去年の暮れからずっと、右脇腹の少し上から胸にかけてピリピリと痛く、水ぶくれのようなものができている。そしてその痛みは強くなることも弱くなることもなく、今日まで続いた。帯状疱疹かと思ったが、帯状疱疹は一生に一度しかならないはずなので、なんだろうと思っていた。
帯状疱疹とは、免疫が弱った時に神経節に潜んでいた水ぼうそうのウイルスが活性化して、神経に沿って体の片側だけに強い痛みとともに水疱ができる病気である。なので、水ぼうそうをやった人なら誰でもなりうるし、逆に水ぼうそうになったことのない人にはうつる可能性がある。ただしその場合は、ウイルスをもらった方は帯状疱疹ではなく、水ぼうそうになる。
そもそも水ぼうそうが治ったらウイルスは体からいなくなるのでは?と以前は思っていたが、いなくなるわけではなく、自分の体に免疫抗体ができるから、一度しかかからないわけである。そして同じ水ぼうそうのウイルスが、今度は「帯状疱疹」という形で再び病気を引き起こす。これもまた完治すれば免疫抗体ができるので、一生に一度しかかからない。20年近く前に帯状疱疹にかかったときは、医師からそう説明された。
お正月休みが明けた今日、今朝、朝イチで皮膚科に行ってみた。なんと、二度目の帯状疱疹だった。昔なら二度目の帯状疱疹は学会に報告していたが、今では二度目や三度目は当たり前だという。自分を含め、世間の人たちの免疫がみんな低下しているのだろう。そんな状態で初詣やらカラオケやら行ってしまった。今のところ何の病気の症状もないのでよかったが、危ないところだった。前ほど痛みはなかったが、2回目なので弱かったのだろうか。
調剤薬局でお会計をしたら、金額が高くてびっくりした。薬の説明の紙を見たら、
1錠476.3円。抗ウイルス剤だが、めちゃめちゃ高いではないか。去年も医療費が高く付いたが、新年早々こんなハメになるとは、先が思いやられる。