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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:入院生活

寝付きはよかった。昨日もCDはかけずに寝たが、その方がよさそうだ。これからもそうしよう。途中1回目が覚めて時計を見たが、確か3:20だったと思う。その後目が覚めたとき、なぜか「6時前だ」直感的にそう思った。時計を見ると5:50。そのまま「目覚めのヨーガ」を布団の中でやって、起きて洗面に行く。洗面している最中に起床のアナウンスが入った。

メールチェックすると相変わらず山岳会MLが多い。Hさんからメールが来ている。その他は、ヴォーカルアンサンブルのメンバー宛に昨日私が送ったメールの返事がTちゃんから来ている。Tちゃんはけっこう忙しいようだ。

朝食を挟んで「『うつ』を治す」を読み進める。ちょうど8:00くらいに「うつ病の心理的治療」の章を読み終わった。「認知療法」について詳しく読んだのはこれがはじめてかもしれない。今まで読んだいろんな本に書いてあることとオーバーラップする面もあるが、系統立ててわかりやすく書いてある。しかし、これらも調子がいいときには「ふむふむ、なるほど」と思って理解できるが、調子が悪くなったときに「実践」できるか、それがやはり難しいと思う。日頃からそういう「認知」に関する自分の意識をコントロールする癖をつけておかないと、いざというときに、ここに書かれているようなものの考え方や解決法を実践するのは難しいだろう。しかし、調子がいいときはそういう「意識してコントロール」しなくてもたいがいのことはうまくいくので、そういう療法に対して訓練する、ということがおろそかになる。というか関心がなくなる。それはどんな療法にしろ、けっこう根本的な問題だと思うのだが。いったいどうすればいいのだろうか。

8:00からまたオカリナを吹きに行った。昨日と同じく小山のピークの日の当たる場所でしばらく吹いて、30分くらいで戻ってきた。これから作業棟へ行く準備をしよう。

ストレッチを入念にやった後、作業棟へ行く。体重はまた最初から62.4kgだ。最近体重の減り方のペースが速くなったような気がする。体力テストの結果はまあまあだった。一般トレーニングでは30分2セットとも200kcalを超えた。2回目は1回目よりも少ししか数値が落ちてない。持久力がついてきたのか、あるいはインターバルを取りすぎたのか。

昼の服薬後、Hさんに返事を書く。そのメールを送信すると同時に新規メールを受信すると、昨日Nさんに送ったメールの返事が来ていた。携帯で苦労してメールを打っているようだ。

昼食後、「『うつ』を治す」を読みすすめ、最後まで読んでしまった。最後の社会的治療に関する部分は、ぜひ職場の人やその他一般の人にも読んでほしい内容だ。これこそ「うつ病の人への接し方」を書いた内容だ。次々と本を読破しているが、また次は日経コンピュータに戻るとするか。雑誌も放っておくとどんどんたまるし。

13:30から患者懇談会。明日の卓球大会の説明があって、選手の発表がある。Kおばあさんは名前を呼ばれて「わたしゃ出ないよ~」と言っていたが、事前に話はされてなかったのだろうか。私は「冷蔵庫の掃除が途絶えていて、先週私が言ってやってもらったのですが、やはり毎週やった方がいいと思うんですけど」と言う意見を出した。「曜日についてはスタッフで検討します」とI看護婦が答えたら、Kさんが「この懇談会の後が手っ取り早いんじゃないですか」と発言する。I看護婦は、「案の一つとして検討します」と回答した。婦長さんがそれに続けて「共同の冷蔵庫なので、みんな自分一人の入れる分をきちんと考えてください。一人であまりにもたくさんのものを入れている患者様には個別にご注意しています」と付け加える。確かに先週冷蔵庫の掃除をやったら、「Tさんコーナー」ができていた。

