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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:糖尿病

5/13(水)
06:30 看護師にたたき起こされて起床
   体重測定
   採尿、採血
   血糖値測定
07:00 朝食(米飯120g、豆腐・ハクサイみそ汁、しらす卸、タラコ和え、牛乳、バナナ)
09:00 体温、脈拍、血圧測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
10:00 血糖値測定
   シャワー
12:00 主治医回診
   昼食(ハヤシライス(米飯120g)、フレンチサラダ、ヨーグルト和え)
14:00 血糖値測定
14:10 なぜかやはりラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(栄養士による正しい食事に関するレクチャー)
1700 検温、血圧測定
17:30 入浴
18:00 夕食(米飯120g、卵豆腐カニアン、きんぴら大根、里芋煮付け1/2、麩ミツバ清汁)
19:00 クイズヘキサゴン
20:30 血糖値測定
21:00 就寝

昨晩も3回夜中に目が覚めた。起床時間は6時だが、別にアナウンスが流れるわけではない。6時半に採血のため看護師に起こされるまで寝ていた。時間的にはたっぷり寝たはずなのだが、まだ眠たい。やはり眠りが浅いようだ。

今日の検査は採血と採尿。なのだが朝一番で終わってしまった。ところで、今朝の採尿は普通に紙コップに採取するものだが、それとは別に初日から「畜尿」というのをやっている。動物のお医者さん、ではなかった、おたんこナースで確か出てきたと思うが、トイレへ行ったら500ccのビーカーに尿をとり、自分専用の透明な袋の中にどぼどぼどぼと入れて、毎日の尿をためていく。この1日の量が重要なデータらしい。

ちょっと気になるのが、なぜか血糖値が「低い」のだ。空腹時血糖値の標準値は80〜110未満。ところが今朝の血糖値は75だった。昨日の14時も78と、標準値よりも低かった。70を切るようになると逆に低血糖になって危ない。糖尿病の治療において、低血糖のリスクはどうしても切り離せないものだが、それはインシュリンや経口薬の量やタイミングが適切でない場合の話。私の場合、入院してから血糖を下げる薬は1つ中止されたし、インシュリンも打ってない。普通に糖尿病食を食べて、あとは運動療法をやっているくらいだ。

昼食の直前に、血液検査の結果が出たとのことで主治医が病室に来た。ヘモグロビンA1cの値は6.2まで下がっていた。3月末の時点では7.6だったから、この調子でいけば正常範囲である5.8未満まで下がるのはそう遠くないだろう。朝の血糖値が低いことから、クリニックで処方された薬がまた一つ中止された。

検査結果を見ていると、他の数値も少なからず改善していて、これまた嬉しかった。特にずっと気にしていた肝臓の数値、GOT,GPTがなんと正常範囲内になっていた。これらの値はもう何年も前から基準値をかなりオーバーしていたので、これらが下がったのはありがたい。しかしまあ、「生活習慣病」とはよくぞ名付けたものだ。生活習慣を改めただけで、短期間でこんなに体が変わるとは。

15:00からは糖尿病教室。今日は栄養士による正しい食事の採り方について。今日のレクチャーは非常にためになった。なんせ今まで、どういう食事コントロールをしたらよいのか、何を食べてよくて何を食べてはいけないのかわからず、とりあえずカロリーの高そうな、やばそうなものには手をつけず、夕食は白米を抜いたりして極端に炭水化物を減らしたりしてきた。

今日のレクチャーでは、昔々家庭科の授業で習ったような記憶がある栄養素の分類について最初に解説があり、医師から指示された1日の摂取カロリーを各栄養素ごとに、これまた指示された比率に振り分けて食事をすればいいとのお話だった。しかし、これが難しい。

カロリーは80kcalを1単位として計算し、食材ごとに、たとえばごはんなら50gで1単位という計算をする。私の場合、1日のカロリーは1600kcalと指示されているので20単位。そのうち炭水化物は11単位が配分されている。これをさらに朝昼晩に振り分ける。11単位を3食に振り分けて4:4:3とすると、昼食に炭水化物を4単位=200gとなるので、白いご飯は(他に炭水化物がなければ)200g食べて、あとは残せばよい。食べていけないというものは基本的にない。ただ、栄養バランスを考えて必要な分を食べたら残せばいいとのこと。

