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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:日々の出来事

昨日の日記で、

とは言え「交通費を出せ」などとまで言えるはずもない。そこまで言い出したらクレーマーである。

と書いた矢先、今日こんなニュースが。

従業員に土下座させ43歳女逮捕…ネット掲載か

購入した商品を巡って衣料品店の従業員に土下座をさせ、自宅に謝罪に来るよう約束させたとして、北海道警札幌東署は7日、札幌市白石区菊水元町、介護職員青木万利子容疑者(43)を強要容疑で逮捕した。

調べに対し、青木容疑者は「土下座や約束はさせたが、強要はしていない」と容疑を否認しているという。

  (YOMIURI ONLIEより)

ネットにのニュースには書いてなかったが、新聞記事によると、

店側は商品の代金を返金したが、青木容疑者が「時間を返せ。交通費を払え」などと迫ったという。

だとさ。

本当にいるんだな、こういう奴。

今日は妻のCT検査で、病院まで一緒について行った。別に結果が今日出るわけではないので、わざわざついていく必要はないのだが、少しでも外出する口実を作って、できるだけ外に出ないといかん。

しかし今日は暑かった。暑いといっても最高気温は25℃だが、それでも夏日ではないか。もう10月に入ったというのに。しかも明日は27℃の予報。いったいどうなってるんだ。いつまで暑いつもりやねん。

 

それはそうと、しくじったことがある。

先月ジャージを蒲田のサカゼンで買ったのだが、裾直しが当日にはできないということで、後日受け取りに行くことになっていた。それを先週の土曜日に取りに行って、昨日、つまり日曜日の夜になって履いてみたところ、

 

殿中でござる。

 

とまではいかないが、違う。明らかに長い。お願いしておいた長さではない。おかしいな、ちゃんと試着室で履いてみて、ウエストの位置もあわせて、店員さんを呼んで、

「この辺でよござんすか?」
「へい、よろしくてよ」

と確認したはずなのに、明らかに10cm近く長い。これではたとえ靴を履いたとしても、裾を踏んで転びそうだ。

お店に電話して、もう一度丈を詰めなおしてもらえるか聞いてみた。ちょっと品物を見ないことにはなんとも言えないですが・・・、というアバウトな返答だったが、まあいい。どうせ直させるのだから、もう一度持っていくことにしよう。幸いレシートもとってある。

それにしても、無駄な出費である。預けていたズボンを受け取った時、念の為にそこで試着してみて確認してみたら話は早かったのに。遅くとも土曜日中に履いていたら、日曜日にコートを買いに行くついでに持っていくことができたのに。もう一度蒲田まで行かないといけない。何が無駄かって、電車賃が無駄である。

普段、自分たちはめったに電車に乗らない。障害者が年1200円の料金で利用できる「福祉特別乗車券」を持ってiいるので、横浜市内を走る全てのバスに無料で乗車できる。さらに横浜市営地下鉄も無料になる。だから、自分たちは普段は交通費のかからないところにしか行かない。横浜市から外に出ることはめったにないのだ。

蒲田までJRで往復すると、電車賃は420円。420円あったら88円で売っている2リットルのミネラルウォーターを4本買ってもお釣りが来るではないか。向こうのミスのためにわざわざ電車賃をかけて行かないといけない、というのは腑に落ちない。

とは言え「交通費を出せ」などとまで言えるはずもない。そこまで言い出したらクレーマーである。しかたがない、明日元気だったら、また蒲田まで行ってこよう。

 

まあ、なんだかんだ文句たらたら書いているが、少し遠くまでの外出訓練とでも思うことにすればいい。

おニュー(死語?)のダッフルコート。

ダッフルコート

買ってしまった。

サイズの割にハンガーが小さいので、ちょっとよれっとして見えるが。

 

ダッフルコート

 

サイズはX3X3とはこの店オリジナルのサイズ表記で、

 

サイズ表

 

日本のサイズで言うところの6L~7Lくらいに相当する。でかい。

 

昨日、気に入ったダッフルコートを買おうかどうか迷って、一晩寝てから考えよう、と書いた。そして今朝、目を覚ますと、

「よし!買いに行こう!」

もう買う気満々だった。午前中の早い時間からいそいそと準備して、買いに出かけた。朝からこんなに元気なんて久しぶりだ。

 

昨日は長くなるので端折ったが、衝動買いしそうになった時に、冷静になって考えないといけないことがある。

「そもそも、これは本当に必要な物か?」

一枚も冬物の上着を持ってないとなると、これはまず必要なものだろう。

では、自分の場合はどうか。

 