15:00まで日経コンピュータの特集記事「ブロードバンドで『ASP』が現実解に!」を途中まで読む。入浴の後、あまり本を読む気がしなくなったので、トライトーンのアルバム1を聴きながら横になる。このCDを聴くのは久しぶりだ。本は気が向いたときに読めばいい。自分に強制する必要はない。今は気の向くままに過ごそう。

16:00の服薬後も、いつもならリラックス体操をするところだが、あまりやる気が出なくてこうやって日記を書いている。自律訓練法くらいはやっておくか。

結局自律訓練法はやらずに音楽をずっと聴いていた。夕食後も音楽を聴く。その後は何か本を読もうと本をどさっと取り出したところ、生命保険の約款が目に入ったので、またいろいろと見てみる。はたして保険はちゃんと降りるのかなあ。自分の保険証書を見直してみるが、よくわからないうちにいろいろ契約している。使えるときに使わないと損するので、きちんと内容は把握しておいた方がいいだろう。が、やはりよくわからんぞ。

夜、卓球を軽くやったが、今日は暖房が入って暑い暑い。頭がぼ~っとして集中力が欠ける。それにしてもドライブが中途半端だ。もっと思い切り振り抜けないものだろうか。やはり体勢に入るのが遅いので、手打ちになっているからだろう。

卓球は早めに切り上げて、病室に戻る。Sさん、S君と3人でしばらく喋った後、この間買った「『心の悩み』の精神医学」を読み始める。「はじめに」と目次を見ると、なかなかわかりやすそうに解説してありそうで、おもしろそうだ。実際に読み出すと、すごく書き口が柔らかい。と言うか、実際の症例をまず物語風に書いて読者の目を引き、わかりやすい解説に入る、という感じだ。この著者は「読み物の書き手」として非常に優れていると思う。

20:00になったのでいったん中断し、便通の回数を記入して帰ってきた。さて、今夜はこれの続きを読もう。

昨晩は結局寝る直前まで「閉鎖病棟」の続きを読んでいた。これからおもしろい展開になりそうだ、というところで就寝時間になった。昨日は音楽をかけないで寝てみた。おそらく自分にとってはかなり早く寝付いたような気がする。ぐっすり眠ったと思って目が覚めて、でもどうせまだ夜中だろうと思って時計をみると、案の定3:00だった。が、その後なかなかもう一度寝付けず、また時計を見ると3:20だった。アトピーがかゆかったのが気になったのも原因かもしれない。が、その後割とよく眠ったようで、夢を見た。大学の合唱団の先輩が出てきた。夢の中で時計を見ると4:00頃かなんかで「まだ寝てていいよ」誰かにそう言われたような気がする。が、その直後に本当に目が覚め、時計を見ると6:00ちょっと前。おお、もう起床時刻だと思って布団の中で「朝のヨーガ」をやっているうちにアナウンスが入った。結局1回しか中途覚醒がなかったことになる。寝付きもよかった。経過は良好だ。

今日はいい天気になるらしい。朝食前に洗濯をする。長い間洗っていなかったサマーセーターをやっと洗ったよ。こればっかり着ている。

おかしい、飯が食えない。食欲がない。昨日の夕食も半分残したのに、今日の朝食もぜんぜん食べる気がせず、ほとんど残してしまった。拒食モードに入ってしまったのだろうか。

朝食後、コーヒーをドリップしているときに、軽い鬱を感じてきた。やばいぞ、拒食の次は鬱か?でも軽い。なんとかやり過ごせそうだ。自分の状態をよく観察する。とりあえず動けるので、コーヒーを飲んで一服した後、洗濯物を干しにいく。今日はいい天気になるそうだ。鬱の気分はいつの間にか消えていた。

その足でオカリナを吹きに散歩に出る。音楽堂へいっぺん行ってみたが、日陰なので寒い。日の当たる場所で吹きたいと思い、この小山のピークに行ってみた。うん、ちょうどいい具合に日が射しているので、そこで吹いた。太陽の光を浴びていると今度は暑くなってきたので、上に着ていたフリースを脱いでベンチにかけた。コンサートのレパの他、適当にいろいろ吹いた。宋次郎のCDに入っている曲をやってみようと思うのだが、どうもいまいち覚えていないのが多い。

