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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2012年4月

非常用持ち出し袋、というものがある。

私の家にもあった。
 
millet.JPG
 
私が昔、なんちゃってアルピニストだった頃に愛用していた、ミレーのザック65L。
前の引越しのときに、山道具はほとんど全部売っぱらってしまったが、こいつだけは愛着があったし、こういう用途があるので、置いておいた。
 
長い間、中身を確かめずにいた。
引っ越すときも、そっくりそのまま持ってきた。
 
久しぶりに中身を確認すると、
 
Goggle.JPG
 
おや、これは防塵ゴーグルではないか。
 
 
gas_mask.JPG
 
おや、これは防塵マスクではないか。
 
そういや自分、こんなもの持っていたよなあ。すっかり忘れていた。なんで非常持ち出し袋に入れたのか。これは私の貴重なお掃除グッズだったはずだが、万一のときに備えて入れたのか。
 
今回の引越しで、喘息がけっこうひどくなっていた。引越しの1~2日前辺りの夜、私が呼吸が苦しくて窒息しそうになり、妻は本気で「死ぬんじゃないか」と思ったらしい。
 
そして、アレルギー性結膜炎もかなりひどくなっていた。もう少し炎症の範囲が広がって大きくなっていたら、瞬きのときに角膜を傷つける恐れがあったらしい。
 
こんなときにこそ、というものが今さら出てきてトホホである。なんで今頃になって出てきたのか。

今日のお昼、自治会が年度初めにやっている総会に出席してきた。

予め「定期総会 関係資料」というのが配布されていて、内容を読んでいたのだが、ほぼ思った通りの進行。会長の挨拶に始まり、常任委員や各委員会の委員の名前を読み上げていき、昨年度の決算報告、今年度の事業計画、予算案の説明。
 
ほぼ書いていることを読み上げただけで、「何かご意見はありませんか」に誰も手を挙げないので全て承認。退任にする役員から代表で一人挨拶、新任の役員から代表で一人挨拶。最後に、新しい入居者として自分達ともう一組、前へ出て一言挨拶。1時間弱くらいであっさり終了。そりゃそうだ、なんせ議題が何もないのだから。
 
「総会」と言うと、学生時代に所属していた合唱団の総会を思い出す。6時間とか、アホみたいにやっていたし、今から考えると随分無駄な進め方をしていた。あっちこっちから意見が出まくって議論が混乱したり、そんなのばっかだった。いつまで続くのか、と思っていたら誰かが「休憩動議」を出してやっと休憩、というありさま。一番かわいそうなのは書記だった。当時はノートPCも普及してなく、必死にノートに書いていた。
 
まあ、今となってはそれもまた一つの思い出である。しかし、あんな不毛な会議はもう二度とゴメンである。以前勤務していた会社では、日中はミーティングにつぐミーティングで、夜になってやっと実務ができる、ということが多かった。学生時代の総会のようにやっていたら、実務をやる時間がない、というか家に帰ることも寝ることもできないことだろう。

早いもので、引っ越してから2週間以上経っている。引っ越しの1週間前くらいから梱包を始めたのだが、だんだん腰が痛くなり、途中からコルセットをはめてなんとか凌いでいた。しかし、引越当日には腰が悲鳴をあげていた。

その後、徐々に痛みは引いていったので、そのままにしていれば治るかな、と思ったのだが、いまだに腰が痛い。普通に立ったり座ったり、伸ばしたり縮んだり膨らんだりしても痛くはない。しかし、何かを持ち上げたり、少し腰に負荷がかかると痛む。ギックリ、とかピキッ、というほどではないが、静かに痛い。
 
心配なので、今日の午前中に整形外科に行ってきた。レントゲンの結果、骨や椎間板には特に異常なし。単に腰に負担をかけ過ぎただけで、湿布を出してもらった。痛みが治まるまでは無理をしない方がいいが、落ち着いたら腹筋やら背筋を鍛える運動をしなさいと言われた。
 
ちゃんと日頃から体を動かさないといけないなあ。調子が悪い時はそれどころではないのだが、動ける時はできるだけ体を動かすようにしよう。せめてストレッチくらいはやらなくては。
 
今月の出費がすごいことになっている。引越代やら家具を買ったりとか、それらの出費は想定内だが、医療費に関しては想定外だった。喘息で内科、結膜炎で眼科、腰痛で整形外科。これ以外に、高コレステロールや脂肪肝のために定期的に通院している内科、アトピー治療のための皮膚科、そしてメンタルクリニック。妻の分も加えると、今月の医療費は27,460円。これも引越し貧乏の一つというべきか。

