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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

昨日も寝つきはよかったが23時頃に目が覚め、追加加眠剤をもらって飲む。0時半再び目が覚める。。もう一度寝ようとするが1時頃に再び目が覚め、寝ようとしても20分くらいで目が覚める。しかたがないので2度目の追加眠剤をもらいにいく。そして3時半頃目が覚め、もう一度寝ようとするが20分くらいで目が覚めるのでホールに出てきた。あまり眠たくはなく、割と頭はすっきりしている。細切れだけどその都度熟睡はできているのだろうか。

水曜の朝はシーツ交換。朝食を済ませるとさっさとシーツ交換をする。普通の病院ではシーツ交換は看護師がするものだが、この病院では患者が自分でやる。ここは病院と言うより社会復帰を目指す人達の施設、という色合いが強いためか、それとも単なる看護師の手抜きなのか。

今日の午前のデイケアは、水曜日なのでいつもならグラウンドでソフトボールをやるところだが、雨が降っているので体育館で何かすることになった。しかし湿気のためか、体育館の床がちゃんとしたシューズを履いてもつるつるすべり、どのスポーツも危なくてできない状態だった。みんなで何をやろうか考えた結果、体育館全体を使った「大だるまさんが転んだ」大会となった。いや〜、これはこれで疲れた。じっと静止しているというのはとてもつらいものだ。しかも静止している時間、つまりインターバルが異常に長いのだ。汗もかかずカロリーも消費しなかっただろうが、とても疲れた。

昼食後、薬を飲んですぐに作業棟へ。これから水、木と昼休みにもエアロバイクを漕ぐのだ。作業棟に行くとデイケアのメンバーも何人か漕いでいる。昼休みは自由に使っていいので、私と同じように昼休みに漕いでいる人が何人かいたのだ。いつのもの通り30分の一般トレーニングをこなす。水、木と言わず他の曜日も昼休みに漕ごうかな。作業療法とダブルヘッダーになるが、よりダイエットに効果的だろう。しかし、急激なダイエットはリバウンドしやすいとも聞くし、あまり無理をし過ぎないほうがよいのだろうか。

売店で「猫びより」という猫の専門誌が売っていたので思わず買ってしまった。彼女の影響と、毎朝の散歩のおかげでなんだか最近猫好きになってしまった。「夏号」と書いてあるから季刊なのだろうが、それにしてもこういうペット本というのが病院の売店に置いてあるくらいだから需要はけっこうあるのかなあ。某CMの影響ではないかと思えるくらい世の中はいつの間にかペットブームになっているのだろうか。

その後はデイケアの午後の部へ。何でもいいから各自デイケア棟に何かを取ってきて、その重さを当てる、というゲームをやった。体重計を使って実測し、ぴたりなら100点、誤差が100g以内なら50点、1kg以内なら10点というものだ。2チームに分かれての団体戦だったが、うちのチームで見事ぴたり賞を出した人もいて見事勝利した。15時以降のクラブ活動はとりあえず今週は出ないで病棟に戻り、風呂に入る。

夜は音楽を聴きながら猫の本を眺める。猫は写真でもかわいいが、やはりしぐさがかわいいと私は思う。また明日も猫と遊ぼう。

いかん、睡眠障害はひどくなっていっている。いつもどおり21時に寝て、最初に目が覚めたのが23時。いつもは0時くらいなのに、2時間しかあの量の眠剤がもたないのか。追加眠剤をもらって飲む。そして次に目が覚めたのが1時。また2時間しか寝ていない。今度はもう一度寝ようとするが、数十分おきに目が覚めて、3時過ぎにホールへ出てきて一服。追加眠剤は3時までと決まっている。2回目をもらいそこねた。タバコを一本吸ったら病室に戻り、どうせ眠れないだろうからと音楽をかけて横になる。そしたらけっこう眠れて、4時半に目が覚めた。そこでもう一度ホールに出てきてこれを書いている。

