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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:日々の出来事

今日は8時半起床。7時に目覚ましで目が覚めた時、ああ今日は起きれるかも、と思って体を起こして正座した状態になった。しかし「やっぱり眠いよしんどいよ~」という状態になって、やっぱもう少しだけ、と思って横になったらこの時間に。寝たのが23時半だから9時間も寝ている。もう少し短くてもなんとかならないものか。

午前中は図書館に行った。お天気が少し怪しくてこれから降り出しそうだと思ったが、まあいいや、この間買ったゴアテックスの靴を試すチャンスだ、と思って行ってきたが、そんなには降らなかった。今後ざあざあ降りのときが来るだろうから、またその時に試そう。借りてきた本は以下の通り。

読んだ本

読んだ本

松岡圭佑「千里眼」
シリーズ化されているみたいだから借りてみた。シリーズ化されるものはおもしろい可能性が高い。

東山彰良「逃亡作法 – TURD ON THE RUN」
第1回『このミステリーがすごい!』大賞の銀賞および読者賞の受賞作らしい。

羽田圭介「不思議の国のペニス」
「黒冷水」で文藝賞受賞した後の第一作。

LINEを開くと、オルガン1ドルコンサートの帰りにいつも行ってる立ち食い寿司屋からくじが来てたので引いてみた。

あたり

あ、当たった。

クーポン

選べるクーポン「初夏の三貫王400円が30円」または「ハイボールor寿司屋の緑茶ハイ1杯30円」。めっちゃ得ではないか。う~ん日常的に利用する店だったら良かったんだけどなあ。6月30日までか。行かないな。そもそもよく見たら「お一人での利用不可」と書いてあるではないか。

ところで明日からLINE PayのPayトクコンビニ祭なのだが、

Payトクコンビニ祭

よく見ると、

「お一人様当たり上限は期間中1,000円相当のLINE Payボーナスを還元」

と書いてある(少し日本語が変?)。1回の決済ではなくて期間中の上限が1,000円か~。ちょっとせこくなってきたなあ(せこいのはどっちだ)。熾烈なシェア争いもだんだん手の内が苦しくなってきたか。もうこれからは大盤振る舞いなキャンペーンはやらないかもな。

「逃亡作法」を読んでいるのだが、なんだか眠たくてなかなか読み進められない。時間的にはたっぷり寝てるのになんでこんなに眠いのか。夜中も目は覚めてないし、眠りは浅くないと思うのだが。ストーリー自体が中国語の人名が頻出して読みづらいというのもあるが(この人の本はいつもそうだ)、この天気のせいかなあ。でも昨日書いたとおりいちいち天気のせいにしていては前に進まない。今日が勤務日だったらどうなってただろう。あまりに眠いので昼過ぎに横になったら1時間半か2時間くらい寝てしまった。おかげでまた腰が痛くなった。寝ると腰が痛くなるってのはどういうわけだよ。

今日の動画は、えーと眠たかったから、Hello Sleepwalkers「Sleep Tight」。日本語に訳すと「ゆっくりお休み」「ぐっすり寝てね」というところらしい。

今日は8時半起床。7時台に起きれなかった。残念。

一週間くらい前から朝起きたときに、背中というか腰の右のあたりがピンポイントで痛い。いわゆる腰痛とはちょっと違う。体を縦にしてじっとしていると痛くはないのだが、前屈みになったり体を反らしたり動いたりすると痛い。なぜか痛い場所を親指で指圧するみたいにぐっと押してやると痛みがやわらぐ。筋肉が動こうとするのを指で固定しているような感じだ。昨日までは痛いのは朝起きた時だけですぐに痛みは取れていたのに、今日は痛みがなかなか取れない。しかも昨日より痛い。何だろう。筋肉の問題?それとも放散痛とか、内科的な病気で局所的に痛くなってるとか?「体が痛いので病院に行ったら癌だった」という話を時々聞くのでちょっと怖くなった。幸い今日は作業所はないので朝イチで病院に行った。内科に行こうか整形外科に行こうか迷ったが、腰が痛いときはまず整形に行くのがセオリーだと思って最寄りの整形外科クリニックへ。ここの先生はお天気屋でちょっと苦手なんだけどなあ、と思ってたら今日は代診で若くてさわやかな先生だった。