病棟に戻ってくると8:20。すっかり鬱は消えていて、元気が出てきている。自分で自分を癒やすためにオカリナを吹くこと、散歩という軽い運動をしたこと、日光にあたることなど、すべてが回復の方向のためにいい要素として働いたのだろう。洗濯物を干す、というのも精神的に気持ちのいい行為だったかもしれない。

入念にストレッチを行って作業棟に行く。飯を食ってないせいだろう、最初から体重は62.4kgしかなかった。体力テストの結果は、まあ今までにしては普通だが、最近の昇り調子を考えるとやや不満。だが50→75→115と負荷があがっていったからいいか。最初の1セットを漕いでいる途中にMちゃんが来た。先週は調子が悪くて休んだらしい。今日も診察を済ませてきたが、作業療法はやらないらしい。

10分のインターバルの間にMちゃんと話した。12/1にKさんと会うらしい。冷やかしメールを送ってあげるよ、そう言ったら送って送って、と言う。彼女は恋愛依存症の傾向を医者から指摘されていて、なんとKさんと二人でカウンセリングを受けるそうだ。カウンセラーが二人の話を聞いて、問題がないかどうか判断するのだろうか。彼女は男性とデートすることも医者から禁止されている。が、12/1に会うことは医者には言っているそうだ。

病棟に戻って一服していると主治医に呼ばれた。外泊したときの状態を報告し、今までほど状態は悪くならなかったこと、夜もちゃんと眠れたことを話した。アトピーがひどくならなかったことや、昨晩や今朝食欲がなかったこと、今朝少し鬱が入ったことも話した。今週の金曜日もまた練習があるので外泊してみたい、と言うと、いい調子で来ているので試してみてください、と言われた。食欲は落ちていたけど、作業療法でエアロバイクを漕いだらおなかがすいてきたので、多分大丈夫です、と話しておいた。その通り、昼食はちゃんと食べることができた。

昼からは日経コンピュータを読み、その後入浴。そしてすぐにカウンセリングに行った。ようやく「カウンセリング」の域に入ってきた。前回までは自分のことを時系列に話すだけだった。今日はさっそく話があちこちに飛んだ。話は最初「最初は明らかな原因があって鬱状態になったんですよね」「躁の状態と鬱の状態があって波が激しいんですよね」と前回まで話したことをカウンセラーが確認する。そして「自分ではどうしたいと思っていますか」と尋ねてくる。私は「普通に社会生活が送れて、ちゃんと会社にも行けるようになりたい」「波の振幅を通常のレベルまで下げたい」と答える。それは同じことですか、と聞かれたので、結局は同じことだと思いますと答えた。

そこから話は発散していく。躁状態は自分は病識がないが、鬱状態ではある。鬱に入りそうな兆候は自分でわかり、それが軽いときには持ち上げる方法も自分なりにわかってきている、ということを話す。その話の続きで、外泊時に鬱状態になっていたのが、今回の外泊ではそんなにひどくなかったことを話し、外泊して鬱になるのが散らかった自分の部屋が原因だと思ったこと、それで毎週少しずつ外出して家に帰っては決めた範囲だけ片づけること、それは掃除もやり出すと止まらないから、ということなどを話した。

カウンセラーによると、それは「テクニック」に過ぎない、ということだそうだ。問題を分割してステップを区切って対処するテクニックであり、「なぜ散らかった部屋で鬱になるのか」そこに踏み込んだものではない、そう言う。そういう散らかった自分に対して罪悪感を持っているのではないか、それで鬱が出るのではないか、そうカウンセラーは言った。それから、やり出すと止まらない、そういうのは強迫観念があるということ、カウンセラーはそう言った。「なぜ、自分がそういう状態になるのか」ここが根本らしい。そういう散らかった部屋、それを自分自身が許す必要がある、そうも言った。受け入れることが必要だと。

