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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

カテゴリー:日々の出来事

昨日は22時に寝た。プーランクの「Sept Chansons」を聴きながら寝たら、すぐに寝つけた。これはたしか2003年の演奏会で歌った曲だったか。プーランクは難しかった。夜はよく眠れて、朝7時の目覚ましで目が覚めた。できるだけ体のリズムを整えるために、休みの日でも7時に起きようとしているが、見事に起きれずなんとか這いつくばるようにして8時前に起床。疲れが少し残っている。よく眠れたからと言って体調がよくなるとは限らない。

しばらく起きていたが、どうにもしんどくて10時くらいに寝室に行って横になった。やはり今の段階では週20時間が限界なのか。昼食を挟んでずっとゴロゴロしていたが、昼過ぎ、15時くらいだったか、久しぶりに溜まっていた録画番組を見た。

この前録画した「この差ってなんですか」でLINEの裏技をやってたので見てみた。リマインダーの機能をもつ「リマインくん」はなかなか便利そうだから使ってみることにした。「リマインくん」で友達検索して友達に追加したら使える機能で、リマインくんに、例えば「薬飲む」とメッセージを送ると、「いつ教えてほしい?」と聞いてくるので、時刻とか「明日」とかで答えると、その日時になるとキンコンと教えてくれる。ちょっと使えるかも。Googleカレンダーや時計アプリでもできることだが、それよりも手軽に使えそうである。

リマインくん

あとはLINEのアイコンを長押しするとQRコードリーダーが出るので、LINE交換が素早く行えるとか。知らなかった。LINEアイコンの長押しでLINE Payのコード支払いの画面が一発で出るのも知らなかったけど、まあこれはショートカットアイコンがあるからいい。

それからもう1年くらい前の「今夜はナゾトレ」を4本、早送りして東大ナゾトレのところだけを見た。全部で8問中6問はノーヒントで解けたが、1問はヒントありで解けて、1問は解けなかった。悔しい。その後は、これまた1年くらい前のクイズ「トリニクって何の肉?」を見ていた。毎日ネットの番組表を見て録画を放り込んでいくのに、全然見ていないので溜まる一方である。そんなこんなで夕方になった。だいぶ疲れは抜けたのだが、元気が出たというほどではない。明日もゆっくり休んで英気を養わなければ。

昨日は21時半に寝た。ブラームス「Fünf Gesänge」を聴きながら寝た。これは昨日書いた1998年の演奏会で歌った曲で、これまたいい曲である。選曲のセンスのいい団だった。何曲聞いたか覚えてないが、すぐに寝つけたのではないだろうか。朝は7時半起床。眠い。

作業所に行く途中で空を見上げる。今日は昼から雨の予報だけど、今は晴れている。でもなんかあやしい雲ではある。夏らしい。

朝の雲

作業所に行くとまた机の配置が変わっていた。今日の作業のために変えたという。昨日やっていた仕事はまだ残っているが、新しい仕事が来たのでそっちは一部第1作業所にまわしたらしい。第1は障害の程度が重い人が多く、簡単な仕事しかできない。最近はあまり仕事がないらしく、この仕事ならできるだろうと持って行ったらしい。

それで、今日の作業は封入。2,000部を今日中。A4の紙1枚と封筒を、2つ折りにしたA3の紙に挟んでPP袋に入れ、それに宛先が書かれた紙を入れて封緘。この宛先の紙にはシリアルナンバーが書いてあって、その順番が絶対に狂ってはいけないというちょっと気を使う作業。ただの封入・封緘より少し難易度が高い。

最初はみんなでひたすら宛名以外の紙を封入。それが昼前に終わったので「できないメンバー」は昨日の簡単な作業の続き。それ以外の少数の「できるメンバー」はシリアルナンバーの書かれた宛名の紙を封入し、封緘していく。少人数でやるには数が多すぎて気が遠くなる。個人情報なので、絶対に間違えて2枚入れたりしたらだめ。そのためにシリアルナンバーがある。順番が狂ってもダメ。最後は職員のほかはメンバー2人だけでやっていた。神経を使う。今日中に終わるのかいな、と思っていたが15時ちょっと過ぎになんとか終わった。

