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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

昨日の睡眠の状況
 21:00 就寝
 01:16 中途覚醒
 01:57 中途覚醒
 03:15 中途覚醒
 03:28 起床
昨日はショックが大きくて、自分でも夜ちゃんと眠れるかどうか心配だったが、無事寝付けたようだ。3時半と早くに起きたが6時間半寝てるからいいだろう。中途覚醒も3回だが、1時台と3時台に細かく目が覚めている。大きな睡眠は割と取れている感じがする。

明日からバスの時刻表が変わる。昨日、バスの乗り継ぎの時間がけっこうあったので、時刻表を写してきた。それをExcel互換ソフトにせっせと入力していった。暇なときはこういう作業がうってつけだ。

朝食後、散歩に行く。今度は病院前のバス停の時刻表をせっせとメモ帳に写す。これも入力しよう。散歩の後、お通夜に出席するために外泊届けを出す。

午前中の活動はいつも通り。作業棟に行ってエアロバイクを漕ぎ、デイケアに行って今日は園芸をやる。今日はなすとピーマンを収穫し、とうもろこしの茎が風で倒れないように棒で支え、草刈りをした。お天気は曇りでそんなに暑くもなく、快適に農作業ができた。調子は今日はいい方だろう。

昼食を食べ終えてから外泊届けと薬を出してもらい、病院を出る。家に帰ってきて、お通夜に行くために乗る電車をネットで調べる。2時間ほど余裕があったので、またまた先日の続きで大量の本をザックに詰めて駅前の古本屋に売りに行く。3回往復してもまだ残っている。あとちょっとだが、あまり無理しないように今日はそれだけでやめておいた。

3回目に古本屋に行った帰り、今のマンションを借りるときにもお世話になった不動産屋の前を通りかかった。ふと、そうそう2人で住むところ探さなきゃなあ、と思っていたのでちょっと窓にべたべた貼っている賃貸広告を眺めてみた。だいたい条件は絞れている。まず、今の住居の近くであること。今は彼女の実家まで歩いて3分、会社までも歩いて20分、駅までも歩いて5分、商店街のど真ん中でスーパーは歩いて1分という超便利なところだ。

便利なところを探そうとすると当然家賃は高くなってくるが、何を隠そう、彼女は車の免許を持ってないどころか自転車すら乗れない。あまりにも便利なところに住んでいる上に内向的な子だったので、自転車に乗る、という機会がなかったし、そもそも家にも自転車がない。ぼ〜っとした子なので、今から自転車に乗る練習をさせるのも車の免許を取らせるのも怖い。多分向いてないだろう。だから、便利なところでないと困るのである。

そして彼女は姪の面倒をときどき見たりしないといけないのでちょこちょこ実家にも行く必要がある。私も会社から近いほうが、調子が悪いときでも行きやすいので、やはりこの辺がいい。だがこの辺は横浜駅へ歩いて行ける距離で、ちょっと相場は高めだ。2LDKに住みたかったが、月々の家賃の予算を考えるとこの辺りだと2DKがせいぜいかな、と思っていた。

が、掘り出し物の物件があったのである。駅から徒歩3分、彼女の実家までも5分くらい、私の会社までは多分今のところより近いだろう。そういう2LDKの物件が手ごろな家賃であったのだ。即不動産屋に飛び込んで話を聞く。こういう賃貸マンションなんかは足が速いという。タイミングが重要だ。とにかく話を聞いてみて、今日はお通夜があって時間がないので、私と彼女の都合のあう来週の月曜日の夕方に現地に見に行くことになった。

いやはや、間取り図を見てとても気に入った。真中にLD約9.2帖、その両端に和室と洋室が6帖、そして全部の部屋が窓に面している。洋室には出窓があり、LDと和室はバルコニーに面している。私も彼女もこの間取り図を見て非常に気に入って、来週見に行って文句がなければすぐに契約しよう、ということになった。私はあと2、3回外泊したら退院できると主治医が昨日言っていた。あと3回外泊し、戻ってきた週の金曜日に退院したとして8月8日。確定ではないが私の中で予定している退院日である。よし、7月中に契約して8月から借りて、今のところは8月いっぱいで出ることにしよう。幸い平日にも動ける身だ。平日の午後にでも引っ越して安く済ませよう。

