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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

地震で目が覚めた。震度は1か2の弱いくらいだろうけど、寝ていると敏感に感じる。時計を見ると4:20。起きるとするか。途中2回くらい目が覚めたような気がするが、前のように時間をいちいち覚えていない。すぐに寝入ってしまうのだ。睡眠の質がよくなってきている気がする。

ホールに出てくると、今日は4人いた。私が起きてきた直後に続々とみんな起きてきて、今では8人になっている。みんな地震で目が覚めたのだろうか。

5:00頃になって、なんかまだ眠かったので、もう一度病室に戻って寝た。1時間くらいは普通に眠っていたが、起床時間を知らせる放送とともに、久々に半覚醒状態に陥った。

「半覚醒状態」とは私が勝手に作った言葉である。眠っている状態(正確にはレム睡眠状態だろう)と、そこから少し覚醒して周りの音が聞こえている状態(おそらく催眠状態)を繰り返す。金縛りとはまた違う。金縛りには昔よくかかったが、あれは単に体が動かないだけでなく、何か締め付けられるような圧迫感を感じ、同時に「ウワ~ン」というようなノイズのような幻聴も現れる。半覚醒状態のレム睡眠状態では、ずっと夢を見ている。どんな夢かというと「う~ん、眠いけど起きなきゃ、起きて洗面して着替えなきゃ」そう思ってえいやっと起きて、はあよかった起きれた、と安心する夢で、それが眠っている状態のときである。それが少し覚醒した状態に移行すると、周りの音が聞こえ、自分の体の状態が認識できて「しまった、まだ寝てるじゃないか。さっきのは夢だったんだ。今度こそ起きなくては」と必死で起きようとする。が、体は動かない。「誰か僕を起こして~」叫ぼうとしても声にならない。そしてそのうち睡眠状態に陥り、先ほどと同じ夢を見る。これを10回くらい繰り返しただろうか。ラジオ体操も終わって朝の服薬の時間にようやく普通に起きることができた。会社に行っている頃は、毎日のようにこの状態が続いていた。「起きるんだ。起きて会社に行くんだ」強迫観念のように感じていた。自分の見る夢が、それをブロックする。フロイトの言うように「夢は眠りの守護神」なのか。この現象が出てきたということは、何か自分の中に「あせり」が出始めているのだろうか。

朝食を摂ってる間も頭はぼんやりしている。今日は無理しない方がいいかもしれない。とりあえず目覚ましのコーヒーを入れて飲もう。コーヒーも残り少ない。明日外出するので買って来よう。

コーヒーを飲んでもまだぼんやりしている。昨日の体力トレーニングの疲れのせいか、それともここ数日夢中になってコンピュータ雑誌を読みまくっていた反動か。あれも自分の好きなことをやっているとはいえ、内容が専門的で読むのに集中力がいるため、それなりに神経を使っているのだろう。今日は無理をしないことにしよう。

朝食後、しばらくCDを聞きながら休んだ後、「ウイルス防災訓練」のメールをせっせと作り始める。昨日作ったBcc同報型のメールを元に、まずqmailのテンプレート機能を使ってテンプレートを作る。添付ファイルも含めてテンプレートを作れるので便利だ。あとはせっせと、「テンプレート選択」でそれを指定してメール作成画面を開いては、グループ登録してある山岳会のメンバーを一人ずつ入力していき、最終的には同じ内容のメールが50近くできあがった。FromもToも一人ずつの、小さなサイズの添付ファイルつきメールなので、これらの送信がはじかれることはないだろうが、これを一気に送信すると、かなり時間かかるだろうな。今日の午後は何の予定もない。昼食後あたりに送信しよう。

少し調子が悪いが、作業棟へ行く。この程度で休んでいてはいかん。とりあえずやってみて、やはり少し無理は禁物、と判断したら中断して帰って来よう。とりあえず初期データを測定するが、心拍数はやはり高め。体力テストを行ったら、「6段階中の2。やや劣る」まあ、今日はそんなものだろう。体力テストだけでかなり汗をかいてしまった。そんなに大した負荷ではないのだが。

少し休憩した後、再びエアロバイクへ。20分1セットでやめておいた。今日はそれだけでも汗だくだ。その代わり、少し呼吸を整えてから、グランドへ出てオカリナを吹いた。今日は暑かったが、ちょうど建物の陰になっているところがあったのでそこで吹いた。その後病棟へ戻ってきたら、だいぶ気分がすっきりしていた。

昼食までまたセキュリティ関連の記事を読む。こういう記事が読めるということは、また調子があがってきたということだ。朝は頭にモヤがかかっているようだった。そういうときは、無理にそういう本を読んでも、ぜんぜん頭に入って来ずに、何回も同じところを繰り返し読んでいることが多い。

昼食後、山岳会のメンバーへ向けて「疑似ウイルスメール」を送出する。差出人の名前は「やまのぼらー」、件名は「必見!役立ち情報」、本文は、

 突然のメール失礼します。
 あなたに役立つ情報を満載した情報をお届けいたします。
 ぜひご覧ください。

の三行で、添付ファイルとして「役立ち情報.html」がくっついている。さて、何人ひっかかるだろうか。

その後、再びセキュリティ関連の記事を読もうとしたが、飯を食ったばかりか、なんだか目がとろ~んとしてきた。頭もまたぼんやりしてきた。無理して読むことはない。少し横になってCDを聞いて体と頭を休める。でも眠ってしまったら夜に眠れなくなるかもしれないので、注意しなければ。