と言うことはだ、実際に目の前にある食事を見て、これは何グラムだからこれくらい食べればいい、というように頭の中に食品交換表をたたきこむ必要がある。って、実際問題そんなこと実現不可能ではないだろうか。

まあ、完璧になんてどうせできるわけない。糖尿病の場合は炭水化物の量が重要なので、ごはんなら見た目どれくらいで何単位、パンなら、パスタなら、うどんなら、というところをある程度覚えて、あとは適当にカロリーオーバーにならない程度に気をつければいいのではないかなあ。カレーでもラーメンでもカツ丼でも食べてかまわないのだ。ただし、制限量だけ食べて後は残さないといけない。「残す勇気」が必要なのだ。

そして夕食。ここで「実践訓練」が行われた。運ばれてきた夕食のお茶碗は空っぽ。それを持って研修室へ行き、一人一人定められたグラム数のご飯を炊飯器からよそうのだ。私の場合は120g、入院してからずっとそうだ。これくらいかな?と目分量でご飯をよそって量りに乗せると140g。20gオーバーだった。う〜ん道のりは遠い。でも千里の道も一歩から。退院しても家で自分でよそって量るのを続けてみようかなあ。

5/12(火)
06:00 起床
06:30 体重測定
   血糖値測定
07:00 朝食(米飯120g、豆腐みそ汁、切干大根煮、カブ酢の物、牛乳)
09:00 腰が痛いらしい茶髪の看護師さんが体温、血圧測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
10:00 血糖値測定
11:30 栄養士が来て、普段の食生活についてヒアリング
12:00 昼食(米飯120g、豚ショウガ焼き(ピーマン付き)、ミソ田楽、グレープフルーツ20kcal)
14:00 血糖値測定
14:30 なぜかラジオ体操
15:00-16:00 糖尿病教室(薬剤師によるインシュリンと経口薬に関するレクチャー)
18:00 夕食(米飯120g、白身塩焼、白和え、大根旨煮、ポテトテリーヌ1/2)
18:30 入浴
19:30 主治医の回診
20:30 血糖値測定
21:00 就寝

ところ変われば品変わる。ではない、床変われば品変わる、でもない。ぜんぜん例えになってない。昨日の夜は10回くらい目が覚めた。眠りが極端に浅かった。久々に睡眠障害の症状が出た。やはり自分は環境の変化に敏感なのか。

9時過ぎ、体温と血圧を計りにきた茶髪で腰が痛い看護師といろいろ話す。私のように肥満の患者は、体重を落とすだけで血糖値はかなり下がるとのことで、がんばってダイエットしましょうとのこと。

9時半から運動療法開始。エアロバイクを20分漕いだ。心拍数120、回転数50をキープしながら負荷をコントロールしてペダルを漕ぐ。いやはや懐かしい。昔々山に登ったりしてジムに通ってた頃は、心拍数150で60分とか、かなり無茶な鍛え方をしていたもんだ。鬱病で入院していた頃も、作業療法の一環の運動療法で、やはりエアロバイクを漕ぎまくっていた。

10時の血糖値測定のときに、茶髪で腰が痛い看護師に、自分も血糖値測定器を購入しようと思っているという話をしたら、使い方とか注意点をいろいろ教えてくれた。あらかじめどれくらいの値段なのかは調べてある。確か12000円くらいで、あとはランニングコストがかかるが、出せない金額ではない。自己管理がとても大切な病気である。こんなところをケチってはいかんだろう。

15時から糖尿病教室。今日は薬剤師による糖尿病で使う薬についてのレクチャー。最初にインシュリン注射の役割や種類、そして実際の使い方の解説。私は自分が糖尿病になるまで知らなかったが、インシュリン注射というのは、薬物中毒の人が覚醒剤を打つがごとく、普通の注射器で腕などに注射するものだと思っていた。しかし実際はそんな危なっかしいものではなく、太い蛍光ペンのような注射器の先に、鍼灸院で使うような細い針をつけて、おなかやお尻にあててワンプッシュ。針も細いしおなかやお尻は感覚が鈍いので、痛みは全くないとのこと。へー、そんな簡単なものなんだ。