そしてデイケアのメンバーのお通夜へ向かう。斎場にはたくさんの人だった。やっと彼の死を自分の中で受け止めることができるようになってきた。スポーツが得意で、明るかった彼。まだ21歳で、病気がかなりよくなってきたので通信制の大学を受けたいと言っていた彼。まだまだこれからだったのに、なぜ彼が死ななくてはならないのか。先週まで一緒にスポーツやレクリエーションをやっていた彼が今はもういない。人はなんと簡単に死んでしまうものなのか。本当に人の運命はわからないものだ。今回彼が死んではじめて思った。「命は大切にしよう」

嬉しがったり悲しがったり忙しい1日であったが、お通夜の帰り、実際に物件を見に行く。おお、けっこうきれいなマンションではないか。窓はどうやら東を向いているようだ。いいんではないか?早く現地が見たいものだ。

昨日の睡眠の状況
 21:50 就寝
 01:47 中途覚醒
 02:59 中途覚醒
 03:10 中途覚醒 追加眠剤
 04:23 起床
昨日は早目に寝た。今日は朝に病院に戻らないといけないので、夜更かしは避けた。そして、最近は追加眠剤を使っていなかったが、そうすると朝に頭がぼんやりしてしまい、もう一度寝てしまうことも多かったので、昨夜は追加眠剤を使った。おかげで目はばっちり覚めた。しかし、追加眠剤のサイレース2mgが1時間くらいしかもたないとは。外は雨がけっこう強く降っている。今日も早朝散歩は無理そうだ。引越しに向けて捨てないといけないゴミだけでも捨てなければ。とりあえず傘をさしてゴミを捨てに行く。他にも紐でしばった書籍や紙袋につめたCDがあるが、これらは晴れの日に捨てよう。それにしても、少し頭がぼんやりしている。追加眠剤が残っているのか。もう少し眠れたかもしれない。あわてておきる必要はなかった。

朝はデイケアに出るには8時過ぎに家を出ればいい。が、朝早く起きたので暇だったから7時過ぎに家を出た。バスの本数が少ないので病院まで行くバスを15分ほど待つ羽目になったが、8時50分くらいに病院に着いた。今からなら作業棟へ行ってエアロバイクを漕いでからデイケアに合流することもできる。が、やめておいた。ちょっと調子がよくなったからと言っていきなりあれもこれも、と詰め込みすぎるのは自分の悪い癖だ。今日はちゃんと朝起きて、昨日の疲れも残さずに病院に来れただけで充分。デイケアの時間までちょっとゆっくり休もう。そう、今日もリラックス、リラックス。満員電車の中でもリラックス、リラックスで乗り切った。これから病院の中でも、何の活動をしていても常にリラックスを心掛けていって、自分の心の癖にしてしまおう。あせらずに、ゆっくりと、ゆっくりと。そう言えば、前回の入院のときから、2泊3日の外泊を疲れずに乗り切ったのははじめてだ。今回の外泊は成功だと言えよう。やっと前に進み出した。前にに光が見えてきた。

デイケアに行き、しばらく調子よくお喋りしていたのに、デイケア担当医が来てメンバーの訃報を知らされ、愕然となる。ショックでしばらく口もきけなかった。先週まであんなに元気に飛び回っていたのに。しばらく落ち込んで何もやる気が起こらなかったが、デイケアのプログラムは通常通り行われた。卓球と三角ベースをやって、少しは気が紛れた。でも病棟に戻って昼食を食べてると、またやるせない思いがこみ上げてくる。なぜなんだ、なぜ彼が死ななければならないんだ。なぜなんだ。

午後のデイケアはミーティング。朝はメンバーが少なかったので、ここであらためて師長からメンバーの訃報について話があり、お通夜や告別式の日時が知らされた。私もかけつけたいところだが、なにせ入院中のため夜の外出もできなければ喪服もない。退院したらお墓参りにでも行ってお線香をあげよう。いつもは明るいデイケアも今日は雰囲気が暗く重たかった。しばらくはこの状態が続くかもしれない。私もそうだが、本当に身近な人の死というものに直面したのははじめての人が多く、みんな相当ショックを受けている。みんなで彼の死を乗り越えて、また明るいデイケアに戻していきたいものだ。

