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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2013年10月6日

作曲家の三善晃氏が亡くなった。

一般の人はあまり聞き覚えのない名前かも知れないが、合唱関係者にはお馴染みの名前である。彼の曲を一般の人が知っているとすれば、アニメ「赤毛のアン」の主題歌くらいかもしれない。

学生時代に自分が所属していた合唱団は、三善晃が大好きだった、在籍した5年間(なぜか奇数)の間に、3回演奏会で歌ったし、社会人になってからも、最初に入った合唱団で歌った。

彼の書く曲は、緻密で難解であり、繊細だった。楽譜の「<>」という記号は「三善アクセント」と呼ばれていたが、検索したら全国区の言葉のようだ。音取りには苦労したが、練習を重ねてアンサンブルが形になってくると、その音楽性の高さを肌で感じるようになる、そんな印象だった。自分が歌っていたベースは「ルルルル」とか「ロロロロ」とかが多かったので、よけいにそう感じたのかもしれない。

自分が歌ったのは、「クレーの絵本第一集」「地球へのバラード」「クレーの絵本第二集」「5つの動画」(演奏順)の4組曲だけだった。もっと歌いたかったなあ、と合唱界を離れて10年以上たった今、しみじみと思う。

武満徹氏が亡くなったときにも感じたのだが、

「もうこれ以上、彼の新しい作品は生まれないのか」

と思うと、とても寂しい。

 

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

おニュー(死語?)のダッフルコート。

ダッフルコート

買ってしまった。

サイズの割にハンガーが小さいので、ちょっとよれっとして見えるが。

 

ダッフルコート

 

サイズはX3X3とはこの店オリジナルのサイズ表記で、

 

サイズ表

 

日本のサイズで言うところの6L~7Lくらいに相当する。でかい。

 

昨日、気に入ったダッフルコートを買おうかどうか迷って、一晩寝てから考えよう、と書いた。そして今朝、目を覚ますと、

「よし!買いに行こう!」

もう買う気満々だった。午前中の早い時間からいそいそと準備して、買いに出かけた。朝からこんなに元気なんて久しぶりだ。

 

昨日は長くなるので端折ったが、衝動買いしそうになった時に、冷静になって考えないといけないことがある。

「そもそも、これは本当に必要な物か?」

一枚も冬物の上着を持ってないとなると、これはまず必要なものだろう。

では、自分の場合はどうか。

 

コートなら2着持っている。しかし1着はフォーマルなコートで、それなりの値段はした。大切に着たいので、普段着には使いたくない。

もう1着は何年もずっと着ているもの。2006年11月18日にダイエー横浜店の「大きな服のコーナー」で購入した。なんでこんな日付がパッと出てくるかと言うと、自分が買ったものは、できるだけ詳細に家計簿で管理しているからである。我が家には3種類の家計簿があるが、それについてはまた後日。

7年も着ていると、ちょっとくたってきているが、まだまだ着れそうである。しかし1着しかないと、ひどく汚れた時などにクリーニングに出したりすると、替えがない。

しかし、もう一つ、ユニクロのダウンジャケットもあるのだ。これもあるので、上着は2着ある。2着あれば十分。よってこのコートは買う必要はない。

 

 

いやいやいやいや。それはそうなんだけど、気に入ってしまったのだ。しかし気に入ったから買うというのは、贅沢が許される人間のやることである。我々にはその資格はない。

ここから自分のこじつけが始まる。今はできるだけ節約して大切にお金を使わないといけない。しかし、もしなんとか自分がもう少し回復し、短時間でも働いてギリギリで生活できるようになったり、もうどうしようもなくなって生活保護のお世話になると、本当に何も買えなくなる。

そう考え出すと、節約しなければと言いつつ、

「今のうちに買えるものは買っちゃえ」

という欲求が生まれる。

実際、本当にお金がなくなったときに、たとえば冷蔵庫が壊れたらどうすればいいのだろうか。今や冷蔵庫は食生活のインフラである。そういう何万円もする生活家電は、ギリギリの生活になると、壊れてもすぐには買えない。いや、いくら経っても買えない。じゃあ毎日弁当を買ってきて済ますか。それはありえない。かえって高くついて、生計を立てていけなくなるだろう。

他の生活家電も、壊れたら生活が成り立たなくなる。それ以外にも、PCにしろ携帯にしろ、今の自分の生活には欠かせない。両方とも今やなくてはならないものである。

昔は家電もPCも携帯もなかったから、なくても生活できるだろう、というわけにはいかない。今は「そういうものをみんな持っている」という前提で、社会全体のいろいろな仕組みが作られているのだ。だからこそ「壊れたらどうしよう」というのが怖い。

かと言って、壊れてもいないのに、今から予備の冷蔵庫や洗濯機を買うわけにはいかない。PCや携帯もまた然り。しかし、いずれ壊れるときは来るだろう。その時はその時である。

しかし、コートなら手が届く。5千円くらいなら「予備」として今のうちに確保、ということに自分の中ですり替えてしまっている。本当は予備だとかなんとかでなく、単純に「気に入ったからほしい」なのだが。

不要不急の出費をすると、それだけ本当に困ってしまう時期が早まる。しかし、今のうちに買い置きができるものは買っておきたい。なんだか、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような気がする。