今日のお昼ご飯。セブンイレブンのはまぐり出汁の冷し塩ラーメン。冷しの麺がうまい。

はまぐり出汁の冷し塩ラーメン

昨日に引き続き休憩は5分にして作業をした。できるだけ肩に力が入らないように気をつけて作業する。少しは意識して肩を回したりしたつもりである。とりあえず今日もなんとかなった。しかし帰ってきたら首と肩が痛くてしかたがない。ちょっと凝り固まっているようだ。しばらくこのペースでいって慣れさせよう。作業しながら力を抜く癖をつけるのだ。

雨の予報だったけど、いい天気だったなあと思っていたら、ちょうど帰るときにスマホに大雨洪水警報が来た。寄り道しないで急いで帰ってきた。空の雲はこんな感じに変わっていた。あまり変わらないか。量が多くなったか。

昼の雲

結局雨は降らなかったんだけど、それならそれでまあいいや。

昨日は21時半に寝た。社会人合唱団で歌ったブラームスの「Zigeunerlieder(ジプシーの歌)」を聴きながら寝たらすんなり眠れた。夜はよく眠れたのだが、朝起きたらしんどかった。なかなか動けなくて、もう今日は作業所には行けないと思ったが、なんとか8時10分に起きて支度をして、しんどいよしんどいよ、と泣きながら家を出た。こんなので来年から公務員なんてできるのか。市役所に勤務するとなると通勤時間だって長くなるんだぞ。今年の6月に移転したばかりの真新しい市庁舎にはちょっと惹かれるが、朝何時に家を出ないといけないんだろう。朝何時に起きないといけないんだろう。

作業所に着いたら、ありゃりゃ?なんかがらっと変わってる。今までは会議室にあるような机を4つくっつけて、その周りにみんなが座るようになっていたが、それらの机が平行に並べられて、教室のようにみんなが前を向くようになっていた。向かい合わせになると飛沫が飛ぶからそうしたらしい。うちの職員もそれなりに考えているようだ。

ボスに「面接はどうだった?」と聞かれたので、調子が悪くてあまり頭が働かずに、ちゃんと答えることができなかった、失敗した、と話したら、そう、と曇り顔。でも面接でこういう話をした、という話をしたら「それなら大丈夫なんじゃない?」という感じに。ボスは楽観的だ。

もう書いても大丈夫かな。実技というのは封入で、A4の紙2枚を三つ折りにして封筒に入れ、切手を貼る辺りの場所にスタンプを押してセロテープで封をする、というのを2部。まさにしょっちゅうやっている作業である。それを指示書を読んで制限時間の4分以内にやる。質問はしてはいけない。なんてことない作業だが、慣れてないとちょっと焦るかもしれない。「作業所ではどういう作業をしていますか?」と聞かれて「封入や封緘など・・・」と言った瞬間に面接官が「ほう」という顔になったわけである。まさに実技試験そのものだったからかな。募集している業務内容を日常的にやっているというアドバンテージが自分にはある、それをきちんとアピールできた、それで大丈夫じゃない?ボスはそういう。

その他に、作業所は週1日から始めて徐々に増やしたとか、4月に向けて週30時間の勤務に体を慣らすために、作業所で時間外に職員の仕事を手伝わせてもらえることになっている、という話もした、という点も「予めそういうことを想定して手を打っていたところはさすがはまーさんじゃない」と言われた。確かに準備が早いと言えばそうかもしれないし、アピールポイントにはなっただろう。

そう言えば妻が言ってたのだが、「調子がいいとき基準で受かるより、調子が悪い状態で受かる方が後々いいかも」と言う。確かに調子が良くなったり悪くなったりする病気だから、悪いときの自分を見てそれで雇ってもらった方がいいかもしれない。

今日の作業は季節ごとに1回来る某大手チケット販売会社のお仕事。ぴで始まってあで終わる2文字の会社である。販促のためのほにゃららを組み立てる。簡単な作業だけど、かさばるんだよな、これ。

今日のお昼ご飯。ローソンの大盛冷しぶっかけそば。最近そばばっかり食ってるような気がする。夏太りの原因はこれだろうか。

大盛冷しぶっかけそば

新しい机のレイアウトは、なんだか慣れない。本当に学校になったみたいだ。黙々と内職をする。高校生の頃も内職をしていたっけな。怒られたこともあった。先生からは丸見えなのだ。

