また体のトラブルの話。
昨年の5月頃、急に声が枯れるようになった。すかすかな声しか出ず、妻にも「なんて言ってるかわからない」と言われる始末。こんな生活なのであまり人と話す機会はないのだが、それでも飲食店でオーダーすると「え?」と聞き返されるし、医者と話すのも一苦労という状態だった。
耳鼻科に行って診てもらうと、「アレルギーですね。お薬出しておきますから吸入していってください」と言われた。それから飲み薬を飲み、トローチを舐め、2週間おきに通院したのだが良くならない。2ヶ月くらい経った頃、「まだ良くならないんですかねえ」と話すと、「もう少しですねえ。アレルギーだから、荒れやすいんですね」との答え。
4ヶ月ほど経ってもまだ良くならない。調剤薬局で薬剤師の方が「調子はどうですか?」と聞いてきたので、これまでの経緯を話したら、難しい顔をして「4ヶ月経って良くならないのはおかしいですね」と言われ、薬の副作用とかいろいろ調べてくれた。それでもわからなかったので、「喉専門の他の耳鼻科に行ってみたほうがいいですよ」と言われた。「声が枯れるということは、単なるアレルギーではなくて声帯自身に何らかのトラブルが起きている可能性がありますから」とのことだった。それは自分も考えていた。
それで、10年ほど前に1回だけ行った、声楽家を兼業としている耳鼻科に行ってみた。声の専門の先生で、カメラを使って直接声帯を見てくれる先生だ。発声に関するアドバイスもくれる。前回も撮影した写真を自分にくれた。果たして今回の結果は、何も異常はなかった。普段の話し方も腹式呼吸を意識してみると、多少聞きやすい声が出るでしょう、と言われた。
その後、もう放ったらかしにしていたら、いつの間にか治った。いったいなんだったんだろう。それにしてもはじめに行った耳鼻科、近いことだけが取り柄で評判はすこぶる悪かったのだ。また何かあったときに、耳鼻科に行くのが嫌だなあ。この辺には他に評判のいい耳鼻科はないのだ。先の声楽家の耳鼻科も通うにはちょっと遠い。いい病院できないかなあ。