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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

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今日も9時半起床。珍しく朝5時頃にトイレに行ったのだが、眠剤が効いていてふらふらだった。あれはちょっと危なかった。

夜中にまた夢を見た。最初は高校時代の友達と車に乗って何かしていたのだが、場面が変わって会社になった。人事部の人が私に辞めろと言ってくる。「やめません」と言うと「アトピーがひどいじゃないか」と言われた。「腕だけです」と答えるがそれでも辞めろと言う。秘書の女の子が出てきて「辞める必要ないわよ」とか言ってくれていた。そこまでしか覚えていないが、また会社の夢だ。アトピーだから辞めろというのは無茶苦茶だが、これは要するに「病気だから辞めろと会社から(社会から)爪弾きにされている」という心理の現れか。

午前中から動画収集。収集と言ってもダウンロードするわけではなく、ミュージックビデオやその他ライブ映像などを視聴してはアーティスト名、曲名、URLをメモっている。知っている曲から初めて聞く曲までいろいろ。最近は懐かしい曲を集めている。できるだけ公式の動画をチョイスしているが、古い曲やアーティストでは誰かが勝手にアップしたものを選ばざるを得ない。たくさん動画をストックしておいて、その日の気分とかできごとにまつわる曲をタイトルとかアーティスト名でピックアップできるようにしてあるのだが、適当な曲がない時はランダムである。

お昼前からは筒井康隆「陰悩録」を読み出した。「リビドー短編集」と副題がついているが、まあそういう話でおもしろい。エロ小説というか下ネタ小説というか。いかにも筒井康隆らしいドタバタである。女性はちょっと読めないだろうな。本格的なミステリーもいいが、たまにはこういうのもいい。

昼食後、某科へ通院。徒歩20分ちょい。いつも長時間待たされるので、待ち時間に本を読もうと思っていたのに肝心の本を忘れてしまった。最近忘れ物が多いので家を出る前に妻が「忘れものない?」と聞いてきたのに。どうも頭がぼけている。幸い今日は記録的にすいていて15分で呼ばれた。今までの最短記録である。

診察の結果は異常なし。便秘と下痢を繰り返すという話をしたら、薬の調節のしかたを指導された。今は毎食後に散剤を飲んでいて、さらに寝る前に錠剤を3つ飲んでいる。いずれも軟便剤である。下痢になったと思ったら一度薬を全てストップして様子を見るのだが、そうしたら便秘になってしまい、また薬を再開すると下痢になって、を繰り返しているのだ。そう話すと完全にストップするのでなく朝と晩だけとか、錠剤は2錠だけとか間引いて調節してみてください、と言われた。1日お通じがないくらいでは気にしなくてもいいとのこと。寝る前の薬は結構強くて、飲み続けていると腸が黒くなると言われてびびった。そんな薬飲んでて大丈夫か?

それにしても今日はものすごい突風でまるで春の嵐である。あ、いや今は春ではないが。今日の動画は「嵐」にちなんで昨日活動休止を発表したばかりの嵐の曲を、と思ったのだが、見事にYouTubeにはない。ジャニーズは権利関係にうるさいので、さすがこの辺は徹底している。なので今日は真野恵里菜「春の嵐」。ハロプロの元メンバーで、サッカー選手の柴崎岳の奥さん。

今日は9時半起床。早く起きれない。夜中に夢を見た。どこかの会社で働いていた。3月までで雇用契約が切れたのだが、なんとかその後も雇ってもらってそれまでの職場で別の仕事をしていた。自分の契約形態が正社員なのか派遣なのかバイトなのかよくわからないが、ここでこの仕事をしていていいのだろうか?自分は本来なら別の部署で別の仕事をしないといけないのでは、と戸惑っていた。そうしたら誰か(多分その会社の頼れる人)が出てきて「とりあえずそこでいいです」とかなんとか言われた。また仕事の夢を見た。仕事したい。仕事したい。仕事したい。

清水義範「ターゲット」読了。ホラー短編集だが恐ろしかったというより面白かった。パロディ云々でなく文句なしに面白かった。と言うか、パロディなのか?と思ったら、巻末の解説を読むと「そういう意味でのパロディだったのね」と納得できて、改めて清水義範はこういう素材で面白い料理を作るなあと感心してしまう。ある意味非常に現代的なホラーだったり、日常生活の中の他愛のないことでも「怖い」と思えるものは視点を変えると何でもホラーに料理できるんだな、と感心してしまった。

夕方からは福祉施設で面談。外に出たら寒い上に風が吹いていて空気がとても冷たい。手袋をはめた両手で頬をおおっていたら妻に「ぶりっ子みたい」と言われたが寒いのでその状態で歩いた。昼間にはちらっと雪も降ったらしい。