ネットで注文していた食器棚が昨日の夜に届いた。組み立て式である。と言うか、うちにある家具はほとんど組立家具なのだ。今までいくつもの家具を組み立ててきて、いつも思うのだが、なぜ組立家具の組み立て説明書はあんなに不親切なのだろう。

とにかく部品を間違わず、向きを間違わず、順序を間違わず、書いてある通りにすればいい。最初に全ての部品を確かめ、組み立て説明書を2回読んで、組み立てていくイメージを頭に描いた。そうしてから、いざ組み立にかかる。

しかし、あんなに注意したのにもかかわらず、途中で一度ヘマをした。

sideboard0.JPG

上の図は、完成した下の部分に天板をとりつけるところである。ネジ止めではなく、天板の凸を下の凹に押しこむ形で、55番と書いてあるのは凸の部分に木工用ボンドを塗るという印。そして57番という部品を側板の内側からはめ込み、ドライバーで固定する。この順番通りにしないといけない。

しかし、ここで間違えて57番の部品を先に取り付けてしまった。すると天板がはまらない。いや、はまるのだが、側板とぴったり合わずに隙間が開いてしまった。57番の部品は、押し込んだ天板をロックする部品だから、当然である。その部品につっかえていたのだ。

しかし、それに気がつくまでに時間がかかり、押し込みが足りないのだと思って全体重をかけて天板を押し込もうと四苦八苦していた。やっと間違いに気がつき、57番の部品を取り外し、再び天板を押し込もうとしたら、やはりぴたりとは押し込めなかった。どうやら、天板の凸の部分にボンドを塗ったのでなく側板の凹の部分にボンドを注入して押し込もうとしたため、ボンドが下で固まってしまっているようだった。

しかたがなく、天板をいったんひっぺがし、4ミリの電動ドリルで穴をほじくって、再びボンドをつけて天板を押しこみ、ようやく外側が完成したのであった。あとは可動棚板を取り付けて扉を取り付けて、背面の背板と天板、側板、底板の間に隙間を固定する部品を取り付けて、インパクトドライバーでギュギュギュギュギュイーンとビス止めしておしまい。

そんなこんなで、思った以上に苦労してしまったが、なんとか完成。

sideboard1.JPG

sideboard2.JPG

うん、測ったようにぴったりだ。

と言うか、測ったんだけどね。

上にオーブントースターとポットの両方を置きたくて、それにちょうどいい幅と高さのものを探しまくったところ、大きさもぴったりで、しかも安いものをAmazonで見つけたのだ。定価14,000円の品が5,980円。なぜAmazonはこんなに安いのか。書いてある定価は本当の値段なのか?Amazon直販だし、嘘はないだろうけどなあ。それともこれはアウトレットなの?でもアウトレットならアウトレットって書いてるはずだよなあ。う~ん、わからんけどほしい物が安く手に入ったからそれでよし。

おかげさまで、これでポットもオーブントースターも使いやすくなった。これから、何年も眠っていたぴっかぴかの食器を入れてあげよう。

何回も書いたことだが、今回の県営住宅の入居に関しては、いくつも「なんでこんな制度になっているのか?」と疑問に思うことがたくさんあった。特に風呂に関しては、入居者が自分で高いお金を出して設置し、退去するときにはまた自費で撤去しなくてはならないという、誰に話しても「もったいない」「使い回せばいいのに」「わけがわからない」と言われる制度だった。

前にも調べたが、今一度、いまさらだが調べてみた。
 
で、今さらだが、県営住宅とは「公営住宅」である。「公団住宅」ではない。「公営住宅」「公団住宅」とは、全く別物である、ということを全く理解していなかった。
 
「公営住宅」は、憲法25条で規定されている「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保証するために、国および地方自治体が協力して、低所得の住宅困窮者に対して廉価な家賃で賃貸する住宅である。つまり、社会保障制度の一環ということになる。
 
一方、「公団住宅」は、高度経済成長期に地方から都市部へ出てきて働く人が増え、核家族化が進んだ結果、住宅が足りない状態になり、「日本住宅公団」(現在の都市再生機構)が建設した住宅である。最近耳にする「UR賃貸」というものがそれに当たる。これは「住宅が足りないので作った」ものであり、低所得者のためのもの、というものではない。
 
話を元に戻そう。「公営住宅」「健康で文化的な最低限度の生活」を保証するものである。しかし、この団地ができた何十年も前の時代では、風呂なしのアパートも多く、銭湯通いの人もたくさんいたらしい。つまり
 
