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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2020年8月11日

昨日は22時過ぎに寝た。スマホに取り込んだアルバムの中に、昔買った「500 Years of European Choral Music」という3枚組のCDがあったので、それを久しぶりにかけてみた。ブラームスの「Fest- Und Gedenksprüche」から始まる。学生時代に歌った歌だ。懐かしい。しかし聴いてるとシェーンベルクの「地上の平和」が出てきて、う~この曲苦手、と思って別のアルバムに変えてしまった。子守唄には向かない。何に変えたか忘れたが、それもいまいち、と思って最後は「大英博物館サウンドトラック」に変えた。それを聴いてるとタイマーの1時間が切れた。のどが渇いたのでキッチンへ行って牛乳を飲んで、またコーンフレークを食べてしまった。いかんなあ。その後は眠れた。23時半くらいだったろうか。朝は7時に目覚ましで起きたが動けず、8時になっても8時半になっても動けず、9時10分にようやく起きることができた。来週から起きれるのか心配である。

午前中はずっと読書。「マスカレード・ホテル」読了。最初から最後までホテルの仮面舞踏会で踊り狂う老若男女の話で終わった。

・・・嘘である。殺人予告、ではないが「間違いなく次に殺人事件が起こる」と思われるホテルで、幾人もの刑事がホテルマンになりすまして潜入し、事件を未然に防ごうとする話。フロント係に化けた刑事が、ホテルマンとして成長していくさまが微笑ましい。昨日も書いたが、いろいろ宿泊客に関するエピソードが出てきて、これは石ノ森章太郎の「HOTEL」みたいに「ホテルマンとは」というような話なのか、なにかの伏線なのか、とか思って読んでいたが、その1つが伏線だった。事態は最後の最後で意外な展開を見せて、意外な結果に終わった。先日読んだ「人魚の眠る家」は悲しい結末だったので読んだあとなんだか自分も悲しかったが、今回はなんだかすっきりである。東野圭吾らしいミステリーだ。

読んでしまったから、さっさと返しに行ってまた次の本を借りてこよう。炎天下を歩くのは危険かもしれないが、少しでも体を動かして体のリズムを整えなければ、と思って、図書館のサイトで予めおもしろそうな本はないか、貸出中になってないかチェックしてたら、思い出した。今日は休館日だった。昨日チェックしたばかりで、間違えて行かないようにしないとな、と思ったところだった。危ないところだった。

しかしこの暑さはなんとかならんものか。この前は東京は赤かったが、今日は紫になっている。「極めて危険」で赤よりも危険らしい。この暑さの中図書館まで行ってしまってたら、その精神的ダメージたるや想像に計り知れない。

熱中症危険度マップ

図書館はさておき、行きつけのカレー屋の今週のおすすめメニューが昨日Twitterで発表されていた。「ナス入りロールカツカレー」という新メニューでこれはちょっと食べに行きたいと思ったので、夕方に家を出てバスに乗り、カレー屋へ。私はナスが好きである。ナースは人による。可愛ければいいというものではない。

ナス入りロールカツカレー

名前通り、ナスがあってその周りをカツで巻いて揚げてあるのだが・・・、

ナス入りロールカツカレー

いまいちだった。しょぼーん。

私はナスは、旨味を吸収するから旨いと思っている。ナスの煮浸しにしろ味噌炒めにしろ、ナスが他の素材の旨味を十分吸収するからこそ、その真価を発揮する。それがこのカレーでは、カツに巻かれてはいるが何のエキスも吸収していない。ただ油だけである。噛んでみると、カツはさくさくとしてうまいのだが、中は油を吸った味のないぬるいナスがあるだけ。ちょっとがっかり。

まあいいや、こういうこともあるだろう。お店も新メニューにいろいろ挑戦しているのかもしれないので、今後に期待しよう。帰りは暑さも和らいだので歩いて帰ってきた。できるだけ毎日歩かなくては。明日は午前中に図書館へ行くのが目標なのだ。

昨日は「大英博物館サウンドトラック」というちょっと変わったものを聴きながら寝たので、そのネタを。

私が大学生の時にバイトしていたカレー屋がサークルの溜まり場になっていて、しょっちゅうそこに入り浸っていた。そこにはテレビがあったのでテレビ番組を流してもいたが、マスターが自分の好きなビデオを流すこともあった。NHKスペシャルで大英博物館特集がシリーズであって、それがお気に入りだったらしく、そのビデオを何度も流していたので私も何度もリピートして見た。その番組で流れていた曲が好きだった。

大学を卒業してから、合唱団に入ったりボーカルアンサンブルのグループを結成したりして音楽活動をしつつ、何か楽器をやりたいと思い、一番手軽だと思ったオカリナを買ってきて吹き始めた。それでいろんな曲を適当に吹いていた。譜面がなくてもメロディーを覚えていれば自動的に指が動いてくれるというのは、やっぱりピアノを習っていたおかげで楽しい。

2001年4月のことだった。私が入っていた山岳会の仲間たちと1泊2日で伊豆にタケノコ掘りに行った。車4台で10人以上という大所帯で、タケノコ掘りをしたあとは、廃校となった小学校を簡易宿泊施設に改造した施設で宿泊。そこのグランドで、採ってきたタケノコやその他の持ってきた食材を調理してみんなで食べた。即興の音楽会があったり、天文マニアの仲間が持ってきた天体望遠鏡を覗いて解説を聞いたり。わいわい楽しかった。あの頃が懐かしい。

私はオカリナを持っていったのだが、他にはギターを持ってきた人、太鼓を持ってきた人がいた。太鼓の人はオーケストラでパーカッションをやっていたという本格派。そこで即興でセッションをやったりした。その後私が適当にいろんな曲をオカリナで吹いていたのだが、ふと上に書いた「大英博物館」のメロディーを吹いてみた。すると、山岳会の会員ではないが、三重県からゲストとして参加していた女性がびっくりして言った。

「私、その曲知ってます!」

え?本当ですか?と言うと、大英博物館の曲です。サウンドトラックのCDがあります。「式部」というアーティストが演奏してます。私、持ってます、とのこと。なんと、こんなところでそんなことがわかるとは。向こうもそんなマイナーなCDに入っている曲なんて誰かが知ってるとは思ってもみなかったようで、私がいきなり演奏しだしたから相当驚いたらしい。

帰ってきて、聞いたとおりCDを探してみたら、たしかにあったので買ってみた。聴いてみると、おお懐かしい、確かにこれだこれ。世の中にはこういう偶然があるものなんだなあ。この曲、YouTubeにころがってるかな、と思ったらあった。なんでもあるな。私がオカリナで吹いていたのはこの冒頭の「古歌(Voice of Time)」という曲である。冒頭だけでなく最後にも別のアレンジで出てくる。なお、タイトルが「ダイエー博物館店」となっているのはアップした人のジョークらしい。

私がはじめて入院した精神科の病院は田舎にあって、自然が豊かで広大な敷地で、私は散歩中にオカリナをよく吹いていた。それっきり吹いてない。その病院で知り合った妻の私の第一印象は「オカリナを吹く人」だったらしい(第一印象と言わないか)。今は吹きたくても近所迷惑になるから吹けないのだ。けっこう音が大きいし遠くまで飛ぶんだよな。どこか吹けるとこはないかなあ。