一つ前の日記にも書いたが、病気の母の見舞いのために大阪に帰っている。
前々から入院していたのだが、容態が悪化したとの連絡を受けて、自分自身の体調が悪い中、急遽帰省した。
骨と皮だけになるほど痩せこけてしまい、チューブだらけの母を見たときは絶句した。
母の手を握りつつも、骸骨のようになってしまった母の顔を見るのがつらかった。
病気の影響で、体のいろんなところが内出血したり、あちこちが出血していた。
血液を凝固させる血小板が、通常生きていられるほどの限界値を下回っているのだ。
病魔はすぐそこまで母の命を狙っている。
医者でなくても見てわかるほどの状態だった。
現実を受け入れるのが怖かった。
自分自身の体調が不安定なので、なかなか帰省することができなかったが、もっと早くに来るべきだった。
母は病床で、ずっと私の心配をしていたらしい。
「僕は元気やから、何も心配いらんで」
早くに見舞いに行ってそう言って安心させてあげるべきだった。
「また一緒に旅行に行こうな。絶対やで。横浜案内したるからな」
心のなかでは泣きべそになりながら、作り笑いでそう語りかけるのがつらかった。
心配ばかりかけてごめんな、おかん。遅くなってごめんな、おかん。つらかったろう、おかん。
「トイレの神様」と自分がシンクロしている。
ちゃんと育ててくれたのに。
恩返しもしてないのに。
いい息子じゃなかったのに。
トイレの神様でもどこの神様仏様でもいいから、奇跡を起こしてください。
お願いします。お願いします。お願いします。