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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2013年8月20日

自分は昔から空想癖がある。

夜に寝る時、いつも何か「自分にとって都合のいい世界」を空想しながら眠りについていた。自分の記憶では、小学校1年生の頃からやっていたと思う。そのうち寝る前だけでなく、何もやることがなくて手持ち無沙汰のときなど、日常生活でもたびたび一人で空想の世界を楽しむのが癖となった。

そして、徐々に自分の意識が空想に邪魔されるようになっていった。何かをやろうとしても、いや、やっている最中でも、気がつくと空想の世界にどっぶり浸かっている。あ、いかんいかん、そう思って空想を振り払い、本来やっていることの続きをする。これは中学生頃だったと思う。

今ではそれが、自分でも病的と思えるほどひどくなった。何かをしながら、同時進行で空想をしているのだ。たとえばテレビを見ている時、食事している時、人と会話しているときなど、脳の半分ではちゃんとやることをやっていながら、もう半分では空想が回っている、そんな状態にしばしば陥るようになった。一日中頭の中で空想がぐるぐる回っているときもある。

子供の頃からの空想癖は、自分で意識して作り上げた世界を頭に描いていたのだが、最近自分の頭に現れる空想は、自分で意識して作ってない。勝手に登場人物が出てきて好き勝手しているような状態。いつの間にか頭の中で、もう一つの自分の人格が勝手に何かを空想しているようだ。もう一つの人格といっても、それは多重人格における交代人格とは違って、それもまた自分自身の人格である。

ここまでくると、もはや空想とは言えない。白昼夢が頭の中をぐるぐると回っているようだ。その内容は、身の回りのことやら、自分の過去や未来のことなどさまざま。特に最近は過去のトラウマに関して、ずっと気になっていること、今でも知りたいと思っていることについて、実際に「その人」と話をしている、という空想が多い。

面白いというか恐ろしいというか、その無意識の空想の中で、ずっと忘れていたことを思い出して、ハッとすることもある。

あの時「その人」はみんなの前で「死にたい」と言った。泥酔していたので本人は覚えてないだろうが、そばにいた自分も死にたい気分だった。

もう20数年前のできごと。なぜ今になって突然頭に浮かぶのか。無意識の領域に押し込められていた記憶が、突然よみがえる。

 

 

妻は寝るときに頭を空っぽにする、と言う。自分は「頭を空っぽにする」ということができない。常に何かを考えている。常に頭の中で何かの思考が働いている。

どうすれば頭の中を空っぽにできるのだろうか。