しばらくCDを聞いたあと、起きて売店に行き、飲料と「週刊アスキー」を買ってきた。頭の回転が鈍いときは、1ユーザとしてこれくらいの軽い雑誌を読む方がいいだろう。アスキーを読む前にメールチェックすると、山岳会のML宛てに今月の集会の案内が来ている。

アスキーを流し読みした後、調子がよくなってきたので日経バイトの記事「ファイアウォールの可能性と限界」を読む。う~ん、またまた勉強になった。アプリのバグやセキュリティ・ホールを突いた攻撃はいくらファイアウォールでも防御しきれない。アプリ設計者にもセキュリティホールを作り込まないための知識、そして意識が必要だ」そう感じた。うちの会社のアプリ設計者は、どこまで考えて作っているだろうか。

もう20:30だ。就寝準備に入ろう。21:00までは、そうだな、また例の「宗教関係」の本でも斜め読みするか。

昨日は21:00に寝た後、目を覚ますと2:00。もうちょっと長く連続して寝ていたいけど、まあ前よりはだいぶましになった。その後もう一度寝て、また目を覚ました。かなり長く眠ったような気がしたけど、時計を見ると2:30。なんで?気をとりなおしてもう一度眠り、次は4:00に目を覚ます。う~ん、もうちょい寝よう。ということで5:00前に目が覚めたときにホールに出てきた。今日は2人しかいない。いつもにぎやかなTさんが外泊なので静かだ。5:00を過ぎるとわらわらとみんな集まってきて、お湯が沸くのを待っている。5:00に看護婦がポットを出すのだが、そこから沸くのに時間がかかるのだ。みんながよく使うので、最近容量が大きなポットに取り替えられたのはいいのだが、その分沸くのに時間がかかってしまう。「ふたつよいことさてないものよ」先日読んだ「こころの処方箋」に書いてあった言葉だ。著者の河合隼雄のお気に入りの言葉で、呪文のように唱えているらしい。

6:00近くになった。みんな洗面をしに行ってしまった。私はまだコーヒーが残っているのでゆっくり飲むことにする。インスタントコーヒーも残り少ない。また買っておかなくちゃ。ミルクも切れている。今日は体調はよさそうだ。自分で心拍数を計ってみると、78だった。正常だな。今日は体力テストでも普通の結果が出そうだ。

今日は晴れそうだ。下着類はまだストックはあるが、洗濯をしておこう。と思ったら100円玉がない。しかたなく人から借りる。「洗濯をしたいときに限って100円玉がない」マーフィーの法則みたいだな、と思いつつ、それって「洗濯をしたいときに100円玉がない」ときと「通常小銭入れに100円玉が入ってない」ときを、実際に統計的に比較したわけではない。いいときのことは忘れていて、悪いときのことだけ目につくから、「こんなときに限って」と思ってしまうのだろう。これは人間の自然な心理かもしれないが、「マーフィーの法則」は、それをうまく納得させるものなのだろう。

洗濯物を干しに行った帰り、子猫が小さなネズミのおもちゃと戯れているのをOさんがじっと見ている。Oさんはこの辺の猫を手なづけようとしているらしい。私も一緒に子猫の動作を見ている。いつまで見ていても飽きない。天然の「癒やし系」動物なのだろう。

最近調子がよくなってきたので、ぼんやりしたり寝たりすることが少なくなってきた。その分、時間が惜しくなって、時間があれば本を広げる。例の「宗教関係」の本を読み進める。なかなかいいことが書いてある。相変わらず「神だ神だ」の連続と冗長さには閉口するが、考え方自体は、この本を薦めてくれた知り合いの医者が書いた「人間にはまだ未知のパワーが眠っているに違いない」というものに基づいている。私もその「未知のパワー」というもの自体の存在は信じている。それを引き出すために、宗教やらヨガやらいろいろなものが生まれたのであろう。そういう「未知のパワー」つまり「潜在能力」を引き出すためには、人間の潜在意識に働きかけなくてはいけない。それは自分の中にある「何か」を信じることであって、宗教ではそれを「神」と呼んでいるのだろう。私はあえて「神」とは考えない。あくまでも「自分に内在する未知のパワーを引き出すための潜在的な何か、それは自分自身」と考えている。私は「アンチ宗教」だが、それは自分が特定の宗教に入信するのが嫌なだけで、宗教自体を否定しているわけではない。ただ、宗教の持つ排他性が嫌いなだけである。一人ずつ「神」は違ってもいいじゃないか。どうして自分の「神」を他人に押しつけるのだ。そしてそれを否定するものを攻撃するのだ。

作業棟に行って、まず体重と体脂肪率を計り、その次に血圧と心拍数を計る。あれれ、心拍数102だ。なんで平常時で100超えてるんだろう。しゃーねーな。これで始めるか、というわけで今日も体力テストから始める。結果は「6段階中の3。普通」と出た。よしよし。次に通常トレーニングをする前に、裏手のグランドへ行って一曲だけオカリナを吹く。

続けて20分を2セット。結構汗をかいて気持ちよかった。2回目に漕いでるときには、なんだか自分がだんだんハイになってくるのを感じて、ついついピッチ音より速いペースで漕いでしまいがちだった。なんだか体中からエネルギーが湧き出てくるような感じだ。いい傾向なのだろう。「湧き出ろ湧き出ろエネルギー」なんて不気味に笑いながらつぶやきつつ、ペダルを漕いでいる。端から見るとちょっと危ない人かもしれない。