うちの会社が忙しい会社だということは何となくカウンセラーは知っていて、なぜ他の人は病気にならないのに、あなたは病気になったのか、そういうことを言われた。私は、なぜ他の人が病気にならないのか不思議なくらいだ、と言った。他の人は「仕事以外」での時間の使い方が違うのかもしれません、そう先生が言ったとき、私は「そう思います」と答えた。私はオフの日も趣味にどっぷりはまってしまっていて、依存症の傾向がある、と私が言うと、「はまる」と「依存症」とは違うと言われた。

あとは何を話したっけな。自分が問題と思っているのは、一人で抱え込むこと。100%を求めてしまうこと。それは会社の産業カウンセラーとのカウンセリングを通じてわかってきた、そういうことを話した。その中で「あせる」と言うのがキーワードとして出てきた。とにかくいろんな局面で私は「あせる」傾向がある。それをカウンセラーは重要視したようだ。「あせる」と「急ぐ」は違います、と言う。「急ぐ」ではないんですね、そう言うので、「急ぐ」のではないんです、「あせる」んです、と答える。急ぐことは別に悪いことではない。それはものごとをスピーディーにこなすことに過ぎないから。しかし、「あせる」のは心理的な問題、つまり感情の問題であるという。なぜその「あせる」心が出てくるのか、そこが問題だという。

その辺で16:00になって今日のカウンセリングは終わった。そう、なぜあせるのだろう。自分は最初入院していたときあせっていた、3ヶ月くらいで退院するつもりだった、しかし、1ヶ月半か2ヶ月くらい過ぎたときに、とてもそれじゃすまないと思って長期戦を覚悟したとき、不思議と腹がすわってあせりが消えていった、そういう話をすると、「期限をなくす、というのもまたテクニックなんだよね」そう言う。そういうテクニックもまた必要ではあるが、根本的な解決ではない。会社に戻れば「期限をなくす」なんてことはできない。その中で「一人で抱え込む」そして「あせる」ことがないようにするにためには、どうすればいいのだろう。それはこれからの課題だ。カウンセリングを続けていって、その答えは見えてくるだろうか。

病棟に戻ったらTMさんが外泊から戻ってきていたので、喫煙所で話をする。生保は会社によって厳しいチェックが入ることもあり、家族の病歴まで調べたりするとか、些細なことで告知義務違反にするような話を聞いてびびる。自分は○○生命だというと、○○生命なら大丈夫じゃない?、と言う。そういうせこいチェックを入れてくるのは、小さなつぶれそうなところだとか。厳密に言えば私が鬱の症状が出たのは入院特約を契約する前だ。しかし、その時は病気なのかなんなのか、自分でもわからなかった。鬱が再発してから通院しだしたのは契約をしてから8ヶ月以上は経っている。その8ヶ月、というのをどう判断するのだろうか。入院ははじめてだが、当然通院歴を調べるだろう。下手するとそこでチェックが入るかもしれないが、なんとかなると思う。医者は全面的に味方をしてくれると言う。

夕食後、「閉鎖病棟」の続きを読み出し、19:00過ぎに読み終わった。こういう類の小説は久しぶりに読んだかもしれない。舞台が精神病院というだけだが、精神科の医師が書いただけあって、精神科の患者がいたってまともで、普通の人と何ら変わりのないことがわかる。最後の解説には私と同じ意見、「犯罪があったときに、精神科の通院歴があって、という報道がされるのは偏見を助長する」ということが書いてあった。

