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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2019年2月

今日は9時40分起床。今日も寒い。スマホで天気予報を見ると今日の最高気温は9℃。この寒さはいつまで続くのだろうか。

宮部みゆき「誰か」読了。自転車でのひき逃げ事件の犯人を探す話。と一言で書いてしまうと身も蓋もないな。主人公が被害者の娘2人と一緒に故人にまつわる本を作ろうとして真実に近づく物語。私が住んでいる辺りでも自転車を飛ばしている人が多くてヒヤヒヤすることも多い。

ぜんぜん本筋とは関係ないが、本文中によく警察が事故現場に設置する「事故を目撃した方がいたらお知らせください」という「タテカン(立て看板)」が繰り返し登場する。その「タテカン」という響きが懐かしい。私は学生時代のサークルでタテカン係をやっていて、みんなを動員して苦労して「タテカン」を作った。うちの大学はその「タテカン」が並ぶ風景で有名だったが、悲しいことに去年全部撤去されてしまった。名物だったのに。

昼過ぎに家を出て散髪。近くて安いという理由だけで通っている千円カット。腕はイマイチで毎回同じくらい伸びた頃に同じ注文をつけるのだが、毎回仕上がりが違う。四角い頭にされることが多いのだが、今日はまあまあだった。

その後、利用している福祉施設に顔を出す。妻が今日から塗り絵をやっているのだ。本当は絵画教室なのだが、利用者の作品が壁にずらっと並んでいるのを見るとけっこうレベルが高くて大変そうだ、という話を職員にしたところ、絵画でなくて塗り絵もあるよ、ということで今回から妻が参加。塗り絵と言っても子ども騙しのものではなく、いわゆる「大人の塗り絵」である。「大人の」と言ってもアダルトな塗り絵ではない(なんだそりゃ?)。何年か前から流行っているらしい、けっこう複雑な塗り絵である。私も4年前に入院した時にナースプログラムで「曼荼羅塗り絵」というのをやったが、けっこう細かかった。妻がやったのはそれよりも複雑そうだった。

塗り絵

妻の作品。けっこう細かいように見えるが、これでも一番易しそうなのを選んだとか。細かいのにはこんなのがある。

塗り絵

塗ってる間はちょっとした修行になりそうだ。集中力を養うのにいいかもしれない。

しばし他の利用者とお喋りした後、妻と一緒に買い物して帰ってきた。スーパーにこんなPOPが貼ってあった。

321.84円

税込価格321.84円である。321円84銭。やけに細かいな。株価かよ。

寒いから今夜の夕飯は鍋。我が家名物のウインナー鍋である。昔友達の家で忘年会をしたときにウインナーに鍋を入れていたので驚いたのだが、それがうまかったので、結婚してからうちの定番メニューとなった。ネギと白菜としらたきと舞茸とエリンギとウインナー。きのことウインナーのだしが出てうまいのだ。

鍋

この写真だと白菜だけの鍋みたいだな。昔はうちにも土鍋があって、テーブルの上にカセットコンロを出して鍋をつついていたのだが、前に住んでいた超狭いアパートに引っ越した時に収納に困って処分してしまった。それ以来鍋をする時は普通の鍋でガスコンロで作り、器に取って食べるスタイルになった。

鍋

今日の動画。昼間アップした記事に載せたからいいかなと思ったけどまあいいや、もう一度載せよう。散髪して夕飯は鍋だから、ずっと真夜中でいいのに。「眩しいDNAだけ」。意味がわからないという人は動画を観てくださいな。ちなみに「ずっと真夜中でいいのに。」がアーティスト名である。

今日はバレンタインデーなので、それにまつわるエピソードを書いてみることにする。バレンタインデーは妻とつきあい始めた頃に手編みのマフラーをもらったりだとか、学生時代に彼女から手作りのチョコクッキーをもらったとかそういう思い出もあるのだが、高校時代の笑い話がある。

高校1年のときだった。私は卓球部に所属していたのだが、2月14日の練習が終わった後、制服に着替えてから下足場で靴を履き替えようとしたときだった。部活の仲間が私に「これ、渡すように預かったから」と一つの包みを手渡して「じゃあ、俺急ぐから」と言って行ってしまた。それは、きれいにラッピングされてリボンがかけられた小さな箱で、手紙が添えられていた。読んでみると、明らかに女の子の筆跡で書かれており、まごうことなきラブレターであった。ただ、差出人の名前はなかった。どう考えても「本命チョコ」である。この時点で頭がお花畑になってしまった。

それを目ざとく見つけた他の部活仲間が「何それ?何それ?」と聞いてきた。私の手元にあるものを見れば何それと聞くまでもない。すると彼らは「それ、開けてみて」と言い出した。私はなんでここで開けなあかんねん、と思ってそれをずっと無視していた。彼らは駅まで歩く途中も電車の中でも「開けてみて」と言い続けて、私が一番最初に電車を降りたのだが、その時に「はまー、ごめんなー」となぜか謝っていた。意味がわからなかった。