作業所に新しい時計がやってきた。電波時計らしい。どうやって時刻合わせるの?とみんなで取説を読む。強制電波受信というのがあるからこれじゃない?と言ってやってみた。おおお、時計が回り出したよ。

しかし現在時刻を通り過ぎてもまだ回ってる。どういうこっちゃ?時計的には午前と午後を区別してるの?まあいいや、放っておこうということに。

作業所のあとは某福祉施設へ。16時から面談だった。先日時間を間違えて行ってしまって、その場で立ち話という感じで20分くらい話をしたので、仕切り直し。と言ってもその時点までのことはけっこう話したし自分がレポートとして紙にまとめて渡しており、それを読めばだいたいのことはわかる。ので、今日はそれ以降の体調の話を少しと、主に先日の面接の話がメインになった。

体調が悪くて面接が失敗だという話はしたのだが、ポイントは押さえているからいいんじゃないですか、というご意見。ボスと同じようなことを言われた。確かに話はあっちへ行ったりこっちへ行ったりしたが、体調に関して、今は調子が悪いということは話さなかったものの(いやそこが重要なところではあるが)、作業所に慣れるまでは週1日から始めたことや、来年の4月に週30時間勤務できるように慣らすために作業所で時間外で働かせてもらうことなど、体調管理について目標を設定して計画的にやっているということをかなりアピールしていると思うし、聞かれたことに答えてない、話が途中からあさっての方向に行ってしまった、と言ってもトンチンカンなことではなくいいことを言ってるからいいのでは?という感じ。

そう言われればそんな気もしてきた。そもそも他の受験者の中には今現在仕事をしていない人もたくさんいるだろうし、そういう中で現段階で週20時間働いている、しかも募集してるのと同じような仕事をしている、それはけっこうなアドバンテージかもなあ。

しかしもし受かったら、来年の4月までに週30時間働けるように体調をもっていけるかどうか、やはりそれがプレッシャーになるだろうという話をしたら、やはりそこですねえ、と今日の話はそこが中心になった。たとえば何か一覧表みたいなものを作って、睡眠の状況、体調、作業所に行けたか、それから例えば天気などをひと目で見れるように記録して自分の傾向を探ってみてはどうか、と言われた。スマホでそういうものを管理するアプリもあって、他の利用者に見せてもらったこともあるらしい。グラフ化もできるとか。Excelで作ってもいいし、アプリを探してみるのもいい。この日記とは別にもう1つブログという形で体調記録はつけているが、一覧で見れるようなものは作ってもいいかもな。ちょっと探してみよう。

とりあえず体を慣らす方法について、少しずつアイデアを練っている。今は1時間おきに10分休憩が入るが、そんなぬるいことはないだろうから、まずそれを5分に減らすところからかな。あとは、作業所に行く時間を少しずつ早めよう。

昨日は22時に寝た。モーツァルトの「戴冠ミサ」をかけて寝た。これは私が大学生のExtra One Yearの時に歌った曲である。す~っと眠れたと思う。モーツァルトは胎教にいいというが、本当だろうか。夜中は眠れたのだが、朝方目が覚めたら疲れが抜けてない。そのまましばらくまどろんでから時計を見たら7時半。ああもうこんな時間か、と思いつつ起きあがれなくて、8時にまだしんどいしんどいと思いつつなんとか起きた。朝から疲れている。よっぼど昨日の面接のダメージが大きかったか。

昨日の面接は本当にだめだめだった。今でも引きずってる。そもそも最初の最初からがちがちで、ノックをした後、「失礼します」を言い忘れて入って行ってしまったのだ。完全にアウトだろ、それ。ドアを開けてから「おおおしまった」と思って慌てて「失礼いたします」と頭を下げたのだった。そこからすでに焦ってたな。