結論としては、何かの拍子にそこの筋肉を痛めたんでしょうとのこと。私の場合指で押したら痛みがやわらぐのだが、内科的な病気だと押したらもっと痛くなるらしい。確かに自分でも押すときに「指先で筋肉が動くのを固定している」ような感触がある。一週間前に何かの拍子に痛めたんでしょう。朝だけ痛いのは、腰はみんな朝が痛いと言うのでそんなものです、というお話。湿布を貼ってコルセットをはめて安静にしてください、と言われた。一応レントゲンも撮ったのだが、加齢による詰まりが一ヶ所あるけど後は問題ないと言われた。それはそれでちょっと怖い。ヘルニアではないですよね、と聞くと椎間板はレントゲンでは写らないからここでは判断できないそうな。まあもっと痛みが激しくなってその疑いが出てきたらMRIだな。腰痛持ちだからコルセットは持ってるし、湿布も余ってるので診察のみで病院を後にした。レントゲンをやったので少しお金がかかった。できるだけお金は使いたくないんだけどなあ。

安静にしてろと言われたその足で、今度は某科に通院。これが元々の今日の予定。何ヶ月ぶりだろう。前は2ヶ月おきに通ってたのだが、便通をよくする薬をまともに飲んでいたら今度は下痢になってしまうので、適当に調整しながら飲んでいたら薬が余りまくって、それが全部はけるのを待って病院に行った。飲み薬だけでなく注入軟膏もやり忘れることが多くて2~3日おきにやっているという話もした。診察の結果は特に問題はなし。痛みも出血もないのだったら薬を減らしてしばらく様子を見てもいいでしょうと言われ、注入軟膏は中止、寝る前に飲んでいた薬も中止になり食後の薬のみになった。寝る前の薬はあまり長く飲み続ける薬ではないらしく、ずっと飲んでたら腸の中に薬の成分が残って腸の神経に問題が出てくるそうな。それはちょっと怖いのだ。とにかくまあ薬が減ったのはありがたい。

ところで待合室で待ってたら、「もりまさこさま」という看護師の声が聞こえた。え?本人?いや本人ではないだろう。あ、いや本人だろう。何のこっちゃ。

調剤薬局に行って薬をもらおうとしたら、見慣れない薬が処方されている。あれ?この薬については診察で何も言われてませんけど、と薬剤師に話したら病院に問い合わせてくれた。座薬型の注入軟膏が出てたのだ。今までは座薬型ではなかったし、そもそも軟膏は中止するはずだったのでは?問い合わせてもらった結果、二重に行き違いがあった。まず座薬型というのは間違い。そして注入軟膏は全部減らすのではなく半分に減らすということだった。そんなこと一言も言ってなかったけどなあ。「なくす」のではなく「減らす」なので、薬剤師に「2日に1回にしてください」と言われた。診察ではそんなこと言われなかったんだけど。

そんなこんなで今日の予定は終了。午後はゆっくり読書。そして池井戸潤「不祥事」読了。銀行の「臨店指導」をする指導員2人が支店やその他のトラブルを解決していくストーリー。臨店指導とは問題を抱える支店に行って指導をすることらしい。同じ池井戸潤の銀行物でも、半沢直樹と違ってライトでスピーディーな短編集だ。ちょっと都合の良すぎる展開かな、と思うところもある。ドラマ「花咲舞が黙ってない」の原作で、最初の方では「もっと花咲舞が啖呵を切るのかと思ったらそうでもない」と思っていたが、だんだんそうなっていった。ビンタも飛び出す。こういうビジネスシーンでの勧善懲悪モノというのはおもしろいな。ひとつだけ既視感というか既読感のある話があったが、もちろん読んだことがあるはずはない。その話だけたまたまドラマで観たのかもしれない。

16時くらいに読み終わってしまったので、また図書館に行こうかと思ったら今日まで特別休館日だった。危ない危ない。明日は作業所だから、あさってに行こうかな。予約した本3冊が待っている。

Amazonで注文していた腰につけるペットボトルホルダーが来た。さっそくつけてみたが、ちょっと安定が悪いのだ。でも無理やりジーンズのポケットに突っ込むよりかはましかな。まあしばらくこれで作業してみよう。