昼食時、自分の席に8月分の入院費の請求書が置かれていた。お、ついに来たか。いったいいくらかかるんだろう…。どきどきして封を開ける。おぉ、思ったよりも安い。私が入院したのが8月2日なので、ほぼ1ヶ月分の入院費なのだが、初月はCTやらレントゲンやらいろいろ検査があって高い、と聞いていたので覚悟していたのだが、それほどでもなかった。生保の保険金は入院5日目から出るが、最初の4日分を引いてもお釣りが来る。「入院して儲かる」という話は聞いたことがあったが、これなら9月分はもっとお釣りがくるに違いない。よかったよかった。と言いつつこれで万が一保険金が下りなかったらどうしようかな。まあ、その心配はなさそうだけど。

午後一番に入浴後、今度はコンピュータウイルスに関する記事を読み始める。ウイルスに関しては、ある程度の知識はあるが、記事の中でおもしろい事例を見つけた。ある企業で「ウイルス防災訓練」というのをときどきやっているそうなのだ。これは、その会社の情報システム部が、不定期にわざと添付ファイル付きのメールを社員同報で流し、うっかりそれを開いてしまうと「あなたはウイルスに感染する可能性のある行為をとりました。大変危険な行為です」と赤字ででかでかと出てきて、以下にウイルスに関する注意事項が出てくる、というものだ。添付ファイルは上記内容を記述したHTMLファイルで、中のスクリプトが実行されることによって誰が添付ファイルを開いてしまったか記録されるらしい。おもしろそうなので、自分の所属している山岳会のMLでもやってやろうと思った。最近メンバーでも数人がウイルスの被害にあっており、なんとかウイルス対策に関する啓蒙活動をしようと試みているのだが、みんないまいちピンと来ていないようだ。私の名前で出すとみんな安心して添付ファイルを開くかもしれない(それも本当は危ないけど)ので、「なぜか知らないけどML宛にきた外部の人からのメール」という想定で、それ用にフリーのメールアドレスを取得し、MLの管理者に「こういうことやりたいんだけど」という趣旨を説明した上で、MLへの登録依頼を出す。MLの管理者も大手コンピュータ会社に勤めるエンジニアなので、ウイルス対策の重要性は十分認識してくれるだろう。さて、誰がひっかかるだろうか?まあ、仕掛け人が私というのはすぐにばれるだろうけど。

ダミーウイルスのHTMLを作った。うん、我ながらよくできている。誰が送ったのかわからないと大騒ぎになるかもしれないので、仕掛け人が私というのも入れておいた。ついでに「この添付ファイルがダミーウイルスであることをMLでばらさないでください」という文言も入れておいた。誰かが「いや~、ひっかかりました」なんてMLで書いてしまったらおしまいだからである。

夕食前にリラックス体操。このやり方が載っている冊子をくれたHさんによると、「毎日続けていると、体の悪いところが普通でも少し痛くなってきますよ。それはいい兆候だから気にしないで」ということだ。私の場合、背骨のちょうど真ん中あたりが少しじんじんしてきた。私は背骨が歪んでいるので、そこが反応し始めたのだろうか。

昨日、主治医が無事帰国して、夜になってようやく面談することができた。まず、眠剤が替わってから、中途覚醒はあるものの眠りが持続するようになってきたこと、近くの駅前周辺ならあまりストレスは感じないが、電車に乗って人混みの激しい場所まで出るとやはりストレスを感じたこと、その晩は眠りが浅く30分おきに目が覚めたことなどを伝える。そして、以前はあまり読む気にならなかったコンピュータ関係の雑誌が、最近は読みたくなってじゃんじゃん読んでることを告げた。主治医の言うことには「まあ、少しずつよくなっていってますね。でも、あせらずにいきましょう」なんかいつも言うことは同じのような気がするが、それはそれでいいのだろう。眠れるようになりました。じゃあすぐに薬を減らしましょう。そういうものでもないだろうから。

次に「以前も会社を長期にわたって休んで自宅療養したが、いったんよくなったものの、またぶり返したので、今回はもうそれを繰り返したくない。そのために、自分の行動やものの考え方を変えていきたいと思っている、それでカウンセリングをお願いしたい」という旨を告げた。アダルト・チャイルドの本の「原家族ワーク」をやっていて、カウンセラーに相談したいと思ったのがきっかけだったが、いろいろ本を読んでいるうちに、他にもいろいろカウンセラーと相談したいことが出てきたので、あえてアダルト・チャイルドの話は出さなかった。主治医はこう答えた。「じゃあ、心理の方にお願いを出しておきます。ただ、向こうの都合もあるので必ず、とはいかないかもしれません」そうなのだ。ここの病棟でもカウンセリングを受けている人はいて、毎週何曜日の何時から、と定期的に受けているようなのだ。ということは、カウンセラーの週間スケジュールに空いている枠がないと、カウンセリングは受けられない。受けられるといいのだが。

