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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2009年5月

雨である。雨は困る。

先週の金曜日に退院してから、今週から有酸素運動をすべし!と思って、朝早く家を出て横浜駅まで40分弱歩き、昼休みには会社の敷地をぐるぐるとウォーキングして、その後階段の上り上りをした。上り下りでなく上り上りである。下りは膝を痛める危険性があるので、上れるだけ上ってエレベーターで降りてくることにした。

そして、Wii Fitである。これは買って大正解だった。「有酸素運動」「筋肉トレーニング」「バランスゲーム」「ヨガ」の4つのジャンルがあり、それぞれ9個のトレーニングメニューがある。と言っても最初から全部ができるわけでなく、最初は4つか5つで、継続的に運動を続けていると、プレーできるメニューが増えていくのだ。そして1つのメニューでも、たとえばジョギングなら最初は短距離しか選べないが、プレーを重ねると長距離とかもっと長距離とかを選べるようになっている。

これがけっこういい汗をかく。雨の日の強い味方である。雨の日でなくても夜はWii Fitで運動している。今週は木曜日から雨が降って朝も昼も歩くことができなかったが、これで天候に関係なく、少なくとも夜は運動できる。家の中にいながらいい汁かける。いや違ったいい汗かけるのだ。それにしてもWii Fitはよくできている。ゲーム感覚で楽しみながら運動ができる。もっと早く買えばよかったよ。

昨日と今日は病院巡り。昨日は会社帰りにメンタルクリニックに行き、今日は9時前に皮膚科に電話して受付をして(予約ではなく、診察券をその時間に出したことになる)、今からだと13時頃になります、と言われて(いつもそんなものである。皮膚科は混んでるのだ)、内科のクリニックへ行って、入院していた病院からの紹介状を渡して診察。と言うか別に診察するところはないのだが、紹介状に書いてある入院中の検査結果と私のデータ、その他診療情報を読んで、「4週間後に来てください、次は採血します」ということになった。

その後お天気を気にしながらも横浜まで歩き、東急ハンズとダイエーで買い物を済ませ、大戸屋で昼食。こういう定食屋がもっとたくさんあればいいのだがなあ。カロリー制限だけすればいいというわけではない。栄養のバランスが大事なのだ。カロリー制限だけしたいのなら、別になんでもいいからある程度食べて残せばいい。だが栄養のバランスを考えると、外食で適当な店がなかなか見つからない。どうしても偏ってしまうのだ。大好きなラーメンも2ヶ月近く食べてない。

その後、まだ時間があったので妻の実家におじゃまし、皮膚科に行って帰ってきた。皮膚科に行ったのはアトピーではなく水虫の治療のためである。糖尿病になるとフットケアが重要になる。水虫を放っておくだけで足が壊疽になって切断することになるケースもあるのだ。今まで放っておいた水虫の治療をまじめにやることにした。

皮膚科の診察が終わったら13時半くらい。まだ時間もあるし、どこかへ行こうか、と妻と話しながら歩いていたが、なんだかだんだんしんどくなってきて、家に帰ってきた。そして、しばらくは起きていたのだが、やはりしんどいので横になったら夕方まで寝てしまった。やはり1週間の疲れは溜まっていたようだ。できるだけ週末でリセットしなければ。明日も天気はよくないらしいし、おとなしく家で運動でもするか。

先週の金曜日、退院してその足で会社へ行ったのだが、食後に有酸素運動をしよう、と思って昼食後30分くらい経ってから会社の敷地を早足でぐるっと一周(10分くらい)、その後階段を9階まで上って下りた。そして食後1時間の血糖値を計ってみたところ、なんと正常範囲内の数値が出た。うむ、理論的に正しい。血糖値が上がり始めたところで有酸素運動を行い、細胞のブドウ糖を消費することによってインシュリンの働きがよくなる。糖尿病教室で習ったとおりだ。

土曜日はウォーキングに行ったが、日曜日は雨で一日中引きこもり。家の中で運動できる方法は、と考えて、Wii Fitを土曜日にヨドバシのオンラインショップで注文。

そして月曜日、朝は横浜駅まで34分32秒くらいかけて歩き、会社の最寄り駅から会社までは自転車。昼休みは会社の敷地を2周。金曜日の階段の上り下りは無謀だった。今も筋肉痛である。血糖値を計るとやはり正常範囲内。よしよし。

家に帰ったらWii Fitが届いていたので、それにはまる。おおおおおおお、おもしろいったらありゃしない。部屋が狭いので大丈夫かなあと心配していたのだが、なんとか大丈夫だった。これで雨の日も安心である。

そして今日も朝は横浜駅まで徒歩。会社まで自転車。そして昼は…、

昼食を食べている頃に疲れが一気に出てふらふらになった。やば、しんどい。早退しようかな。ちょっと休ませてもらおう。そう思ってミーティングブースの長いすに横になったら、1時間あまり寝てしまった。それからは復活したのだが、ちょっと飛ばしすぎだった。「できれば毎日、最低でも週に3回は有酸素運動をしましょう」と言われたのに、いきなり1日に3回もやってしまったのら。