ペットボトルホルダー

今日の動画。ドラマ「花咲舞が黙ってない」主題歌。西野カナ「We Don’t Stop」。

今日は7時半起床。7時に目が覚めたがやはりすぐには起きれず。でもまあ作業所がない日にこの時間に起きれるのは調子がいい証拠だ。

午前中は読書。羽田圭介「走ル」読了。思いつきで家から遠く離れた学校まで自転車で行ったあと、行き当たりばったりで東京からひたすら遠く青森まで自転車で旅する話。「せっかくここまで来たからあとちょっと。」私もいろいろ思い当たる節がある。中断する勇気、辞める勇気、引き返す勇気が人生には必要だ。物語は山場などがなく淡々と続き、今まで読んだ羽田圭介の小説に共通するものを感じるのだが、最後は「え?これで終わり?」という感じ。まああとは読者の想像にお任せするというか、敢えて描写することもないということか。う~んと、「スクラップ・アンド・ビルド」や「黒冷水」ほどは面白くなかった。ちょっとハズレだったかな。

午後からは某福祉施設でリカバリー系のプログラム。先月から参加している。今日のテーマは「主体性」。参加者はいつも8人~10人くらいのはずなのだが、欠席者が複数いて、ファシリテーター1人に対してメンバーが4人。それに看護実習性が2人いた。むむむ「ぢょしだいせい」である。ここぞとばかりに質問攻めにする。三代目J SOUL BROTHERSのファンで、夏にコンサートに行くためにあと5キロ痩せたいと言っていた。いまいち繋がりがわからないが、「一番前の席になったときに、もっと痩せてないとやばい」と言う。そんなに太くもないしそんなに一人ひとり気にして見てないでしょう、とは思ったがそこは乙女心か。ちなみに雑貨屋さんでバイトしているらしい。ああ「ぢょしだいせい」の話はどうでもいい。

今日は少人数なので自分もたくさん話すことがあるだろうか、と思ったのだが、2時間の間にほとんど話はしなかった。私は話に入っていけないというより、話す内容が思いつかなかった。そんな自分に主体性はあるのだろうか。

最後のチェックアウトのときに一人ずつ感想を言うのだが、その「自分に主体性があるのかどうか」というのをそのまま話してみた。そもそも2つのリカバリー系のプログラムは、最初はあまり興味はなかったのだが、前の担当職員に繰り返し「出てみろ」と言われていたのでなんとなく出るようになったのだ。毎回「よくわからない」と思いつつ、これが自分の役に立つものかどうかわからないまま、とりあえず肯定も否定もせずに続けてみることにしている。そういう話をしたら、「それは立派な主体性ではないですか」と言われた。そうなのかな。「でもせっかく来たのに何も話せずに終わってしまって」と言うと、自分で話をするだけが参加ではないですから、と言われた。確かにいろいろな意見を聞けたのだが、帰ってきたら全部忘れたよ。

プログラムの前に担当職員と少し話ができた。作業所を利用するのに役所に提出しないといけない福祉サービス利用計画書のことをすっかり忘れていてストップしていたのだ。セルフプランの用紙を横浜市のWebサイトからダウンロードしたら、ものすごく簡素化されたものだったので、これでいいのか?と思ったら、もっと詳しく書くフォーマットの用紙も同じサイトのここからダウンロードできるよ、と教えてくれた。それを先日ダウンロードして見てみたら、今度はやけに詳細に書かないといけないようになっており、おまけにモニタリング実施月がどうとか書いていて、「これは事業者側が作成するものなのでは?」と思ったので、それを見せて「これのことっすか?」と聞いてみた。それでいいらしい。けっこう細かい目標とか計画とか利用する社会的資源や求める支援の内容を書かないといけない。来週の面談までに適当に作ってチェックしてもらうとするか。

帰る途中でセブンイレブンに寄ったらまたおやつを買ってしまった。ブラックサンダーのお友達、「焼もろこしサンダー」。うまかった。自分はコーンが好き。

もろこしサンダー

今日の動画。「走ル」を読んだから、サンプラザ中野くん「Runner」。爆風スランプではないのね。このバトンリレー好きだな。

今日は7時半起床。7時の目覚ましで起きたのだが、やはりそこでスパッと起きれない。もう一度気を失ったりサナギのポーズになったりしながらやっと起きれた。ギリギリという感じだが、起きてからのろのろと動いているうちに少しずつ頭と体が起きてきた。それはそうと最近朝起きたときに、腰の右の部分が痛い。だんだん痛くなってきているような気がする。痛いのは朝だけで、しばらくすると痛みは取れる。しかし翌朝になるとまた痛い。なんだろう?

