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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2010年5月27日

そういや今朝、派遣会社から仕事の紹介の電話があった。まさか私に再び仕事の話が来るとは思わなかった。実は、派遣会社の担当営業さんから契約の更新がないという話を聞いたとき、私は尋ねた。

「正直、自分の健康状態、勤怠ではお仕事を紹介してもらうのはもう無理ですよね」

担当者は少し戸惑っていたが、こう切り出した。

「正直に申し上げると、普通のルートでは紹介することは難しいです。ただ、こうやってお話させていただいてお人柄もよくわかっておりますし、職場での評価も高いので、もしそのつもりがあるなら、ある方法があります」

ある方法とはなんだろうか、と思ったら、

「ある種のニーズがあるのです。障害者枠での採用というものです」

おお、そう来ましたか。

障害者の雇用促進に関する法律で、会社は全社員の1.8%以上の障害者を雇わないといけないことになっており、その人数に達していない会社はペナルティを払わなければならない。企業を評価するときの目安の一つともなる「法定雇用率」と呼ばれるその数字を達成させるために、「有能な障害者」を雇いたい、というニーズはあるのだ。そして、最近この派遣会社では障害者雇用にも力を入れていて、そのセクションもあるという。

今のようにフルタイムで勤務するのが厳しい状態であれば、障害者手帳を取得できる可能性があるので、もし自分の気持ちを割り切ることができるのであれば、障害者手帳を取得し、障害者枠での仕事の紹介はできると思う、というのが上に書いた「ある方法」であった。

そこまで聞いて、そこまで考えてくれているのであれば、話すべきだろうと思い、実は自分が障害者手帳を持っていることを話した。法定雇用率のことも知っており、以前は障害者枠での就職活動をしていたことも話した。

しかし、精神障害者の雇用の実情に関しては、おそらく派遣会社の担当より私の方が詳しいかもしれない。自分の経験から言って「障害者」というと、ほとんどの会社は「身体障害者」しか想定しておらず、私のような「精神障害者」が応募してくるというのは想定外なのだ。メンタルヘルスが社会的問題になり、どの会社もうつ病になってしまった社員をどうケアしていけばいいのか模索しているのに、新たにうつ病の人間を雇うということはしない。

そういう私自身の持っている情報を話し、実際にその障害者雇用のセクションで私のような精神障害者の派遣を受け入れてもらえた実績があるのか尋ねたところ、

「なくはない、という話を聞いています」

との返事。「なくはない」って1例でもあれば「なくはない」だよなあ。それってほとんど期待できないなあ、と思いつつ、その派遣会社では私をその障害者雇用のセクションの方にまわして、その線で仕事を探してもらうことになった。正直、まったく期待はしていなかった。

はずだったのに、仕事の話が来た。しかし、障害者雇用の話ではなかった。案件自体は、

「自分の最寄り駅から2駅、そこから徒歩15分くらいの会社。200人くらいの何かの市場の会社で、それまで各部署でばらばらにExcelやらAccessで作っていたシステムやら何やらを、WEBアプリにしていくという社内SE」

という、私が元気ならばうってつけな内容であった。しかし、市場である関係で朝は8時から、月末になると週休1日になるとのこと。前の担当者から自分の健康状態に関する情報は聞いてないのか、とか、そもそも障害者雇用のセクションでの紹介をお願いしていたはずだった、という話をすると、その辺の情報共有ができていなかったようだ。どちらにしろ、今の健康状態では無理な案件だ。

失業給付金は300日支給されるので、焦ることはない。下手に不安定な状態で焦って就職し、新たに雇用保険に加入して、すぐクビを切られたら、失業給付金もリセットされて受けられなくなる。失業給付金は1年以上雇用保険に入っていないと給付されないのだ。

また状態が安定したら、他の派遣会社に登録してクローズドでどこかに潜り込み、ある程度実績を作って、そこに置いてもらう。前と同じ作戦で粘ることを今は考えている。じっとその時が来るのを待とう。

どうもしんどい。

朝は8時頃起きたのだが、しんどくなって昼前にまた寝た。1時間半くらい寝たところで、妻に昼食だと起こされた。

夕方も1時間くらいだろうか、またしんどくて横になったら寝てしまった。

こんな状態で週末に旅行なんて行けるんだろうか。出発は明後日だ。たいして持っていくものもないが、準備をしなければ。