それでも昨日の日記を読んだ人は「それなりにまとまった答えを返してるじゃない」と思ったかもしれないが、あれは後からだから言ったことをある程度まとめて書いてあるのであって、実際の面接中は「え~と」とか「あの~」とか、そういうのが入りまくりで、言葉が出てこなくて詰まってばかりで、話す内容が思い浮かばないので適当に話しながら話をつないでいるうちに「というか、まあ要は」という感じで「要は」といいつつぜんぜん違うことを話したり、ちょっと支離滅裂な展開になったりしたのだ。ちょっと何言ってるかわからない、という感じだったと思う。「結局聞かれたことに答えていない」というのも結構あったと思う。面接のあと、制限時間4分の実技を多分2分くらいで終えて退室したところでちょうど30分だったので、おそらく面接は25分くらいだったと思う。

まあ、もう終わったからあとは結果が出るまでのびのびしよう。二次面接を受けた55人のうち20人に入ればいいのだ。自分は緊張したが、他の人だって緊張しただろう。自分は募集している職務内容と同じような仕事を今の作業所でしているというアドバンテージがある。だからまあ楽観視しておけばいいんだろうか、と今日になって思う。でも「受かったらどうしよう」という気持ちのほうが強い。選考には受かるが蹴ってやる。だめか。

今日はしんどいからずっと夕方まで横になっていた。今日の夕飯は、はじめてUber EATSなるものを試してみようと妻と話していたので、ウェンディーズに注文した。Uber EATSのDMが入っていて、「初めてのご利用で1,500円OFF」というのがずっと気になっていて、有効期限が今日までなので、1回くらい頼んでみたかったのだ。

Uber EATSのDM

住所などのアカウント登録は以前に済ませてある。寝転がってスマホから「Uber EATS」で検索して出てきた画面からサインインし、商品を選んで、プロモーションコードを入力して、これでOKと思って注文しようとしたら、

「続行するにはアクションを選択してください お支払いプロフィールが有効ではないため、ご注文を処理することができません。お支払い情報を確認して、もう一度お試しください」

とエラーが出て注文できない。どうも登録しているお支払い方法に問題があるようだ。PayPayが指定されているが、残高が表示されてない。これはどういうこと?とりあえずお支払い方法からPayPayを削除しようとしたが、「登録されているお支払い方法が1つだけの場合は削除できません」と怒られてできない。

スマホではまどろっこしいので、起きてPCから注文しようとしたが、肝心の注文のところで同じエラーが出る。

エラーダイアログ

「カートを空にする」とあるので、空にしてから改めて注文し、お支払い方法にクレジットカードを追加し、PayPayを削除したらいけるだろうと思ったが、なぜか同じエラー。なんでじゃ?と思ったが、何回もやっているうちに、エラーダイアログを無視して他のところをクリックしたら先に進めた。なんじゃらほい、と思ったが、とりあえずやっとご注文の詳細と、値段と値引き額と合計金額とかそういうのが表示され、注文ボタンが表示された。と思ったら、ボタンがグレーアウトされていて押せない。なんでやねん・・・。どこをどう見てもわからん。

もうあきらめようかと思ったが、スマホのアプリを試してみようと思ってUber EATSのアプリをインストールして起動し、自分のアカウントでサインインしたら注文途中の情報がそのまま引き継がれていて、ワンタップでそのまま注文完了した。今までの苦労はなんだったの?てな感じ。う~ん、便利なのか便利でないのかよくわからん。

しかしまあ、このUber EATSというのは確かにおもしろいな。今自分が注文したのを運ぶ人がどこにいるかわかる。運ぶ人の顔までわかる。

注文直後。注文品準備中。

注文直後

配達員がピックアップに向かっているところ。画面で「次のお届け先」と書かれているのはうちではない。おそらくうちの前に配達するところだろう。ぜんぜん方向は逆なのだが、この暑いのに自転車で移動するのは大変だろうな。

さらに次に進むとこうなった。次はうちに配達するのかと思ったら「途中で別の注文品を配達しています」に変わった。おりょりょ。

ピックアップ

ようやく「お届け先に向かっています」になった。ここから先はうちの近くの地図になるのでぼかしを大きくした。

お届け先に向かっています

そしてようやく到着。スマホは配達員のサービスについて評価して、応援する画面に。ん?これはチップか?欧米っぽい。あげなくてもいいんだろうけど、この暑い中自転車で運んできてくれたので、150円払った。せこいだろうか。