作業所に行って話をしていたら朗報。ちゃんとしたWi-Fiルーターを買って、みんながスマホでWi-Fiに繋げられるようにするという。これで作業所ではスマホ使い放題なのだ。でもそんなにみんなスマホ使ってるかなあ。私を含めた一部の人はけっこう使っているが、そんなに人数は多くないけど。まあそれはそれでいいのだ。

メンバーの女の子が「金曜日400円でカレー食べる~?」と聞いてきたのでなんじゃらほいと思って聞いたら、金曜日の午前中はカレーを作って、お昼に食べるらしい。なんだそりゃ?え?お仕事は?途中まで?う~ん、どうやらこの作業所ではときどきそういうことがあるらしい。平和である。

午前中は先週の金曜日の続きでA4の紙を2枚重ねてひたすら四つ折りにする。ずっとこれをやっているみたいで、全部で9,800部あるらしい。休憩時間に昨日救命講習に行ってきた話を職員とした。昨日の講習では近くにAEDがあることが前提となっていたが、まだまだAEDなんてどこにでもあるというわけではないのが現状。ここの作業所に消火器とかAEDとかあるかどうか聞いたら、消火器はあるがAEDはないとのこと。まあそうだろうなあ。お店や小さなオフィスなんかにも置いているのはごく一部だろう。大きな会社ではどんなもんだろう?昨日ブログに載せた講習修了証のカードを見せたら、「ふ~ん今はカード型になってるのね」と言っていた。昔はなんだったんだろう。賞状?

さっきの女の子から、今度は横浜ラポールという施設にみんなで行こうと誘われた。なんだそりゃ?と思って聞いてみたら、新横浜にある障害者向けのスポーツ施設らしい。そういうものがあるとは知らなかった。Webサイトを見てみたらいろいろな競技ができる施設があるようだ。卓球はできないのかな、と思ったら「サウンドテーブルテニス室」というのがあった。「視覚障害のある方のための卓球の部屋」らしく、

「サウンドテーブルテニス(STT)とは、音の出るボールとラバーの張っていないラケットを使用して、卓球台の上でボールを転がして打ち合うスポーツです。」

とのことだ。こういうものが世の中にはあるんだな~。他にもいろいろな施設があって、健常者も障害者も楽しめる。ボーリングルームもあるようだ。こっちは、

「視覚障害のある方のための音声誘導装置や点字得点表示装置を設置。取り外し可能な手すりなども用意しています。」

らしい。ボーリングなんてもう10年以上やってないので、久しぶりにやってみたいな。テニスコートもあるが、テニスラケットなんかとっくの昔に処分したよ。この施設の利用料は無料だがボーリングは1ゲーム200円。他にもトラックとかプールとかフィットネスルームとかいろいろある。これはちょっと行ってみたいかも。

今日のお昼ご飯。ローソンの「直火焼 豚チャーシューの冷し中華」。チャーシューがうまい。

冷し中華

午後の作業はみんなは午前中の続きで、私ともう1人は別の仕事。A3の厚いポスターを2枚重ね、2枚の台紙で挟んで大きなビニールの袋に入れ、袋の余った部分を縦横折り返すというこれも単純作業だが、紙が大きいのと台紙で挟んでしまうのでうっかり向きを間違えても途中で気が付かないのでちょっと注意が必要。という訳で、一応ここでは「できる人」に分類されている私が任されることになってしまった。最近知ったのだが、ここにいるのは精神障害者だけでなく、知的障害者も何人かいる。そういう人には簡単な仕事を割り振っているのだが、話をしてても知的障害者とは思わなかった。

15時に作業が終わって、火曜日だから掃除当番かと思いきや、今日は人が足りてるからいいと言われた。なので今日はそのまま帰ってきた。しかしセブンイレブンにつかまって、こんなものを買わされてしまった。いや、人のせいにしてはいけない。買ってしまった。

きなこもこ

これはかなりうまかった。リピートありだな。商品の入れ替わりは早いから、また近いうちにセブンイレブンに寄ってみよう。

帰ってきてからネットで腰につけるペットボトルホルダーを探して注文。私は喉がめちゃくちゃ渇くので作業中も水を飲みながらやっているのだが、その時はペットボトルをズボンのポケットに強引に突っ込んでいる。(水を飲む時は作業しているものが濡れないように後ろを向いて飲む。)それがちょっといまいちなので、ちょうどいいペットボトルホルダーってないかな、と思って探したらいくらでもある。100均にもあると書いてあるが、ちょっとちゃちいからしっかりしたものをAmazonで注文。ベルトに通してしっかりホールドできるホルダーである。