「ウイルス防災訓練」のメールは、ML宛に出すといくらなんでも怪しすぎるので、メンバーにBccで送ることにした。で、さっそく送ろうとしたが、なぜかサーバからエラーが返ってきて送れない。サーバからのコマンド発行結果は「ok」と出るだけだ。「ok」がエラーメッセージなの?ひょっとして、大量(と言っても50人くらいだが、これでもやはり大量か)のアドレスにBccで添付ファイルを送る、というメールがSPAMと見なされてはじかれたのか。よくわからんが、10人ずつにわけて出してみよう。今日の昼にMLに「ウイルスに注意してください」と出したばかりなので、今出すとみんなが読むのがそのメールの直後になってしまうから、やっぱり明日出そう。でも、やっぱ出せなかったらどうしようかなぁ。一人ずつToを指定して出すかぁ。めんどうだけど。

20:00を過ぎた。「心のタイム」だ。例の「宗教関係」の本を読み進める。基本的な考え方は、まあ賛同できるのだが、今度はたとえがめちゃくちゃ極端だ。「自分に自信を持て」うん、まあそれはそうだな。「完全なる自信を持てば、山に向かって動けと命令すれば山さえ動かせる」嘘つけ。「完全なる勝利を確信せず、少しでも逃げ道を作ってしまえば、必ずその逃げ道に陥るであろう」必ず?なぜそう断言できる。「リンドバークは完全なる自信を持ち、いっさいの逃げ道を作らず、救助を求める無線機さえ持たなかったので、大西洋横断に成功したのだ」機体が故障したらどうなったと思う?自分に完全な自信を持っていれば、機体は絶対に故障しないとでもいうのだろうか。う~ん、疑問はつきない。まあ、この本ももう少しで読み終わるから、もう少しおつきあいしてあげよう。この本を読み終えたら、この間持って帰ってきたカーネギーの「道は開ける」を読もうかな。あれはいい本だ。前とはまた違った発見が期待できる。

と言ってる間に、いや書いてる間に時は過ぎゆく。さて、そろそろ着替えて洗面しよう。明日も元気で一日過ごせますように。

昨日は21:00に眠剤を飲んでベッドに潜り込んでから、寝付くのは昨日より早かった。1:00にいったん目が覚め、次に3:00に目が覚めてから、次は4:00から眠れなくなったので、起きてホールに出てきた。MちゃんとKちゃん(と呼ばれてるおじいさん)がいる。昨日はMちゃんは見あたらないと思ったら、18:30から寝てたらしい。ずっと調子が悪いようだ。「生きていても何もいいことがない。生きているのがしんどい」とう言う。ずっと悩んでいるみたいだ。「自分の中で2人が闘ってるの。そんなことしちゃだめ、ていう人と、もう電車にでも飛び込んじゃえ、ていう人がいるの」そう言う。いつの間にかS君やUさんも起きてきて、「生きていればいいことたくさんあるよ。死んだら両親もみんなも悲しむよ」そんなことを言ったりするが、そういう当たり前のことはさんざん言われてきただろう。私は何を言っていいかわからない。やはりそういう気持ちになったこともなければ、医者でもカウンセラーでもないので、下手なことは言えない気がする。「死ぬ死ぬ」と人前で言ってる割に死なないだけの「自殺狂言アピール」かもしれないが、実際に自殺未遂も2回やっているというし、何を考えているのかは本人にしかわからない。いや、本人にもわからないかもしれない。

その後Mちゃんは姿を消し、私はKさんとえんえんと喋っていた。気がつくと6:00をまわっている。洗面して着替えなくっちゃ。6:30からはいつもの通りラジオ体操なのだが、私は前から疑問に思っていることがある。「ラジオ体操第一」の前に、日替わりで体をほぐす簡単な体操があるのだが、「両手を大きく前回ししましょう」と言ってから「さあ、両手を前から後ろへ」と言うのだ。私の感覚では「前から後ろへ」は「後ろ回し」だと思うのだが、NHKの人はそう思わないのだろうか。

この作業の途中に、S君が「散歩行きませんか?」と誘ってきたが、「気が向けば行くから先に行って」と答える。どうせ行き先はいつものグランドだ。さてオカリナでも吹くか、と思って散歩に行こうとしたら、S君とMちゃんが喫煙所にいるのが見える。う~ん、どうしよっか迷ったが一人で行った。せっかく誘ってくれたのに悪いが、私はちょっと一人でいたい気分だったのだ。と言うか、最近オカリナのリクエストが増えて、ちょっと閉口している。一緒に行けば、また「○○吹いて」と言われるのはわかっている。私は誰のためでもなく、自分のために吹くので、自分が吹きたくもない曲を他人からリクエストされるのは実は迷惑なのだ。「今は」人に聞かせるために吹いているわけじゃぁない。「今は」と書いたのは、もちろん人に聞いてもらうために吹くこともあるからだ。要はコンサートに出演するときなどだが、今は自分を癒やすために吹きたいし、それとは別にコンサートに向けての練習もしたい。練習しているところを見られるのもあんまり気持ちがよくない。

一人でグランドに行き、昨日やってみた「竹田の子守歌」をもう一度やってみる。昨日よりも即興部分がうまくいかない。何度か吹いていると、S君とMちゃんがやってきた。Mちゃんが「リクエストしていい?」と聞いてくるので「それが嫌なんだ」ときっぱり答える。この子に中途半端な優しさは却って危険かもしれない。S君は、私が一人で吹きたいというのを察知していたようで、「やっぱ一人でいたかったんだ」と納得して、二人して少し離れたところへ行ってしまった。私は続けて、即興でいろいろなメロディーを吹いてみるが、それもいまいちうまく決まらない。日によってインスピレーションに差があるようだ。

