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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:メンタルヘルス

4時40分起床。やけに早い。今日は病院へ行ってから会社の人事部に面接へ行く、大事な日である。昨日あちこち歩き回って、帰ってきてから料理もしたのでけっこう疲れていた。「明日は寝坊できないぞ」と思ってさっさと22時頃寝たのだ。ぐっすり眠って目を覚ますと2時半。ありゃ、まだこんな時間か。そう思って寝たがまた3時半に目を覚ます。そしてまたまた寝たが4時半に目を覚まし、それ以上眠れなくなったので起きてきた。

7時半頃、予定より早いが家を出る。今の主治医は今日で終わりで、別の病院へ移ってしまう。この際だから私も病院を移ることにした。そもそも今の病院は家からも会社からも遠い。以前は近くの病院に通っていたのだが、入院が必要だということで、精神科の入院施設のある今の病院に移ったのだ。復職もできそうだし、また家から近い病院に移ろう。

診察では調子がかなり安定して、鬱や不安、慢性疲労といった症状がなく、朝もちゃんと起きられるということを話した。主治医は「今回は私も勉強になりました」と言った。デパスは本来、抗不安薬であり、抗鬱剤ではない。抗鬱剤ばかりあれやこれや変えてみたが、最終的にデパスで安定したというのは意外だったようだ。私の周りではうつ病でデパスを飲んでいる人、けっこういるけどなあ。

次回から通院する病院への紹介状を書いてもらい、病院をあとにした。この病院に来ることはもうないかもしれない。あるとすれば、再び入院が必要になったときだ。そんなときは永遠に来なければいいが。

15時からは人事部の人と面接。まず復職までの段取りについての説明があった。いきなり復職ということではなく、最初の3ヶ月は仮出社期間。給料は出るが、人事上はまだ休職扱い。この期間は8:40から17:10までの定時勤務。毎日この7時間半ちゃんと勤務できると、正式に復職ということになる。

最初からフルできつい仕事を与えられるということはないと思うが、ただコピーを取ったり、ということでもない。少なくともエンジニアとして一定のアウトプットを出せる仕事をアサインされる。IT業界で4年というブランクはあまりにも長いが、そこは当然考慮するということなので、焦らずにもう一度地道にやろう。

仮出社期間が終わった時点で「OKです」「だめでした」ということを判断するわけではなく、その2週間前くらいに、上司、人事部、嘱託医と面接して復職可能かどうかが決まる。この時点でアウトだと、残念ながら退職せざるを得ない。また、復職できたとしても、その後にまた調子を崩して休みが続いたりするようだと、二度目の休職はないので、その時点で退職しなければならない。人事部の人は済まなさそうに話してくれたが、そんなことは当然覚悟している。

復帰先の部署も仮決定していたので、人事部から部長へ話は通っているそうだ。復帰の時期に関しては「こちらとしては別に明日からでもかまいません」と伝えた。あとは部長と面接して、現場での受け入れ態勢が整い次第、職場復帰となる。会社からの連絡待ちである。おそらく今月半ばくらいから復帰できるだろう。

長いトンネルだった。やっと戻れる。やっと社会復帰できる。嬉しくて帰りの電車で泣きそうになった。今まで何もかもが不安でしかたがなかった。調子が悪くて動けなくなり、家で寝ていると「何でこんなに辛い思いをしないといけないのだろう」といつも思っていた。何度首をつろうと思ったかわからない。割と調子がよくて外出しても「みんなが一生懸命働いているのに、自分は仕事もしないでお金だけもらって遊んで食って、いったい何をやっているんだろう。同期の連中は管理職になっているというのに」と負い目を感じることもしばしばあった。ずいぶん回り道をしたけど、これからはまた無理をしない範囲で仕事をして、労働の対価として収入を得て、贅沢でなくてもいいから彼女と助け合って2人で暮らしていこう。

7時27分起床。目覚ましに3分勝った。いや、別に勝ち負けとかないんだけど。今日は朝から調子がいい。いい傾向だ。新聞を読んだりメールを書いたり洗濯物を干したりしているうちに時間は過ぎ、9時半頃にスーパーに買い物に行った。朝からテンションが高めだが、テンションをあげすぎると今度は反動が来るので注意しなくては。

昨日、肉屋で牛すじ肉を買った。牛すじの煮込みを食べたいと前から思っていたのだが、彼女が牛すじを食べたことがないというので、ここはいっちょ自分で牛すじの煮込みを作ってみることにした。