コートなら2着持っている。しかし1着はフォーマルなコートで、それなりの値段はした。大切に着たいので、普段着には使いたくない。

もう1着は何年もずっと着ているもの。2006年11月18日にダイエー横浜店の「大きな服のコーナー」で購入した。なんでこんな日付がパッと出てくるかと言うと、自分が買ったものは、できるだけ詳細に家計簿で管理しているからである。我が家には3種類の家計簿があるが、それについてはまた後日。

7年も着ていると、ちょっとくたってきているが、まだまだ着れそうである。しかし1着しかないと、ひどく汚れた時などにクリーニングに出したりすると、替えがない。

しかし、もう一つ、ユニクロのダウンジャケットもあるのだ。これもあるので、上着は2着ある。2着あれば十分。よってこのコートは買う必要はない。

 

 

いやいやいやいや。それはそうなんだけど、気に入ってしまったのだ。しかし気に入ったから買うというのは、贅沢が許される人間のやることである。我々にはその資格はない。

ここから自分のこじつけが始まる。今はできるだけ節約して大切にお金を使わないといけない。しかし、もしなんとか自分がもう少し回復し、短時間でも働いてギリギリで生活できるようになったり、もうどうしようもなくなって生活保護のお世話になると、本当に何も買えなくなる。

そう考え出すと、節約しなければと言いつつ、

「今のうちに買えるものは買っちゃえ」

という欲求が生まれる。

実際、本当にお金がなくなったときに、たとえば冷蔵庫が壊れたらどうすればいいのだろうか。今や冷蔵庫は食生活のインフラである。そういう何万円もする生活家電は、ギリギリの生活になると、壊れてもすぐには買えない。いや、いくら経っても買えない。じゃあ毎日弁当を買ってきて済ますか。それはありえない。かえって高くついて、生計を立てていけなくなるだろう。

他の生活家電も、壊れたら生活が成り立たなくなる。それ以外にも、PCにしろ携帯にしろ、今の自分の生活には欠かせない。両方とも今やなくてはならないものである。

昔は家電もPCも携帯もなかったから、なくても生活できるだろう、というわけにはいかない。今は「そういうものをみんな持っている」という前提で、社会全体のいろいろな仕組みが作られているのだ。だからこそ「壊れたらどうしよう」というのが怖い。

かと言って、壊れてもいないのに、今から予備の冷蔵庫や洗濯機を買うわけにはいかない。PCや携帯もまた然り。しかし、いずれ壊れるときは来るだろう。その時はその時である。

しかし、コートなら手が届く。5千円くらいなら「予備」として今のうちに確保、ということに自分の中ですり替えてしまっている。本当は予備だとかなんとかでなく、単純に「気に入ったからほしい」なのだが。

不要不急の出費をすると、それだけ本当に困ってしまう時期が早まる。しかし、今のうちに買い置きができるものは買っておきたい。なんだか、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような気がする。

今日はちょうどお昼くらいに皮膚科へ通院。今日行かないと、アトピーの飲み薬がなくなってしまうのだ。昨日よりも体調はよくなっていたので、なんとか行った。

その後、さらに「今日は大丈夫」と思ったので、蒲田のサカゼンまでジャージのズボンを取りに行った。ちょうどバーゲンをやっていたのだが、「わけあり」で安くなっているダッフルコートが目にとまった。17,000円くらいの品が、70%オフで5,000円くらいになっていたのだ。

自分が初めて買ったコートはダッフルコートだった。あれは、学生時代から社会人になるまで着ていたっけな。5,000円はコートにしては安いし、色合いもいい。なんか懐かしさもあって、とても欲しくなってしまった。

悩んだあげく、いやいや今はそんな無駄なお金を使ってる余裕はない、お小遣いは大切に使わなければ、と思って、後ろ髪を引かれつつもその場を後にし、家路についた。

 

ここで我が家のお小遣い制について説明しておこう。

うちでは、自分も妻も「1ヶ月に1万5千円」という枠を決めて、お小遣いとしている。個人的な用途のためのお金は、自分のお小遣いから出すことになっており、余った分は次の月に繰り越す。二人とも「お小遣い帳」があるのだ。

「個人的な用途」を具体的に書くと、

  • 書籍やCD、ゲーム、映画、その他趣味や教養、勉強のためのもの
  • バッグや小物、雑貨類
  • 趣味のための外出時の交通費
  • ジュースやお菓子などのおやつ類
  • 個人的な外食(2人で外食するときは家計からの出費とするが、1人でどこかに食べに行ったりお茶したりする場合は、自分のお小遣いから出す)
  • 衣類や靴など(下着を除く)
  • 散髪代、妻の場合は美容院や化粧品

