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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2010年8月27日

今日はメンタルクリニックに通院であった。予想通り薬が増えた。これで状態が改善されるといいのだが、さてどうなることやら。

クリニックをあとにして、かかりつけの調剤薬局に行って処方せんを渡し、薬をもらう。ここの薬剤師のおばさまは「体調はいかがですか?」などと気遣ってくれたりする。何年も通っているから顔見知りである。ちょっとした世間話をすることも多い。

今日は眠剤も増えていたので、

「夜はあまり眠れませんか?」

と聞かれた。それに

「寝付きが悪くて、なかなか眠剤を飲んでも眠れないのに、昼間に眠くなってぼ~っとしちゃうんですよね」

と答えたところ、

「まあ、お仕事はどうされてるの?」

と聞かれたので、

「今は仕事はしてないんですよ」

と正直に答える。すると今度は

「そうなの、休職してるの?」

「いえ、今は失業しているんです」

この辺りから余計なおせっかいになってくるのだが、

「じゃあ生活はどうしているの?」

「障害年金と失業給付金と、あとは貯金を切り崩しながらなんとか今はやり繰りしています」

そして次に信じられない言葉を耳にする。

「しばらくはそれでやっていけるかもしれないけど、

今後あなたどうするの?」

・・・・・・・・。どうするのか、どうなるのか、こっちが聞きたいくらいである。余計なお世話である。

ここの調剤薬局に来る患者は、おそらくメンタルクリニックの患者が100%だろうから、メンタルな病気のことについて、あるいは患者との接し方について、薬剤師もよく知っているかと思っていたが、こんなこと言われたら、病状によってはそれだけで鬱に落ちてしまうかもしれない。無神経である。悲しいことに、これを言ったのは一番ベテランの薬剤師なのだ。

「今は体調が不安定で働くのが難しい状態なのですが、それよりも就職活動そのものがままならい状態なんですよ。だから、体調が安定してくれるのを待っているんですけど、なかなか安定してくれなくて」

と、とりあえず、今の状態を話したのだが、

「そうねえ、働いて大丈夫かどうか、お医者様ともよく相談された方がいいでしょうしねえ」

と会話は終わった。この人は医者が働いても大丈夫と言ったら、すぐに働き口が見つかるとでも思っているのだろうか。

この薬剤師は、今の世の中が大変な不景気で、私のような病気でない健康な人でも職につけない人がたくさんいる、ということを知らないのだろうか。何十年(おそらく)も薬剤師をやっていて、この手の病気の人間が職につくことがどれだけ大変なことか、ちっともわかってないのだろうか。

なんだかなあ。虚しくなった。メンタルな疾患の治療に関わっている人ですら、この程度の認識なんだなあ。うつ病やらメンタルヘルスという言葉を最近しょっちゅういろんなメディアで目にするようになったが、世間一般の人はどれだけ正しく問題を認識していることやら。

夜明けは遠い・・・。

いかん、またこの日記が止まってしまっていた。あんまり何も書かないと、死んでしまったかと思われるかもしれないので、ときどき生きているということだけは書かなくては。

それにしても、ずーーーっと調子が悪い。一日中寝ている。起きていても意識が朦朧としていることが多い。多分前回の診察で追加された薬のせいだ。明日の通院で主治医に相談してみよう。