ネットでレシピを検索し、材料をそろえて昼前から調理に入る。牛すじ肉は長時間かけてじっくり煮込むのがコツなのだ。と言うのは何かの本で読んだ受け売りなのだが、まあとにかくレシピ通りやってみた。

しかし、できあがったものは「なんじゃこりゃ?」という、不思議な味の物体であった。少なくとも私が知っている「牛すじの煮込み」ではない。それはそれで、まあおいしければいいのだが、これが何とも微妙な味なのだ。どちらかと言えばモツ煮のような味なのだが、だからと言ってうまいわけではなく、正直言ってまずい。いや、珍味が好きな人などは好んで頼むかもしれないが、いったいなんでこうなったのだろう?レシピ通りやったのだがなあ。これはこういう料理なのか、何か失敗したのか。どうも砂糖が多いようだ。水を足して味を薄めて、七味を大量にかけて食べたら、まあ食べられる味にはなった。

調子が割といいので踊ってみた。いや別に家で独りで踊っているわけじゃなく、いや独りで踊っていた。昨日ビックカメラで買った「アイ・トーイ・プレイ・フリフリダンス天国」というゲームをやったのだ。ビックカメラのポイントがけっこうたまっているので、それでゲームくらいは買えるなあと思っていたのをふと思い出して買ってしまった。プレステ2のUSB端子に接続されたカメラでテレビに映し出される自分を見ながら、音楽に合わせて踊るのだ。ダンスダンスレボリューションみたいなものだ。けっこうな運動になる。調子が悪い時期に寝てばかりいたのでだいぶ体力が落ちている。体力を回復するのにちょうどいいかもしれない。

7時半起床。復職したら遅くともこの時間までに起きなければいけないので、この間から7時半に起きるようにがんばっているのだが、なかなか起きられない。鬱ではない。鬱のときはどんなにがんばっても起きられない。単に眠いのだ。そこを頑張って起きなくてはならないのだが、すっかり体が甘えてしまっている。

この間オンラインショップで買った「サンライズクロック」と、携帯のアラームをあわせて4回、5分おきに鳴るようにしているのだが、なかなか起きることができない。何回もアラームが鳴るからいけないのか。今日は1発目で、それこそ気合いで「がばっ」と起きた。鬱の時はそれこそ気合い云々でどうこうなるものではないが、単に眠いときは気合いで起きるしかない。体がすっかり甘えてしまっているのだ。早起きに体を慣らしていかなくては。

今日はドコモショップへ行った。先日も書いたのだが、自分が使っているドコモのPDA「シグマリオン3」でモバイルするために、今ではカード型のPHSを使っている。しかし、入院していたときにはノートPCも持ち込めず、不便なのでそれを使っていたのだが、今ではほとんどモバイルでネットにアクセスすることはない。それなのにPHS契約の基本料金だけ毎月払っている。それはばかばかしいし、ドコモもPHSから撤退するようなので、もうPHSは解約して、その代わりシグマリオン3からモバイルするときは携帯につないですることにした。

そのケーブルを買うためと、PHSを解約するため、それからついでにデュアルサービスも解除するためにドコモショップへ行った。デュアルと言うのはFOMAのオプションサービスの一つで、同じ番号でFOMAとMOVAの端末を切り替えて使える、というサービスだ。去年FOMAに機種変更したとき、FOMAはまだ接続エリアが狭いと言う噂を聞いて不安だったので、FOMAが圏外になったらMOVAに切り替えられるようにデュアル契約もしておいた。しかし、機種変更して1年弱、そのデュアル機能を使ったことは一度もない。私の生活圏内ではFOMAがきちんと電波が届くので別に不便ではなかったのだ。これもまた毎月サービスの手数料を払っているのがばかばかしいので解除することにした。

それで、とりあえずシグマリオン3用のFOMA接続ケーブルがあるか調べてもらったのだが、在庫はなく、取り寄せに1週間くらいかかるという。それは取り寄せてもらうことにして、PHSの解約はまた今度にした。それまでに万が一外でネットをすることがあったときのつなぎである。

続いてデュアルサービスの解除。これは簡単で、用紙にさらさらと住所と名前を書くだけですぐに済んだ。「MOVAの端末を今お持ちですか?」と聞かれたので「これです」と出した。「この端末はお客様でお持ちになってもいいのですが、不要であればこちらで処分いたします」と店員は言う。持っててもしかたがないし、もうぼろぼろで塗装も剥げ落ちているので白ロムとして売るのも無理がある。「それじゃ処分してください」と言うと、店員は「それではこの端末から個人情報が漏れないように、お客様の目の前で端末を破壊します」と言い、何やら機械を取り出して、携帯の電源ボタンを串刺しにして貫通させたのだ。おおおお、こんなことは前からやっていたのだろうか?やはり今日から施行された個人情報保護法の影響で、客に安心感を与えるためパフォーマンス的なものとしてやり始めたのだろうか。

