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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:入院生活

昨夜の睡眠は少し改善した。追加眠剤のレンドルミンを途中で飲んで、かなり途切れ途切れだが7時間くらい眠れた。それでも眠りはかなり浅く、中途覚醒も10回以上あっただろうか。

朝イチで主治医が来てくれたので、そのことを告げたら取りあえずこの調子で続けることになった。

 

それはそうと致命的なへまをした。今日はガス代と生協の料金が引き落とされているはずなので、スマホからネットバンキングで確認をしようとしたら、いつもとは違う接続環境からのアクセスなので「秘密の質問」がを尋ねられた。何回入力してもエラーになる。間違ってるはずはないのだが、多分登録するときに間違ったのだろう。そして何回か間違えた後、アカウントがロックされた。その場合、サポートに電話しろとのこと。

サポートに電話すると、今度は自動音声で4桁の「電話暗証番号」を入力しろと。これもことごとく「暗証番号が違います」の連続。いつも使っている4桁は数種類あるが、ひととおり試したら、今度は「何回も間違えたからサービスを停止します。再度登録手続きが必要なので近くの支店に来い」とのこと。

はあ、面倒なことが増えた。ネットバンキングが使えないと不便な上に、手続きしてから再度使えるようになるまで何日もかかるのだろうか。2週間は外出許可は出ないのに。やれやれ。

朝9時からみんなでラジオ体操。前の病院では6時半からだったので、なんだか違和感。ラジオ体操てのは朝イチにするものなんでは?

その後は心電図検査と頭のCT、胸と腹のレントゲン。入院後の検査がひととおり終わった。そして昼までうとうと寝ていた。

 

昼食後には病院の周りを散歩してみた。桜がきれいに咲いていた。今年はもう桜をじっくり見れないかと思っていたので嬉しかった。スマホを持って行けばよかったな。写真を撮っておきたかった。なんか1日で元気になったような気がするぞ。

 

午後に主治医が病室に来たので、昨日の睡眠と今日の調子について話した。眠剤4種類で途切れ途切れの6時間睡眠。ちょっと難しい顔をして、薬をまた変えてみようか、でも週末に入るし、と悩んでるようだった。自分はこの調子でしばらく様子を見るものだとばかり思っていたのでちょっと驚いた。

しかし、眠剤は抗うつ剤のように効き目が現れるのに時間がかかる、といった類の薬ではない。薬がはまればスパッと眠れるはずなのだ。このように薬を細かくコントロールできるのも入院のメリットである。結局今のままで様子見となった。

今夜はもうちょっと眠れるといいな。

主治医はさっそく眠剤を入れ替えてきた。ハルシオンをベルソムラというベンゾジアゼピン系ではない薬に変更。この薬ははじめてだ。いつもよりかなり早い21時に就寝。果たして眠れるか?

 

少しだけ眠れた。しかしすぐに目が覚める。

23時半と1時半に追加眠剤を貰って飲み、なんとか3時くらいまでは寝ることができた。それでも10回以上は中途覚醒があった。

追加眠剤というのは要するに頓服であるが、出してもらえるか心配していた。外来だと去年の10月から2種類までしか処方できなくなった。入院だとどうなんだろう、と思っていたが、追加で処方できるようだ。ユーロジンとベルソムラ、それに追加のレンドルミンとアモバンを飲んでこの状態。それでも思っていたより出だしはいい。

少しずつ眠れるようになって、リズムを整えていくことができればいい。

無事入院した。2時間半しか眠れなかったのでふらふらだったが、横になっていたら落ち着いた。

病室は贅沢な広い個室。差額ベッド代などはない。

昼食はまさかの醤油ラーメン、餃子と杏仁豆腐。夕食はすき焼き風煮。うまかった。

しばらくのんびりしたいところだが、その「のんびり」ができるかどうか。とりあえずは夜眠れるようになりたい。医師はさっそく薬をいろいろ入れ替えてきた。細かく薬の調整ができるのも入院のメリットである。