電気・ガス・水道などのインフラや、トイレ、台所などは「最低限度の生活」に必要なものだが、風呂に関しては、昔は「最低限度」ではなかった。
 
ということだ。世の中そういう認識だったのだろう。だから、自治体は公営住宅を作るとき、「最低限度の生活」を保証するための設備は整えたものの、「贅沢品」である風呂は、初期投資も維持管理費もかかるので、風呂場のスペースは作っておいたから、つけたい人は自分で設置して、ということになったのだろう。
 
では、なぜ居住する人が入れ替わるたびに、前の人が設置した風呂をそのまま使い回せばいいのに、なぜわざわざ撤去させて、次に入る人にまた設置させるのか。
 
それは、「公営住宅法」という法律に書いてあった。県営住宅をはじめとする公営住宅は全て、この「公営住宅法」に基づいて建設または借り上げされ、維持・管理が行われている。
 
 
第二十七条  
4  公営住宅の入居者は、当該公営住宅を模様替し、又は増築してはならない。ただし、事業主体の承認を得たときは、この限りでない。
 
第四十八条  事業主体は、この法律で定めるもののほか、公営住宅及び共同施設の管理について必要な事項を条例で定めなければならない。
 
 
つまり、改築とか増築とか模様替えとかは、基本的に法律では禁じられている。風呂の設置もこれにあたる。しかし事業主体(自分の場合だと神奈川県)から承認を得たら、別にかまわない、とのことだ。そして、細かいことは事業主体である地方自治体がそれぞれ定める条例に任せる、ということ。
 
というわけで、今度は「神奈川県営住宅条例」を隅から隅まで調べてみた。
 
 
第31条 県営住宅の入居者は、県営住宅を模様替えし、又は増築してはならない。ただし、原状回復又は撤去が容易である場合で知事の承認を得たときは、この限りでない。
 
 
へ?これだけ?
 
う~ん、そもそも公営住宅法では禁止されており、条例で「原状回復又は撤去が容易である場合」はこの限りではない、とあるから、つまり原状回復又は撤去するのが大前提なんだな。それ以外の例外は書いていない。書いていないということは、ここに書かれていることが全て、ということだ。
 
風呂がないことはこの団地ができた時代背景に起因するもの。そしてわざわざ撤去させて、また設置させるというのは、法律・条例でそうなっているから。それ以上でもそれ以下でもない、ということだろう。
 
ただ、これはあくまでも古い公営住宅の話で、最近の公営住宅は風呂は当然ついているし、エレベーターがある物件も少なくない。ただし、そのぶん家賃は高めに設定されている。
 
まあ、これ以上つきつめてもしかたがない。家賃が安い分、初期投資が高かった。そう思って諦めよう。
 
 
ところで、法律の文章って、どうにかわかり易くならんかなあ。
 
(経過措置)
3 平成10年4月1日前から引き続き県営住宅に入居している者(旧条例第38条第1項の規定により新たに建設される公営住宅への入居を希望する旨を申し出た者で平成10年度から平成12年度までの間に公営住宅に入居するものを含む。)の平成10年度から平成12年度までの各年度の家賃の額は、その者に係る第17条第1項、第18条又は第20条の規定による家賃の額が旧条例第15条第1項、第16条第1項又は第20条第1項の規定による家賃の額を超える場合にあっては第17条第1項、第18条又は第20条の規定による家賃の額から旧条例第15条第1項、第16条第1項又は第20条第1項の規定による家賃の額を控除して得た額に次の表の左欄に掲げる年度の区分に応じ同表の右欄に定める負担調整率を乗じて得た額に、旧条例第15条第1項、第16条第1項又は第20条第1項の規定による家賃の額を加えて得た額とし、その者に係る第34条第1項若しくは第2項又は第38条第1項の規定による家賃の額が旧条例第15条第1項、第16条第1項又は第20条第1項の規定による家賃の額に旧条例第23条第1項又は第3項の規定による割増賃料の額を加えて得た額を超える場合にあっては第34条第1項若しくは第2項又は第38条第1項の規定による家賃の額から旧条例第15条第1項、第16条第1項又は第20条第1項の規定による家賃の額及び旧条例第23条第1項又は第3項の規定による割増賃料の額を控除して得た額に同表の左欄に掲げる年度の区分に応じ同表の右欄に定める負担調整率を乗じて得た額に、旧条例第15条第1項、第16条第1項又は第20条第1項の規定による家賃の額及び旧条例第23条第1項又は第3項の規定による割増賃料の額を加えて得た額とする。
 
なんじゃこれ?