デイケアの後はカウンセリング。自律訓練法を毎日やって、外泊では1日ごとに疲れをためないように注意したこと、そのために常にリラックス、リラックスを心掛けていたら、疲れを感じなく、ずっと調子が良かったことを話す。そして「流動的思考」を試してみて、入ってくる情報をため込まずにどんどん流していったことも話した。カウンセラーは「非常にいいやり方をしましたね」と言った。まずリラックスだが、リラックスするというのは副交感神経が優位に立つことだ。しかし、「リラックスしなければ」という思いに駆られると、その「しなければ」と言うのが自分にとっての命令となり、それは交感神経を優位に立たせること、つまり体を緊張状態に導くのだ。だから「リラックスしなければ」と思うのは矛盾していることだと言う。では私の場合なぜうまくいったかたと言うと、「リラックスしなければ」という命令ではなく、ずっと「リラックス、リラックス」とぶつぶつ自分で言っていたからで、それは命令ではなく、自己暗示となって無意識下に刷り込まれる。だからうまくいったのだと言う。そして「流動的思考」も、禅で言うところの「無」と同じことで、必要な情報を追いかけない、追い払わない、自然体で、そのままで、というのに通じるものがあるという。人はあることにとらわれると、それにかかり切りになってしまう。が、そのとらわれを除いてやれば無の境地になれるそうだ。何かを追いかけていることにとらわれていることは割と自覚しやすいが、何かを振り払おうとしていることは自覚しにくいという。禅をやっていて「何も考えではだめだ。ああ、こんなことが頭に浮かんできた。だめだだめだ」これは「「振り払おうとしている」とらわれだという。そして、電車の騒音や人混みなどの刺激を自分に素通りさせて流していくことは、この「振り払うとらわれ」から逃れることだと言う。カウンセラーにそう指摘されて、また少し自信がついたような気がする。睡眠に関しても自分は「眠れない、眠れない、なんで眠れないのだろう」ととらわれていたような気がする。今は眠剤の量は多いものの、夜中に3回くらい目は覚めるけど、ちゃんと眠って昼間活動している。それでいいじゃないか。とらわれを捨てると、また状態も自然によくなってくるかもしれない。

病棟に戻り、今度は主治医と面接をする。外泊がうまくいったことや睡眠の状況を伝える。あと何回か外泊を繰り返して退院ですかね、という感じだった。よし、順調にいけばあと1ヶ月くらいで退院できるぞ。来週は3連休で月曜日が休みなので、3泊4日にして火曜日の朝に帰ってくる、という外泊訓練をやりたい、と言うと認めてくれた。よし、外泊時だけでなく病院にいるときもリラックスと「流動的思考」を心掛けて、心と体の癖にしてしまうぞ。そして、報告という訳ではないが彼女と結婚することを話し、彼女の母親が私の状態について直接聞きたいので面接をお願いしたい、という話をしたら承諾してくれた。

明日の14時から15時までの間に服薬指導があるので病棟にいてくださいと言われた。明日は亡くなったデイケアのメンバーのお通夜がある。外出は16時までなので、入院しているから行けないと思っていたが、外泊届けを出せば行ける。看護婦に相談し、外泊届けを書く。15時までの間、と言っても時間がおして服薬指導が長引いたら、お
通夜に間に合わないかもしれない。うちから病院まで遠いので、家にいったん帰って服を着替えてくるのに時間がかかるのだ。喪服なんか病院に持ってきているはずない。看護婦さんと相談し、服薬指導を延期できないか明日の朝に聞いてもらうことにした。

昨日の睡眠の状況
 23:30 就寝
 02:21 中途覚醒
 02:56 中途覚醒
 04:22 中途覚醒
 04:42 いったん起床
これ以降は一服してメールチェックしたりネットしたり、20分ほど起きていたが、もう一度寝ることにチャレンジし、浅い眠りを断続的に繰り返しながら7時半頃まで寝ていた。やはり昨日と同じでなんとなくぼんやりする。追加眠剤を飲まないと質の高い睡眠を確保することはまだ無理なのか。

朝食のコーンフレークを食べて、散歩に行こうとしたら、雨が降っている。そうか、今日は雨かぁ。合唱団Pの練習に行くのもおっくうになりそうだ。天気によっても気分は左右される。ま、病気でない人でもそんなことは当たり前にあるが。

日記を書いたり、引越しに向けて住所変更を知らせるべき先をピックアップしたり、新しく買わないといけないものをピックアップしたり。朝はそんなことをしていた。少しぼんやりしているが、昨日の疲れが残っているということはないようだ。

今日の練習は昼から。ネットで調べたらちょうど12時の電車に乗ればいいようだ。それまで部屋の片付けなどをする。そう、今日もリラックス、リラックスをこころがけて。そうそう、入院でばたばたしていて実は衣替えをまだしていなかった。冬物と夏物を入れ替え、洗濯が必要なものを洗濯する。洗濯機が回っている間、ネットで賃貸情報を検索するが、ネットで調べられるものは数が非常に少ない。やはり定石どおり地元の不動産屋を地道に足でまわった方がよいだろう。ま、退院してからだな。なんだかんだしているうちに頭がすっきりしてきた。