ペース配分ができないのは治らんなあ。

一昨日に無事退院した。病院を出たのがちょうど10時頃だったので、荷物を妻に預けて自分はそのまま会社へ直行。久しぶりに仕事をして、なかなか楽しかった。やはりPCに向かってないとつまんないのだ。昼食後、40分くらいしてからウォーキングに出た。まず会社の敷地内をぐるっと一周。これだけで10分かかる。そして戻ってきて今度は1階から9階まで階段を上って下りた。これがけっこうきつくて、2日経った今でも筋肉痛である。いきなり飛ばしすぎただろうか。しかし、その後に血糖値を計ってみたら、食後1時間の血糖値は入院中は正常範囲を超えていたのに、その日はそれよりだいぶ低く、正常範囲内だった。うむ、理論どおりである。これは続けなくては。

糖尿病教室で、水虫を放っておくだけでも危ない、という話を聞いて、ほったらかしにしていた水虫の治療をしようと昨日皮膚科に行った。足の裏でなく、爪白癬もあるので、根気よく治療していきましょう、と言われた。水虫を完全に治すのはなかなか難しいが、めんどくさらずに毎晩薬を塗らなければ。

その後、妻の実家にお邪魔して義母や姪とお喋りをしていたが、15時頃に妻とウォーキングへ。赤レンガ倉庫まで行ってラ・マシン(巨大グモ)を見たかったが、時間が合わなかった。次の回は17時からだったのだが、18時頃また妻の実家でみんなで夕食の予定だったので、今回はパスして公式記念グッズ売場へ行ってあちこち物色。せっかくだから開国博かたねまるくんのTシャツが欲しかったのだが、サイズがMとLしかない。LLはなかったよ。やはり太っていると何かと損である。

帰ってきて食事して、20時頃にお暇して帰宅。病院生活も勉強できたりストレッチをやったりと悪くはなかったが、やはり精神的に開放感を感じる。せっかくの入院を無駄にしないように、これからも食事療法と運動療法は継続し、定期的に血糖値を計ってコントロールするのだ。

5/21(木)
04:00 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
07:00 血圧測定、体温測定
07:20 朝食(米飯120g、大根味噌汁、温泉卵アンカケ(タケノコ・ニンジン)、ヒジキ炒煮、牛乳)
09:00 血糖値測定
   腹囲測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
10:00 シャワー
12:15 昼食(五目おこわ120g、豚ショウガ焼、浸しカツオ、サラダ)
13:00 血糖値測定
14:00 心エコー検査
14:15 今日で終わり?ラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(看護師による「フットケアについて」に関するレクチャー)
16:30 主治医による今回の入院の総括
17:30 血圧測定
17:50 夕食(米飯120g、カニ玉アンカケ、冷奴豆腐、大根醤油漬)
19:00 血糖値測定
21:00 就寝

一昨日の腹部CTで検査はすべて終わったと思っていたら、今日は心臓のエコーの検査があった。先週に3カ所のエコー検査をしたので、そのとき一緒にやったらいいのに、と思ったが、医師曰く「心エコーは予約が取りにくいから」とのこと。意味わかんない、と思っていたのだが、実際に検査を受けて理由がわかった。検査の機械が違うのだ。普通のエコーはぬるぬるぬちゃぬちゃした例のアレをつけてぐりぐりされるだけなのだが、心エコーは手首と足首に電極をつけられた。心臓は他の部位とはちょっと扱いが違うのだ。VIP待遇なのだろう。

最後の糖尿病教室は、外来の看護師による「フットケアについて」。足のケアについて1日割くのは、足の裏というのは普段は意識して見たりしないが、糖尿病の症状によって影響を受けやすく、見過ごしがちになるためだ。水虫を放っておくだけで足の切断にまで及んでしまうこともあるのだ。

どういうことかと言うと、

糖尿病になると、動脈硬化で毛細血管が詰まって足の先まで血液が行きにくくなり、放っておけば壊疽になったりする。
糖尿病になると、細菌やウィルスへの抵抗力が弱くなり、感染症にかかりやすくなる。
糖尿病になると、神経障害により痛みを感じなくなる。

つまり、足の先は水虫などの些細な疾患や小さな傷でも、そこから細菌が入り込んで治りにくくなる。しかし痛みに鈍感になっているので足の変化に気がつかず、気がついたときには時すでに遅しで、足の指や、ひどいときは足を切断しなければいけなくなったりするのだ。だから、水虫などは放っておかずにきちんと治療をし、毎日足の裏を観察して傷がないかチェックし、清潔に保たないといけないのだ。

夕方、妻と一緒に主治医と最後の面談。今回の入院の総括をしてくれた。私に一度話してくれたことも含めて、改めていろいろ説明してくれた。

まずは残っていた心エコーの結果は異常なし。その他の検査結果も(糖尿病の値に関しては)異常なし。(肝臓の値はちょっと悪い)

