TOPに戻る
鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2020年3月

自分は携帯のプランは先月までauの通話定額ライトというプランだった。これは最初の5分までは何回でもかけ放題だが、5分以上になると30秒20円の料金がかかる。以前は通話といっても作業所や利用している福祉施設などにちょこっと連絡するだけで、ほとんどが5分以内の通話だったのでそれで済んでいたのだが、父のことで兄と電話したり、他にも友達と電話で長話をすることが多くなって、3月から通話定額にした。プラス1,000円かかるが、通話定額ライトなら30分電話したらもう1,000円なのだ。

それで、今月の昨日(3月30日)までの通話料金だが、表示上はこういうことに。

通話料0円

0円と書いているのは通話定額代を別に支払っているからで、このプランだと通話料は常に0円と表示される。しかしその「内訳」というのを見てみると、

実際の通話料

 

15,060円!

 

今月は兄と友達だけでなく、父の死亡後に事後処理として解約やら退会などで電話をかけまくっていたからである。

通話定額にしていてよかった。しばらくはこれにしておこう。

今日司法書士から電話がかかってきたので、依頼内容の概要を説明し、その後いろいろ説明を受けて明日16時にアポを取った。その時のメモを残しておこう。

3月31日司法書士からの電話メモ

手続きに必要なもの
1.自分の戸籍謄本
2.自分の住民票
3.父の除籍謄本
4.父の住民票の除票
5.認印
6.身分証明書

費用はHPに出てるが、相続放棄申述書の料金が3万円、それに戸籍等書類収集料、実費(印紙・切手)、消費税を含めて4万円弱。

4月1日の16時に司法書士事務所へ行って正式な依頼の手続きをする。
・3と4は代理で取得してもらい、他のものは自分で持っていく。1と2は取得済み。
・司法書士が代金の振り込みを確認してから、書類を家庭裁判所に送る。
・その後裁判所から照会書がくるので、記入してから返送する必要があるが、これは司法書士に来る場合もあれば、個人情報などの関係で自分に来ることもある。自分に来た場合、それを司法書士にFAXすればどう記入すればいいのか教えてくれるので、そのとおりに記入すればいい。裁判所によって照会書の書式が異なるので、司法書士に聞くのが確実。
・裁判所で相続放棄が認められれば、相続放棄申述受理通知書が来るので、それで手続きは終了。

※司法書士はあくまでも「手続書類の収集、代筆」が業務なので、弁護士のように全部やってくれるわけではない。書類の送付は自分でやらないといけない。

自分からのQ&A
Q 今までの対応として、遺産にはいっさい手をつけてはならないので、「父のお金やものには手を付けない」「父が払うはずだったものは払わない」「父がもらうはずだったものも手続きをしてない」としてきたが、それで間違いないか。
A それで間違いない。

Q 債権者から返済を求められたら、「司法書士に依頼して相続放棄の手続きを進めているところです」と答えればそれで債権者は引き下がってくれるか。
A 通常の債権者ならそれで済む。逆にそれでも強引に来る場合は、それは法律で禁止されているので警察に届ければいい。

Q 「司法書士の連絡先を教えろ」と言われて教えたら、そちらの方で何か対応をしてもらえるのか。
A それはできない。司法書士は弁護士と違って代理権はないので、依頼人の代わりに何か対応するということはない。弁護士の場合は受任通知を送れば一切本人に連絡を取るのを禁止できる。

Q 借金というわけではないが、何かの会費だったり契約しているものの月額料金など、3月分が未払いになっているので、そのうちその請求が何らかの形で来るはずだが、どのように対応したらいいのか。債権者と同じく「相続放棄の手続きをしているので」という言い分が通用するものか。
A 普通は通用するはず。何度言ってきても「法律上払わなくてもいいようになっているので」で通せばいい。そこは非情に徹すればいい。ただし「相続放棄した証拠を見せろ」と言われたら、相続放棄申述受理証明書という書類を裁判所に発行してもらえるので、それを送ればいい。なのでそのような解約申請は相続放棄が認められたあとにやればいいと思うが、正直そんなもの放っている人も多いので、別にほったからかしでもいい。

Q 解約したら返金されるものも受け取ってはいけないか。
A 厳密に言えば受け取ってはいけないが、相続放棄の手続きは裁判所で事務的な書類を元に行われるので、そこまで詳しく調査されるわけではない。なので黙ってもらっていてもわかりはしないことが多いが、裁判所で認められたと言ってもそれが覆ることがないというわけではなく、万が一債権者が相続放棄の無効を求めて訴えてくると、そのときのリスクにはなる。ただし裁判費用がかかるのでそこまでやる業者はあまりない。(まともな業者なら)