配達員の評価

届いたウェンディーズのハンバーガー。ウェンディーズはいつ以来だろう。昔勤務していた会社のそばに店舗があったので、以前はしょっちゅう行っていた。一度は日本から撤退したが、ファーストキッチンと手を組んでまた日本に進出。横浜駅西口にお店があるのに、今まで行ったことがなかった。めっちゃ懐かしい。

ハンバーガー

こんなものばかり食べているから太るんだろうとはわかっているが、たまにはいいか。「たまには」の頻度が多い自分である。

昨日は22時に寝た。3回生のときに歌ったブラームスの「Nänie(ネーニエ)」が入っているアルバムを聴きながら寝た。1曲目が「運命の歌」、2曲目が「アルト・ラプソディ」と来て3曲目に「ネーニエ」である。「ネーニエ」に入ったのは覚えているが、それが終わったのは覚えてないし、4曲目の「運命の女神の歌」も覚えてないので、おそらく30分以内に眠れただろう。それにしても「ネーニエ」は名曲である。これは邦題では「哀歌」や「哀悼歌」「悲歌」と訳されていて、私の同期の学生指揮者が定演で振った。合唱団の仲間の結婚式ではみんなで合唱するのが定番だったのだが、そいつが結婚するときになんとこの曲を2次会でやりたいというので、久しぶりにそいつが指揮をしてみんなで歌った。「哀歌」なんて普通は結婚式でやるような曲ではないのに、そんなのおかまいなしにやってしまうほど美しい曲なのだ。あーそれはともかく、朝は8時起床。

今日は横浜市職員の面接なのだが、調子がいまいちで、家を出る直前まで横になっていた。体がしんどい。頭の中がもやっとしている。大丈夫かいな?面接が終わったらなんか旨いものが食いに行きたいと思って、横になるまでは面接会場方面でまだ行ったことのない回転寿司を調べていた。開場最寄りの停留所からバスで3つ。こっち方面はあまり行かないからついでに行ってみたい。しかし頭の中がもやっているだけでなく体もしんどい。もう棄権しようかと思った。ちょっとコンディション悪すぎる。

14時前、なんとか起きて着替えて、時間になるのを待ってタクシーを呼び、行き先を告げて走り出す。しばらくおとなしく走ってたのに、いきなり70過ぎと思われる運ちゃんが饒舌に話し出した。あ~ちょっと苦手。私はタクシーとか散髪屋とかで話しかけられるのがあまり好きではない。あまりおもしろくない話題だったりしても、適当に「そうっすね」とか話を合わせるのが鬱陶しいのだ。「ちょっと失礼」と言って席を外すわけにはいかない。適当に相手しておいたが、こんなところで神経使いたくないんだけどな、と思っていた。

目的地のドトールに飛び込んで、アイスカフェモカを頼む。ここでクールダウンしてからスマホのメモを見て頭を整理するつもりだったが、見てもあまり頭に入ってこない。もうそういうことはやめて、できるだけ頭をクリアにすることに専念することにした。とにかく疲れをなんとかしなければ。

アイスカフェモカ

集合場所の会場に行ったら、受験者が9人。最初に説明があって、最初に5人、次に4人が面接だという。5人同時?と思ったが、そんなことはなく全員別室で同時進行。面接室に入ると面接官は3人。1人ずつ質問してきたのだが、結果は・・・

大失敗。

30点。

あかん、こんなにめちゃくちゃな面接はいまだかつてない。頭の中がもやったままでが完全に飛んでいた。思考が停止して言葉が全然出てこない。全身ががちがちに緊張していた。頭の中が真っ白でもうしどろもどろだった。はあ、頭が腐っているとだめだなあ。

何を聞かれて、何を答えたっけなあ・・・。とにかく、いろいろ頭の中を整理したはずなのに、それが全然活かせなかった。

まず最初に、差し支えない範囲で病名を教えて下さいと言われたので、「双極性障害です」と答えたら、体調が悪いというときというのは、どういう症状として現れますか?と聞かれた。「身体的な症状としては、疲労感です。だんだんしんどくなってくる、というのもありますが、朝起きたらもう体がしんどい、ということもあります。あとは精神的な症状で、いわゆる抑うつ状態です。どうしても気力が出ない、やる気が出ない、ということがあります」とここは普通に答える。

