女子バレーワールドグランプリ決勝大会最終戦
日本0-3ブラジル
完敗。日本は銀メダルに終わった。
やはり世界ランキング1位で、北京五輪、ロンドン五輪と2大会連続金メダルのブラジルは強かった。しかも今日のブラジルメンバーは、ロンドン五輪のメンバーそのまま。バレーのような「瞬時の意思疎通」が必要なスポーツは、同じメンバーで長くやっていることがより有利に働く。
日本は序盤からずっと固かったように思えた。若い選手も多い日本チームは、金メダルがかかった試合ということで、さすがに緊張していたのか。
一方ブラジルはかなりリラックスしているようだった。これは大舞台で試合慣れしているということもあるだろうが、「追うよりも追われる方がプレッシャーを感じる」ということもあるかもしれない。今日の試合前の時点では、日本が暫定1位。追いかける立場のブラジルと、追いかけられる立場の日本。それが如実に出たのが今日の試合か。
しかし、3セット目になるとブラジルにもミスが出始めた。さすがのブラジルも、「あと1セットで金メダル」という場面になると力が入ってしまったのかもしれない。ゲーム内で「追う立場」と「追われる立場」が入れ替わってしまった。
まあ、なんだかんだ言って最終的には「圧倒的な力の差」があったのは事実だと思う。
今回の大会を通じて眞鍋監督が編み出した新戦術「ハイブリッド6」が十分世界に通用する、ということが証明されたのは確実だろう。まだまだ反省点や課題は多い、と監督もインタビューで話していたし、これから他国のチームも徹底的に日本の戦術を分析してくるだろうから、これからがまた険しい道のりかもしれない。
とは言え、この大会初めての銀メダルは「あっぱれ!」である。2年後のリオデジャネイロ五輪に期待したい。