今日は7時半くらいに起きることができた。病院の予約は10時半なので時間の余裕はある。朝食のロールパン2個を食べて洗濯する。

病院へ行ったらめちゃめちゃ混んでいた。10時半ちょっと前についたが、1時間以上待たされた。デパスを飲んだら調子がよくなったことを話したら「灯台元暗しでしたね」と言われた。散々いろいろな薬を試してきたが、服用している人が多い(ということはメジャーで効き目がある)デパスを今まで処方されなかったのは運が悪かったのか。今日はデパスを増量して、ドーパミンの分泌を促進する薬は中止された。

会社の健康管理室に持っていく詳細な診断書は、今日中に書いてもらえることになった。明日取りに行こう。ちゃんと書いてくれているかなあ。なぜ「詳細な診断書」というものが必要かと言うと、普通に「診断書を書いてください」とお願いすると「通常業務が可能な状態である」という簡単なものしか書いてくれない医者が多いから、あえて「本人を復職させるにあたって会社としてどういう点に配慮すればいいのか」ということを詳細に書いてもらうためのフォーマットを用意して書いてもらうのだ。

昨日、今日はずっと安定している。先週までは不安だらけで「今後自分はどうなるんだろう」「たとえ会社に復職できたとしても、やっていけるのだろうか」という思いが頭をぐるぐるまわって離れなかった。しかし、今は「なんとかなるさ」とかなり気持ちが前向きになってきた。デパスの効果だろうか。

朝7時頃目が覚めたものの、しんどくて起きれない。8時に目覚ましが鳴ったが、やはり起きれない。そして9時に彼女に起こされて、ようやく起きた。8時から9時までは眠っていたわけでなく、「起きないと〜起きないと〜」と思っていたのだが、なかなか動けなかった。職場復帰したら、遅くとも8時までには起きないと間に合わないのに。朝がつらいのがこの病気の特徴だが、そんなこと言ってられない。

光療法を試してみることを考えた。光療法とは、太陽の光を浴びることによって脳内のセロトニンの分泌を促すという療法で、主に冬季に調子が悪くなる「季節性うつ病」に効果があると言われている。季節性うつ病は日照時間が短い北欧などで多く、その辺りでは光療法はけっこう行われているという。しかし日本ではあまり認められていなくて医者も勧めない。そもそも私は季節性うつ病ではないし。しかし、崖っぷちの今はなんとか希望がありそうなものにすがりつきたい。悪徳商法や宗教はこういう心の隙間をねらってくるのだろうなあ。

光療法について調べたが、専用の機器は10何万円もするうえに、「午前中に機器の前に座って照射される光を2時間浴びてください」という、ちょっと無理がある療法だ。とにかく目覚めをよくするために他に何かないか調べたら「サンライズクロック」と言うのを見つけた。設定した時刻の90分前(設定で60分、30分も可能)から徐々に明るくなって、時刻になるとアラームが鳴るという照明器具だ。いきなり目覚ましが鳴ったり明るくなったりするのでなく、少しずつ光を照射することによって交感神経の働きを徐々に活性化していき、自然に体が目覚める効果がある、と書いてある。そう言えば会社の嘱託医もそういう製品がある、と以前話していた。値段は2万円ちょいなので何とか手が届く。安く売っているところを探したがなかなか見つからず、楽天市場で1件だけ扱っているショップがあって、送料込みで18000円くらいだったので注文した。

最近食が細くなった。夕食も軽めなのだが、朝と昼も少ない。一昨日の朝食はスティックパン2本、昼食も同じくスティックパン2本。昨日の朝食はロールパン2個、昼食はインスタントラーメン(具なし)。今日も朝食はロールパン2個、昼食はインスタントラーメン(具なし)と昨日と同じ。間食はしてないが、あまりおなかはすかない。いいのか悪いのか。体重は少し落ちた。

ナスと挽肉のカレーをまた作ってみた。今回は玉ねぎを徹底的に炒めてみた。先週は飴色になるくらいまで炒めてから煮込んだのだが、今日は飴色になってから、さらに半分焦げるくらいまで炒めてみたら、かなりおいしくできた。手間はかかるが、その分だけおいしいものが食べられて幸せである。

さて、明日は診察日だ。主治医に職場復帰のための詳細な診断書を書いてもらうようにお願いしなければならない。ご機嫌を損ねないようにうまく話をもっていかなくては。