ちょっと動いて少し横になったら、ちょっとうとうとしてしまったようだ。まだ家を出るまでには時間がある。もうちょっとゆっくりしよう。いつの間にか雨はあがっているし、今週は練習に行けそうだ。

家を出るまでまだ時間があるので、ネットで調べものをする。結婚式は挙げないが、写真くらいは撮りたい、と彼女が言っていたのでその情報を調べてみる。要は衣装を借りてきてどこかのフォトスタジオで撮ってもらえばいいのだろう。それだけがセットになったサービスをやっているところはないかなあ、とまず調べてみたが、ちょっとなさそうだ。普通、写真を撮るんだったら、その衣装は結婚式で使うものだから別に借りてくるのが当たり前だから、やっぱそういうのはないのか。

フォトスタジオを調べてみたら、まあこれは近くて適当なところがあった。ヘアドレスがセットになったところもある。式の当日は忙しいから、写真は他の日に、という人も多いのだろう。衣装は借りてきたものを持ってきても、髪は何日も当日用そのままというわけにはいくまい。

そして今度は衣装について調べてみる。う〜ん、びっくりした。ウェディングドレスのレンタルが安くても20万円、男性のモーニングやタキシードでも15万円くらいする。ちょっと記念だけ、というには高すぎるなあ。どうしようか。まあ彼女と相談だな。将来私がちゃんと職場復帰できて安定したら、改めて式を挙げるという考えもあるのだが、写真もそのときにしようか。彼女の母親も「そんなにするんだったら撮らなくていいんじゃないの」と言いそうだ。

彼女が二人で暮らしたい、ということを母親に言ったとき、反対はしなかったが「今のところに二人で住めないの?」と言ったらしい。やはり私の状態が心配で、できるだけ貯金を崩すのはやめた方がいい、引越にお金をかけずにすますことはできないか、ということらしい。いくらなんでも今のワンルームマンションに二人で住むのは無理だ。今でも自分のものだけで溢れかえっていて、引越に向けてどんどんものを捨てていこうと思っているくらいだから。

時間が来たので家を出る。いったんあがっていた雨はまた少しぱらついている。今日の練習場所ははじめて行くが、いつもより少し遠い。渋谷で乗り換えないといけない。またできるだけリラックス、リラックスを心掛ける。全身の力を抜くというより、肩の力を抜いて。ときどき首をまわしたり肩を上げ下げしたりして、できるだけよけいな力が入らないように注意する。電車の中でもリラックス、リラックス。渋谷の人混みでもリラックス、リラックス。

やはり効果はあったようで、あまり疲れずに練習場所についた。練習中もリラックス、リラックス。これは大きな効果があった。私は歌を歌っていると、つい力が入りすぎる癖がある。それを、昨日からずっとリラックスを意識しているので、練習中もあまり力が入りすぎずにリラックスして歌えた。変な歌い方をした後は喉が痛くなることがあるが、今日は練習が終わっても大丈夫。これはいろんな面で効果を出しそうだ。これからも極力意識しよう。リラックス、リラックス。

それにしても本番指揮者のK先生には感服する。指揮者が変わるだけでこんなにも合唱団が変わることか。休団する前に合唱団Pにいたときも思ったが、やはりK先生はすごい。自然と音楽が自分たちから引き出されるような気がする。どういう音楽を作りたいか、非常に明確に感じられる。合唱団Pのメンバーも、先生とのつきあいが長いということもあるだろうが、反応がいい。これはぜひとも本番に乗らなくてはもったいない。今日はブラームスを全曲やったのだが、これがまたいい曲なのである。歌っていて泣けてくる。

私の日記を読んでくれているのかどうかわからないが、私の事情を察して幹事長が「今回のステージの負担は免除にするよ」と言ってくれた。他のみんなには申し訳ないが、これは非常にありがたい。でも自分のノルマ分のチケットももらってしまっているし、友人に宣伝もしているし、チケットが売れた分のお金は団に入れることにしよう。合宿も、ちゃんと通常練習と先生の練習に出ていれば、行かなくてもなんとかなりそうだ。金を節約しつつ、なんとか自分のやりたいことはできる範囲でなんとかする。これからの生活でもいろんな面で課題となりそうだ。そのときそのときで、いろいろな選択肢を考えてベストなものを選んでいくことにしよう。