そして、双極性障害ということは、その体調の悪さは波があって定期的に来るものなのですか?と聞かれたので、波というわけではなくランダムで、天候や季節に左右されることが多く、特に季節の変わり目や、今年は梅雨が長かったのでその時期はちょっとしんどかったです。そういう体調の悪さは自分でコントロールできないところがあります。自分としては、疲れているからもう今日は早く寝よう、など今日の疲れを明日に残さない、ということをこころがけて、できるだけ体調を安定させる努力をしているつもりですが、それでもどうしても調子を崩すことはあります、と話しておいた。さて、体調に関してこれをどう相手がとらえるか。この説明だと、「ときどき」しか調子を崩さないようにも聞こえるが、実際にはしょっちゅうである。「いやまあ、なんだかよくわからないですが、しょっちゅう寝込んでます」と言えばよかったのか。言うべきだったのか。言わないといけなかったのか。

採用選考申込書の「配慮してほしいこと」に「のどが渇きやすく、こまめに水分補給しないと疲れが溜まってしまう」と書いたところを突っ込まれた。「何分に1回くらい水分補給しますか?」と聞かれたので、「通常は10分に1回くらい、ペットボトルの水をごくっと、という感じです。ただ疲れてきたら5分に1回くらいになります。これは医学的にどうなのかわかりませんし、お医者様に言っても『なぜでしょうかねえ』と言われるのですが、自分の経験則なので、ここは体調を維持するためには認めていただきたいところです」と言っておいた。これがだめだと働けない。

あとは何を聞かれたかな。今まで何をやってきたかとか、自分の中で整理していたことはぜんぜん聞かれなかった。この辺から完全に頭が吹っ飛んでたな。私が就労継続支援B型事業所に通所しているということなので、「作業所でどういうことをやっていますか」と聞かれて「封入や封緘などの作業や・・・」などの話をしたら、面接官たちが「ほお」という顔になった。そして作業所に関することを徹底的に聞いてきた、という感じ。他にやっている印刷物関連の作業や、マスクなどの布製品の話もしたが、面接官が食いついてきた理由は明確だ。それは今回の募集の業務内容が「庁内メールの運搬、仕分け、コピー・ラベル作成・押印、封入封緘作業、郵便物の郵便局持ち込み、廃棄文書のシュレッダー、書類整理等の事務補助」だから、今自分がやっている作業とオーバーラップするのだ。

作業所でこれは自分が得意だ、自分に向いているという仕事はありますか、という質問には完全にトンチンカンだった。向いているというか、作業所の仕事は基本的にこつこつと地道な作業なので、やってみるとそういう地道なものは自分に向いていると思いました、というあまり中身のないことを言ってから、ただ、やっているうちに、これをこうした方がより正確に、とかより効率よく、とできるな、という工夫をするのがおもしろいので、そういう余地のある仕事はおもしろいですね、頭を使いたいです、というわかるようなわからないような回答に。「頭を使う」は自分の武器なので最初からそのキーワードが出てくればよかったのに、今日は頭を使えなかった。

そして「実際の業務はひとつの仕事をたくさんの人数でやる、ということが多いですが、それに関しては大丈夫ですか」と聞かれて、「今の作業所でもひとつの仕事をみんなでやっていますし、同じ作業でなくひとつの仕事をいくつかの工程に分割して、この作業が終わったらそれを次の作業に、それが終わったらそれを次の作業に、という流れでやったりして、全体を見ながらここが足りてない、と思ったらそっちに入ったり、ということをしているので、大勢の人で作業をするのは大丈夫です」と、なんだか聞かれてもないことまで適当に喋ってしまったり。プラスに評価されるといいのだが。

あとは「今の作業所の人間関係はどうですか」と聞かれたので、「人間関係はいいです。いい人に恵まれているというのもあると思います。どうしても人間関係というのはその場にいる人に左右されると思うのですが、今の作業所はいい人ばかりなので、それは運が良かったというのもあるかもしれませんが、人間関係でトラブるということもなく仕事をしています」と適当に答えておいた。本当は不満はたくさんある。