それに加えて、「インシュリンを打つのは別に最後の手段ではない」ということも、読んだ本に書いてあったような気もするが、ちょっと目から鱗。インシュリン治療になったら一生インシュリンを打ち続けないといけない、というわけではなく、インシュリンを打つことによって弱った膵臓をしばらく休ませれば、膵臓がインシュリンを分泌する能力がまた蘇る、というのだ。私は一度膵臓がインシュリンを出す能力が低下したら、それは元には戻らないと思っていた。だから糖尿病は一生治らない、と言われているのかと思っていた。

続いて経口薬の種類や働きについての解説。血糖値が高くなる原因は、膵臓からインシュリンが十分な量分泌されなかったり、インシュリンは分泌されるのだが細胞が糖分を取り込みにくくなっている(肥満の人に多いらしい)と、人によって違うので、患者のタイプにあわせて適切な薬が処方されるとのこと。

するとますます昨日の日記にも書いたが、クリニックの医師はなぜHbA1cの値だけ見ていきなり薬を4種類も出したのだろうか。私はまだブドウ糖負荷試験も行ってないのに。ブドウ糖負荷試験とは、まず空腹時血糖値を計っておき、かなり濃い濃度のブドウ糖が含まれたジュースを飲んで、それから2時間後の血糖値を計る、という検査である。これによって、自分の膵臓はどれだけインシュリンを出す能力があるかわかるのだ。

今日まで検査といったものはまだなかったが、明日は採血と採尿があるとのこと。他にもいろいろ検査はあるのだが、その予定は前日に教えてくれるとのこと。主治医は回診の時に、明日の採血の結果に注目していると言っていた。

というのも、血糖値が良いのはわかっている。入院してから計ってきた血糖値がずっと正常の範囲内なのだ。その他に気になる数値があるという。それはメンタルクリニックで処方された薬に紛れ込んでいた「チラーヂン」という薬。この薬は本来甲状腺の数値に異常がある人が使う薬である。しかし、鬱を抑える効果もあるため、抗鬱剤と併用されることもある。精神科の医者ならば常識なのかもしれないが、内科の主治医にとっては初耳だったらしく、正常な人がこの薬を飲んだら、逆に甲状腺のに異常をきたすおそれがおるのではないか。それもひっくるめて色々な数値を総合的に見てみたいらしい。

てな感じで入院生活2日目は幕を閉じたのであった。

5/11(月)
10:00 入院受付
   身長、体重、血圧、血糖値測定
   看護師から入院生活についていろいろ説明を受ける
12:00 昼食 メニューは米飯120g、麻婆豆腐、ハルサメサラダ、りんご20kcal
14:00 血糖値測定
15:00-16:00 糖尿病教室(医師による糖尿病に関するレクチャー)
17:00 小沢さん辞任
17:30 血圧測定、脈拍測定
18:00 夕食 メニューは米飯120g、ハンバーグ(感激!)、ポテトクリーム煮1/2、コンソメスープ
19:00 入浴
20:30 血糖値測定
21:00 就寝

病室は思ったよりきれいで、一人分のスペースも広い。看護師さんの対応も丁寧で、同じ病室の人(4人部屋だが私ともう一人しかいない)もおとなしい人で、快適な入院生活を送れそうである。今日から当然食事療法だが、明日から運動療法で1日2回エアロバイクを漕ぐ。

その他、毎日15:00から糖尿病教室があり、日替わりでいろんな人がレクチャーをしてくれる。今日は医師による「糖尿病とはどんな病気か。どんな治療が必要か」という基本的なことで、すでに一生懸命勉強してきた私にとっては、知識の再確認となった。明日は薬剤師、明後日は栄養士によるレクチャーとのこと。

持ってきた普段飲んでいる薬のうち、精神科で処方された薬は病院預かりとなった。精神科に入院していた時は当たり前だったが、こういう普通の内科の入院でも薬が薬だけに、やはり病院側も扱いは慎重なようだ。内科のクリニックで処方された血糖値を下げる薬はこちらの主治医の判断で中止された。今日の糖尿病教室でも私が読んだ本にもあったが、治療の基本はまず食事療法と運動療法。それでも血糖値が下がらなかったら薬で下げる。それでだめなら(場合によってはだめでなくとも)インシュリン。なぜクリニックの医師ははじめから薬を使ったのだろうか?

