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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

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今日は退院してから初めての診察の日。予約は10時だった。

しかし、朝起きてみると完全な鬱状態で動けない。しかたがないから寝る。夢の中に、必死に病院に行こうとする自分がいた。

10時過ぎになってようやく動けるようになった。病院へ電話して、今から行っても診察してもらえるか尋ねた。先生に確認するので10分くらいしてもう一度電話をください、と言われたのでそのようにしたら、「できるだけ早く来てください」とのこと。何時までなら診てくれるか、と再度確認したが、何時まで、とは言わずにできるだけ早く、とだけ言ったそうだ。これはどういうことか。何時になったら「はい終了」ということはせず、がんばって何とか行けば、先生は待っててくれるのか。前の主治医は午後も診察していたが、今の主治医は基本的に午前中だけなのだ。とにかく考える余地はない。すぐに家を出た。幸い電車もバスもベストな乗り継ぎで、最短の時間で病院に着いた11時40分くらいだったろうか。まだ全員の診察は終わってなく、2人くらい、時間にして30分くらい待たされた。

診察では先週鬱が再発したことを告げ、抗鬱剤が1つ追加された。復職に関しては、また様子を見る必要がある、という認識で一致した。復職にあたって会社側から提示されている条件が「完全に回復した、という医師の診断が必要」ということを話すと、「非常に厳しい」との見解。やはりそうなのだ。いきなりフルタイムで働くことなんて無理なのだ。

診察が終わってからデイケアに顔を出す。今日はみんなで映画を観ていた。なんと「アイアムサム」だ。去年もデイケアで観たぞ、これ。私は映画館でも観たから3回目だった。でもまた泣いてしまった。いい映画は何度でも泣ける。

家に帰ってきてから会社の人事部に電話し、医師から「厳しい」と言われたことを告げ、相談する。実は私が何年も会社を休んでいる間に、健康管理室に新しく心療内科の産業医が来るようになっているらしい。その産業医と相談したい、と申し出ると、自分で連絡を取って会ってくれ、と言うので連絡先を聞いて健康管理室に電話してみた。医者は今日は来ていないが、看護婦がいて私の話をよく聞いてくれた。「人事部の人は、完全に治って週5日、1日7時間半働けることが前提だ、と言ってるのですが」と言うと「そんなの無理に決まってるわよ、最初は週1日とか、そういうのから徐々にリハビリしていくものなのよ」と力強いお言葉。「最初はそのような勤務から始めさせてもらえるようにお医者様から人事部の方に助言していただけるでしょうか」という質問には「もちろん」というこれまた頼もしいお言葉。どうやら健康管理室は私の味方になってくれそうだ。どうなることかと思っていたが、少し光が見えてきた。

朝、目覚めたら鬱だった。

あきらかな鬱だった。

体がだるくて何もやる気がしない。

退院してから1週間しかたってないというのに。

あまり飛ばしすぎないように気をつけていたのに。慎重にやっていたのに。

こんなに時間をかけてやっと回復したというのに、あっという間に逆戻りなのか。

もう、会社へは戻れないかもしれない。タイムリミットが刻々と近づく。

自分はどうやって生きていったらいいのだろうか。

1日ぼ〜っとして過ごした。それでも16時頃まではテレビを眺めたりPCでだらだらと掲示板を読んでいたりしたが、その後は布団に横になって寝てしまった。躁のときはじっとしていられない、いや躁でなくても性格上ひとつのところに留まっていることが難しいのだが、鬱のときは全く動くことができなくなる。そして、昼間は過眠ぎみになる。

夕方の浅い眠りの中で、たくさんたくさん夢を見た。いろんな人が出てきた。夢の中でいろんな思いを味わった。懐かしい思い、悔しい思い、自分が封印してきた様々な思いが深層心理の中で爆発したかのようだった。あまりにも短時間にいろんな経験をしたようでとても疲れた。目が覚めたのは18時過ぎ、しばらくは現実世界に戻れなかった。どんな夢を見たかはほとんど忘れてしまったが、覚えていて書き留めておけば、夢判断でいろんなことがわかったかもしれない。

「一生懸命やってきました!」

寝ていた私が突然泣きそうな声で、訴えかけるような声でそう叫んだので、隣で寝ていた彼女がびっくりして飛び起き、そして私を揺り起こした。朝の7時頃のことだった。

この間は悪夢を見てうなされているところを起こされたことがあったが、今度は明確な寝言である。夢の中で、はっきりとは覚えてないがたくさんの人とダンスか何かをやっていた。でも私だけどうも動きがいまいちでついていけてない。そして叱られているときに、私は「昔から体育の時間とか苦手でみんなの足を引っ張ってきました。でも僕は僕なりに一生懸命やってきました。一生懸命やってきました。」それを連呼しているうちにだんだん興奮してきて、泣き叫んでいた。必死に訴えていた。夢の中でキレていた。そして現実に叫んだのだった。

