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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2019年3月20日

「脳はなぜ「心」を作ったのか」という本を読んでいたが、半分くらい読んだところでやめた。難しいとか頭がまだ回らないので何を書いているかわからないとかそういうのではない。単純につまらん。読んでてもさっぱり面白くない。期待はずれだった。

著者は東工大出身で、キヤノンで勤務してからアメリカの大学に渡り、触覚センサやロボットなどの研究をしているというバリバリ理系の人。2004年刊行なので15年前か。理系の人が書いた本としてはちょっと古いかな。文学や哲学、心理学と言ったジャンルの学問は10年や20年でそんなにドラスティックには変化しないが、サイエンスの世界はそれくらいのスパンでガラリと変わったりする。さてどんなもんだろうと思って読み始めたのだが・・・。

最初はちょっと論理が稚拙かな、という印象。我田引水的な展開が多い。そもそも第一章で説明される、この本で中心となる用語の定義が意味不明である。「私」と<私>という用語を本文中で使い分け、その違いを説明しているのだが、何を書いているかさっぱりわからん。理系が書いた文章とは思えん。まあ読んでいくと大体のニュアンスで、「ああこういうことが言いたいんだな」というのはわかるが、読んでて「それがどうした」という感じだ。

もう少し科学的な観点から脳の働きを読み解いていくのかと思ったが、そうでもないし、かと言って哲学というわけでもない。なんのエビデンスもなくニューロンの働きを都合よく解釈している。まあそれがその人の立てた仮説であり、それを解説しているのがこの本なのだが、その内容が自分にとってはつまらんからどうしようもない。大学の一般教養の科目だと、試験に出るから著者が何を言いたいか必死に読むかもしれないが、別にそんなものではないし、買った本なら「元を取らなければ」とか思って意地でも読むかもしれないが、借りてきた本である。つまらなかったら読まなければいい。

それにしてもなかなかタカピーな著者だ。ある実験の解説をしていて、

「さて、読者の皆さんはどちらが先だとお思いだろうか。(中略)この順番に決まっている。こうだとお思いだろうか。そう思うのが(私を含めて)凡人の常識だろう。」

なかなか挑戦的だ。「私」を含めればエクスキューズになると思っているのだろうか。

今日は9時15分起床。いつもより15分早い。

今日は恒例となったオルガン1ドルコンサート。100円または1ドル払えばパイプオルガンの演奏を聴けるという演奏会である。10時40分に家を出ててくてく歩く。ちょっと歩いて後悔した。今日は暖かいのに厚手のハーフコートを着て行ってしまい、暑かった。薄手のハーフコートにすればよかった。もう冬は終了したよな。

みなとみらいホールに着いたのは11時20分。開場は11時半だがもう長蛇の列。座席に関しては特にこだわりがあるわけではないので、もっと早く来て並ぼうという気はない。並んでいる間にスマホからちょいとアンケートに答える。ECナビで毎日あるミニアンケートで「エビフライのしっぽ、食べる?」というのがあった。私は食べる派なのだが、きっと少数派だと思っていたら、結果を見て意外。「食べる」が55%、「食べない」が45%であった。けっこうみんな食べるのね。

アンケート結果

今日は1階席の前の方に座ってみた。

パイプオルガン

今日のプログラム。

E.エルガー(W.マクヴィッカー編曲):行進曲「威風堂々」より第1番
ご存知「威風堂々」である。パイプオルガンだとものすごいど迫力で、文字通り「威風堂々」であった。改めてパイプオルガンはそれ自体がオーケストラだと思った。ところでパンフを見て、この曲の元々の名前が「Pomp and Circumstance」だということを知った。よくぞこの曲を「威風堂々」と訳したものだ。

J.S.バッハ(A.イゾワール編曲):カンタータ208番よりアリア
なんかほのぼのとした曲だった。NHK-FM「あさのバロック」のオープニング曲として知られているので、聞いたら「あ、この曲か」とわかるでしょう、とオルガニストが話していたが知らなかった。朝一番にはこういうほのぼのとした音楽が合いそうである。