さらに「作業所で何か困ったときに相談できる人はいますか?」と聞かれたので、とりあえず「職員の方ですね。特に責任者の方が信頼のおける方で、作業所を「卒業した」という言い方をするのですが、就職して巣立っていった人が休みの日に遊びに来たり電話で近況報告したりと、その職員を慕ってきます。そういう人徳がある人なので、なんでも相談できますし、そういう人が上にいるので人間関係もうまくまわっているのだと思います」とこれまた適当に答えていった。8割は本当だが2割はちょっと違う。私はちょいと不満があるのだが内緒である。

ただ、体調に関して「今の体調はどうですか。ちゃんと作業所には通えてますか」という質問は絶対に来るだろうな、と思っていたのに来なかった。いや、上に書いたように「波がありますか?」という聞き方をされただけだ。この募集に応募したからには、今は体調は安定しているだろうという前提で質問をされた感じ。「今は週20時間働いていると仰っていましたが、長い間働いていなくて、いきなり週20時間はきつくなかったですか?」と聞かれたので「最初は週1日から始めて、様子を見ながら週2日、3日と増やしていってフルタイムにしました」とか、「来年の4月からいきなり週30時間と10時間増えることになりますが、それに関しては大丈夫ですか?」と聞かれたので、「作業所の職員と相談して、時間外に職員の仕事をボランティアとして手伝って、少しずつ負荷を増やしていくということをさせてもらうことにしています」と、本当のことを答えた。本当のことなのだが、何かをごまかしているような気がする。本当は休んでばかりなので、これからそんなことできるかわからないのだ。

で、結局の所、ほとんどが「作業所に関する質問」だったわけだ。これは上に書いたとおり今回の募集が「事務補助」であり、今の作業所の仕事内容とかなりかぶるから、ある意味「即戦力」ということだからだろう。SEの経歴なんぞどうでもいい。いや、SEの経験を活かしてこういうことができます、得意です、という答え方ができればよかったのだが、そこは完全に頭が飛んでいた。

あとはなんだったかなあ。ああ、最初に志望動機を聞かれたな。これは想定問答集どおりだ。「次のステップにちょうどよかったからです。長い間働けない時期が続きましたが、去年の4月からやっと就労継続支援B型事業所に通い始めて、来年の4月というとちょうど2年経つことになります。1年単位のスパンでいろいろなことを考えていますが、2年経ったところで、業務内容としては今と同じような事務補助で、時間的にもう少し負荷が高くなるというところで、次のステップとしてちょうどいいと思ったからです」という感じ。

え~とそれから、次へのステップを考えているということですが、他に就労を斡旋したりする機関などには登録していますか、と聞かれたか。「まだすぐに動くというつもりではなかったので、特に登録はしていません。来年の4月からと言っても、民間の企業などでは今回の公務員の職員のように1年近く前から募集するわけではないので」と言って、「しかし、数年前に横浜市の障害者就労支援センターに登録して何回か通ったことはあります。そこで何回かカウンセリングをしてお話をさせていただいたのですが、その時は、働くのはまだ少し早いんじゃないかな、というお話でした。それきりになってしまっています」と答えておいた。

面接の後は実技。明日も面接・実技をする人がいるから何をしたかは書けないが(面接で何を聞かれたかも書いてはいかんかったかも。まあ関係者が読むとは思わんが)、これもちょっと失敗した。いや、超単純な作業なのだが、ちょっと失敗したけどやり直せない失敗なので、はあこんなの毎日のようにやっているのに、と思ってやれやれ、という感じ。もうどうでもいいや。

面接と実技、合わせて30分。もうへろへろになって回転寿司なんか食いに行く元気もなく、タクシーで帰ってきた。お金がもったいないと思ったけど、スーツを着てバスを乗り継いで帰ってくる元気はなかった。ネクタイを取って上着を手にかけたとはいえ、アンダーシャツに長袖のワイシャツではまだまだ暑いのだ。

はあ、疲れたよ。なんかもうどうでもよくなった。と言うか、落ちてほしいという感じになった。もし合格したら、それから来年の4月まで相当なプレッシャーの中過ごさないといけなくなるような気がする。「体調を整えなきゃ、整えなきや、整わないよ、整わないよ、どうしよう、どうしよう、もう死のう」となりかねん。やっぱり次のステップへは、準備が整ってから進みたいのが本音である。