違った答えを書いた組を当てる、というゲームだ。全員が正解だと思う場合は親は「セーブ」と言って誰も指名しないことができるが、それで誰か間違えていたら親に×がつく。超簡単な問題で解答者がセーブ崩しをやって来たり、まるで番組でやっているように盛り上がった。とてもおもしろかったのでまたやろう、と言うことになって集めた問題の紙は使い回せるようにとっておくことになった。

その後はテニス。今日は人数が少なめだったので練習もちゃんとできたし、試合も2試合できた。私は元卓球部なので、どうも打ち方に卓球の癖がついている。テイクバックがないのだ。先週それを指摘されたので、今日はそれを意識してやってみたが、なかなか思うようにいかない。スイートスポットになかなか当たらない。そう言えば病院の中でも「リラックス、リラックス」を心掛けようと思っていたのにすっかり忘れていた。スポーツもリラックスが大事だ。もっと力を抜いて軽く振り抜けばいいのかもしれない。何かにかかりきりになると、どうも「リラックス、リラックス」というのを忘れてしまうようだ。これがストレスを発散するようなスポーツだったからいいようなものの、ストレスをため込むような仕事にかかりっきりになってリラックスを忘れてしまうと、また悪い状態になってしまうだろう。今のうちから、常に自分をリラックスさせるように、無意識下に刷り込むのだ。

病棟に帰ってきてお風呂に入ろうとしたら、なんともう湯が抜かれていた。がちょーん、である。入浴の時間は13時からで、みんなが入り終わるとだいたい15時半くらいに終わる。だが作業所や、私のようにデイケアに通っている人は帰ってきてから入る。看護婦は誰が風呂に入ったかをちゃんとチェックしていて、最後の人には「お湯、抜いておいてください」と言うときもある。今日は誰かが間違って勝手に抜いてしまったのだろうか。仕方がないのでシャワーで済ませ、あがってから看護婦に言った。みんなもう夕食を食べているところだったが、「お風呂の栓抜いたの誰〜」看護婦が尋ねた。誰も答えない。私が自分の箸とコップを取りにいったん病室に戻ったときに別の看護婦がやってきて「ごめん、私が間違えて抜いちゃった」おいおいおい。

それにしても今日は疲れた。ただ疲れた、と言うよりばてた、という感じだ。やはり暑くなってきたからだろうか。テニスを体育館でやったとき、蒸し風呂のような状態だった。やはり私は暑さに弱いようだ。

昨日の睡眠の状況
 21:00 就寝
 01:16 中途覚醒
 01:57 中途覚醒
 03:15 中途覚醒
 03:28 起床
昨日はショックが大きくて、自分でも夜ちゃんと眠れるかどうか心配だったが、無事寝付けたようだ。3時半と早くに起きたが6時間半寝てるからいいだろう。中途覚醒も3回だが、1時台と3時台に細かく目が覚めている。大きな睡眠は割と取れている感じがする。

明日からバスの時刻表が変わる。昨日、バスの乗り継ぎの時間がけっこうあったので、時刻表を写してきた。それをExcel互換ソフトにせっせと入力していった。暇なときはこういう作業がうってつけだ。

朝食後、散歩に行く。今度は病院前のバス停の時刻表をせっせとメモ帳に写す。これも入力しよう。散歩の後、お通夜に出席するために外泊届けを出す。

午前中の活動はいつも通り。作業棟に行ってエアロバイクを漕ぎ、デイケアに行って今日は園芸をやる。今日はなすとピーマンを収穫し、とうもろこしの茎が風で倒れないように棒で支え、草刈りをした。お天気は曇りでそんなに暑くもなく、快適に農作業ができた。調子は今日はいい方だろう。

昼食を食べ終えてから外泊届けと薬を出してもらい、病院を出る。家に帰ってきて、お通夜に行くために乗る電車をネットで調べる。2時間ほど余裕があったので、またまた先日の続きで大量の本をザックに詰めて駅前の古本屋に売りに行く。3回往復してもまだ残っている。あとちょっとだが、あまり無理しないように今日はそれだけでやめておいた。

3回目に古本屋に行った帰り、今のマンションを借りるときにもお世話になった不動産屋の前を通りかかった。ふと、そうそう2人で住むところ探さなきゃなあ、と思っていたのでちょっと窓にべたべた貼っている賃貸広告を眺めてみた。だいたい条件は絞れている。まず、今の住居の近くであること。今は彼女の実家まで歩いて3分、会社までも歩いて20分、駅までも歩いて5分、商店街のど真ん中でスーパーは歩いて1分という超便利なところだ。

便利なところを探そうとすると当然家賃は高くなってくるが、何を隠そう、彼女は車の免許を持ってないどころか自転車すら乗れない。あまりにも便利なところに住んでいる上に内向的な子だったので、自転車に乗る、という機会がなかったし、そもそも家にも自転車がない。ぼ〜っとした子なので、今から自転車に乗る練習をさせるのも車の免許を取らせるのも怖い。多分向いてないだろう。だから、便利なところでないと困るのである。