コーヒーをいれて一服した後、今度は一昨日買った「『うつ』を治す」を読み始める。目次を眺めると、今まで読んだ本とは違って、「心理的治療」「社会的治療」に関する章がある。なかなかよさそうな本だ。「はじめに」を読んでいると、「うつ病の人はまじめで几帳面な性格の人が多いので、最初から順番に読もうとすると思いますが、そうではなくて、目次を見て自分に役立ちそうだと思ったところから読んでください」といきなり釘をさされている。う~むむむ、お見通しという感じだ。では「心理的治療」から読もうかと思ったが、やはり最初から読んでしまう。

読んでいくと、この間の「図説 精神医学入門」でも思ったが、やはり私は双極性障害に分類されるような気がする。「躁におけるエピソード」にはいくつも該当する。読んでいる途中で20:00をまわったので、便通の回数だけ記入してまた戻ってきた。とりあえずいったん就寝準備をしてから、寝るまでこの本を読むとしよう。

昨日は寝付きもよく、ぐっすり寝たような気がする。家に帰って眠れることは眠れるようだ。夜中目が覚めたときに時計を見ると4:00だった。その後、もう一度寝ようとしたけどうつらうつらの状態であまり眠れないなあ、しかたがない、早いけど起きるか、と思って時計を見ると6:00を過ぎていた。ありゃ?いつの間にこんなに時間が経ったんだ。結局寝てたのね。それなら堂々と起きましょう、と思って起きた。病院と違ってラジオ体操なんてやらない。Becky!のリモートメール機能でメールチェックしたら、新規メールは1通、しかも転職情報サイトのDMだ。あほらしいのでサーバから削除した。

う~、寒い。思わずエアコンを入れる。今回の外泊では前回までほどアトピーがひどくならなかったようだ。掃除の効果ありだな。昨日買っておいた菓子パンを食べつつ、Outlookの「今日の予定」を確認すると、「山岳会の運営会の議事録アップ」ああ、そうだ。これをやってなかった。会長がMLに議事録を流したので、それを会員専用HPにアップするんだった。これからやろう。

いつもならこの後もう一度なんだか寝たい欲求がでてきて鬱に入るところだが、今日は大丈夫なようだ。今は7:40だが、議事録のアップやらOutlookの住所録の入力漏れを見つけてその追加などをやってたり、なんだかんだやっているうちに時は過ぎ行く。鬱の傾向は今日はいまのところない。

と思っているすぐ後に、少しその傾向が出てきた。いつもより遅いし、まだ軽い方だ。このくらいなら乗り切れる。自分の好きなことでもしていれば。そうだ、体を動かそう。今から散歩にでも行って来ようかな。

散歩に行こうと思ったが、いろいろとPCに向かってあれやこれやしているうちに熱っぽくなってきた。鬱っぽい傾向はまだ続いている。風邪はひきたくないからマスクをしてこれから散歩に行こう。

散歩に行った。風邪気味なのでマスクをして、帽子をかぶっていく。なんか怪しい人みたいだ。近くの公園から商店街の方までぐるっと一周してきた。

家に帰ってきてうがいをする。今日はどうしようかな。もうすぐ10時だ。とりあえず卓球専門店に行ってラバーケアを買おうかな。以前に病棟のラケットを磨いてみたら、ぼろぼろになってしまって、今では自分のラケットを磨くたびにスポンジがこぼれ落ちる状態だ。ラバー保護フィルムも買い置きをしておこう。それから戻って本屋にでも寄るとするか。

電車に乗る。途中で乗り換えて、卓球専門店でラバーケアと、5枚1組のラバー保護フィルムを買った。その後本屋へ行ってPHP新書のうつの本を探す。うつの本は見つからなかったが、昨日の本屋で見つけたが乱丁本で買えなかった「『こころの悩み』の精神医学」はあったので買った。次に別の本屋へ行ってみたが、ぱっと見てこちらの方が品揃えが少ないので、ここにもないかな、と思って書架を見たが、やはり見あたらない。だめもとで店員に聞いてみた。書架の下の在庫を調べてみたら「うつを治す」という本があった。この本かなあ。正式な書名を確認してないのだ。Sさんにちゃんと聞いておけばよかった。が、発行日が去年だし、「新しい本だよ」とSさんが言ってたので多分これだろうと思って買った。