こんな感じである。なんだか借金を踏み倒すまでの記録をつけているようだが(いやそうなのだが)、まあこういうことも記録しておくと誰かの何かの役に立つかもしれないし、「ふ~ん」と思って読む人もいるかもしれない。

昨日は22時前に寝た。寝付きもよく、夜中もよく眠れたが、4時頃に一瞬目が覚め、その後は6時くらいからうとうとという感じになって、7時起床。生活のリズムが戻ってきて大変よろしい。

今日は作業所に行こうかどうか迷ったのだが、やめておいた。理由は4つある。

  • ちょっと疲れがたまっている。
  • 今日は13時から視野検査だが、15時から16時くらいに司法書士から電話がかかってくることになってるので、できるだけ早めに行って早く済ませたい。作業所はどうせ早退することになる。
  • 作業所はいわゆる「密閉」「密集」「密接」を満たしており、クラスター化する危険性が高い。
  • 今はまだだが、いろんなところから自分に電話がかかってきたりしそうで、仕事に差し支えそうなこと。他の人にも迷惑がかかるかもしれない。

というところだ。

9時に作業所に電話して、今週いっぱい休むことを伝えた。父が借金を抱えていたので相続放棄をすることになって、その関係で司法書士とも連絡を取って、ということはボスに軽く話しておいた。

13時に眼科で視野検査の予約だったが、30分早く12時半に行った。15時から16時くらいに司法書士から電話がかかってくる予定なので、できるだけ早く帰りたい。早く行けば早く診てもらって早く帰れるかもしれない。視野検査はいつもの診察より時間がかかるのだ。コロナの影響ですいてるかもと思って行ったら、思った通り眼科はけっこうすいていた。待合室の3人座れるシートにはこんな貼り紙が。

眼科の貼り紙

いろんなところでいろんな工夫をしている。今日はがらがらだからいいが、混んでる日だったら座席が空いてるのに立って待たないといけない。この事態が続くと混む日はないかもしれないが。

目論見どおり12時50分には呼ばれた。視力の検査をして眼底写真を撮って神経の厚みを測って視野検査をして、その後診察。今日はなんと眼圧が両目とも16と高かった。「ちゃんと目薬はさしてますか?」と言われたが、ちゃんとさしている。毎日決まった時間になるとスマホが「目薬さしなせえ」とアラームを出すので、それでちゃんとさしてるのになあ。10や11くらいの数値だったら良好、13くらいだったらちょっと高いかなあ、まだ大丈夫かなあ、という感じなのだが、16というのは今までで一番高い。ただ視野検査の結果も神経の厚みも問題ないから、このまま様子を見ましょうと言われた。

ところで、今日は右目はおとりにつられてるのが多かったらしい。おとりというのは、視野検査の時は真ん中を集中して見ながら「ピ、ピ」と言う電子音にあわせて視野のあちこちが光るので、それが見えたら手元のボタンを押すのだが、時々どこも光らないのに音だけ鳴ることがある。それで適当に押してるかどうかが判別できるのだが、どうも適当に押していたらしい。ちょっと疲れてて集中力がなかったからなあ。

診察が終わって薬をもらったら13時半。それからバスで帰ってきたら14時過ぎだったのだが、司法書士から電話がかかってきたのが14時半。おお、早めに行動してよかった。その電話で手続的な話を聞き、明日の16時に事務所に行って正式な契約手続きをすることになった。いろいろ質問があったので聞いてまとめてみた。それも記録として誰かの何かの参考になるかもしれないので、別記事でアップしよう。

とりあえず必要な書類として自分の住民票と戸籍謄本が必要なので、区役所に取りに行った。どこへ行っても閑古鳥だが区役所はどうだろうと思ったら、こんな状態。

区役所の待ち時間

ひょえー!そうか、今日は3月31日、明日は4月1日ではないか。そりゃ~転出者転入者がわんさかいるわな。覚悟を決めて待っていたのだが、すぐに呼ばれた。どうやら時間がかかっているのは転入などの手続きをしている人で、書類を発行してもらうだけなら待たずにすんだようだ。