面談ではこの1ヶ月の様子を話した後、今年の目標を立てたことを話した。「福祉施設に月2回来る」「たくさん歩く」「たくさん本を読む」「10月の福祉イベントでの朗読の会の発表会に出る」「6月の法事に出る」「できるだけ午前中から動く」という目標である。すると職員が「私のリカバリーゴール」という紙を出してきた。

リカバリーゴール

大きな枠が縦横3×4に並んだシートで、

「実現可能な私のリカバリーゴール(目標)」
「実現可能な小さなステップ(3つ)」
「私が実際に取り組めること」
「私にとって支えになる場所、社会資源、人、等」

とある。それらをそれぞれ3つずつ書けるようになっていて、要は大きな目標を3つ立てて、それをどうすれば実現できるかということを具体的に落とし込んでいくための表だった。これをうまく活用してやっていくのはどうでしょう、ということだった。いろいろ説明を聞いたのでやってみるか、という気になった。抑制的なステップもありとのこと。つまり「本を読む」の目標に対するステップで「週5冊以上は読まない」とかそういうものである。うまくバランスを取っていく必要がある。

家に帰ってきて一息ついた時、悪魔の囁きが外から聞こえてきた。

「い~しや~きいも~」

気がつくと財布を握って玄関を出ていた。私は石焼き芋に目がないのだ。無事焼き芋をゲットして帰ってきた。石焼き芋は久しぶりだ。

石焼き芋

この写真だとナスみたいだな。ほくほくして美味しいお芋だった。熱かったので口の中をやけどしてしまったよ。

今度は伊坂幸太郎「チルドレン」を読んでいる。数ページ読んで「また出てきた」と思ったのはボブ・ディラン。彼の小説にはどこかにボブ・ディランが出てくる。5つの短編集で、主要な登場人物は4人で話ごとに主役が変わる。さりげなく前の話のできごとが昔話として出てきたりするのは伊坂幸太郎らしい。

今日の動画。チルドレンつながりでMr.Children「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」。最初は「innocent world」を探して公式MVを見つけたのだが、YouTube Premium会員限定だった。最近いろんなサイトで「有料会員限定」に阻まれることが多い。

今日は9時20分起床。昨晩は眠りが浅くて何回も目が覚めた。夢の中で妻に説教をしていたが、夢だからでたらめというわけではなく、非常に的確なことを言っていた。起きてそれを妻に話すとはっとした顔をしていた。

朝から筒井康隆の「夢の検閲官・魚籃観音記」を読み始めた。コメディ短編集。最初の方は夢に関する話なのだが、わけがわからない。夢ってのは脈略もなく不条理でわけがわからない世界だが、そういう誰かが見た夢をそのまま小説にした感じだ。相変わらず筒井康隆ワールドが炸裂である。

おれは彼女を「けいこ」でも「けい子」でもなく「ケイコ」と呼ぶことにした。

こういうの、好きだなあ。

お年玉年賀はがきの抽選結果が出ていたので調べてみると、なんと1枚も当たってない。これはこれで珍しい。毎年1枚くらいは3等が当たるのに。妻は1枚当たったようだ。でも今年はダブルチャンス賞というのがあって、4月にもう一度抽選があるらしい。

15時過ぎに家を出て、メンタルクリニックへ。診察でこの2週間の様子を話す。主治医は「そうですね」と言いながら聞いている。面白いことにこの先生、「そうですか」ではなく「そうですね」なのだ。「先週の月曜から木曜まで調子を崩してて」「そうですね」見てたんかい!なんだかおかしい。リカバリー系のプログラムに出られなかったという話をしたら、そのプログラムはいいと思うのでぜひ出てみてくださいと言われた。また来月の予約をしなければ。定員があるのだ。

今日は今年はじめての満月。スーパームーンを見に団地の階段の踊り場へ出てみると、ランドマークタワーの横で輝く大きな黄色い月。これは今まで見た月の中で一番きれいかもしれない。例によって私のスマホのしょぼいカメラではたいした写真は撮れなかったが、一応載っけておこう。

スーパームーン

今日の動画。moumoon「moonlight」。mouはフランス語で「やわらかい」という意味らしく、「moumoon」は「やわらかい月」というフランス語と英語の組み合わせの造語だとか。優しい歌声がたまらない。

今日も9時半起床。他の人とひたすら走り続ける夢を見た。ゴールデンスランバーを読んだ影響か。縁を切られた友達にうっかり電話してしまった夢も見た。旦那さんが出て「はまーさんだけど」と向こうで友達に言ってるのを聞いて、ああしまったと思って「間違えました」と言って切った。なんだろうなあ。