家に帰った私は、とりあえずその包みを開けてみた。その瞬間、意味がわかった。出てきたのは私がいつも部活帰りに駅売店で買っている100円のアーモンドチョコ。およそ本命であげるとは思えない代物である。ああ、やられた。毎日そのチョコを買っているのを知っている部活の仲間が私をからかったのだ。それで「開けてみて」と言ってたのか。開けた瞬間「お前らのいたずらかよ!」とその場でなる予定だったんだろうな。

騙されて悔しかったが、まあチョコはもらっておこうと思って開けた瞬間、心底びっくりした。中から出てきたのはチョコレートではなく、石ころだったのだ。

次の朝、授業が始まる前に首謀者と思われる友達の教室へ乗り込んで、そいつの襟首を掴んでこう言った。

「あれ、どうやってん?」

私が包みを開けたチョコは、買ったままのセロハンでラッピングされていた。それを開けるには、よくあるように細い紐みたいなところを引っ張って箱を一周させないといけないのだが、それは開けられていなかったのだ。そいつが話すには、箱の側面のセロハンが糊付けされたところを破れないように慎重に剥がし、これまたセロハンが破れないように慎重に箱を抜いて中身を入れ替え、そしてまたしてもセロハンが破れないように慎重に戻して糊付けしたというのだ。「3個めでやっと成功した」という。あほとちゃうか。

呆れ果てたというか、逆に感心した。人をからかうのにそんな労力をかけるとはなあ、お前らそのエネルギーをもっと有益なことに使え、と言いつつ自分もいつか仕返しをしてやろう、なんて考えていた。そう言えばその時の仕返しはまだだ。そろそろかな。

ちなみにラブレターはもちろん女の子の代筆である。ほんと暇な連中だ。

渡り廊下走り隊7「バレンタイン・キッス」。国生さゆりではなくAKB。

今日は9時半起床。相変わらず寒い。空は薄曇り。カラッと晴れないかな。午前中はまたもやYouTubeで動画をあさっていたが、昼ちょっと前に重い腰を上げて図書館へ。昨日休館日だったのでリベンジである。寒いが頑張って行った。

ところでこの「リベンジ」という言葉。英語では「復讐する」とちょっと怖い意味である。はじめて日本語で今のような意味で使われているのを聞いたときには違和感があった。関根勤が「『リベンジ』は『復讐』という意味で怖いので、『リトライ』と言ったほうがいいのでは」と言ったらしいが、私もそう思う。と言いつつ自分も使っているが。すっかり定着してしまった。

いつからこの言葉が使われているのかちょっと調べてみた。Wikipediaによると、K-1で「K-1 REVENGE」という興行名で使われ、格闘技界でよく使われる言葉になった。その後松坂大輔投手が「リベンジします」と言ったことで広まり、1999年の流行語大賞にもなったとか。それは知らなかった。そこから格闘技のみならず、「借りを返す」「雪辱を果たす」という使い方で一般に広まったようだ。

それはともかく、今日借りてきた本。

本2冊

本2冊

伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」
宮部みゆき「誰か」
筒井康隆「怪物たちの夜」
清水義範「接客セブンティーズ」

清水義範の本は「パスティーシュ100 四の巻」と副題がついている。清水義範のパスティーシュ作品を100本選び、5巻に分けて刊行したものらしい。たまたまこれだけ書架にあったから手にとった。清水義範のパスティーシュ作品は読み倒したのでこれは間違いなく読んだことのある話ばかりだと思うが、どの話もとても面白かったのでまた読み返したいと思っていた。

「誰か」から読み始めたが、おりょりょ、これは先日読んだ「名もなき毒」と同じ設定で同じ登場人物だ。シリーズ物なのかな、と思って読み進めていくと、思い出した。今回もこの主人公が探偵役らしいが、そう言えば「あのときの事件では」「前回の場合は」というくだりが何回か出てきて、それってなんだろうと思っていた。どうやらこの物語が「あのときの事件」らしい。こっちから読めばよかった。まあ話はつながってないようだが。

今日の動画。昨日が365日だったから、今日は上白石萌歌「366日」。午後の紅茶のCMフルバージョン&メイキング。「あいたいって、あたためたいだ。もう一つの物語編」。2年にわたる遠距離恋愛シリーズCMの完結編。最近こんなのでもうるうるしてしまう。涙腺が弱くなったのは歳のせいか。ところで午後の紅茶のミルクティーはちょっと甘ったるくて苦手なのだが、友達がストレートティーを牛乳で割るとおいしいよ、と教えてくれたので試してみたらとてもおいしかったのだ。割合はお好みで。私は1:1くらいかな。

今日は9時10分起床。昨日の動画のごとく布団の中から出るのがつらい。夜中に夢を見た。昔所属していた合唱団のお食事会に久しぶりに顔を出した。そこは顰蹙を買う辞め方をしたのだが、その時に一番迷惑をかけた女性がそこにいて少し決まり悪かった。しばらくするとその女性はいなくなった。この合唱団は時々夢に出てくる。