朝食のメニューはご飯に味噌汁、そして納豆と牛乳。他の人にはさらに副菜がついてるが、私はダイエットメニューなのでこれでおわり。納豆をご飯にかけて食べ、味噌汁を飲んで牛乳を飲む。朝は毎日味噌汁と牛乳が出るのだが、この取り合わせもなんだかな〜という感じである。

朝食後は日課となりつつある散歩。猫と遊んでオカリナを吹く。警戒心の強い猫が多いが、えさをやって手なづけている人もいる。私もえさを買ってきてあげてみようかな。ちゃんと去勢手術をした猫もいて、病院内の野良猫というより、みんなで飼っている、という感じだ。

8時40分ころからストレッチを開始し、作業棟に行く準備をする。9時になったので作業棟に行ったら、鍵がかかっていて入れない。中から作業療法士が出てきて「早い、9時半から」と言われた。いつも9時過ぎには開いていて、エアロバイクも勝手に使っていいようになっているのに。午前中は作業療法とデイケアのダブルヘッダーなので、早く始めたかったのだがしかたがない。「10分前には開けますから」作業療法士のその言葉を聞いてから、作業棟の裏手へまわり、これを書きながら時間をつぶすことにする。ちょうどベンチがあって灰皿もある。しばらく一服してゆっくりしよう。

作業棟が開いたのでいつもの通り体力テストから始める。やはり「6段階中の4。優れている」と出た。確かに持久力という面ではあまり衰えてないようだ。その後もいつもの通り30分の一般トレーニング。やるたびに消費カロリーがあがっていく。今日も最高値が出た。体力も少しずつあがっていっているようだが、私の今の目標は体力をあげることでなくてやせることなのだ。体脂肪を減らすのだ。それは目に見えた数値でなかなか出てこない。

エアロバイクを漕いだ後は体育館へ行ってデイケアに合流。なかなか忙しい。今日は前半が卓球とバドミントン、後半がバレーボールだった。私は元卓球部なのだが、他にも卓球経験者がいて、久々にレベルの高い卓球ができた。

昼食後、13時前までは横になって音楽を聴き、体と神経を休める。その後デイケアに出る。デイケアは今日はしばらくは団欒タイムが続いた後、ミーティング。今後の予定である海水浴やキャンプのこと、それから先日のバレーボール大会の打ち上げのことなどを話し合った。

デイケアの後はカウンセリング。最初に自分がハイテンション気味らしいことを話す。そして、自分が最近思っている、「あれだけ長い間調子が悪かったのに、入院したら1週間で調子がよくなったのはなぜだろう。自宅と病院で何が違うのだろうか。違うところはいっぱいあるが、どの違いが自分の調子を左右する要因となっているのだろうか。その要因を特定して、退院してからまたぶり返さないために、自宅に戻ってから入院時と同じような環境を作れないだろうか。要するにその要因を自分の住環境の中に盛り込めないだろうか」そういうことを話した。

カウンセラーの意見は「病院はあくまで病院で、それを自宅で再現するというのは少し違うんではないですか」ということだった。そういえば一番最初に言われたことでもあるが、「自分以外のものを変えようとしてもだめ。変わるのはあくまでも自分」ということを思い出した。それでは入院しているときの自分はどういう心の動きをしているのか。そこを見出していくことが必要だろう。

5日間便秘が続いていたので病棟に戻ったら看護婦に浣腸された。すると血便が出た。看護婦さんにお尻の穴をまじまじと見られて「痔ではないわね」と言われた。とりあえず様子見ということで、また血便が出たら検査するそうだ。やだなあ。そういやドラッグストアでバイトしている彼女から聞いた話だが、痔の薬を買っていくのはおばさんと、そして若いきれいな女性が多いという。

昨日は結局寝たのが23時半くらいだったかな。寝つきもよく、比較的ぐっすり眠れたような気がするが、3時半ころ目が覚める。睡眠を持続するのは難しい。しっかり寝ておきたかったので追加眠剤を飲む。そして起きたのが5時半過ぎ。追加眠剤を飲んでもこんなものだ。ま、しかしけっこう熟睡感があったからいいだろう。