頭がぼ~っとしていて、朝食時に牛乳が入っているコップを持ってる手を椅子の背もたれに思い切りぶつけてしまい、牛乳が派手に飛び散ってしまった。おかげで座布団がだめになった。洗濯不可で、汚れた場合は中性洗剤をつけた布でぽんぽんと叩くようにしてください、と書いてあるが牛乳だからそれでもやだな、と思って処分。はあ、最近こういう事が多い。ぼ~っとしているせいか、何かにぶつかるということが多いのだ。自分の体が、自分の手が「この辺にある」と認識しているのとは別の場所にある。あるいは視界に入っているもの、入ってないけどそこにあることがわかっているものの存在を認識していない。これはいったいなんだろう。

朝から読書の続き。やはり今日も集中力がない。なんだかしんどい。昨日からちょっと調子が悪くなったが、それが続いている。ずっと調子は安定していたのに、ここで崩したくはない。なんとか踏ん張りたいところだ。

昼過ぎ、雨がやんだ。ずっと暗かった空に日が差してきた。どこか外へ行かなくては、と思ったがまだしんどさは抜けない。こういう時にどういう行動をとればいいのか、未だにわからない。神経からくる疲れだったら、少し動けば調子が上がってくるかもしれない。身体的な疲れだったらゆっくり休んだ方がいいかもしれない。問題は、どちらの疲れか自分でもわからないことだ。

結局、今日は外には出ずに本を読んで過ごした。出ないことにした、というよりしんどいから出られなかった。疲れるようなことをしてないのだが、体が疲れているのは確からしい。夜には本を最後まで読んでしまった。また明日行けたら図書館にでも行こう。予約した本4冊が待っている。

それにしても今日読んだ「キャプテンサンダーボルト」、阿部和重と伊坂幸太郎との共作となっているが、どう共作だったのだろう。構想やストーリーを二人で練って、どちらかひとりが執筆したのか、あるいは二人で交代で書いたのか。まあなんでもいいや。面白かった。

今日の動画は米津玄師「春雷」。一応雷(サンダー)つながりで。春はまだか。(気が早い)

今日は9時20分起床。9時に目は覚めていたが、やはりそこから起きるのがつらい。嫌な夢を見た。昔活動していたボーカルアンサンブルグループの練習で、自分は体調が悪いからコンサート本番に出られないかもしれない、という話をしたら、「じゃあどうするんですか」と詰め寄られた。怖かった。実際に活動していた時はそんなことを言われたことはないが、体調が悪い中活動していたのは事実で、自分のせいで全てがおじゃんになったらどうしよう、という恐怖は常につきまとっていたような気がする。結局それでそのグループから脱退したのだ。1パート1人のボーカルアンサンブルで本番に穴は開けられない。

午前中から図書館へ。今年の目標に「午前中から動くこと」を入れたら良かったかな。今からでもいいから入れてみるか。昨日読んだ「手紙」を返して、また3冊借りてきた。伊坂幸太郎「火星に住むつもりかい?」「アヒルと鴨のコインロッカー」、東野圭吾「名探偵の呪縛」。

火星に住むつもりかい?

文庫本

伊坂幸太郎の「火星に住むつもりかい?」を読み始めた。おそろしい現代の監視社会、魔女裁判のような世の中の話。一般市民が危険人物の情報を密告し、警察は拷問によって無理やり罪を認めさせ、衆人環視の元でギロチンで公開処刑される。何もしてないのに犯罪予備軍に仕立て上げられる恐ろしい社会の物語だ。次から次へと登場人物が出てきて覚えられない。まだまだ頭が腐っているようだ。えっとこの人誰だっけ。前の方のページをめくるが探せない。うう、検索機能がほしい。電子書籍だと検索とかできるのかな。

今日はメンタルクリニックの通院日。前回は財布を忘れるという失態を犯してしまったが、今日はちゃんと持って行った。診察では、最近は安定していて外出もしているし、昼も横になっていないが、先日の妻の家族との初詣の時には疲れてしまって途中で帰ったことを話した。主治医は「気疲れしたのかな?」と笑っていた。そのとおり気疲れした。私は義兄がちょっと苦手なのだ。その他図書館に通って本をよく読んでいることも話した。主治医は珍しく妻の様子について聞いてきた。メンタル面では比較的落ち着いているものの、過敏性腸症候群のために外出で困ることが多いと話しておいた。過敏性腸症候群に関してはもう何年もそういう感じなのだが、この病気どうにかならないのだろうか。私も妻とあちこち出かけたいのだが、こいつに阻まれているのだ。

帰りは久しぶりにお気に入りのカレー屋に寄って歩いて帰ってきた。そしてまた本を読むのだ。

今日の動画。怖い社会の話を読んでいるので、そんな雰囲気の曲を。amazarashi「アノミー」。川島海荷主演の「ヘブンズ・フラワー」という荒廃した世界を舞台にした連続ドラマの主題歌だったのだが、東日本大震災が起こって途中で放送が中止になった。妻が毎週観ていたので残念そうだったが、1年くらいしてから改めて放送し直したと思う。歌詞の内容も退廃的な感じ。