地下鉄に乗り、座れたので家計簿をつける。なんと、昨日と今日で2万円以上使っている。なんでこんなに出費がかさむんだろう。さらにこれからお食事なのに、ちょっと財布の中がこころもとない。まあ、昼食は大丈夫だろうが、その後買い物をするお金があるかなあ。別に銀行でおろせば済む話だが、日曜日なので手数料が取られる。最近はそれすらもケチるようになってきた。

駅でNさんと落ち合い、お目当ての寿司屋に行った。ちゃんとあいていた。「つぶれたなんてうそじゃん」とNさんは笑っていた。寿司屋でセットと追加の握りをいくつか食べておなかを満たした後、喫茶店に入り、いろいろと話をする。彼女とは仕事の中身から病気の話から、すさまじく話があう。う~ん、こんなに話があう人ははじめてだぞ。話はコンピュータのシステムの話から、色恋沙汰のかなりディープな内容になっていった。彼女は自分が「恋愛依存症」であることを自覚していることを話し、自分の男性遍歴なども紙に書き出した。なんかものすごくどろどろした話になった。

私が学生時代以来、彼女ができないことを話して「いつもうまくいかないんだけど」と言って、なんでかなぁと彼女に聞いてみた。そんなに深く話したことはない、というかじっくり話すのははじめての彼女にそんなこと聞いてみるのも無謀な話だが、彼女曰く、去年初めて私に会ったときの印象は「押しの強い人」だったそうで、実は今日会うのも「大丈夫かな?」と思っていたそうだ。が、今日会って話してみると、ちゃんと人の話を聞きつつ自分の話もして、ちゃんとバランスが取れている人、だと思ったそうだ。「あの頃は躁が入っていたから」と言うとNさんは納得した。が、私が彼女ができないのはなぜかよくわからないと言う。まあ、わかるわけはないか。第一印象として話していて特に悪いイメージを持つことはないようなのだが。

病院に戻らないといけない時間が迫ってきたので喫茶店を後にし、近くのお寺にお参りする。五円玉を二枚お賽銭箱に放り込み、手を合わせて「病気が治って社会復帰できるよう」祈る。それだけを祈った。色恋沙汰は今は二の次だ。まずは治療に専念しよう。

駅に着くと、ちょうど電車が来たところだったのであわてて飛び乗り、Nさんに手を振って別れを告げる。

病棟に戻る。荷物を整理して一息ついたら16:00の服薬。その後リラックス体操をして自律訓練法を行うと、もう17:00だった。終わったときにちょうど夕食になった。夕食に出ていくと、I看護婦が「お昼のお薬、一回分残ってましたよ」と言う。あああ、しまった。昼の薬を飲むのをすっかり忘れていた。う~ん、朝から外出するとだめだなあ。でも、今までは飲み忘れたことなかったのに、うっかりしていた。「一日分の量は決まっているので、18:00以降に飲んでください」と言って私に薬を手渡す。これは飲み忘れないようにしなければ。

疲れたのでベッドに横になり、CDを聴く。キングズシンガーズの「Good Vibration」が耳に心地よい。N看護婦がまわってきたので、少し話をした。外泊で疲れたけど、前回ほどではなく、少しずつだけど回復傾向にあることを伝え、明日に主治医に面接をお願いしたいと頼んでおいた。