帰ってきて一息。明日は司法書士事務所へ行くが、それまでどうしよう。最初にいろいろ書いたが、体調がまあまあだったら午前中だけでも作業所に顔を出してみようかな。

区役所の前で桜を見れた。曇っていたのが残念だが、今年はぜんぜん桜を見てなかったので、ちらっと見れてよかった。

区役所の桜

昨日は21時40分に就寝。寝付きは良くて、夜中もそこそこ眠れた。5時くらいから浅い眠りになって何度も目が覚めた。夢を見ていた。なぜか最初に働いていた会社の先輩と、高校時代の通学で利用していた電車に乗っていた。ふと気づくと足の裏が冷たい。ああ靴を履いてくるのを忘れたと思って隣の駅で降りた。そして作業所に欠勤の連絡を入れなければ、と思ったが、いや違った先に司法書士だ。あれ?もう一度駅に戻らなきゃ。え~となんだっけ。といういろいろミックスされた夢だった。朝は7時半に起床。あれだけ疲れていたのにそれほど疲れは残っていない。だいぶ打たれ強くなったのかもしれない。

9時にネットで見つけた比較的近くの司法書士事務所に電話してみた。司法書士が外出中で、昼過ぎに帰ってくると言われたので今日1日待つことにした。作業所には欠勤連絡をしたが、いつになったら普通に通えるようになるのか。司法書士に質問することを昨日からまとめていたので、それを見直していた。なかなかまとまらない。法律とか相続に詳しい友達や弁護士の友達は「さっさと弁護士に丸投げすれば?」と言っていたのだが、金があったらとっくにそうしている。弁護士費用ってどれくらいなんかなあ。弁護士の友達に「限定承認の場合だったら、だいたい90万円くらいが相場」と言われてぶっ飛んだったのだ。

昼を過ぎてもなかなか電話がかかって来なかったので、15時くらいに電話していた。事務所に帰っては来ていたが、忙しくて電話できなかったらしく、今日中にやらないといけないことがあるので今日はちょっと時間が取れない、と言われたので明日また電話をくれることになった。15時か16時くらいになりそうだと。13時から眼科で視野検査だが、それくらいの時間までには戻ってこれるかな。作業所はどうしよう。余裕があったら午前中だけ顔を出そうか。

メンタルクリニックへ通院。誰も待合室にいなかった。すいているのをいいことに、けっこうこの病院では珍しく長々と喋ってしまったが、ほとんどが父親の借金の話で終わった。体調はめちゃくちゃきつくて体調が限界の日が続いたが、こちらに戻ってきてから前みたいに寝込むことは今のところない、と話しただけ。あとはコロナの話とか。

帰りにはルーティーンであるいきつけのカレー屋へ。今週の週替りメニューのネギ豚カレーを食す。

ネギ豚カレー

うちへ帰ってきたときもそうだが、自分の馴染みの場所にいると、「自分が定位置にいる」という安心感がある。こういう風に、自分がいつもの自分から逸れた時に、いつもの位置に自分を戻せたらいいのに。それはWRAPの考え方に通じる。自分は自分の専門家だから、自分を定位置に戻す方法は自分が知っている。それを記録して実行するのだ。それはそうと、実家に1週間近くいたが、久しぶりにその場に留まる自分は「かつての定位置なのに違和感がある」という状態。家を出てから25年以上経ってるからな。

夕方帰ってきてから福祉施設から電話があった。コロナウイルス対策のため、4月11日まで全てのプログラムを中止しますとのこと。それ以降のことはまた検討すると。センター自体は開いていて相談業務はやっているが、その他のプログラムは中止。予定表を見てみると、PC教室、ガーデニング、朗読の会、折り紙教室、イブニング(夕食会)、リカバリー系のプログラム、絵画教室が中止だ。え~と、じゃあリカバリー系のプログラムは後半の1回だけ?今年度は皆勤賞をもらいたいのでそっちの予約をしたい。それもまた中止になるかもしれないが。これからどうなるの?

父が亡くなって大忙しだったが、何がそんなに大変だったのか、家の恥、家族の恥を晒すことになるので書こうかどうか迷ったが、誰かの何かの参考になるかもしれないので、いろいろここに書いておくことにする。

父が死亡してやらないといけないことはいろいろあったのだが、自分たちがやっていたことは

  • 父親にかなりの債務があることがわかり、どこからいくら借りていて、月々いくら返済しているか突き止めること。
  • 父親の口座から毎月引き落とされているようなものに関して、いろいろな資料から連絡先を割り出して、退会や解約の連絡をし、手続きをすること。

ということである。どっちも大変だった。まともに終活もしてくれてなかった。父が亡くなったあとに父親の亡骸を応接間に安置した後、葬式までの1日半、その遺体の横で父のPCのファイルを調べまくって、資料を漁って、ということをやっていた。なんともシュールな状態。