練習は予定よりも早く30分早く終わった。帰るときもリラックス、リラックス。渋谷の駅は昼よりもさらに混雑していたが、やはりリラックス、リラックス。あまり疲れずに家に帰ってきた。彼女は買い物に行っていて、私が帰ってからしばらくして家に来た。夕飯の支度をしてもらい、二人で食べる。いつもなら彼女は22時までうちにいるが、今日は風邪気味だということで20時に帰っていった。彼女が帰った後、ヨガの体操をやって自律訓練法をやる。日ごろから当たり前のようにやる習慣をつけるのじゃ。

やはり家は落ち着く。その家にいながら、なぜ入院前はあれだけ調子が悪かったのだろう。家にいながらリラックスしていなかったのか。なぜなんだろう。今回の外泊訓練で、やっと光が見えてきた。しかし、まだまだ油断はできない。また調子が悪くなったら、悪循環に陥ったら、今はわかっているつもりのことでも、そのときになればすっかり頭から抜け落ちているかもしれない。それを防ぐための対策も考えて、そして実行できるように身につけておかなくては。とりあえず、今回の外泊訓練はまだ終わってないが、明日の朝にちゃんと病院に戻って、そして疲れが残っていなくてデイケアにきちんと参加できたら、まあ成功だったと言えるだろう。

昨日の睡眠の状況

 21:00 就寝
 23:04 中途覚醒
 01:27 中途覚醒
 01:45 中途覚醒
 03:27 起床

昨晩は追加眠剤をもらわずに、どこまで睡眠をひっぱれるか試してみた。1時27分に目が覚めてからその後すぐ45分に目覚めたときは、さすがに追加眠剤をもらいに行こうか迷ったが、あえてもう一度寝てみた。そうすると3時半頃まで眠れた。その後も寝ようとしたのだが、ぜんぜん眠れなくなったので、起きてホールに出てきた。21時に寝て3時半に起きるということは、実質6時間半は寝ているわけで、実生活を考えるとこれでちょうどいいのかもしれない。だいたいにおいて毎日9時間も寝ろというのは実生活と比べてちょっとおかしい。

そう言えば昨日夜から首が凝っていて、寝つきも少し時間がかかったような気がする。知らない間にどこかに余計な力が入っていたのだろうか。どういうときに首が凝るのか。どういうときによけいな力が入るのか。しばらくホールでたタバコを吸ったりこの日記を書いたりしていたが、4時半頃なんだかうとうとしてきたのでベッドに戻ったら、1時間くらい眠れた。5時半にまたホールに出てくる。外はかなり激しく雨が降っていて、雷も鳴っている。いやだな〜、今日から外泊なのに。

なんだか気分がすぐれない。雨のせいだろうか。寝不足というわけではない。鬱でもなさそうだ。でもなんかやる気がしないから、やはり軽い鬱が入ってるのか。まあ、ラジオ体操にも朝食にも、放送が入ったらすぐに動けたので、重症なわけではないが、なんかかったるい。

やはり寝足りなかったのだろうか。上の文を書いた7時半ころから1時間くらい寝てしまった。やはり追加眠剤なしで寝てると、眠りが浅いのだろうか。前の入院のときにも感じたが、睡眠は長さより深さがものをいう。時間が短くても深く眠れたら目覚めもよく、朝もすっきりしているものだ。

今日からまた2泊3日の外泊。先週の結果とカウンセリングで話したことをもとに、今回の目標は「1日ごとにちゃんと疲れをクリアする」「1日の終わりまで疲れをため込まない。1日の間にちょこちょこリフレッシュを入れる」ことだ。外泊中のスケジュールは先週と同じなので、どう変化があるか比較がしやすい。

9時になったので外泊届けと薬を出してもらい、病院を出る。朝に降っていた雨はあがっていて晴れ間がのぞいている。今日も暑くなるそうだ。バスと電車を乗り継ぎ、途中横浜で買い物をして家路につく。今日の目標である「疲れをためない、ちょこちょこリフレッシュする」というのを意識しながら、できるだけ肩の力を抜いて、ときどき深呼吸したりしながら行動する。それが功を奏したのか、家に帰ってきたときは、あまり疲れを感じていなかった。あ、でも電車の中でちょっと寝てしまったぞ。やはり寝足りなかったのだろうか。電車で座れなかったらどうなっていただろう。