細かく書き出すと、他にもいろいろあるが、まあざっとこんな感じである。美容院や化粧品を含んでこの金額というのは、妻にとっては厳しいようだが、安い美容院でカットしたり、ネットで調べて、クチコミで安いけど評判のいい化粧品を調べて買ったりしているようだ。しかし、本当に困ったら、少なくとも自分はもっと枠を抑えないといけないだろう。

実は、もうそろそろ我が家は本当に困る頃なのだが、最後の金策で、あとしばらくは延命できるようになった。でもここで気を緩めてはいけない。できるだけ節約していかないと。メインバンクの残高が10万円きると、さすがに焦るなあ。

 

話は元に戻る。家に帰ってから、妻に「気に入ったコートがあって、ほしくなったけど我慢した」という話をしているうちに、だんだん後悔してきた。先月までの繰り越しを含めると、まだ手の届く金額だ。なんか「今ならまだ買えるのに」そう思うと、急にまたほしくてたまらなくなってきた。

5千円はコートとしては安い。しかし、今の自分の台所事情からすると、安い買い物ではない。とは言え、買えなくもない。

自分はこういうとき、「1週間経ってから、まだほしかったら、また検討する」ことにしている。衝動的にほしくなったものは、1週間もすれば「別に?」となることもよくある。

しかし、これに関しては話しは別である。なんせバーゲン品である。1周間待ってたら売れてしまうではないか。そんな悠長なことは言ってられない。

 

決めた。

一晩寝て、明日になってもまだほしかったら、買いに行くことにしよう。

 

いざ蒲田。

それは今年の5月のこと。
学生時代に所属していた合唱団の現役から、OB/OG宛てにメールが来た。

 

3年前、スウェーデンの王立大学のオーケストラから、ジョイントコンサートのオファーが来ました。

 

おーすげー。スウェーデンというと合唱王国だぞ。「この合唱団が50年間クラシック音楽と向き合ってきたのが評価されたから云々、」とかまあ何かそういう経緯でオファーが来たらしい。

 

今年の秋にスウェーデンのオケが来日して日本で公演し、来年の春に私達がスウェーデンを訪問してスウェーデンで公演を行う予定となっております。

 

スウェーデン行っちゃう?すごいね、本場で演奏するなんて。でも金かかるよ。

 

当初はスウェーデン側でスポンサーを獲得して渡航費用をサポートしてくれる、との話でした。

 

ほう。

 

しかし、そのスポンサー探しが難航し、結局こちら側で渡航費用を負担しないといけなくなりました。

 

おりょ?

 

合唱団始まって以来の歴史的な云々・・・・・・、ぜひとも実現させていただきたく云々・・・・

 

はいはい。

 

寄付をお願いします。

 

そうだろうなあ。

 

しかし、数十人がスウェーデンへ行って、ホテルに何泊かして帰ってくるには、かなりの資金が必要だぞ。数百万はかかるだろう。

彼らは彼らなりに、必死に金策に走っているようだ。その公演の特設HPがあるのだが、そこを見ると、いろんな団体や財団に助成金を申請したりしている。しかし、助成金と言っても10万円くらいだったりして、通ったとしても焼け石に水というレベルだな。こうなるとまあ、あとはOB/OGに頼るしかないだろう。

facebookでは「こんなメール一本で何百万円もの資金を集めようなんて、学生連中はちょっと考えが甘いんとちゃうか」「バイトして自分たちで何とかしろ」という辛口の意見が出ていたりした。しかしまあ、途中で事情が変わったという経緯もあるし、自分の気持ちとしては、またとないチャンスなので行かせてやりたい。

とは言え、こっちの財政状況もそんなこと言ってられる場合ではない。自分はここで寄付するほどのお人好しでは、

 

あった。

 

1口1万円。こつこつ溜めたお小遣いをはたいて指定された口座へ振り込みました、はい。(我が家のお小遣い制についてはまた後日)

焼け石に水かもしれないが、自己満足というのもある。別に何も見返りは求めない。彼らが社会人になったときに、今度は自分が後輩に寄付してあげれば、それが恩返しになるだろう、というのが私の考えだ。

 

そして今日、現役から「寄付への感謝と報告」のメールが来た。

 

ご協力いただきました方々のお名前は、当演奏会用の特設ホームページ上に記載させていただいております。

 

どれどれ、と見てみた。寄付した人の数は、

 

48人。

 

・・・・・・。

 

そんなものなのか。OB/OGは千人くらいはいるはずだぞ。自分はお人好し過ぎるのだろうが、それにしてもみんな厳しいなあ。一応、一流と呼ばれている大学出身の社会人だから、それなりに金は持っているはずなのに 純粋に後輩を応援したい、という気持ちの人がこんなに少ないとは。

 

なんか悲しいなあ。