今日は何の予定もない。ひたすら日経BP社の雑誌を読みまくる。やたらめったら読むのではなく、10数冊たまっている雑誌の目次を全部チェックし、今一番関心のあるセキュリティ関連の記事に丸をつけ、付箋を挟む。そして、それらの記事から優先して読んでいく。これらの記事を読めば読むほどおもしろい、と感じるのは、ついこの間まででは考えられなかったことだ。

午後もひたすら雑誌の記事を読みまくる。日曜日だからカラオケをやっているが、カラオケなんかよりもこっちの記事の方がおもしろい。おかげで日記を書いてる暇もない。いったいどうした変化だろう、と自分でも少し不思議だが、まあ勉強できるときにしとかなきゃ。

夕食前にリラックス体操。これくらいはやんなきゃ、本ばっか読んでると肩が凝ってしかたない。それにしても今日の日記は自分で書いててもつまらんなぁ。

日経バイトの特集記事「常時接続を活用するインターネットVPNのすべて」を読み終える。う~ん、勉強になった。

ちょうど記事を読み終わってスクラップしているときに、連絡会の時刻になった。今週最後の司会を務めるが、結局普通にやってしまった。最後に何か一発かましたかったが、年配の方も含めて50人くらいいるので「ふざけるな、まじめにやれ」という人が一人くらいいてもおかしくないため、自粛した。「皆様からのご意見、ご要望があればおっしゃってください」と言うと、一人の女性が手を挙げて訴えた。「トイレを流さない人がいるのでなんとかしてください。あと、トイレのドアを開けっ放しでする人がいるので、なんとかしてください」はらほろひれはれ~。そんな人がいるのか。本当に忘れっぽいのか、単にボケてるだけなのか、排泄物&排泄姿露出狂なのか。

連絡会の後、MちゃんとHさんが卓球をはじめたので、自分もラケットを持ってホールへ行く。と、ホールのCDプレーヤーでOさんがCDを聞いていたみたいで、ちょうどケースにしまうところだった。この間、彼女がゴスペルが好きだと聞いたので、私の持っている30枚あまりのCDをごそっと持ってきて(メディアだけで持ってきてるので「ごそっと」という感じではないが)、いろいろお勧めの曲を聞かせた。彼女はゴスペルの他にもDoo-Wap系が好きらしく、14 Karat Soulは気に入ったようだ。

その後I看護士が卓球しようと誘ってきたので、しばらく卓球をしてたら、Oさんはいろいろ自分で選んで試しに聞いているようだった。私が持っているCDは、普通のCD屋には売ってないものばかりで、よほど大きなCDショップで買うか、後は海外からインターネット通販で買ったようなものばかりなので、どれもこれもはじめて聞くものばかりらしい。まあ、一般の人はそうだろうな。とは言え、私が持ってきているCDは、マニアの中でも割とスタンダードなもので、家に帰ればもっとマニアックなものがたくさん転がっている。

20:00になってI看護士はあわただしく仕事モードに帰っていった。私も病室に帰ってきて汗を拭き、今これを書いている状態だ。さて、あとは着替えて洗面してから、21:00の服薬、就寝まで何か「心を癒やす」本を読もうかな…。

う~ん、睡眠のパターンがめちゃくちゃだ。21:00に眠剤をもらって寝たはいいが、やはり何回か夜中に目を覚ます。寝つくのにはいつもより時間がかかったが、これは眠剤を飲むのがいつもより遅いから当然だろう。寝るとき腹が痛かったのも関係あるかもしれない。夜中にやはり寒さを感じたと思ったら、窓が開いていた。と言うか自分が寝る前開けたんだった。寝るときは少し暑かったのだが、夜中になると急激に気温が下がるので困ったものだ。窓を閉め、使用していなかったタオルケットをかぶってもう一度寝る。が、それを含めて3回くらい目が覚めた。寒さを感じてなかったらもう少し続けて眠れていたのかな?結局5:00に起きてホールに出てきた。すでにホールの半分は電気がついていて、喫煙所には大勢の人が集まっている。

体重を量ると、昨日より1キロ近く増えてるが、これくらいは変動して当たり前だろう。トイレで携帯からメールチェックし、コーヒーをいれる。6:00が近くなると喫煙所には誰もいなくなってしまった。みんなフライングして洗面するのだ。今日はいい天気だ。一昨日に引き続き、もう一度自宅に戻らないといけないが、雨だったら憂鬱なところだった。私も洗面を済ます。コーヒーを飲んで顔を洗ったら、かなり頭がすっきりしてきた。今日は調子が良さそうだ。

自分の中で何かが変わり始めている。それを実感している。最近になって、急にコンピュータ関係の雑誌を読み出したのもその兆候だ。もともと好きなジャンルの本とは言え、少し前まではなかなか開くことができなかった。自分の心を癒やす本ばかり求めていた。が、今はそれだけではものたりない。本を読むという作業は、本の内容にもよるが、結構神経を使うことも多い。「癒やし系」の本なら読めるが、コンピュータ関係の本は神経を使うので読めなかった。それが今では読めるようになり、しかも楽しいと感じている。何かが変わり始めている。

朝食後、一人で散歩に行ってオカリナを吹く。自分の好きな曲を何曲か吹いたあと、しばらく即興で適当に吹く。その後は、「竹田の子守歌」をゆっくり優しく吹いて、いきなりテンポアップし、即興でジャズっぽくアレンジして吹いた後、また元の通りゆっくり優しく吹いた。これは一つ「オカリナのレパ」というか「ネタ」ができたような気がする。私が8月に出ることになっていたアマチュア音楽家のコンサートが1月にも出る。1月には出たいと思っているが、その中の一つとしようかな。