なんか今日はとりとめもなくあったことを全部書き連ねたという感じなってしまった(いつもそうか)。こういうときは何かしら「今日の動画」のネタがあるものだが今日はないな。しかたがない、この手を使うか。6月なので、スガシカオ「June」。ジューンブライドって言うけど、日本では6月はじめじめした季節であんまり結婚式には適してないような気がするなあ。

今日は6時50分起床。6時半に起きる予定だったが少し遅くなった。でもなんとか起きれた。今日は横浜市防火防災協会というところがやっている「救命講習」というものを受けるので早く起きる必要があったのだ。9時までに横浜防災センターに行かなくてはならない。5月に防災訓練で行ったところである。朝は作業所に行くよりも早い。しかもその近くへ行くバスは1時間に1本。寝坊したらアウト、というかタクシーである。

救命講習にはいくつか種類があって「普通救命Ⅰ」「普通救命Ⅲ」「上級救命」などがある。私が受けたのは「上級救命講習」である。それぞれの違いは、

普通救命講習Ⅰ(成人に対する心肺蘇生とAEDの使用方法を主体とした3時間の講習)
普通救命講習Ⅲ(小児、乳幼児、新生児に対する心肺蘇生とAEDの使用方法を主体とした3時間の講習)
上級救命講習(普通救命講習に加えて、傷病者の管理法、副子固定、熱傷の手当、搬送法を習得する8時間の講習)

ということで、普通救命講習がそれぞれ3時間で受講料が1,000円、上級救命講習は普通救命のⅠとⅢの内容プラスαで8時間で1,500円なので、上級を受けることにした。普通を受けたあとに受けないといけないというわけではない。講習を受けようと思ったきっかけは、実はよく覚えていない。昔々山登りをやっていた頃に、救命のトレーニングをしておいた方がいいと山岳会の仲間に言われ、こういう講習会をやっているからと案内されて普通救命Ⅰは受けたことがある。今回は、確か「AEDって使い方わからないな」と何かのきっかけで思って、この講習会のことを思い出して調べてみて受ける気になった。昔受けた時にはAEDというものはまだ存在していなかったのだ。

受講者はちゃんと数えたわけではないが40人から50人くらい、女性が2割くらいで30代から50代くらいが中心だった。最初にまずテキストを見ながら基礎知識のレクチャー。その後に実技トレーニング。

救急救命テキスト

まず最初に、仰向けに寝ている要救護者を横向きにする手順。これは嘔吐したときに喉に吐瀉物を詰まらせないようにするため。一時的にその場を離れる時はこれをやった方がいい。これはテキストに載ってなくて、実技の場で直接教えられて練習したが、手順が頭に入らない。意外に難しい。一番無駄のない方法なのだが、まあ最終的な形さえ覚えていたらどうやってもいいと。それはそうだろうが、意識のない人間を動かすのはけっこう大変なようだ。

その次は人形を相手に救急救命の実技トレーニング。倒れてる人を見つけたら、周囲の安全を確認し、両肩を叩いて「大丈夫ですか!」と声を掛ける。3回かけても応答がなかったらおなかが動いているかを10秒以内に確認。1,2,3とカウントしながら、6くらいで「動いてない」と判断したら「普段どおりの呼吸なし」と声に出して、周りの人に助けを求め、119番の依頼とAEDを持ってきてもらうようにお願いする。具体的に「あなた、119番通報をお願いします」「あなた、AEDを持ってきてください」と言わないといけない。「誰か」ではダメ。そして直ちに救急救命処置に入る。

これがかなり大変である。救急隊員が到着して交代するか、要救護者が嫌がる(意識を取り戻す)までひたすら胸骨圧迫(心臓マッサージ)30回と人工呼吸2回を繰り返す。かなりきつい。5分くらいやっただけでばてばてである。そしてAEDが来たらAEDをやってまたすぐに胸骨圧迫&人工呼吸。これは交代してくれる人がいなければ、10分でも15分でもやり続けなければならない。