教育入院とはいえ、暇な時間もたっぷりあるだろうから、暇をつぶすゲームやら勉強のための本やらいっぱい持ってきたのだが、いざベッドに横になると何もやる気が起きない。まあ、のんびりするもまたよし。

明日から2週間、入院します。
教育入院なのですが、何をどこまでやるかはまだ不明。
ノートPCは重いのでPDAを持っていくけど、最近一日に100通くらいSPAMが来るので、病院では多分メールチェックはしません。(でも行ったらやっぱりするかも)
以前の入院のように、日記は入院中もアップしようと思ってますが、これも気が向いたらです。
暇な人は遊びに来てください。(どこに入院するか誰にも言ってないけど)

糖尿病を宣告されてから2週間。昨日、内科クリニックに行って医師と話をしてきた。話したいことがたくさんあったので紙にまとめていった。まずは体重について、運動療法は寝る前にストレッチをしているくらいで有酸素運動などはまだ日常に採り入れてなく、食生活を見直しただけで2週間で体重が4キロ落ちたことを話したら、「ペースが速すぎ」と言われた。医師曰く、1ヶ月で1キロくらいのペースでないと、リバウンドの危険性が高い、とのこと。

その他にあれこれ質問したのだが、改めて糖尿病というのは恐ろしい病気で、一生つきあっていかないといけないということがわかった。

  • 細菌に対する抵抗力が弱くなる→風邪をひきやすくなったり、その他の病気にも感染しやすくなる。
  • 神経がやられる。そうすると痛みに対して鈍感になる。すると心筋梗塞など早急に処置しないといけない場合に自分で気がつかずに手遅れになる。
  • 毛細血管がやられる。すると細かい血管が破裂したりして、たとえばそれが目の中の網膜の血管だとしたら、網膜症という病気になって失明する。(これは自分で調べた)

うおおお、なんて怖いんだ。怖いよう〜、怖いよう〜。

そして、糖尿病食の栄養相談を受けられないか、と尋ねたら、大きな病院ならやっているところがある、とのことだった。ちょうどバス一本で10分〜15分くらいで行けるところに糖尿病の治療に力を入れている病院があって、一度底を受診して栄養相談をするという手がある。

しかし、それだけでなくそこでは糖尿病の「教育入院」というのをやっているらしい。教育入院とは、え〜と説明がめんどうだからネットで検索したものをコピペしよう。

糖尿病教育入院とは、“重症だから入院になる”という類の入院ではなく、糖尿病について深く理解して頂くための入院であり、2週間を1クールとして、医師、看護師、薬剤師、栄養士、臨床検査技師、理学療法士がチームを組んで患者様の指導にあたっていこうという目的の入院です。専門家の講義を中心に患者様それぞれに合った食事指導、運動指導を行い、薬物治療が必要な方には、病状に合った薬物治療を提供していきます。また、その一方で、どのようなタイプの糖尿病なのか、合併症が出現していないか、などの精密検査も行っていきます。

ということで、早ければ早いほど入院した方がいい、とのこと。即決で教育入院を決めたので、その病院へ紹介状を書いてもらった。

その後横浜へ移動してヨドバシへ。新しい体重計を買った。毎日体重計に乗るのだが、体重はまあ正確に出ている(と思う)のだが、体脂肪率の誤差があまりにも大きい。毎日できるだけ同じ条件で計っているのに、とんでもなく上がったり下がったりラジバンダリ。あれ?と思って計り直したら全然違う数値が出たりする。

そういう昔ながらの足だけで体脂肪率を計るやつではなく、手と足両方で計るタイプの体重体組成計を買った。ネットでいろいろ調べておいたので買う商品は決まっていた。オムロンの「KaradaScan PC CONTROL」というやつで、体重、体脂肪率の他に内臓脂肪レベル、筋肉率、基礎代謝も計れて、そのデータを90日分記憶できるのだ。

そしてさらに便利なのが、同梱されている歩数計。これは単体でも売っている歩数計だが、体重を計るときにこれを体重計にセットし、計ったときにその結果を歩数計に転送することができる。そしてその歩数計をPCにUSBで接続し、専用のアプリに取り込むと、測定した自分の情報をPCで見れる。各データに対して1週間、1ヶ月、1年という単位でグラフ表示もできるし、CSV出力もできるし、と大変便利である。もちろん歩数計のデータも取り込んで、今日は何歩歩いたから何キロカロリー消費したとかPCで見れる。ああ世の中は進歩したなあ。何年かに一度、何かの家電製品を買い換えるときにいつもそう思う。

てなわけで、これから毎日体重計に乗るのが楽しみになりそうである。