そして彼女は姪の面倒をときどき見たりしないといけないのでちょこちょこ実家にも行く必要がある。私も会社から近いほうが、調子が悪いときでも行きやすいので、やはりこの辺がいい。だがこの辺は横浜駅へ歩いて行ける距離で、ちょっと相場は高めだ。2LDKに住みたかったが、月々の家賃の予算を考えるとこの辺りだと2DKがせいぜいかな、と思っていた。

が、掘り出し物の物件があったのである。駅から徒歩3分、彼女の実家までも5分くらい、私の会社までは多分今のところより近いだろう。そういう2LDKの物件が手ごろな家賃であったのだ。即不動産屋に飛び込んで話を聞く。こういう賃貸マンションなんかは足が速いという。タイミングが重要だ。とにかく話を聞いてみて、今日はお通夜があって時間がないので、私と彼女の都合のあう来週の月曜日の夕方に現地に見に行くことになった。

いやはや、間取り図を見てとても気に入った。真中にLD約9.2帖、その両端に和室と洋室が6帖、そして全部の部屋が窓に面している。洋室には出窓があり、LDと和室はバルコニーに面している。私も彼女もこの間取り図を見て非常に気に入って、来週見に行って文句がなければすぐに契約しよう、ということになった。私はあと2、3回外泊したら退院できると主治医が昨日言っていた。あと3回外泊し、戻ってきた週の金曜日に退院したとして8月8日。確定ではないが私の中で予定している退院日である。よし、7月中に契約して8月から借りて、今のところは8月いっぱいで出ることにしよう。幸い平日にも動ける身だ。平日の午後にでも引っ越して安く済ませよう。

そしてデイケアのメンバーのお通夜へ向かう。斎場にはたくさんの人だった。やっと彼の死を自分の中で受け止めることができるようになってきた。スポーツが得意で、明るかった彼。まだ21歳で、病気がかなりよくなってきたので通信制の大学を受けたいと言っていた彼。まだまだこれからだったのに、なぜ彼が死ななくてはならないのか。先週まで一緒にスポーツやレクリエーションをやっていた彼が今はもういない。人はなんと簡単に死んでしまうものなのか。本当に人の運命はわからないものだ。今回彼が死んではじめて思った。「命は大切にしよう」

嬉しがったり悲しがったり忙しい1日であったが、お通夜の帰り、実際に物件を見に行く。おお、けっこうきれいなマンションではないか。窓はどうやら東を向いているようだ。いいんではないか?早く現地が見たいものだ。

昨日の睡眠の状況
 21:50 就寝
 01:47 中途覚醒
 02:59 中途覚醒
 03:10 中途覚醒 追加眠剤
 04:23 起床
昨日は早目に寝た。今日は朝に病院に戻らないといけないので、夜更かしは避けた。そして、最近は追加眠剤を使っていなかったが、そうすると朝に頭がぼんやりしてしまい、もう一度寝てしまうことも多かったので、昨夜は追加眠剤を使った。おかげで目はばっちり覚めた。しかし、追加眠剤のサイレース2mgが1時間くらいしかもたないとは。外は雨がけっこう強く降っている。今日も早朝散歩は無理そうだ。引越しに向けて捨てないといけないゴミだけでも捨てなければ。とりあえず傘をさしてゴミを捨てに行く。他にも紐でしばった書籍や紙袋につめたCDがあるが、これらは晴れの日に捨てよう。それにしても、少し頭がぼんやりしている。追加眠剤が残っているのか。もう少し眠れたかもしれない。あわてておきる必要はなかった。

朝はデイケアに出るには8時過ぎに家を出ればいい。が、朝早く起きたので暇だったから7時過ぎに家を出た。バスの本数が少ないので病院まで行くバスを15分ほど待つ羽目になったが、8時50分くらいに病院に着いた。今からなら作業棟へ行ってエアロバイクを漕いでからデイケアに合流することもできる。が、やめておいた。ちょっと調子がよくなったからと言っていきなりあれもこれも、と詰め込みすぎるのは自分の悪い癖だ。今日はちゃんと朝起きて、昨日の疲れも残さずに病院に来れただけで充分。デイケアの時間までちょっとゆっくり休もう。そう、今日もリラックス、リラックス。満員電車の中でもリラックス、リラックスで乗り切った。これから病院の中でも、何の活動をしていても常にリラックスを心掛けていって、自分の心の癖にしてしまおう。あせらずに、ゆっくりと、ゆっくりと。そう言えば、前回の入院のときから、2泊3日の外泊を疲れずに乗り切ったのははじめてだ。今回の外泊は成功だと言えよう。やっと前に進み出した。前にに光が見えてきた。