朝、メールを読み書きしたり、昨日のうちに洗濯して乾燥機の放り込んでいた洗濯物をたたんだりする。そのうちに6時半になったので、病院の日課と同じようにラジオをつけてラジオ体操をする。朝一番には少しきつい運動だが、体を目覚めさせるにはちょうどいい。

8時過ぎまで昨日買った本をぱらパらと読む。最初の方は体験談ばかりで「早起き健康法のおかげでこんなに元気になりました」という人たちの手記が続く。どうもこういうのを見るとうさんくささを感じてしまう。

8時半ころ彼女がやってきた。今日は13時からバイトらしく、それまで一緒にいることにしたのだ。とは言え、二人とも眠くて、昼まで一緒に寝てしまう。昨日は追加眠剤も飲んだが、やはり眠りは浅かったようだ。昼になって一緒にパンを買ってきて食べる。その後横になると、またうとうとしてくる。やばい、このままだと寝てしまって病院に戻れなくなるかもしれない。彼女がバイトに行く13時前に、もう一緒に家を出ることにしよう。

早めに家を出て病院へ帰る。なんだか疲れが出てきている。やはり病院では感じない疲れだ。これは外に出ないと感じない疲れ、そして外に出ないと慣れることができない疲れだ。外泊訓練は重要だ。

病棟へ戻るとちょうど男性のシャワーの時間だったので、順番を待って汗を流す。私は新陳代謝がよくて汗をすぐかく。特にこの季節は暑いし、最近はスポーツもよくやるので、シャツがすぐびしょびしょになる。この際だから家から登山用のTシャツをたくさん持ってきた。登山用のシャツは綿でなく、乾きが早い特殊素材でできている。洗濯して脱水しただけでほとんど乾いた状態になっているくらいだ。山登りをしない人でも、汗かきの人にはお勧めだ。

その後は洗濯をしたり喫煙所でご歓談したりCDを聞きながら横になったり、のんびりして過ごす。夜になるとだいぶ疲れもとれてきた。

さてさて、今夜は果たしてぐっすり眠れるだろうか。明日月曜日は一番ハードスケジュールな日だ。午前は作業療法とデイケア、午後はデイケアにカウンセリング、そして入浴。なかなか忙しい。と言っても会社で働いていた頃に比べるとはるかに楽チンなのだが、これくらいのことがこなせなくては社会復帰はまだまだ遠い。あせらずゆっくりがんばろう。

昨日もよく眠れなかった。寝つきはけっこうよかったものの、また0時に目が覚める。今度は追加眠剤をもらわずにもう一度寝ようとするが、断続的に目が覚め、ついに2時に追加眠剤をもらいに行った。サイレース2mg。けっこう強い眠剤で、これで眠れなければ異常としか言わざるを得ない。しかし、やはり熟睡はできずに何度も目が覚める。結局4時に起きてホールへ出てきて一服した。そしてこれを書いている。眠剤が増やされるだろう。あまり薬は増やしたくないが、こういう状態ではいたしかたない。台風が接近している。外はもう嵐だ。

朝になると雨もやんで日が照っている。今日も散歩日よりだ。しかし、熟睡できなかったためかなんだかだるく、朝食後横になってると少し寝てしまう。8時40分ころに日勤の看護婦が挨拶にやってきて起きる。少し体がだるく頭もぼんやりしている。もう少しすると作業棟へ行ってエアロバイクを漕がなくてはならない。が、なんだかめんどくさい。「なんだかめんどくさい」これを乗りきることが必要なのだ。、まだ「気合で何とかなる」範囲のだるさなのだから。

何とか作業棟へ行き、いつものメニューをこなす。まずは体力テストから。またもや「6段階中の4。優れている」ほんとかなあ。そう思っていたら作業療法士がやってきて、「お、けっこう維持してるじゃないですか」と言う。前の入院のときにもお世話になった方で、そのときもずっとエアロバイクを漕いでいて、最初は体力テストの結果が2だったのが、最後は5までいったのだ。それからすっかり衰えていると思っていたが、作業療法士が言うには「筋力はすぐ落ちるけど、持久力はけっこう落ちないもんなんだよね」と言う。自信を持っていいようだ。その後30分の通常トレーニング。やるたびに消費カロリーがあがっていく。いい傾向だ。燃えろ体脂肪!