J.S.バッハ:ピエス・ドルグ(幻想曲)ト長調 BWV572
バッハにしては珍しくフランス語の曲名がついた曲。今まで聞いたバッハの曲と少し雰囲気が違う。冒頭部に単旋律がしばらく続いたり、シンコペーションで曲が進行していったり、ちょっと珍しかった。

M.デュリュフレ:組曲op.5より「シシリエンヌ」
私が大学三回生の時に、他の大学とのジョイントコンサートで、大阪シンフォニーホールでデュリュフレのレクイエムを歌った。その時の伴奏がパイプオルガンだったので、デュリュフレは思い出深い作曲家である。この曲は荘厳さとはまた違って軽快でちょっとおしゃれだった。さすがフランスである。

L.ヴィエルヌ(M.デュリュフレ編曲):3つの即興曲より「瞑想曲」
ヴィエルヌという作曲は初めて知ったが、盲目のオルガニストだったらしい。目が見えないのにオルガンという複雑怪奇な楽器を弾きこなしていた、というのに驚き。全部耳コピなのかな。点字楽譜とかあるのだろうか。この曲はヴィエルヌが即興で弾いたのとをデュリュフレが楽譜に書き起こしたらしい。この曲に関してはあまり印象に残らなかったので覚えていない。

L.ヴィエルヌ:オルガン交響曲第1番op.14より終楽章
続いてヴィエルヌの曲。けっこう迫力があった。交響曲のフィナーレにふさわしく華々しかった。

今日のオルガニストによると、みなとみらいホールのパイプオルガンにはクラリネットのストップがあるが、これはなかなかないので(そうなのか?)今日の演奏会では存分に使った、ということなのだが当然のごとくそんなの聴いててわからなかった。

演奏会を堪能した後は、これも自分では恒例となった立ち食い寿司屋へ。先月食事している時に、隣のサラリーマンがスマホの画面を見せて「LINEのクーポンで」と言ってたのを見て、「なぬ?そんなものがあるのか」と知った。よく見るとカウンターに「LINEでお友達になるとクーポンが送られてくる」と書いてあったのでさっそくお友達に追加した。そして先日見事にクーポンが送られて来た。ねぎトロ納豆2貫、216円相当が無料だ。なかなか太っ腹である。得した。

LINEクーポン

そしてお会計では初めてLINE Payカードを使ってみた。見事にクレジット決済でサインまでしたが、スマホを見るとちゃんとLINE Payから支払われている。おまけに10円当たった。

LINEくじ

そしてまた40分かけて家に帰ってきたのだ。また来月も行こう・・・あ、来月はない。次は5月30日かあ。しばらくあいちゃうな。

今日の動画。平原綾香「威風堂々」。平原綾香はクラシックのカバーが多いな。妻は「威風堂々」を聴くと「あたしンち」と言う。読売新聞の日曜版に掲載されていたマンガ「あたしンち」のアニメ版の主題歌が「威風堂々」に歌詞をつけた曲だったのだ。

先日ゆうちょ銀行からメールが来て、ゆうちょPayというのを5月から始めるので夜露死苦、てな話だった。そして昨日ネットニュースでファミマが「ファミペイ」というのを7月から始めるというのを読んだ。なんか次から次へとスマホ決済・電子マネーのサービスができている。電子マネー戦国時代だな。ゆうちょPayはプリペイドではなくデビットらしい。決済すると即座にゆうちょの口座から引き落とされるという仕組みだ。それはそれでチャージの必要がないから便利かもしれない。

他にも2019年に開始予定のモバイル決済・電子マネーをまとめたWebサイトによると、「&ペイ」「AimePay(セガ)」「メルペイ(メルカリ)」「J-coin Pay(みずほ銀行)」「クオカードペイ」「りそなウォレット」「SmartCode(JCB)」「auPay(au)」「セブンペイ」「ほくほくPay(北海道銀行、北陸銀行)」「エンタメウォレット(エイベックス)」「ヨドペイ(ヨドバシカメラ)」など乱立状態である。生き残るのはどこだろう。