18:30頃までCDを聴き、しばらく会社に状況報告をしてなかったので、今回の外泊の結果やカウンセリングを始めて、やはりしばらくかかりそうなことを会社宛に書く。その後コーヒーをいれてホールで飲み、卓球をする。素人ながらIさんやAYさん、UMさんは結構うまい。S君と相手をするが、最初はやはり疲れが残っているのか、集中力がにぶっていて凡ミスが多かった。そのうち調子はあがっていった。しばらく休憩して他の人がやるのを見ていたが、最後にS君と2勝負して終わりにした。やはり体を動かすとすっきりする。いい汗をかいた。ところで水曜日の卓球大会はいったいどういうメンバーなんだろうか。トーナメントかリーグ戦なのか、それすらもわからない。まあいいや。

20:00に病室に引き上げてきて汗を拭き、スウェットに着替える。さてと、今日は神経が疲れたから本を読むのはやめておこう。就寝準備をしてから何をしようかな。明日からまた新しい一週間が始まる。がんばるぞー。

昨日は寝付きはいつもより時間がかかったような気がするが、CDを聞き終わるまでには寝てしまった。夜中「ぐっすり眠った」気がして目が覚めたときに時計を見ると2:00。が、喘息が出て少し苦しかったので、また寝入るのには少し時間がかかった。次に目を覚まして時計を見たら、何時だったか覚えてない。4:40とかそんな感じだったろうか。6:00の起床の放送で起きて、洗面して着替える。

メールチェックするとHさんからメールが来ている。私を「おとなしめ」の人と思っていたようだが、私がロッククライミングもやると前のメールで書いたら「はまーさんがロッククライミング?」とびっくりしている。Nさんからのメールは来ていない。まだ明日のお店が決まってないのだが、今日中に連絡をくれるだろう。

朝食をはさんでメールを2通書く。1通は山岳会の集会の欠席連絡。今回の欠席連絡には「まだ調子が不安定で、21:00就寝という病院でのリズムを崩さないようにしているので、夜の用事には参加できないので」と付け加えておく。もう1通は今朝メールをくれたHさんへ。彼女はまた別の病院に入院するそうだ。

散歩に行こうと思ってオカリナを持ってホールに出てきたら、テレビで昨日の夜録画したプロ野球珍プレー好プレーをみんな見てるので、私も散歩を中止して一緒に見る。この番組は結構好きだ。珍プレーもおもしろいが、やはりすばらしい好プレーを見ると感動する。やはりプロだなあと感心させられる。

それを見終わったらちょうど9:00ちょっと前だったので、外出届けをもらって外出する。バスが来て乗り込むと、Nちゃんとそのお母さんが乗っている。彼女も一つ手前の停留所の停留所がうちの病棟からはすぐ近いということを知らなかったようだ。駅に着いて、みんなは買い物、Tさんはパチンコをするというのでそこで別れる。私は入院費を銀行でおろし、電車に乗る。

電車に乗ってヴォーカルアンサンブルの練習場へ向かう。Sさんが持っていたPHP新書のうつ病の本と、「FBI心理分析官」という本を買おうと思って駅ビルの本屋へ行くが、うつ病の本は置いてなかった。同じPHP新書で精神病に関する興味深い本があったので買おうとしたが、最初の数十ページがいきなり170ページくらいからの内容になっている乱丁本だった。在庫はお店にないというのであきらめた。明日本屋に寄る暇があれば、うつ病の本と一緒に探そう。「FBI心理分析官」と、歎異抄に関する本を買った。私と同じくうつ病を煩っているNさんが最近読みたいとか読んだとかメールに書いていたので、つい手に取ってしまった。またまた本が増えていく。

練習が終わった後、どっと疲れが出てきた。やはりヴォーカルアンサンブルの練習は神経を使うので、練習中は集中して気にならないが、終わった後どっと疲れが出てくる。ブランクがあったせいだろうか、声の出し方が変わったような気がする。低い音域は前より出るようになって、N氏は「前よりよくなったんじゃない?」と言うが、自分ではどうも喉にかかっているようで、前より喉が痛くなる。声楽的な発声とは少し違うような気がする。高い音もまえよりもクリアに出ないような気がする。どうも上に抜けないようだ。やはりこれは体の使い方に問題があるのだろう。