外出までの空き時間、外出してからバスの中、そして運良く座れた電車でずっと「続・マーフィーの法則」を読んでいたら、ちょうど降りる駅に着く寸前で読み終えた。久々に読んだが、やっぱおもしろい。この間は何気なくKさんに「理屈で説明つかないことは、これは法則なんだって思えばなんか納得できますよ」と何気なく言ったのだが、読んでみて自分で改めて納得した。Kさんとの会話がなかったらマーフィーの法則なんてずっと忘れていただろうに。不思議なものだ。

電車に乗って自分の家へ。とりあえずP-in Comp@ctとCFカードが入った袋を探すと、ああやっぱり置き忘れていた。全くもう、こんな大事なものを忘れるなんて、以前なら考えられないことだ。やはり少し頭がにぶっているのか。出かける前の「忘れ物チェック」はいつも入念にやっていたのに。それさえあればもう安心。とりあえず家で時間をつぶす。

忘れ物はないな、と思って再び病院へ戻る。家から歩いて駅まで行ってから、「あ、帽子忘れた」そう、かぶってきたお気に入りのJcak Wolfskinの帽子を置き忘れてきた。まあいいや。忘れたといっても自宅にだし、これからはそんなに暑くないだろうから。それにしても、前と同様、また忘れ物をしてしまったこと自体ちょっとショックを受ける。まだ頭のネジがゆるんでいるようだ。

ちょうど電車が来たので、乗ってから定期購読している「山と渓谷」を開こうとする。ちょうど10月号が家に届いていたので、デイバックに入れた、入れた、入れたはずなのに、あれれない。待てよ、10月号と入れ替えようと思って持ってきた9月号をデイパックから出したのは覚えているが、うん、よく考えると10月号を入れた記憶はない。はぁ、また忘れちったよ~。

乗り換え駅に着く。ちょうど昼飯どきだ。何を食べようかな。外食したからにはうまいものを食わなければ。迷った末、「石焼き牛カルビビビンバ」を食す。うむ、うんま~い。これでまた病院の食事がしばらくまずくなってしまう。

昼飯を終えた後、また電車に乗るために歩く。今日は土曜日なので人混みも一昨日以上なのに、不思議とそんなにストレスを感じない。もうヒーリングのCDをかけなくても、騒音に耐えられる。耐えられるつもりでいて、後から疲れが出てくるかもしれないが、以前ならこの時点で疲れが出ていた。今日はかなり大丈夫だ。お気に入りの足裏マッサージの店の前を通ったとき、誘惑に駆られたが「別に疲れてないし」とぐっと我慢。無駄遣いもいけないだろう。しかし、目的の駅まではもう少し人混みの中を歩かなければならない。歩いているうちに、なんか少し疲れが見え隠れし始めた。いかん、そろそろ限界かな。そう思った私の体は、駅への入り口を無視してそのまま駅前のクイックマッサージの店に吸い込まれていった。

クイックマッサージを後にし、電車に乗り込んで座席を確保し、今これを書いている。ストレスが徐々にたまり始めている。すでにヒーリングのCDもかけており、このセンテンスを書き終えたら、しばらく目を閉じて休もう…。

駅についたら、バスの発車時刻まで時間があるので100円ショップをぶらぶらする。巾着袋をいくつか買った。アトピーの薬のストックなど、いくつかコンビニ袋にしまって引き出しに入れてあるのだが、どうも取り出すときにがさがさ音がするのが気にくわないので、布製の袋に入れることにした。探しているうちにあっという間に時間は過ぎ、バスに乗って帰ってきた。

病棟に戻ったが、あまり疲れは感じない。買ってきたり持って帰って来たものを整理する。いったん置いてから、少し休めばいいものを、全部片づけてしまってからでないと気が済まない。この性分をなんとかしないと、と思いつつ動かす手は止まらない。

夕食の放送がいつもより10分近く入った。えらく今日は早いな。土曜日で人が少ないせいか?ふりかけを持っていったら、今日は赤飯だった。「敬老の日だから」と看護婦は言うが、敬老の日だと何で赤飯なのかよくわからん。

シグマリオン2の新機能を発見した。と言うか、プレインストールされているソフトが前機種より増えていて、まだあまりよく見てなかったのだが、「P-in電波状態確認ユーティリティ」というのがあったのだ。P-inは普通のPHSと違って液晶表示がないので、電波が入るのかどうかわからない。それを、こいつの画面上から、通常の携帯やPHSの液晶表示と同じようにアンテナの絵で表示してくれるのだ。なかなかおもしろい。

今日は土曜日なので連絡会もない。外泊も多いので、ホールは閑散としている。毎週土曜日はこんなものだ。早くから卓球をやっている音がするので、私も乱入する。変な癖がついた素人相手にしばらく打ってたら、なんか自分のフォームが少し崩れてしまって、次にS君とやるときになかなか入らなかった。その直前にやったKさんが、ナックル気味の球ばかり返すので、少し持ち上げる癖がその時だけついてしまった。変な癖をもった素人を相手にするときに一番嫌なのがこれだ。自分のフォームまで崩れてしまう。卓球は早々に引き上げて、後は読書をすることにする。

20:30も過ぎた。もう少しやったら終わりにしよう。まだ洗面も済ませてないや。今日はそんなにストレスを感じなかったけど、ちゃんと眠れるかな?