その結果、いろんな引き落としが「こんなにたくさん!」ということがわかってきて、まあ何かの会費やらレンタル料金などなら解約すればストップするが、借金に関しては兄弟で頭を抱えていた。4人兄弟なのだが、私を含めて3人は相続放棄。払えるわけがない。常識だとは思うが、相続はプラスの財産だけでなくマイナスの財産(負債)も相続するのだ。

資産としては、そんなに借金をしていた状態なので預貯金はほとんどゼロ。しかし家と土地がある。その家は四男に譲りたいと父は生前言っていて、四男もそのつもりだったのだが、そんなに借金があるのならどうしようかと考え込んでいた。家と土地がいくらで売れるか、そして借金の残債はいくらか。それを天秤にかけてプラスだったら相続しても大丈夫かもしれないが、そんな簡単な話ではない。いったん相続してしまえば、家が売れるのが半年後になるのか1年後になるのかわからないが、それまで毎月返済をしないといけないのだ。固定資産税も払わなければならない。

そして父は「雪だるま式」に片足を突っ込んでいたような状態で、私が丸2日かかって調べ上げた月々の返済額を集計して見せたら、四男はまたまた頭を抱えて「こんなん払っていけへん」と言う。それは一介のサラリーマンとしてはかなりきつい額であった。

残債がいくらあるか調べる方法がある。「日本信用情報機構(JICC)」「シー・アイ・シー(CIC)」「全国銀行個人信用情報センター」という3つの信用情報機関というのがある。この3つには消費者金融やクレジット会社、銀行などの金融機関が照会する信用情報が登録されており、本人か相続人であればいくら残債があるかを照会できる。この3つでクレジットや信販会社、銀行系、消費者金融等の債務は調べられる。ただし闇金や個人間の融資はわからない。当たり前といえば当たり前だが、父は個人的に金を借りていることもわかっている。兄がこの3つに開示請求をかけたのが先週のいつだったか、結果は1週間から10日で送られてくるという。あくまでもそこに載っているのは「最低いくら債務がある」ということだけだが、一応四男はその結果を見てから最終的に判断することになった。

相続のしかたで「限定承認」という「資産を調べて、プラスだったら相続、マイナスだったら放棄」という制度もあるのだが、かなりややこしい。被相続人が死亡してから3ヶ月間は熟慮期間といって、相続放棄をするならその期間内にやらないと自動的に単純承認(相続)が成立するので忙しい。それまでにプラスとマイナスの額を確定させられるのか。特に借金に関しては、調べ尽くせなくて、相続してから「金返してください」と新たな債権者が現れてもそれはかぶらないといけない。リスクが高い。手続き的にもややこしくてハードルが高い。

ともかく四男以外の3人は相続放棄の手続きをすることになった。相続放棄をする時に最大限の注意を払わないといけないことがある。それは「被相続人の財産に手を付けてはいけない」ということである。少しでも財産に手を付けると、その時点でそれは相続をしたとみなされて相続放棄ができなくなる。

ここで「手を付けない」というのはプラスだけはなくマイナスも全てである。「父親のお金を使ってはいけない」「父親のものをもらったり売ったり名義変更してはいけない」というのは当然だが、「父親がもらうはずだったお金をもらってはいけない」というのもあるし、「父親が払うはずだったお金も払ってはいけない」ということになる。自分が少しでも払ってしまったら「負債を相続した」とみなされることになる。

ここでの負債とは、実際に金融機関の借り入れだけでなく、たとえば解約した色々な会の会費だとかレンタル料金などの未払金も含まれるらしい。私がいろいろなところに解約の電話をしたときに、たいていは「解約申請書をお送りしますので返送してください」ということになったのだが、その時に「3月分の料金はお支払いいただく必要があります」と言われた。まあ当たり前の話なのだが。口座振替になっているものが多く、3月22日に亡くなったのだがそれ以降の日付で引き落とされるはずのものがたくさんある。しかしそれらは払ってはいけないのだ。銀行口座はすべて凍結したので勝手に引き落とされる心配はないし、実際に未払いになってしまったものももうたくさんあるはずだが、さてどうするか。

逆に「受け取ってはいけない」というのは、たまに解約したら返金があるようなものもあって、「解約申請書に銀行口座を記入する欄があるので、返金先の口座番号をご記入ください」と言われてるのだが、これも受け取ってはいかん。解約だけしたいので「返金不要です」と書いて出せばいいのだろうか。もう少ししたら書類がじゃんじゃか送られてくると思うが、今から頭が痛い。