家に帰ってシャワーを浴び、今日の予定であった「今年の年賀状からOutlookへの住所の入力」をせっせと行う。その途中でNさんから電話があり、明日12:00にG駅で待ち合わせることになった。うまい寿司屋があるそうで、そこに行く予定だが「つぶれたという噂を聞いたけど、真偽のほどは確認できなかった」とのこと。だが、近くにおいしい洋食屋さんがあるというので、寿司屋がだめなときはそこへ行くということになった。さて、明日は何の話をしよう。

今年だけでなく去年の年賀状も出してきて住所の入力を終えた。まだまだ住所不明な人が多いが、いたしかたない。ActiveSyncで同期をとり、ハンドヘルドPCに移した。もう22:00近い。そろそろ寝ようかな。明日は鬱が出なければいいが。

寝付きには少し時間がかかったような気がするが、CDを聴き終わるまでには眠りに入ったことは確かだ。3:00、4:30と目が覚め、そこから浅い眠り常態に入って、ずっと夢を見ていたような気がする。5:00にも時計を見た。その後は、廊下を行き来する人の足音で何度も目が覚めた。6:00の放送で目が覚め、「目覚めのヨーガ」を軽くやって起き出す。

メールチェックすると、山岳会のML以外では、Nさん、Hさんからメールが来ている。朝食をはさんでNさんにメールを書いた。その後一服してから音楽堂に行ってオカリナを吹く。天気はいいが風が少しあって冷たい。散歩簿に名前を記入してくるのを忘れた、まあいいかと思いつつ、手が冷たいのと、記入漏れが気になって早々に引き返してきた。

作業棟に行くと、作業療法士が「白い方、直ったから」と言う。私が使っている機種のエアロバイクは2つあるが、1つ壊れていた。それが修理されたというのだ。さっそく試してみた。本当だ、ちゃんと液晶が表示される。体力テストの結果は、負荷は50→75→115とあがっていって、一般トレーニングの負荷値が120Wと、けっこういい数字が出た。

どうもまた新しい人が入ったようだ。二人ともおばさんだ。何で入ってくるのはおばさんばっかなんだ?昼食を食べ終えた頃、MYさんの姿がホールの入り口に見えた。「あ、MYさん」と私が言うと、ちょうど食事が終わってトレーを下げようとしたS君が「あ、ほんとだ」と言って、トレーを下げたついでに彼女と少し話をして戻ってきた。「また入院だって」外来のついでに遊びに来たのかと思ったが、そうかぁまた入院か。まあ、彼女は入退院を繰り返しているというし、また調子が悪くなったのだろう。退院してから1ヶ月もたってないというのに。

昼食後、主治医に呼ばれた。面談は希望していなかったが、前回の面談から少し間が空いたからだろう、医者の方から「調子はどうですか」と聞いてきた。水曜日に少し調子を崩したけど、外出を途中でやめて戻ってきたとき以外はだいたい安定していること、睡眠も安定していることを告げた。睡眠は確かに安定していて、最近は寝付きもよく、夜中2回くらいは目を覚ますが、夜中に物音を誰かたてたらしいが気がつかずに寝ていることがよくある、ということを話した。

入浴後、日経オープンシステムを読み進める。しばらく読んでいるうちに眠たくなってきて、布団をかぶって寝てしまった。うとうとした状態が続いて、16:00の夕薬で起きてきた。

夕食後、日経オープンシステムの11月号を読みすすめ、記事はほとんど読んでしまった。あとは広告特集の記事だけだ。とりあえずそれはおいといて、「閉鎖病棟」の続きを読む。半分弱まで読んだが、まだまだ展開はこれからのようだ。こういう小説は久しぶりに読むのでなんだか新鮮だ。

とかやっているうちに20:00をまわった。就寝準備をしてから「閉鎖病棟」の続きを読もう。明日は久々にヴォーカルアンサンブルの練習だ。