ちくしょう、ぜんぜん寝た気がしない。20:30から5:30までの9時間の間、目を覚まして時計をみるたびに30分くらいしか進んでないし、おまけに夜中にくしゃみが連発して出て、喘息まで出た。これは、昨日寝ようとしたときに、スウェットだと暑かったので、上はTシャツだけで寝たせいだろう。夜中になって冷え込んできて、しかも寝相が悪いので布団はどっかへ行った状態。体がかなり冷えたためにくしゃみと喘息。ありがちなパターンだ。喘息が出たときは寝た状態だと苦しいので、しばらくベッドに座って落ち着くのを待ち、スウェットを改めて着込んだ。そのあとはくしゃみや喘息は落ち着いたものの、浅い眠りですぐに目を覚ます状態は変わりない。昨日のストレスは、こういう結果で出た。

トイレの個室に入って、携帯のi-modeからリモートメールを利用してメールチェック。携帯で読むとうざったいので、差出人とサブジェクトを見て、読む必要のありそうなメールだけ目を通す。1通、返事を出す必要のあるものがあった。i-modeで返事を書くのはめんどうだが、内容は短くてすむので、暇のあるときにゆっくり返事を書こう。

寝ぼけた頭を覚醒させるために、朝一番に濃いめのコーヒーをブラックで飲んだが、まだぼ~っとしている。ラジオ体操&服薬後、朝食までの20分、何か元気の出る音楽でも聴こう。「ACAPPELLA」の「Hymns」にした。聴きながら、昨日持ってきたウェンガーナイフで日経オープンシステムの記事をスクラップしていく。やはり切れ味は抜群だ。こういう単純作業は寝ぼけた頭を覚醒させるのに効果的かもしれない。

朝食後、久しぶりに一人で丘へオカリナを吹きにいく。調子が悪いときは一人で吹きたい。もともと自分のために吹いているのだから。オーディエンスがいると緊張するし、リクエストなどと言って自分の吹きたくないものも吹かなければならない。目を閉じて、頭に浮かんだメロディーを適当に奏でる。

散歩のついでにデイケア棟に寄り、そこのトイレの個室で今朝のメールの返信を書いて出す。「事情により隠し持っている携帯から送信します」という文言で始めたが、彼が公開していた頃の日記を読んでいたとしたら、「どうやって隠し持てたのだろう?」と不思議に思うかもしれない。

病棟に戻って喫煙所に行ったらKさんがいたので、マーフィーの法則を貸してあげた。私は続編の方を読むことにしよう。続編の方が私にはおもしろい。1冊目はアメリカで出版された本を和訳したもので、アメリカの諺をもじったりしたものもあってわかりにくいところがあるけど、続編は本編を受けて日本人が作った法則を収録しているからだ。

「続・マーフィーの法則」を読みながら、ふと心拍数を自分で計ってみた。106だった。やはり調子が悪いときは平常時心拍数が高い。午後になれば回復してくると思うのに、作業療法は午前中しかできないのが残念だ。でも、いい状態の数値だけみて安心するより、悪い状態の数値をみて安心する方がベターだろう。

作業棟へ体力トレーニングへ行く。どうせ今日もはじめから心拍数が高くて調子が悪いから、体力テストをやってもレベル1だろう。そう思いつつ、体力テストのメニューを選んでエアロバイクを漕いだところ、以下のような結果が表示された。
 エラー→5
 エラー→HR0.66%
なんじゃいこりゃ。エアロバイクの取説があったので調べてみると、エラー5とは「体力テストの結果がマイナス値になる」ということで、つまり「6段階中の0未満」てことだ。おいおい、そんなに今の俺には体力がないのか、しゃーねーなぁ。ちなみにHR0.66%というのは、体力テスト中の脈拍検出エラー率で、0.66%ということは、ほぼ正確に心拍数を検出していることなので、不整脈などによる影響ではない。これを漕いでるときは実際にそれだけの体力だったのだ。

少し休んでから、気を取り直してもう一度心拍数を計ってみる。さっきより少し低い。朝は調子が悪いけど、昼に向けてだんだん調子はあがっていくはずだ。もう一度体力テストをやってみると、今度は「6段階中の2。やや劣る」と違う結果が出た。多分、午後にやるとまた違うんだろうな。

調子がよくなったので、昼から読書。というか、新たに会社から送られてきた日経オープンシステムの記事を読む。5回連載の3回目から5回目を読んでから、あらためて1回目を読むのも変な気分だったが、ま、別にいいだろう。

と、名前を呼ばれて目が覚めた。「パラマウント楽な状態(手動)」で読んでいたのだが、いつのまにか眠りこけていた。そんな体勢でも眠ってしまう、というのはやはり睡眠が足りてないのであろう。

入浴を挟んで2回分の記事を読み、続けて日経バイトの特集記事「サーバに不正侵入されたら」を読む。けっこう長い記事で、前半がUNIX編、後半がWindows編だ。やっとUNIX編を読み終えた。日経オープンシステムの記事はアプリ系の話だったが、今度はインフラ系の話だ。私はどちらかと言うと社内ではインフラ系の人間で、UNIXもWindows系もシステム管理はずっとやっていたので、このあたりの記事もとても興味深く読めた。でも、インフラは疲れるんだよね~。なかなか目に見えなくて評価されにくい仕事なんだ。「アプリもやりたい」とずっと主張していたのだが、インフラはシステムに関するテクニカルな知識が必要で、実際にできる人間が限られているため、他の人間にはなかなか振れない、ということでずっとインフラをやっていた。