相続放棄の相談は、大阪の兄弟は自分たちで、私は横浜で単独で司法書士に依頼することになった。手続きだけなら役所で必要書類を集めて家庭裁判所に送って、ということをやればいいだけなのでそんなに難しくもなく、自分だけでもできるようなことである。しかし手続きの申請をしてすぐに裁判所で認められるわけでもなく、書類不備などあって突き返されたらめんどうなので、そこは多少お金がかかってもプロに任せたい。なんせタイムリミットがあるのだ。それだけだと3~4万円くらいでできるようだ。

とは言え、それだけで大丈夫なのだろうか。自分が心配しているのは手続きだけでなく、むしろ債権者から電話がかかってきたり、「3月分の料金をまだお支払いいただいてないのですが」という催促にどう対応したらいいか、という点である。なんせほぼ全ての解約関連の窓口を私にしたのだ。そのうちあちこちから電話がかかってくるに違いない。ここが一番負担がかかるし、実際どう言えばいいのか。兄によると「現在相続放棄の手続き中で、司法書士に任せています」と言えば相手はもう自分に催促することはできないという。牛乳屋にもそう言えばいい。

本当か?

司法書士ができるところはどこまでか。それを今日は調べていた。弁護士と司法書士の違いは「代理権」があるかないか、と書いてあるサイトがあり、「受任通知」というのを債権者に送ればもう自分たちに貸金業者が連絡をとることはできない。受任通知というのは、要は自分が債務者の代理人になったから、今後は一切直接債務者に連絡を取るな、自分たち弁護士を通せ、そういう通知らしい。

う~ん、なんか弁護士でないとだめなような気がする。

貸金業法第二十一条にはこう書かれている。そこでは「弁護士若しくは弁護士法人若しくは司法書士若しくは司法書士法人」と書かれてあるから、司法書士でも大丈夫そうなのだが、と思ったのだが「その旨の通知」は受任通知ではないのね。相続放棄の手続きというのは、「貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理」ではないからか。

貸金業法の第二十一条1項

(取立て行為の規制)
債務者等が、貸付けの契約に基づく債権に係る債務の処理を弁護士若しくは弁護士法人若しくは司法書士若しくは司法書士法人(以下この号において「弁護士等」という。)に委託し、又はその処理のため必要な裁判所における民事事件に関する手続をとり、弁護士等又は裁判所から書面によりその旨の通知があつた場合において、正当な理由がないのに、債務者等に対し、電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は訪問する方法により、当該債務を弁済することを要求し、これに対し債務者等から直接要求しないよう求められたにもかかわらず、更にこれらの方法で当該債務を弁済することを要求すること。

しかし、とある司法書士のブログでこんなことも書かれてあった。

ご依頼いただいた相続放棄手続きの中に被相続人が消費者金融から借入をしているというのもあり。ちゃんと手続きをすれば心配ないとは伝えたが、それでも心配そうなので取り急ぎ債権者へFAXで通知を送った。

司法書士は家事手続きについての代理権は無いので、あくまでも相続放棄申述受理申立書の作成を請け負った旨を知らせる通知であるが。そのような通知でも送っておけば、少なくとも正規の貸金業者であれば、その後に取立行為がおこなわれることはないはず。

相続の放棄をした者は、その相続に関しては、初めから相続人とならなかったものとみなとされている(民法939条)。そして、これから相続放棄をする旨を司法書士から伝えているのに、その前に取り立てをおこなおうなどという貸金業者はさすがに存在しないだろうということ。

う~ん、代理権はなくても、上に書いてあるように司法書士が手続きを請け負いましたよ、と債権者に伝えるのは、それは結局兄の言うように「相続放棄の手続き中で、司法書士に任せています」と言うのと同じことか。本当に手続きを始めている、という証拠を送ってくれるということで。自分で送ったらだめなのかな。牛乳屋にも送るのかな。法律は難しい。この辺は司法書士の腕によりけりなのかもしれない。

まあいいや、明日横浜の司法書士に相談の電話をかけてみよう。できるだけ早く話を聞いて動きたい。

もちろん金があれば何も考えずに弁護士に丸投げすればいいが、うちはみんなお金がないのだ。親が借金を残して亡くなって、相続人がお金がないなんてケースはいくらでもありそうだが、みんなどうしてるのだろうか。

これから進展を書いていくつもりである。