エアロバイクを漕いだ後はいったん病棟に戻り、明日からあさってにかけての外泊届を書いて出す。毎週末は外泊で家に帰る。明日は、そうだなあ伸びきってどうしようもないこの髪を切りに散髪に行こう。そして久々に合唱団Pの練習に出るのだ。入院しているはずの私が現れたら、みんなさぞかし驚くかもしれない。

そしてすぐに体育館へ行ってデイケアに合流する。なかなか忙しい。デイケアでは三角ベースをやった後、ポートボールをやった。おととい、昨日とソフトボールをやって今日もスポーツができるなんて、なんて恵まれているんだ。存分に楽しんだ。体はやはりきついが、前よりも疲労感は少ない。

12時前に病棟に戻り、昼食。この昼食からダイエットメニューになっている。確かにみんなは肉を焼いたような料理を食べているが、私は豆腐だった。カロリー制限もやって、少しでも体重と体脂肪を減らして退院したい。しかし、その後のリバウンドに気をつけなければ。

昼食後、主治医に呼ばれて面接する。昨日の夜も追加眠剤をもらったが断続的にしか眠れなかったことを報告すると、眠剤が増えることになった。ベゲタミンが1錠増える。バルビツール系のちょいと怖い眠剤なのだが、眠れるようになれば眠剤も減っていくだろうから、しばらくはしかたがないだろう。、

そしてその後はデイケアへ。忙しい一日だ。デイケアルームは冷房がきいていて涼しい。病棟は7月にならないと冷房が入らないらしく、毎日蒸し暑い思いをしている。しかし、看護師室はクーラーがきいている。ずる〜いとみんな思っている。金を払っている方が暑い思いをして、金をもらっている方が涼しい思いをしているなんて、民間企業に勤務する私にはとても理解できない。病院というのはおかしなところだ。病院にもよるのかもしれないが、患者に対して高飛車な気がするのは私だけだろうか。患者に対するアメニティというものを、ここの病院はどれだけまじめに考えていることか。

デイケアのプログラムは最近変更になり、今まで午後はずっとスタッフ主導でゲームをやっていたのが、これからは曜日によっては患者が主導になってやりたいことをみんなで決めてやったりするフリーの日が入ることになった。今日はそのフリーの日で、何をやるかと思ってデイケアルームにいたが、特に誰かが何をやろうと言いだすこともなく、あっちで将棋をしていると思えばこっちでは談笑に花が咲いていたり、はたまた昼寝をしている人もちらほら。私も話に混じっていたが、トランプをやるようなのでそっちに参加した。この病院のデイケア伝統の「いんけんばば抜き」をやった。普通のばば抜きと基本的に変わりはない。違うのは、ジョーカーを持っている人が誰かに話しかけて、話しかけられた人がそれに答えてしまうと、ジョーカーがそっちに移動する、というものだ。文章で説明してもいまいち何がおもしろいかわからないが、実際にやってみると何気なく会話をしながら微妙な駆け引きが必要になってきたりして、ちょいとスリリング。今日のデイケアはそれで終わった。

それにしても、いきなり活動レベルがあがっている。デイケアで話していて「テンション高くないですか?」と聞かれた。ハイテンションなのかもしれないが、自覚できない。躁状態は自覚できないのだ。そう言うと昨日の主治医との面接でも、眠れない、と言うと「テンションは高くないですか?」と聞かれた。躁状態になると眠れなくなる、ということがあるらしい。そのときは「そういうことはないです」と答えたが、最近のオーバーワーク気味の自分を振り返ると、ひょっとしたら軽い躁状態になっているのかもしれない。そんなときには無意識にとんでもないこと、通常の自分ではやらないようなむちゃくちゃなことを調子に乗ってやってしまったりするので要注意だ。