さて、またしばらく横になるとするか。

5/21(木)
04:00 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
07:00 血圧測定、体温測定
07:20 朝食(米飯120g、大根味噌汁、温泉卵アンカケ(タケノコ・ニンジン)、ヒジキ炒煮、牛乳)
09:00 血糖値測定
   腹囲測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
10:00 シャワー
12:15 昼食(五目おこわ120g、豚ショウガ焼、浸しカツオ、サラダ)
13:00 血糖値測定
14:00 心エコー検査
14:15 今日で終わり?ラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(看護師による「フットケアについて」に関するレクチャー)
16:30 主治医による今回の入院の総括
17:30 血圧測定
17:50 夕食(米飯120g、カニ玉アンカケ、冷奴豆腐、大根醤油漬)
19:00 血糖値測定
21:00 就寝

一昨日の腹部CTで検査はすべて終わったと思っていたら、今日は心臓のエコーの検査があった。先週に3カ所のエコー検査をしたので、そのとき一緒にやったらいいのに、と思ったが、医師曰く「心エコーは予約が取りにくいから」とのこと。意味わかんない、と思っていたのだが、実際に検査を受けて理由がわかった。検査の機械が違うのだ。普通のエコーはぬるぬるぬちゃぬちゃした例のアレをつけてぐりぐりされるだけなのだが、心エコーは手首と足首に電極をつけられた。心臓は他の部位とはちょっと扱いが違うのだ。VIP待遇なのだろう。

最後の糖尿病教室は、外来の看護師による「フットケアについて」。足のケアについて1日割くのは、足の裏というのは普段は意識して見たりしないが、糖尿病の症状によって影響を受けやすく、見過ごしがちになるためだ。水虫を放っておくだけで足の切断にまで及んでしまうこともあるのだ。

どういうことかと言うと、

糖尿病になると、動脈硬化で毛細血管が詰まって足の先まで血液が行きにくくなり、放っておけば壊疽になったりする。
糖尿病になると、細菌やウィルスへの抵抗力が弱くなり、感染症にかかりやすくなる。
糖尿病になると、神経障害により痛みを感じなくなる。

つまり、足の先は水虫などの些細な疾患や小さな傷でも、そこから細菌が入り込んで治りにくくなる。しかし痛みに鈍感になっているので足の変化に気がつかず、気がついたときには時すでに遅しで、足の指や、ひどいときは足を切断しなければいけなくなったりするのだ。だから、水虫などは放っておかずにきちんと治療をし、毎日足の裏を観察して傷がないかチェックし、清潔に保たないといけないのだ。

夕方、妻と一緒に主治医と最後の面談。今回の入院の総括をしてくれた。私に一度話してくれたことも含めて、改めていろいろ説明してくれた。

まずは残っていた心エコーの結果は異常なし。その他の検査結果も(糖尿病の値に関しては)異常なし。(肝臓の値はちょっと悪い)

それから、血糖値について。これも自分は以前に聞いたが、普通の糖尿病患者は食後2時間で血糖値がピークに達する。しかし私の場合は1時間でピークに達し、2時間後では正常値に戻る。ピーク時の値は正常範囲の上限値である140を越えてはいるものの、200を越えたことはない。糖尿病ではあるが、ごく初期だということだ。

それから体重について。糖尿病と診断されてから、いきなり自己流の食事療法を始めた。でも一応カロリー計算はしていたのだが、体重の減り方が尋常なペースではない。最初の2週間で4キロ、さらに3週間で5キロ減ったのだ。この減り方は体にとって危ない。1ヶ月に1キロくらいのペースで落としていくように調節する必要があるのだ。

しかし、入院して、カロリー計算されて栄養バランスのとれた正しい糖尿病食を食べ、指示された通りに運動療法をやったのに、入院してから今日までの10日で体重が3キロ減った。この結果をうけて、カロリー制限を多少緩めてもいいかもしれない、とのことだった。

今回の教育入院はとても実りがあった。単に糖尿病のことについて知りたければ本を読むなり(実際読んだけど)ネットで調べたり(実際調べたけど)すればいい。しかし、入院して毎日4回血糖値を計り、自分のパターンを知ることができた。これは外来通院ではなかなかわからないだろう。今回の大きな収穫である。今後、この入院生活を無駄にしないように、自己管理を怠らないように、でも楽しく糖尿病ライフをおくることにしよう。