昼過ぎからお出かけ。区役所に市県民税の申告をしに行かないといけなかったので、ついでに図書館に寄ってから行こうと思い、読んでしまった本5冊をカバンに詰める。そのうち3冊は単行本なのでけっこう重い。てくてく歩いて図書館へ行ったところ、

「休館日」

の文字が。ひょえー!そうであった。今日は休館日ということをちゃんとGoogleカレンダーにも表示させて今朝チェックしたのにすっかり忘れていた~。1ヶ月に1日の休館日を、しかもチェックしてあったのに忘れたとは、もう頭がイカれているのか。あまりのショックに、そこから区役所まで歩くつもりだったのにバスに乗ってしまった。坂を登る気力が失せた。

区役所で無事市県民税の申告を終了。役所から送付されてきた申告書に記入して出したのだが、自分の苗字の漢字を間違えてしまって、これで大丈夫かなあと心配だったがモウマンタイだった。なんで自分の名前を間違えるのか、これまた頭がイカれているのかと訝るかもしれないが、これには理由がある。

私の苗字に含まれる漢字は数種類のバリエーションがあって、例えば「さいとうさん」を例にあげると、戸籍・住民票は「齋藤」と難しい字だが、めんどくさいので普段は「斉藤」で済ませてる、というまあそんな感じである。普段は簡単な字を使ってるが、公的な文書には正しい字で書かないといけない。ときどきそれを間違えるのだ。妻は結婚した時に「何この漢字?」と思ったらしい。今でも時々書き方を忘れそうになるようだ。

ところでやはり「さいとうさん」を例に出すと、難しい字でも「斎藤」「齋藤」「齊藤」と数種類ある。私の苗字も同じく難しい方の字は数種類ある。以前はPCでも携帯でも表示されないマイナーな字だったのだが、それを書くとたいてい「よく見かける難しい方の字」に間違われる。これが最も嫌いなパターンなので、できるだけ簡単な字で済ませている。

ただし最近ではけっこうややこしいことになっている。昔作った銀行口座の名義は簡単な字なのだが、いつからか口座を作る時は身分証明書が必要になって、そうすると免許証に書かれてあるとおり難しい漢字を書かないといけない。なので通帳によって字が違っている。健康保険証も、会社員時代は簡単な字で通していたので保険証もその字だったのだが、国民健康保険に変わってから住民票の漢字になったので、病院のカルテ(診察券)も初診の時にどの保険証を出したかによって漢字が違うのだ。最近はPCでも自分の漢字が表示されるようになったので、病院のシステムでも正しい字が使われるようになった。でも時々間違って別の字を書かれるが。

区役所から帰る途中、今日も寒かったのでコンビニで温かいコーヒーを買ってしまった。「PREMIUM BOSS微糖」。ホット一息。日本列島を最強寒波がずっと襲っているらしいが、いつになったら暖かくなるのだろうか。

缶コーヒー

妻が通院帰りにビアードパパでお菓子を買ってきた。シュークリームではなく、期間限定のチョコのお菓子。太らせて食う気か。

ビアードパパ

ビアードパパ

半球のチョコクッキーの生地の中にチョコクリームが入っている。クリームはおいしかったけど、外側の生地がちょっと固くてそこは残念だった。もう少ししっとりしてたら良かったかな。

今日の動画。朝アップした記事にも動画を載せたが、せっかくだからもう一回載せよう。德永英明「最後の言い訳」。漢字を間違えたのを言い訳しているという繋がりもあるが、「永英明」でなく正しくは「永英明」だという「難しい漢字繋がり」である。彼も私と同じような経験をしてきたに違いない。

昨日の夜に中島らも「さかだち日記」を読み始めた。最初は中島らもと野坂昭如との対談から始まるのだが、アル中のふたりがアルコールを断ってから何ヶ月で今はどうだ、という話をしているのを読んで、この本が「逆立ち日記」ではなく「酒断ち日記」だと知った。そして対談は数ページで終わり、本当に中島らもの「日記」が始まった。これがこの本のメインコンテンツなのだが、正直ただの日記でつまらない。

さかだち日記

他の人のブログを読む感覚で読んでいたが、その辺のブロガーの方がおもしろいんじゃないかな。もしかすると、元々は人に読ませるために書いた日記ではなくて自分の記録だったものを出版したのかと思ったが、そうではなく「月刊現代」にリアルタイムで掲載されていた正真正銘の作品だった。途中でやめようかと思ったが、せっかく借りたし他に読む本もないので頑張って最後まで読んだ。それにしても忙しい人だな。マルチに活動していた人だったから、やってることがバラエティに富んでいる。でも酒絶ちの話はあまり出てこない。

本の最後はまた野坂昭如との対談。今度はアルコールの話は出てこずに、ひたすらバイアグラの話で猥談が延々と続く。野坂昭如ってこんな人だったの?