病棟に戻って入浴。この病棟は古くて汚くて、病室に平気でゴキブリが出たりするが、風呂だけは院内で一番新しく、広くてきれいだ。汗を流してさっぱりし、のんびり湯につかる。

その後のんびりと散歩に出る。風が強く吹いて気持ちいい。作業棟の前の広場の隅でしばらくオカリナを吹いた。その後作業棟を覗いてみると、デイケアの音楽クラブの連中がサンバの曲を練習していた。素人を集めてクラブでやってるにしては、まあまあかな。病棟に戻ると「オカリナ聞こえてたよ。いい音だね」とか「上手だね」「聞いてると癒されるね」とか言ってくれた。自分は好きで吹いているのに、そういう風に言ってもらえるのはとても嬉しい。

夜はゆっくり音楽を聞きながら横になり、体を休める。寝ていると看護婦から呼び出しがかかった。彼女からの電話だった。不眠のことや薬のこと、躁気味のことを話すと、木曜日に面会に来たとき、彼女自信も「少しテンションが高いな」と思ったらしい。明日は外泊で家に戻るが彼女はバイト。夜は私は合唱団Pの練習。彼女はすぐ近所でバイトしているので、昼休みの1時間の間にうちで一緒にご飯を食べることした。短い時間しか会えないのは残念だが、日曜にまた会える。と言っても彼女のバイトが13時からなので、それまでなのだが。

おかしい。何かがおかしい。昨日も寝つくのに1時間くらいかかった。あれだけ運動して体が疲れているのだから、すぐに眠れそうなものなのに。そして0時に目が覚めた。昨日と同じだ、昨日はその後よく眠れなかったので、今日は追加眠剤をもらいに行った。これで朝までぐっすり眠れるだろう。と思いきや、また2時半に目が覚めた。なんなんだ。これもまた昨日と同じ。昨日はその後、本当に断続的に寝たり起きたりを繰り返して寝た気がしなかったので、また追加眠剤をもらいにいtった。追加眠剤がもらえるのは3時までに2回まで。もらいにいくと、「さっきも飲んだよね。2回目のはけっこう強い薬で、朝に残っちゃうかもしれないよ」そう言われたが、私はとにかく深く眠りたい。「それでいいのでください」そう言って薬を飲んで寝る、そして起きたのが4時50分。けっこう熟睡できた感じで頭もすっきりしている。しかし、朝に残るどころか5時前に目が覚めるとは。まだまだ私の体はおかしいようだ。そもそも寝る前に飲んでいる4種類の眠剤もかなり強いものばかりなのに。

ホールへ出ていくと他の患者がすでに起きている。いつもと同じ顔ぶれだ。眠れない人は決まっている。朝の一服はうまい。

今日は久々に晴れだ。朝食後、昨晩洗濯して部屋に干してあった洗濯物を中庭に干しに行く。みんな今日は洗濯物が乾くぞと嬉しがって、次々と干しに行っている。梅雨の晴れ間は嬉しいものだ。これで湿度が低ければなあ。

今日は天気もいいので久々に外で散歩。海の見える丘でオカリナを吹き、そして人なつっこい猫としばしたわむれる。その横をデイケアのスタッフがちょうど出勤するところで通り過ぎていって笑われた。場所を変えて、今度は山のふもとの小グラウンドでオカリナを吹いていると、同じ病棟の女性2人が近づいてきてほめてくれた。せっかくだから2人を山の中の散歩コースに連れていき、海が一望できる一番眺めのよい場所へ行く。涼しい風が吹いて肌に心地よい。山道は誰も整備していないので草がぼうぼう。くもの巣がたくさんはっていた。心地よい汗をかいて帰ってきたが、病棟へ戻ると女性2人はタイムオーバーで看護婦さんに起こられていた。散歩の時間は1時間と決まっていて、行くときにノートに出る時間を書いておくのだ。何時までか教えてもらっていたらその時間までに戻ったのに、とは言え山の散歩コースにどれくらい時間がかかるか知らせてなかった自分も悪い。ちょっと迷惑をかけてしまった。