その後も寝てしまって、結局デイケアはいけなかったのだが、朝の10時頃にも同じように、寝言で何か叫んで彼女に起こされた。そのときは何を言ったのか覚えてないし、夢の内容も覚えてない。彼女も私が何と言ったのか、今度は明瞭な言葉になっていなかったのでわからなかったと言う。しかし、さっきと同じようになにか必死だった、という記憶はある。

なぜそんな夢を続けて2回も見るのか。自分の中で相当せっぱつまっているのだろうか。

今日も調子はあまり芳しくない。今日はメガネを新調しに行くために横浜に行く予定だったが、朝もずっと寝っぱなし。昼からも寝っぱなし。16時くらいにようやく起きて動けるようになった。バイトが休みの彼女はその間ビデオに撮ったドラマを観ていたようだ。昼間私が寝ているとき、また悪夢でうなされていたらしい。それを見て彼女が私を起こしたとき、私が夢の内容を喋ったらしいが、まるでわけがわからなかったらしい。かすかな記憶はあるが、具体的なことはまるで覚えてない。どんな夢を見ていたのだろうか。最近夢でうなされることが多い。

起きてから彼女と一緒に横浜のVIVREへ行く。その中の眼鏡屋でメガネを新調した。と言っても、結局今までかけていたのと全く同じものを選んでしまった。フレームが壊れて買い換えるのだし、別に新しいものがほしかったわけではない。せっかく買い換えるのだから気分を変えて違うやつにしてもよかったのだが、いろいろかけてみても、いまいちしっくり来ない。結局今のやつが一番気に入っているから、というわけで今のフレームと全く同じものがあってセールになっていたからそれを買ってしまった。セールになっていたのでかなり安く、5万円以上はかかると思っていたが、超極薄レンズにしても15000円くらいで買えた。帰りにヨドバシへよってワイヤレスのヘッドホンを買ってきた。帰ってきて試してみると、ちょっとノイズが大きいかな、と思ったが、音量のレベルが低い録音のMDを大きめの音量で聴いていたからかもしれない。前のよりコンパクトでかっちょいい。

明日は動けるのか。

昨日は23時半ころに寝ようとしたが、1時間くらい経っても寝付けないのでいったん起きて自分の部屋に行き、しばらく過去の日記を読み返したりして眠たくなるまで待ってからまた寝た。結局1時過ぎだったか。

朝はいつも6時くらいに起きるのに今日は8時だった。そして起きてみると異様に首が凝っている。一晩寝たにもかかわらず首が凝っているのは体調悪化のサインだ。そしてこの独特の懲り方は風邪の前兆だ。今まで何度も同じ経験をしてきた。やばいなあ。昨日、一昨日と人込みの中に行ったから、風邪をもらってきてしまったのだろうか。今日こそはデイケアに、と思っていたのにいきなりこれだ。外は雨も降っているし、無理をしないで休むことにした。

両親の故郷である高知へ、彼女のお姉さんと姪と一緒に行っていた。途中いっぱい用事があって大変なのに、ハンバーグを食べているとお姉さんはどこかへ行ってしまった。しかたがないの姪をつれて電車を乗り継ぎ苦労して用事を済ます。そうこうしているうちに、自分が殺人事件の容疑者として指名手配されているということを耳にした。自分は鍼灸師なのだが、その患者が死んだという。違う、自分ではない。私の前に患者に何かしていた、昔会社で一緒に仕事をしていたあいつが怪しい。警察へ行って自分ではないことを話さなければ。しかし今は用事を済まさなければ。全部用事を済ませたらへとへとだった。なんせ前の晩はキャンプで一睡もしてなかったのだ。階段を下りて下に行くと、母親や兄がいて「あんた、何やってたのよ」と怒っている。私はキレて、どれだけ自分が苦労したかを涙ながらに必死に訴えていた。

彼女に揺り起こされたのはそのときだった。「悪い夢でも見てたの?」と彼女は聞く。泣きそうな声でうんうん言いながらうなされていたらしい。「悪夢を見てうなされているところを起こされる」という経験をはじめてした。それにしても本当にうなされるんだ。しかし夢というのはいつもわけがわからん。

彼女は昼からバイトに行ってしまい、私は風邪気味なので用心してまた寝る。16時くらいまで寝て気分はだいぶよくなった。17時半から歯医者の予約を入れてあるので時間ちょっと前に行ったら40分くらい待たされた。なんで予約なのにこんなに待たされるのか。歯石除去だけやって2ヵ月後の予約を入れて歯医者を後にし、夕食を食べに行こうとした。今日は彼女が20時までバイトなので、夕食は適当に何か食べてて、と言われており、去年まで住んでいたマンションの向かいの中華料理屋に久しぶりに食べに行こうとしたのだ。割と安くてとてもうまいので以前はしょっちゅう行っていたが、引っ越してからご無沙汰だった。歯医者の近くなのでその足で行ったらなんと今日は閉まっていた。うう、ショックだぁ。しかたがないから弁当を買って帰って食べた。

夜になってテレビを観てたら、21時にもならないのにもう眠いというかだるいというか、そんな感じになってきた。今日は何もしていないのに。さっさと寝ようかな。