デイケアに行き、しばらく調子よくお喋りしていたのに、デイケア担当医が来てメンバーの訃報を知らされ、愕然となる。ショックでしばらく口もきけなかった。先週まであんなに元気に飛び回っていたのに。しばらく落ち込んで何もやる気が起こらなかったが、デイケアのプログラムは通常通り行われた。卓球と三角ベースをやって、少しは気が紛れた。でも病棟に戻って昼食を食べてると、またやるせない思いがこみ上げてくる。なぜなんだ、なぜ彼が死ななければならないんだ。なぜなんだ。

午後のデイケアはミーティング。朝はメンバーが少なかったので、ここであらためて師長からメンバーの訃報について話があり、お通夜や告別式の日時が知らされた。私もかけつけたいところだが、なにせ入院中のため夜の外出もできなければ喪服もない。退院したらお墓参りにでも行ってお線香をあげよう。いつもは明るいデイケアも今日は雰囲気が暗く重たかった。しばらくはこの状態が続くかもしれない。私もそうだが、本当に身近な人の死というものに直面したのははじめての人が多く、みんな相当ショックを受けている。みんなで彼の死を乗り越えて、また明るいデイケアに戻していきたいものだ。

デイケアの後はカウンセリング。自律訓練法を毎日やって、外泊では1日ごとに疲れをためないように注意したこと、そのために常にリラックス、リラックスを心掛けていたら、疲れを感じなく、ずっと調子が良かったことを話す。そして「流動的思考」を試してみて、入ってくる情報をため込まずにどんどん流していったことも話した。カウンセラーは「非常にいいやり方をしましたね」と言った。まずリラックスだが、リラックスするというのは副交感神経が優位に立つことだ。しかし、「リラックスしなければ」という思いに駆られると、その「しなければ」と言うのが自分にとっての命令となり、それは交感神経を優位に立たせること、つまり体を緊張状態に導くのだ。だから「リラックスしなければ」と思うのは矛盾していることだと言う。では私の場合なぜうまくいったかたと言うと、「リラックスしなければ」という命令ではなく、ずっと「リラックス、リラックス」とぶつぶつ自分で言っていたからで、それは命令ではなく、自己暗示となって無意識下に刷り込まれる。だからうまくいったのだと言う。そして「流動的思考」も、禅で言うところの「無」と同じことで、必要な情報を追いかけない、追い払わない、自然体で、そのままで、というのに通じるものがあるという。人はあることにとらわれると、それにかかり切りになってしまう。が、そのとらわれを除いてやれば無の境地になれるそうだ。何かを追いかけていることにとらわれていることは割と自覚しやすいが、何かを振り払おうとしていることは自覚しにくいという。禅をやっていて「何も考えではだめだ。ああ、こんなことが頭に浮かんできた。だめだだめだ」これは「「振り払おうとしている」とらわれだという。そして、電車の騒音や人混みなどの刺激を自分に素通りさせて流していくことは、この「振り払うとらわれ」から逃れることだと言う。カウンセラーにそう指摘されて、また少し自信がついたような気がする。睡眠に関しても自分は「眠れない、眠れない、なんで眠れないのだろう」ととらわれていたような気がする。今は眠剤の量は多いものの、夜中に3回くらい目は覚めるけど、ちゃんと眠って昼間活動している。それでいいじゃないか。とらわれを捨てると、また状態も自然によくなってくるかもしれない。

病棟に戻り、今度は主治医と面接をする。外泊がうまくいったことや睡眠の状況を伝える。あと何回か外泊を繰り返して退院ですかね、という感じだった。よし、順調にいけばあと1ヶ月くらいで退院できるぞ。来週は3連休で月曜日が休みなので、3泊4日にして火曜日の朝に帰ってくる、という外泊訓練をやりたい、と言うと認めてくれた。よし、外泊時だけでなく病院にいるときもリラックスと「流動的思考」を心掛けて、心と体の癖にしてしまうぞ。そして、報告という訳ではないが彼女と結婚することを話し、彼女の母親が私の状態について直接聞きたいので面接をお願いしたい、という話をしたら承諾してくれた。

明日の14時から15時までの間に服薬指導があるので病棟にいてくださいと言われた。明日は亡くなったデイケアのメンバーのお通夜がある。外出は16時までなので、入院しているから行けないと思っていたが、外泊届けを出せば行ける。看護婦に相談し、外泊届けを書く。15時までの間、と言っても時間がおして服薬指導が長引いたら、お
通夜に間に合わないかもしれない。うちから病院まで遠いので、家にいったん帰って服を着替えてくるのに時間がかかるのだ。喪服なんか病院に持ってきているはずない。看護婦さんと相談し、服薬指導を延期できないか明日の朝に聞いてもらうことにした。