入院する直前は、現場から離れて「部門における生産性向上」という、部門横断的なテーマを進めていたが、それはそれでやりがいがあった。なんせ、これはインフラからアプリ、特に様々な開発言語に精通していないと全体が見渡せないからだ。自分にはうってつけの仕事だと思って、とても楽しくやっていたのに、病気でストップしたのがとても残念だ。インフラからアプリ開発まで、エンジニアとしての技術力には自信がある。だが、この業界の技術の進歩はとても速い。復職したときに技術的についていけるように、現場から離れてもこの類の雑誌なんかで知識をつけなくては。でも、義務感でやっているわけではない。読んでいておもしろいから読んでいるだけである。根っからのコンピュータ好きなんだな、やっぱ。ところで日経バイトを読んでいると、ときどきアルバイト情報誌と間違えられるのは、いたしかたないことだろう。

なんと、アメリカのテロ事件で私に直接被害が及んでいることが発覚した。私の主治医がアメリカに出張に行っていて、飛行機が飛ばないためまだ帰ってこれないそうなのだ。カウンセリングの件と、眠剤を変えてからの状況などを伝えて今後の治療方針を相談したいので、面談を先週末から依頼していたのだが、「水曜日まで病院には来ません」としか聞いていなかったので、木曜日以降に面談できると思っていた。看護婦さんに状況を聞くと、本人から2回連絡は入ったが、いつ帰ってこれるかはまだわからないとのこと。まあ、そりゃそうだろう。カウンセリングは医師を通じてしか依頼できないが、主治医以外の医師を通じてでもOKなのか聞いてみたら、ちょうど別の医師がいて、「カウンセリングは向く人と向かない人がいて、向かない人はかえって病状を悪化させることもあります。なので、本人の状態を一番把握している主治医でないとカウンセリングの依頼はできません」と説明された。ま、あせらず待つことにしよう。

あいからわず普通の調子で連絡会の司会を務めるが、書いてある通りに読むだけではどうも物足りない。と思いつつ、今日も普通にやってしまった。明日は土曜日なので連絡会は休み。残りは日曜日の1回だけだ。最後くらい何か一発かましてやりたいなぁ。いきなり出だしで「みなさんこんばんは。平成13年9月16日、日曜日の連絡会を終了します」といきなり終わらせてしまう、と言うのを思いついたが、怒られるかな、やっぱ。それよりもこれだけの人数を前にして場が凍りつくと困る。やるなら「マジボケ」したふりをしないといかんな。

夜は3日ぶりに卓球したが、S君はなかなか手強くなってきて、2戦して2敗してしまった。うむ、なかなか見切れないサーブがある。あと、構えに隙がなくなってきて、サーブのときにどこにどういう球を出すかかなり迷う。でも読まれていることもあって、2球目からドライブを打たれることもある。サーブは短いのが鉄則で、長いのは意表を突くときにしか使わないのだが、どうも長いサーブを出してしまう癖がついている。

また腹が痛い。ずっと整腸剤を飲んでいたが、飲んでも下痢が止まらないので出してもらうのをやめた。やめたからと言ってよくなるものでもないのだが。

最近は眠剤が効き出すのが早くなってきて、20:30頃には寝てしまうことが多い。眠剤は効いてきたときに寝ないといけない。そのタイミングを逃すと、もう眠れなくなってしまうからだ。20:30というのはいくらなんでも早いので、21:00に就寝できるように、20:30に飲んでもいいか看護婦に尋ねると、21:00に飲む人が何人かいるので、それにあわせてほしいと言われた。それでもいいや。飲んですぐに横になれば、効いてきたときに眠れる。そもそも21:00でも実際の生活と比べると早いのだから。ということで、今後は21:00に飲むことにした。

ということで、今日は20:00には便通の回数だけ書いて、スウェットに着替えて就寝準備。スウェットも暑いけど冷えて昨日みたいになるのは嫌なので我慢しよう。

さて、明日も外出だ。ところで、本当にP-in Comp@ctとCFカードが家にあるか少し心配。本当はデイバックに入れたけど、何かを取り出す拍子に、それらを入れた袋を落としてしまった可能性もあるからだ。でも、そういうマイナス思考はいけない。そのときはそのときだ。去年読んだカーネギーの名著「道は開ける」に、「最悪の事態を想定し、それに耐える覚悟があらかじめできていれば、何も怖くない」と書いてあったが、そうなのだ。そういえばカーネギーの2冊も何度も繰り返し読みたい本だった。明日持って来よう。ベッドの周りが本だらけになるなぁ。

寝る前までは「自分の内面を磨く」ための本を読むことにする。今は例の「宗教関係」の本を読んでるが、発行されたのが昭和37年と古くて、文体や例えが古いのはいいとして、やはり同じことを何度もいろんな表現で繰り返し書いているのが鬱陶しい。「信者」として読むのでなく、「どういう思想か」ということだけを知りたいだけの私にとっては苦痛なことこの上ない。「要点だけ箇条書きでまとめろ」と言いたくなる。

そろそろ21:00が近づいてきた。眠剤をもらって寝ることにしよう。