家に帰って、あらかじめやる予定だった雑事をこなす。これも一つやるたびに休みながら、できるだけゆっくりやるように心掛ける。とは言え、やはり癖は簡単に抜けず、一つ終わればはい次、はい次、というようになかなかうまく休めない。とりあえず財形の書類を会社に送るところまでやって一休み。引越に備えて財形を一部切り崩しておくのだ。最近株があがっているようだが、株式投資信託の残高は少しは増えたかなあ。株が下がる一方なので途中でストップしたのだが、株があがるのを待ってたらいつまでたっても上がらなかった。さっさと売ってしまえばよかったのかもしれない。公社債の投資信託の方は順調に増えている。

一休みはしたものの、結局その後はいろんな雑事を次から次へとやってしまう。リラックスを入れるのをつい忘れてしまう。私は5つのホームページと1うのメーリングリストを管理しているのだが、そのメンテの仕事などがいろいろ溜まっていたのだ。

13時を過ぎて、いつもの通りバイトが昼休みの彼女がやってくる。こっちも一休みでパンを買ってきて食べる。そして14時前にまたバイトに戻っていってしまう。土曜日はこれだけしか会えない。明日は私が合唱団Pの練習で、彼女もバイトだから夜しか会えない。早く一緒に暮らしたいものだ。

彼女が行ってから、文庫本を40冊ほどデイパックにつめて駅前の古本屋に売りに行った。引越に備えてできるだけ部屋の荷物を少なくしようと思っていたのだが、私は「捨てられない人」なのである。特に本、文庫本が大量にあったのだ。1回読んだだけで読み返すことがあるかどうかもわからない本が、何冊だろう、200冊はあるだろうか、段ボール箱にぎっしり詰まっていたのである。それらは4年前に引っ越したときからその箱のままだった。その前の引越の時からそのままだったものもある。古いのでは私が上京してからずっとそのままのものもあった。引越のたびに大量の本と一緒に移動したが、今回ついに処分することに決めたのだ。でもやっぱり捨てるのはしのびない。せめて誰かにもらってほしい。そう思って古本屋へ行った。値段なんかいくらでもいい、ただでもいいから、引き取ってもらって誰かの手に渡ってもらえばそれでよかった。実際、買い取り値は予想よりはるかに安い金額だった。ひょっとしたら、最初は安値でふっかけて(?)きて、交渉次第で値をつり上げられるのかもしれないが、そんなめんどうなことはやだ。引き取ってくれたらそれでいいので、言い値で引き取ってもらった。それでもまだまだ文庫本は残っている。毎週売りに行こう。そうそう、本を売りに行くなら晴れの日がいいそうだ。

戻ってきてしばらく音楽を聴いていたが、じっとしていてもあまり外泊訓練にはならない。もうちょっと自分に負荷をかけつつ、その合間にリラックスすることを意識的にやらなくては。もう一度デイパックに文庫本をつめて再び古本屋へ。さっきとあわせて合計80冊の本を売ってきた。なんだかすっきりしたのだ。やっと一箱目の半分くらい減っただろうか。まだまだ本はある。続きは来週にでもしよう。

それから、昔のペンシルパズルの本がまた大量にある。こんなものは古本屋で売れないだろうが、マニアックな趣味を持っている証として(?)、学生時代から後生大事に取っておいたのだが、これらはすっぱり捨ててしまおう。売れなさそうな本を段ボールから出していく。紐でしばってゴミに出そう。これらが片づくとだいぶすっきりするぞ。そう言えばこの辺りには古紙回収車というのは来ないなあ。私が学生時代に住んでいた町にはよく来ていたものだったが。

その後、5時前に家を出て合唱団Pの練習へ行く。途中、また横浜に寄った。今度は家電量販店へ行って、新しく買わないといけない家電の値段を下調べする。一人暮らしをしているから大概のものは揃っているが、なんとうちには冷蔵庫と電子レンジがない。冷蔵庫はマンションに備え付けの、キッチンの下にある小さなやつ、よくホテルなんかにあるやつと同じやつであるが、それをずっと使っていた。自分でほとんど自炊をしなかったし、外食が多かったのでそれでよかったのだ。彼女がご飯を作ってくれるようになってから、彼女はだいぶ苦労していた。それからうちのマンションにはガスがひいてない。今までカセットコンロ1個で料理をしていたのだ。これもけっこう大変だった。今度はガスのあるところにしよう、と思ってガスコンロなんかも見ていた。ガスコンロは大体1万円台くらいだが、冷蔵庫や電子レンジは大きさや機能によってだいぶ値段の幅がある。できるだけ安いのでそろえても、全部で10万くらいはかかるかなあ。

