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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:日々の出来事

ベトナムに赴任している友だちからクリスマスカードが送られてきた。はて、ベトナムって宗教なにだったかな、と思ってWikipediaで調べたら、

公的に認められた宗教は、仏教、カトリック、プロテスタント、イスラム教、カオダイ教、ホアハオ教の六つである。このうち後ろの二つはベトナムで生まれたベトナム独自の宗教である。

とのことである。宗教国家ではないけど、「公的に認められた宗教」てのがあるのね。一応カトリック、プロテスタントも入っているんだ。なんだかちょっと意外。

日本ではなんでもありな状態だな。「公的に認められた」というのであれば、宗教法人はみんなそうか。いろんな宗教のお祭り的な部分だけを融合させて,ひとつの文化にしてしまうのは日本の得意技だ。クリスマスの1週間後にはお寺や神社に行って手を合わせる。そこに何の違和感もない。

自分は無宗教、というか宗教嫌いな人間だが、クリスマスはイベントとして盛り上がって、それはそれでいい。ただ、コマーシャリズムに乗せられている感は否めなく、なんだか悔しい。誰だよ、「クリスマスイブは恋人と過ごすのが吉」なんて決めたのは。

 

と言いつつ、妻とつき合い始めたのは、20011224日だったりするのだが。

9月にほぼスキンヘッドな坊主頭にしてから3ヶ月。

まあまあ伸びてきて、サイドの髪が鬱陶しくなってきたので、バリカンで刈ってみることにした。散髪代を浮かせるために、これから自分でやろうと思って買ったのだ。二千円いくらかだったので、すぐに元は取れる。髪の毛をキャッチするシャンプーハットみたいなやつも一緒に買った。

 

とりあえず洗面所の鏡の前に立ち、自分でやってみた。バリカンにはアタッチメントがいくつもついていて、髪すき用が長髪用と短髪用の2種類、短髪用アタッチメントが3mm6mm9mm12mmの4種類。どんなに刈ってもこの長さに揃うというアタッチメントである。取説によると、長い方から使っていって、徐々に短くしてできるだけ自然な感じでサイドや後ろを刈り上げるといい、と書いてあった。

 

・・・いきなり3mmでやってしまった。読んだことを無視した、というよりすぐに忘れてしまっていた。とりあえずサイドと首の後を刈り上げてみた。

 

途中で妻がやってきて言った。

「後ろ、変だよ」

そうかそうか、変か。変だと思ったよ。しかし合わせ鏡で見てもよくわからない。

「虎刈りになってるし、段になってるよ」

ありゃ虎刈りか。均等に刈れていなかったか。段は・・・、いきなり3mmからやってしまったという過ちに、そのとき初めて気がついた。

まあ虎刈りは、その辺を徹底的に刈れば、アタッチメントの長さで揃うのでなんとかなったが、問題はその後。取説とは逆に少しずつアタッチメントを長くしながら上に刈っていった。

 

悪戦苦闘した結果、まあまあの出来になった。「失敗したら、また丸坊主にすればいいや」と思っていたが、丸坊主は免れて、前髪も少しだが残った。スポーツ刈りという感じ。

 

妻にやってもらえばいいのだが、失敗したら嫌だと言ってやりたがらないので、自己責任でやるしかない。コツは、バリカンを当てる周囲を、もう片方の手のひらで触りなつつ、段になってないか把握しながら刈っていくことだと悟った。3mmのアタッチメントでも、少し浮かせれば4mm5mmになる。手で触りながら、買っているところが段にならないように、うまくグラデーションをつけられればオッケー。

 

ビギナーズラックかもしれないが、まあ、「失敗したら坊主」のつもりでお気楽にやればいいか。

へいやーすれすれー

へいやーすれすれー

あーまぐーもーびょーぶー

おもたーくとーざーしー

 

そのぜったんにー

そのぜったんにー

そのぜったんにー

 

 

いきなりガッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夕映えの富士

ゆーばえーのーふーじー

ゆーばえーのーふーじー

ゆーばえーのーふーじー

ゆーばえーのーふーじー

ゆーばえーのーふーじー

ゆーばえーのーふーじー

ゆーーーばえのふじーーーー

 

 

うむ、美しい。

 

手前の三角屋根さえなければ・・・。

今日は妻が退院してから初めての通院日。
胸のレントゲンを撮り、その後しばらく待ってから診察。

 

レントゲンの結果は異常なしで、あとは手術の傷口が塞がればOK。毎日傷跡をチェックしてくださいと言われていたので、自分が一応毎日見ていたのだが、かさぶたみたいになっている上に保護テープが貼ってあるので、見ても正直よくわからなかった。濡れたりしてこなければ大丈夫、と言われていたので、膿んだりしてないか確認しておけばよかったのだろう。

 

今日、女医さん(ここ重要)が妻の傷口のテープを取り、「う~んと、ちょっと傷がくっつくのが遅いですね~。またテープでとめておきますね~」とテープを貼り直したのだが、そのときに傷口を見せてもらった。

 

唖然。

 

なんか、長さは3センチくらいだが、深さが5ミリくらいにぱっくりと割れているのだ。そしてその傷の断面は、驚くほどきれいで、かまぼこに少し包丁を入れたかのようだ。

くっつくのか、これ?と思ったのだが、くっつくんだろうなあ。人間の体って不思議。

 

 

そして、切除した病変の病理検査の結果も出ていた。

術後の先生の目視では、腫瘍ではない、との判断だったが、その見立て通りで癌ではなかった。しかし、全くの異常なしというわけではない。検体を薄くスライスして何枚も顕微鏡で検査したところ、

 

「異形成なんとかかんとか」

 

の組織が含まれていたということだ。赤字にしていて「なんとかかんとか」とか書くなよ、と言われそうなところだが、先生がしゃべるのが早くてメモするのが追いつかなかったのだ。「異形成」というのは、Wikipediaによると、

 

上皮内癌ほどではない構造異型や細胞異型を示す細胞から成る病変で、異型の高度なもの=高度異形成は、前がん病変あるいは良性と悪性の境界病変とされる。通常は体積の増加がみられないものを指す(体積が増加しているものは、「境界悪性腫瘍」などと呼ぶ)。異型度が高度でないものも、しばしば不可逆的に徐々に異型度を増してゆくこともあり、時として悪性腫瘍に進行する。

 

ということで、要は、

「前がん病変」

だったということである。

前がん病変とは、癌ではないが「癌になる確率が高い」組織である。つまり、CTでに写ったあのシロい影は、全くのシロではなかったとうことだ。

 

早期に発見できて、早期に切除してよかった。

そう言えば、妻の面会に行った時のこと。

「院長回診」というものに遭遇した。大名行列よろしくぞろぞろと。

 

妻の病室にも入ってきた。自分は邪魔になると思って病室の外に出た。

後から「何か言われた?」と聞いたら、院長は妻の方をちらっと見て、

 

「ドレーン」

 

その一言だけ言って去っていった、とのこと。

 

なんなんだろう、院長回診て。