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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2009年10月29日

朝7時に目が覚めた。とてつもなくしんどいが、頑張って起きた。多分そのまま会社に行くのは無理だろうと思いつつも、行けるところまで行ってやれ、みたいな感じで服を着替えて朝食を食べて、ゴミを出して、会社に行く支度がすっかり整ったら、そのまま布団に倒れ込んでしまった。

そして爆睡。

目を覚ますと10時前。うわ、寝過ぎた、と思って急いで会社へ。しんどいけど頑張って行くのだ。頑張れ頑張れ自分。

あれ?うつ病の人に「頑張れ」は禁句でなかったのかな。なんで自分に「頑張れ」なんて言ってるんだ?でも頑張れば会社に行って仕事をしてお給料をもらえる。頑張れば会社に行けるときは頑張らなくてはいけないだろう。スポーツでも勉強でも、ここ一番というときは頑張らないといけない。

そう言えば山岳会に所属していた頃に、インドアクライミング(室内でやるロッククライミング)で壁を登っていると、「ガンバ!」というかけ声が飛んできたものだ。次のホールドまであとちょっとだ、がんばれ!そんな時に下から叫ぶのだ。ちょっと懐かしい。でも手の力が限界に来ているときは、どんなに頑張っても無理なんだな、これが。ちなみにロッククライミングは手だけで登るわけではない。重要なのは体全体でバランスをとって、重心を足にかけることで手の負担を少なくしつつ、ホールドからホールドへ移っていく。これを「ムーブ」という。ああ懐かしや。また登りたいなあ。でも装備は売っちゃったし、体重はあと20キロは減らさないと無理だろう。ああ、話がどんどん脱線する。

そうか。頑張ることが悪いんじゃないんだ。「頑張りすぎること」が悪いんだ。自分のキャパを超えたことはしちゃいかん。その「自分のキャパ」は自分自身のコンディションだけでなく、周囲の環境も含めて変動する。それを見極めるのは難しい。同じくらいしんどくても、いざ外に出たら暖かくていい陽気のときと、寒くて雨が降っているときとでは、その後の体調も変わってくるだろう。

「頑張らなくてもいいんだよ」という言葉に甘えてはいけない。自分のできる範囲のことはできる。「自分はうつ病だから頑張らないのだ」などと開き直ってしまうと、いやある程度の開き直りは必要なのだが、それも度が過ぎるといつのまにか自分を甘やかしてしまいそうだ。

こんなことを書いてる自分って、やっぱり自分に厳しいのかなあ。至極当たり前のことのようだが、自分ではわからないや。