下調べを終えて合唱団Pの練習に向かう。週末の夕方の横浜はかなりの人込みだった。にもかかわらず、リラックス、リラックスをこころがけていたら、そんなに疲れなかった。そういえば前に入院していたときに読んだ「あくせくするな、ゆっくり生きよう」という本に「流動的思考」という概念が出ていたが、それを試してみたときに近い感覚がある。たくさんの人がいて、たくさんのものがあって、たくさんの情報が脳に入ってくる。でもそれらをすべて受け止めるのでなく、流していくのだ。視野を広く持って、自分に必要な情報だけをピックアップしていき、後は捨てていく。そんな感じだ。わっ、人込みだ。やになっちゃうなあ。くそ、いちいちよけて歩かないといけない。前はそんな感覚だったかもしれない。そして体が無意識のように緊張していたのだろうか。今日は人込みの中にいても疲れをあまり感じない。

合唱団Pの練習ではモテットを2曲とブラームスを全曲やる。う〜、昨日「本番にも合宿にも参加しない」と書いてしまったが、やっぱり歌っていると楽しいし、せっかく練習しているのにステージに乗らないのはもったいない、という気になってきた。本番に乗るんだったら合宿も行かないと。う〜、金がかかるが、まあ金はないことはないのだ。今日、財形を一部引き出す書類を会社に送ったところだ。貯金を崩せばあるのだ。だが、結婚後の生活を考えると、そして自分が予定通りに復職できなかったときのことを考えると、できるだけ貯金は崩さずに置いておきたい。でもステージには乗りたい。う〜ん、今回はやっぱり乗ることにしようか。いやはや優柔不断だ。

練習が終わって家に帰ってくる。電車の中でもリラックス、リラックス。先週は帰りの電車の中ですでに「ぐったり」という状態だったが、今日はぜんぜん疲れを感じていない。実は家を出るときは少し疲れを感じていたのだが、いつの間にか疲れがとれているようなのだ。練習中もリラックスを心がけていたからだろうか。家に帰ってきても全然平気だ。先週はバタンキューだったのに。とりあえず今日の目標はクリアしたかもしれない。だがそれは明日の朝に起きてみないとわからないかもしれないが。

昨日の睡眠の状況

 21:00 就寝
 22:59 中途覚醒
 01:47 中途覚醒
 02:50 中途覚醒 追加眠剤
 04:30 起床

中途覚醒は3回と最低記録をマークした。よしよし、この調子だ。できるだけ寝る前の眠剤でひっぱるために、目が覚めてもすぐに追加眠剤はもらいにいかず、3時前までねばっていた。2時50分に目が覚めたときに追加眠剤をもらいに行ったら、リミットぎりぎりなので看護婦は「微妙〜」としぶい顔をしていたが、なんとかもらって寝たところ、1時間半眠れて4時半に起きれた。この調子で、今度は中途覚醒はあっても、できるだけ最初の眠剤で引っ張って、追加眠剤なしで眠れるようにしていこう。薬は少ない方がよい。

朝一の体重を量る。最初の1ヶ月で4キロほど落ちたが、ここ1週間ほど停滞している。ダイエットは最初はぐぐっと落ちるが、ある程度落ちたらそこからなかなか減らないという。停滞期に入ってしまったか。これだけ運動して食事もダイエットメニューにして間食もいっさいしていないのに、体重が減ってくれないとは。私はもともと筋肉質で、手足には余分な脂肪は全くついてない。腹だけがみっともないのだ。ここを削るのは一番苦労するだろう。

朝4時半に起きたときは目が冴えていたのに、朝食前後あたりからまた頭がぼんやりし始めた。なんだろう。眠剤が残っているのだろうか。このまま寝てしまいそうになるが、それでは入院前のパターンと同じだ。どうすればよいのだろう。

なんか頭がぼんやりして気が乗らないので散歩は行かずに寝ていた。こういうときは無理矢理でも散歩に行った方がいいのだろうか。こうやってもう一度二度寝することが悪循環の始まりとなってしまうのか。それとも体の指令にしたがって休んだ方がよいのか。ケースバイケースなのかもしれないが、実生活に戻ったときに、どう判断すればよいか入院中につかめるようになっておきたい。

