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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2014年10月8日

先週の土曜日に、最初に勤務していた会社の同期会があった。体調が心配だったし、当日も好調だったとは言えないが、行ったら行ったでテンションがあがって、その反動が来て毎日疲れている。まあ、想定の範囲内ではあるが。

同期会は、半分は楽しかったけど、半分はつらかった。みんな仕事もプライベートも充実していて、出世して偉くなっていたり、転職して会社を起こした人もいた。なんだか自分が場違いなところにいる気がした。

何人もの人に「今どうしてる?」と聞かれて困った。自分がうつ病であることや、休職していたことを知っている人は限られている。遠回しに言ったり、「ほそぼそと働いている」と言ったり。楽しい場であまりしめっぽい話はしたくなかった。

3年も休職した挙句、復職しても半年しかもたずにひっそりと辞めた自分である。寮にいた頃は同期の仲間とドライブに行ったりしていたが、だんだんプライベートなつきあいも浅くなり、寮を出たあとや携帯を変えた時にも、誰にも自分のプライベートな連絡先を教えていなかった。

それから9年間、今まで鳴りを潜めていた。

新人研修以来、20年ぶりに会った人もたくさんいた。そうでなくとも、ずっと疎遠になっていた自分である。自分を覚えている人も少ないだろう、そう思っていた。しかし、案外そうでもなかった。「お前、太ったな」と何人もの人に言われた。普段ならあまり嬉しくない言葉であるが、そう言われるのは自分を覚えてくれている証拠。素直に嬉しかった。

再びつながった細い糸である。その糸をたぐり寄せると、たくさんの仲間がいた。それだけで十分な収穫だった。