TOPに戻る
鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2012年11月

昨日の夜。

自殺未遂をしたからといって、その原因となった悩みが消えたわけでも精神的な不安定さが消えたわけでもない。
そして、また自分はキレそうになった。医師から処方された強力な鎮静剤を飲んで布団にくるまり、必死に自分を抑えていた。キレる自分も怖いし、その後の激鬱になった自分はもっと怖い。薬を飲み干した今、次におかしくなったら、今度は首を吊るか、あるいは飛び降りかねない。
いつまでこんなに不安定な状態が続くのか。いつになれば自分は乗り越えられるのか。

誰かに話を聞いてもらいたくて、一昨日の夜のように、電話をかけまくった。
やっぱりみんな出なかったけど、前はそのまま切っていたのに対して、今回は「ちょっと聞いてもらいたい話があるんだけど・・・」と留守録を入れておいた。

そして一人、電話に出てくれた友達がいた。学生時代の合唱団のサブリーダー仲間。重たい話でも聞いてもらえる数少ない友達の一人。やっと自分が抱え込んでいた話を人に聞いてもらえた。友人は、うんうんと聞いてくれて、つらいよね、と慰めてくれた。それだけでも嬉しかった。またいつでも話は聞くよ、と言ってくれた。本当に嬉しかった。

その後、一昨日の夜にコールバックしてくれた友達が電話をくれた。偶然?にも私と仲の良い友達夫婦とも一緒だった。駅から電話してくれたので、詳しい話はできなかったが、みんな元気そうで、そして久しぶりに話ができたのでとても嬉しかった。

思えば今日話ができたのは、学生時代の合唱団の技術系仲間ばっかりだった。サブリーダー4人組は特に仲が良かったし、他のメンバーとも仲が良かった。みんなと話ができて、とても嬉しかった。それだけ人とのコミュニケーションに自分は飢えていたようだ。

退院した次の日に電話した友達とは、メールで何回かやり取りした。と言っても、話がぜんぜん違う方にそれてしまったのだが、こちらはだんな様がいらっしゃるので、あまり電話しても迷惑かな、と思っている。他の友達は、独身だったり、旦那が自分の友だちだったりして、その辺は気兼ねなく喋れる。というか、重たい話を相談できる友達って、みんな女性ばっかりだ。なんでかなあ。

先週の木曜日に400錠もの薬を飲んで自殺未遂をしてから1週間と1日。ずいぶん前のことのように感じる。

退院したのが3日前。その次の日、つまり一昨日にはかかりつけのメンタルクリニックに通院。私が入院中に妻が行って話をしていてくれたので、主治医は状況を把握してくれていた。入院していた病院からの診療情報提供書を渡し、さて今後どうしましょうか、ということに。

当座のしのぎとしては、まず自分が「キレてしまう」ことに対処するために、キレそうになったときに飲む頓服を出してもらった。リスペリドンの液剤で、即効性がある。4本出してもらって、2本は妻に預けた。

そして昨日は一日中ぐったりしていた。ずっと寒気がしていたので、風邪をひいたのかと思って、葛根湯を飲んでひたすら寝ていた。

今朝、起きたら激しく鬱だった。ものすごく激しく鬱だった。改めて自分がしでかしたことの重大さと恐ろしさが身にしみて、ボディーブローのように自分を襲ってきたかのようであった。ものすごくしんどかったが、タクシーで病院まで行った。主治医は、時間はかかるかもしれないけど、ゆっくり回復を待ちましょう、と言った。自分もそれしかないと思っている。

最近はずっと妻と医者としか話をしていない。誰かと喋りたい。友達はたくさんいたのに、昔は毎日バカやったりして楽しかったのに、仕事もしていない今、合唱をはじめとしてすべての趣味を放棄した今、メールなんかではなく、誰かと喋りたい、そういう気分でいっぱいだ。退院した翌日は、とりあえず話を聞いてくれそうな友人に電話した。自殺未遂をしたと話したらものすごく驚いていて(そりゃそうだ)、でも久しぶりだったので話が尽きず、3時間くらい話をしてしまった。

それでも自分の心のなかにはぽっかり穴が空いている。今日のようにまた鬱になった時に、また自分が突発的なことをやってしまわないか、怖くてしかたがない。誰かと喋りたい。そう思って何人かに電話したが、誰も出ない。そうだよな、金曜日の夜だ。みんなどこかで飲んだり遊んだりしているだろう。仕事が大変でそれどころではないかもしれないだろう。子育てで大変だったりするだろう。

寂しい。

追記

その後、電話したうちの一人が電話をくれた。自分の日記を読んで、心配してくれていた。心配してくれてありがとう、と言うと、自分に電話をくれてありがとう、と言われた。泣きそうになった。

友達は財産である。

本稿はアップするかどうか迷ったのだが、このブログを読んでくださっているうつ病の方々、ご家族やご友人にうつ病の方がいらっしゃる方々への注意喚起として、あえて自分の体験を晒すことにする。長文かつパーマネントに残したいので、ブログとは別のページに記載した。→自殺未遂の記録

これを読んで、一人でも不幸な思いをする方が減ってくれれば幸いである。

お笑い芸人「鉄拳」のパラパラ漫画は素晴らしいと思っていたが、これには涙した。

(フルスクリーン推奨)