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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2010年11月

仙谷官房長官が「一寸先はなんとやら」と言っていた。
「なんとやら」ではなく、「やみ」と正確に言った方が短いのに、なぜ誰もがわかりきっているところをぼかすのだろう?

他にも「触らぬ神になんとやら」など時々耳にするような気がする。政治家のレトリックだろうか。いやレトリックというほどのもどでもないし、使っているのは政治家だけではない。

文章でも、「某公共放送が」とか「フ○テレビが」などと、誰が見てもそれが何か特定できるようにぼかしたりするのを見かける。そう言えばネットでよく私も使っているではないか。なんでなのか自分でもよくわからん。

曖昧なものを曖昧にしておくだけでなく、確固たるものまで曖昧にしておくのが最近の日本人なのだろうか。

どうやら風邪をひいたようだ。4日前に朝起きると喉が痛かったのだが、夜になって息が苦しくなった。私は呼吸器系が弱く、気圧の低い時や体調が悪いときにときどき喘息が出る。今回もいつも同様、気管支拡張剤を吸入してそのまま寝た。しかし次の朝も起きると喉が痛くて、さらに声がかすれるようになった。それなのに、妻の実家におじゃまして話し込んでしまい、よけい喉が痛くなって、その帰りに病院へ行った。

糖尿病で通院している診療所なので、医師はいわば内科のかかりつけ医。私の喘息のこともよくわかっており、鎮咳薬とか炎症止めとかの薬と一緒に「体に貼る気管支拡張剤」というのを処方してくれた。

kikanshi02.jpg

気管支拡張剤というと、私が苦しくなったときに使っている「メプチンエアー」に代表されるような、即効性があり吸入した薬剤がダイレクトに気管支に効く薬しか知らなかった。こういうニコチンパッチみたいな経皮吸収するタイプもあるんだ。皮膚に貼ってどういう風に効いているのだろうか。ちょっと気になって調べてみた。どうやら「ホクナリン」という薬のジェネリックらしいので、そんなに新しい薬でもないのようだ。特徴として、

  • β2受容体刺激薬に分類される気管支拡張薬です。
  • 気管支に選択的に作用します。旧来のβ刺激薬に比べ、心臓を刺激する作用が弱いほうです。
  • 皮膚から有効成分を吸収させるテープ剤です。作用時間が長いので、明け方の発作をおさえるのに好都合です。子供を含めて、喘息や気管支炎の治療に広く使用されています。なお、喘息においては、吸入ステロイド薬と併用するのが基本です。

ということらしい。ふ~ん「気管支に選択的に作用」なんてできるのね。

それにしても、病院に行って2日経った今もまだハスキーボイスである。昨日はハローワークで精神保健福祉士と今後の仕事探しについて相談する予定が入ってたのに、これでは文字通り話にならないのでキャンセルした。(ぼちぼち再就職に向けて動き出しているのだ)

今日はメンタルクリニックに通院だが、これはキャンセルするわけにはない。しゃがれ声で話すとするか。

松平健の奥さんが亡くなった。首を吊っての自殺と聞いて、「もしかして」と思ったら案の定、うつ状態だったらしい。

自分も希死念慮に駆られた経験は一度や二度ではない。なんとかして止めることはできなかったのか、こういうニュースを聞くたびに歯がゆく思う。

「フリーター、家を買う」というドラマを観ているが、主人公のお母さん(浅野温子)がうつ病という設定。その演技にリアリティがあり過ぎて怖い。あれを見て「うつ病患者って怖い、気持ち悪い」と思う人もたくさんいそうだが、あれは現実なのだ。調子がとても悪い時、家の中では私はあれに近い状態になる。精神科医による的確な演技指導が行われていると思われる。

「患者を責めるようなことを言ったり、決断を求めることはやめてください」とか、「薬と一緒にアルコールを飲むと危険」だとか、医学的に的確なことを言っているので、うつ病に対する理解を、うつ病患者への接し方を、こういう「普通のドラマ」を通じて広く認知されることを期待したいが、果たしてうつ病や患者と無縁に過ごしてきた人はどのように受け止めるのだろうか。
(「普通のドラマ」というのは、「うつ病自体をメインテーマにしたドラマ」ではないという意味)

2ヶ月ぶりに散髪へ行った。横浜駅にはうじゃうじゃ警察官がいた。APEC首脳会議があるから、昨日から今日にかけてずっと超超超厳戒態勢である。昨日からずっとヘリが飛んでいたし。

それはそうと、久しぶりに出かけた横浜駅西口界隈は、いろいろと変わっていた。

ビックパソコン館がなくなり、郵便局になっていた。営業は明日、いや今日からだそうだ。郵便局の上は居酒屋になっていた。そこからヨドバシへ移動するために、その近くの地下鉄入り口の階段を下りた。

地下鉄の駅からのびている、ヨドバシへショートカットするときに使う地下道が小ぎれいになっていた。以前は、小さなコンビニの他はコインロッカーとホームレスくらいしか見かけなかった、薄暗い地下道だったのだが、今では明るくなってTSUTAYAもできていた。

新しいTSUTAYAはけっこう大きめで、CDやDVDのレンタルだけでなく、本も販売している店舗だった。CDショップにあるような試聴機もあった。衛生面に気を使う人のために、自前のヘッドホンを持ち込んで使用することもできるそうだ。

ちなみに店名は「TSUTAYAはまりん横浜駅店」。「はまりん」とは横浜市交通局のキャラクターで、最近の「ゆるキャラ」とはちょっと違う、限りなく2次元に近い3次元キャラである。個人的にはトホホ感満載だと思っている。→はまりんの公式ページ

今日はメンタルクリニックへ通院。先週の金曜日、今週の月曜日、と最近立て続けに行っているが、日に日に警官が多くなる。APECの会場に比較的近いこの地域、いよいよ首脳会談があるので、超厳戒態勢になるのだろうか。

月曜日にマイナートランキライザー2つを再開してから、体調がもちなおしたことを診察で話し、ではこの処方で様子を見ましょう、ということになった。ふだんは2週間おきに通院しているが、ちょっと不安定なのでまた次は1週間後になった。

しかし、診察室を出て待合室で待っていても、なかなか会計で呼ばれない。いつもなら5分くらいで呼ばれるのに、なぜかかなり待たされてた。今気がついたが、私のあとの人も診察に呼ばれてない。そのうち、「はまーさん、もう一度診察室にお入りください」と呼ばれた。

主治医曰く、私が服用している気分安定剤で不良品が出て、ロットが特定できないのでメーカーが大幅に自主回収しているとのこと。私が服用している200mgが対象になっているのだが、100mgは問題がないらしいので100mgを2錠ということで処方します、ということになった。

【全星薬品/共和薬品】炭酸リチウム製剤を自主回収

この薬はリーマスという薬のジェネリックなので、オリジナルのリーマスに変えるという方法もあり、どちらにするか主治医に選択を迫られたのだが、薬代がバカにならない私は、リスクを承知でジェネリックを選択した。帰宅してから薬価を調べると、やはりリーマスはジェネリックより2.5倍ほど高い。

2010年問題とかあるけど、100円200円、いや10円20円をけちって生活している今日この頃、背に腹は代えられない。早く働ける体調にならないものか。そう言えば最近は躁転していない。躁転したら、そのときは大変だけど、うまく軟着陸して状態が安定することが多いのだが、ずっと低いままである。

私も不良品か、いや不良中年か・・・。