9時になったので作業棟へ行く準備をし、ストレッチを入念に行って作業棟へ。体力テストではなんと、「6段階中の6。非常にすぐれている」が出た。はじめてである。毎日運動しているからと言って、そんなに簡単に体力があがるものなのだろうか。日によってコンディションは違うだろうが、機械もひょっとしたら当てにならないかもしれない。とは言ってもけっこう高性能なマシンなのだがなあ。以前私が通っていたスポーツジムにあるのと同じ機種だが、ジムに通っていたときですら最高値は5だったのに。

それじゃあ、一般トレーニングもかなりいい値が出ると思いきや、普通だった。普通と言っても消費カロリーが198kcalとかなりいい方だが、以前200kcalを超えたときがあったことを考えると、もうちょっと高い数字が出るかと思った。初期負荷値がかなり高かったので、前半でばててしまったようだ。やはりたった10分の体力テストでは、ロングスパンの持久力を正確に出すことは難しいのかもしれない。

エアロバイクを終え、すぐにデイケアに合流。今日の午前は私の得意な卓球でトーナメント試合をするという。優勝はもらったと思っていたのに、今日はめちゃめちゃ不調で、凡ミスを連発して2回戦で素人に負けてしまった。素人と言っても運動神経のいい人で、長年デイケアで卓球をやっているからそこそこ上手だが、負ける相手ではなかったのに。サーブミス、スマッシュミス、平凡なショートのミス、数え上げたらきりがない。まあこんな日もあるさ。

午後のデイケアはフリータイム。将棋を指している人もいれば、ただお喋りしている人もいる。私もずっとソファに座ってお喋りしてたが、何かしようということになって、久々にUNOをやる。う〜ん、何年ぶりだろう。そんなこんなで昼のプログラムの時間は終わった。前は毎日スタッフが何らかの企画をしていたが、最近は「活動内容をメンバーの自主性に任せる方向にシフトしてく」とか言ってプログラムの内容が変わってしまった。スタッフが何か企画するのは水曜日だけ。後はミーティングだけとかセミフリーとかフリーとか、よくわからないプログラムになっている。メンバーはみんな単なるスタッフの手抜きだと言っている。

病棟に戻ると彼女が面会に来ていた。15時の約束だったが午後のプログラムが少し長引いたのだ。というかUNOが長引いたのだが。彼女とは結婚に向けていろいろ話をした。実は、こんなところに書くのもなんだが、まあ自分の日記だからかまわないのだが、自分が退院したら彼女と二人で住んで籍を入れようということになっている。式はあげない。自分がこんな状態なのでそれどころではない。できるだけ手間と金をかけずに実質的なことだけやってしまおう。式なんぞ後からでもできる。自分の中で一人暮らしというのがやはりどこかでネックになっていると感じていたし、彼女も一緒に住みたいと前から言っていたので、自分が退院したら調子がよくなろうが悪くなろうが一緒に住むことにしたのだ。それは先週父が来たときにも伝えたし、彼女の母親も同意してくれている(父親は亡くなっている)。ただ、自分がこういう状態なので彼女の母親はやはり心配なようだ。私の状態について私の主治医に直接話を聞きたいらしい。私の方から主治医に話を通しておくので、彼女の母親に直接病院に電話して主治医との面接を申し込んでもらうことにした。

彼女の中には不安はないらしいが、私の中には不安がある。ちょっと前まではそんなに不安はなかったのだが、本当にやって行けるだろうか。自分の計画では、長くてもあと2ヶ月くらいで退院してデイケアにちゃんと通い、区切りのいいところで来年の4月から職場に復帰したい、という心づもりである。それまでは会社の健保から支給されている傷病手当金で食いつないでいかないといけない。もう2年以上も会社を休んでいる私にはあまり経済的余裕はない。引っ越しするだけでも金がかかるし、財形を崩してでもなんとかやっていかなくてはならない。それまで金がかかることは極力控えよう。今年の春から合唱団Pに復帰して、8月には合宿、9月には演奏会があってちゃんと参加するつもりだったのだが、それも見送ることにした。どっちも金がかかるのだ。今は本当に100円単位で節約している。しかし、また調子を崩して再入院することになったら、復職できなかったら、その後の生活をやっていけるのか。先のことを考えると考えるほど悪い方向へ思考が行ってしまう。そんな先のことを心配するより、まず今の自分の課題を一つずつクリアしていくことを考えなければ。結果はあとからついてくるはずだ。う〜ん、男の自分がマリッジブルーになってどうする。