木曜の午前はデイケアに行かずに病棟のプログラムである体育館レクに出る。今日はバレーボールだった。、バレーといってもいつも使っている普通のボールでなく、スポンジみたいな素材でできた大きめのソフトバレーボールで、これが軽くて微妙な動きをしてちょっと扱いづらい。でも汗を流せて気持ちよかった。休憩中に外へ出ると、気持ちよい風が吹いていた。

木曜の午後は通常ならデイケアに出るはずだったが、今日は病棟のレクでソフトボールをやるというのでそっちに参加する。昨日と連ちゃんでソフトボールができるなんて、なんて幸せなんだ。今日はピーカン、とってもいい天気。その中を爽やかな風が吹きぬける。プレーしていて気持ちよかった。

ちょうど15時にソフトボールが終了した。非入浴日の今日は15時からシャワータイムだ。今週は女性からなので順番を待っていると、彼女が面会に来た。今日の15時くらいに来る、と言っていたので来るのはわかっていたのだが。ちょっと話しているとシャワーが男性の順番になったので入ってきて、また彼女と話す。話していると今度は主治医がやってきて呼ばれたのでまた中座する。

主治医との面接では、おととい、昨日と夜中に目が覚めたこと、おとといは2時半以降断続的にしか眠れなくなり、昨日は追加眠剤を2回飲んだことを話す。追加眠剤は何という薬か尋ねてみると、1回目はサイレース、2回目はイソタミールとボロパリンを混ぜた粉末らしい。サイレースはずっと飲んでいる薬なので知っているが、あとの2つは聞いたことがない。「癖になったりするのであまり出さない方がいいんですけどね」主治医はそう言う。どんな薬か家に帰ったときに調べてみよう。今夜また眠れなかったら眠剤を増やすことになった。ついでにダイエットメニューのことも相談し、明日からダイエットメニューになった。運動とダイエットメニューでやせるのだ!

再び彼女と話し、夕食の17時前に帰るので玄関まで送って行ったら、もう玄関の鍵がしまっていて出られない。17時までまだ10分もあるのに気の早い看護婦もいるものだ。看護婦さんに言って玄関を開けてもらう。玄関の鍵があいているのは7時半から17時まで。それ以外の時間は表からも中からも鍵がないと開けない。患者が逃亡すると困るからだ。開放的なようだがやはりここは精神科。管理は厳しい。

精神科の病棟が他の普通の病院と違っているところ、それは他にもいろいろある。医療スタッフが気をつけていること、それは「患者に自殺、自傷行為をさせないこと」である。入院時に持ち物はチェックされ、コードやひもの類や刃物などは全部預かられる。私も小さな鋏と爪きり、それにシェーバーの充電用のコードも取られてしまった。使うときには言えば出してくれて、看護婦の見えるところで使う。携帯電話も取り上げられた。これは他の病院のように「医療機器などが誤動作を起こすなどの影響があるため」ではなく、「外部とコミュニケーションを取ることが治療の妨げになる可能性があるから」なのだ。それから服薬の時間になると、みんなコップを持ってずらっと並ぶ。そして1人ずつ薬を手渡され、看護婦の目の前で飲んで「飲みました」と言わなければならない。薬を確実に飲ませるためであるが、薬を患者に自己管理させると大量服薬をやったりする患者がいるからだ。薬を飲むのも嫌がる患者もいるが、入院時はごまかしはきかない。

まあ、私がいる開放病棟はまだ甘くて、閉鎖病棟はもっと厳しい。この病棟では、患者によって行動許可範囲が異なるが、原則的に日中は1時間以内なら散歩にもいけるし売店に買い物にも行ける。閉鎖病棟ではそれができない。ずっとおりの中だ。おりというと、開放病棟の窓はちゃんと開くが、閉鎖病棟の窓は10cmくらいしか開かない。

夜は久々に「アンビリバボー」の心霊写真特集を見る。実はこの手の番組は好きなのだ。