AEDの使い方もYouTubeの動画を見てひととおり知っていたが、やはり実際にやってみるとぜんぜん違う。見るのと体で覚えるのとではかなり差があるだろう。一応AEDは使い方を知らなくてもガイダンスにしたがえば誰でもできるようになっている。とは言え「右胸のパッドは鎖骨の下、左わき腹のパッドは脇の下から指4本分下」などとそこまでその場で教えてくれはしない。アクセサリーとかあったら外す。体が濡れてたら拭く、湿布などを貼っていたらはがして拭く、心臓ペースメーカーが埋め込まれていたらその部分は避ける。あらかじめ教わってないと気がつかないところだろう。ところでAEDは機種によって微妙に操作手順が違うらしい。統一してくれたらいいのに。

今まで勘違いしていたが(私の他にも勘違いしている人が多いかもしれない)、AED と言うのは「止まってる心臓を動かす機械」ではない。心室細動を検知して除細動を行う機械である。心室細動というのは心臓がけいれんした状態で、この状態では心臓は正常に動作しない。それを電気ショックで止めてやるのがAEDで、けいれんを止めたからといって心臓がまた動き出すわけではないので、通電したらただちに心臓マッサージを再開する。AEDは2分おきに自動的にまだ心室細動が起きてるか検査し、細動が起きてても止まってても、とにかく心臓マッサージはやり続けなければならない。

AED

人工呼吸がこれまたけっこう大変。確実に顎を持ち上げて、鼻をぎゅっとつまんで、自分の腕にかみつくぐらいに口を大きく開けて相手の口を隙間なく覆う。そうしないと息が外に漏れてきちんと肺に入らない。うまく息が入ればちゃんと人形の胸が膨らむようにできてるので、ちゃんと胸を見ながら息を入れる。最初はうまくいかなかったが、やっているうちにこつがつかめてきた。やっぱり実技トレーニングをやらないとうまくできないものだな。ちなみに顎を持ち上げるのは気道を確保するためで、ピーナッツを放り投げて口でキャッチするのは開いた気道にピーナッツを放り込むようなものだから絶対にやめてくださいと言われた。

練習用の人形。本当はこれの胸をはだけてやるが、実技中は写真なんて撮ってる暇はないので、昼休み中に撮影。

練習用人形

倒れているのが女性(特に若い人)の場合、前をはだけるのに抵抗があることが少なくない。そういうときは他の人が上着をかけてあげるとかしてなんとかやってください、とにかく命がかかっているから、とのこと。全部はだける必要はないから、そういう手伝い方もあるのだ。この前Twitterで読んだが、周りの人が壁を作って目隠しになってあげるという手伝い方もある。

それから子どもの人形と乳児の人形を相手に心臓マッサージ&人工呼吸。子どもの場合、そして乳児の場合はそれぞれ大人とやり方が違う。

赤ちゃんの人形

救急救命の後は応急処置(ファーストエイド)の講習。三角巾で包帯を作ったり、頭の止血をしたり、腕を固定したりした。要救護者を道具なしで搬送する方法や、毛布で担架を作って運ぶ方法などを教わって実技トレーニング。大学生の時に泥酔して嘔吐して意識を失った友達を、毛布を使って6人くらいで他の友達の部屋に運び込んだことがあったが、あれはほぼ正しい方法だったようだ。あの方法を指示したのは医療技術短期大学の後輩だったな。さすが看護師の卵だ。あと、身の回りのものを使って簡易担架を作る方法なんかもやった。これは昔山岳会でやった。棒やストックを使い、自分たちが来てる上着を脱いで担架にするのだ。

最後はテキストにしたがって1時間くらい講義。けっこう盛りだくさんな内容だった。救命処置を行ったのに助けられなかった場合の救護者のメンタルケアにまで話は及んでいた。「助けようとしたのに死んじゃった」それで鬱に陥ってしまったりすることもあるらしい。切ない問題だなあ。

講習会の最後にはこういうものをくれた。ゴールドカードである。

救急救命講習受講者証

3年毎に受けてくれと書いてあるが、1年おきくらいにやらないと忘れてしまいそうだなあ(いやそれより前に忘れると思う)。

体力が最後までもつかが一番心配だったのだが、大丈夫だった。だいぶ調子があがってきたのかな。明日は作業所だが、疲れが遅れて出なければいいのだが。これを書いている今も自覚していない疲れが溜まっているかもしれない。今日は早く寝よう。

今日の動画。救命関連ということで、ドラマ「救命病棟24時」の主題歌、DREAMS COME TRUE「朝がまた来る」。