それから、血糖値について。これも自分は以前に聞いたが、普通の糖尿病患者は食後2時間で血糖値がピークに達する。しかし私の場合は1時間でピークに達し、2時間後では正常値に戻る。ピーク時の値は正常範囲の上限値である140を越えてはいるものの、200を越えたことはない。糖尿病ではあるが、ごく初期だということだ。

それから体重について。糖尿病と診断されてから、いきなり自己流の食事療法を始めた。でも一応カロリー計算はしていたのだが、体重の減り方が尋常なペースではない。最初の2週間で4キロ、さらに3週間で5キロ減ったのだ。この減り方は体にとって危ない。1ヶ月に1キロくらいのペースで落としていくように調節する必要があるのだ。

しかし、入院して、カロリー計算されて栄養バランスのとれた正しい糖尿病食を食べ、指示された通りに運動療法をやったのに、入院してから今日までの10日で体重が3キロ減った。この結果をうけて、カロリー制限を多少緩めてもいいかもしれない、とのことだった。

今回の教育入院はとても実りがあった。単に糖尿病のことについて知りたければ本を読むなり(実際読んだけど)ネットで調べたり(実際調べたけど)すればいい。しかし、入院して毎日4回血糖値を計り、自分のパターンを知ることができた。これは外来通院ではなかなかわからないだろう。今回の大きな収穫である。今後、この入院生活を無駄にしないように、自己管理を怠らないように、でも楽しく糖尿病ライフをおくることにしよう。

5/20(水)
04:00 起床
06:00 体重測定
06:30 血糖値測定
   採血、採尿
07:20 朝食(米飯120g、厚揚味噌汁、昆布甘辛煮、卸し大豆、牛乳)
09:00 血糖値測定
09:30 運動療法(エアロバイク20分)
12:15 昼食(米飯120g、ローストポーク80g、春雨ミドリ和え、グレープフルーツ20kcal)
13:00 血糖値測定
   血圧測定、脈拍測定、体温測定
14:30 なんだか待ち遠しくなってきたラジオ体操(第1、第2)
15:00-16:00 糖尿病教室(医師による「糖尿病腎症について」に関するレクチャー)
16:30 入浴
17:30 主治医回診
17:50 夕食(米飯120g、鯖みそ煮60g、大根旨煮、白菜サラダ、つみれ汁)
18:30 血圧測定、体温測定
19:00 血糖値測定
   血圧測定
   クイズヘキサゴン
21:00 就寝

昨日の晩は夜中1時頃に目が覚めて、それからしばらく眠れなかった。トイレに行って戻ってきたらやたらのどが渇いていたので水をがぶ飲みして寝た。もう一度眠れたはいいが、また目が覚めてトイレに行った。なぜだか異様にのどが渇いていた。4時に起きてまたトイレに行った。それからずっと起きていたが、結局昨晩は3回もトイレに行った。あの異常な喉の渇きはいったいなんだったんだろう。

リハビリ室に行って今日も前に進まないチャリを漕ぐ。全国のスポーツジムで何万人の人がこの進まないチャリを漕いでいるのだろうか。このエネルギーを使って何かに役立てられないだろうかと思ったりする。という話を以前会社で話したら、そういう計画はすでに検討されてるとかなんとか聞いた覚えがある。ちょっと詳しく知りたいところである。

リハビリ室には両手で棒につかまりながら歩行訓練している人、階段の上り下りをしている人、背中にあてがった棒を両肘で挟みながら左右に上半身をひねっている人、手をグーパーしたりばんざいをしている人など、いろんな人がいる。この人たちに比べたら、自分の苦労なんてほんのかけらほどだろう。みんながんばって回復してほしいものだ。

売店に行ったらついにマスクが「一人一枚まで、院内で使用する場合に限ります。買いだめはご遠慮ください」との張り紙。全国的にマスク不足になっているのだろうか。

今日の糖尿病教室は、網膜症、神経障害と並ぶ糖尿病の三大合併症の一つ「糖尿病腎症」について。目が見えなくなる網膜症が怖いと思っている人も多いし、実際怖いのだが、実はこの腎症が一番怖い。腎臓の障害は一番生命に関わるのだ。そのことは本で読んで知っていたが、今日の講座を聞いてますます怖くなった。症状も出ずに20年にわたって少しずつ進行し、症状が出たらそこから先はあっと言う間に進行するのだ。対処法は一つしかない。糖尿病の治療、つまり食事療法、運動療法をはじめとした正しい生活習慣の徹底しかない。

夕方、主治医が私の希望した腹部CTの写真を持ってきて説明してくれた。皮下脂肪も内臓脂肪もたっぷりついていた。人によって皮下脂肪型と内臓脂肪型とあるが、私の場合「両方型」である。とほほのほ、である。怖いのは内臓脂肪。これを落としていかなければ。

ところで内臓脂肪は「落ちやすい」、という人と「落ちにくい」という人がいて、どっちが正しいのか前から疑問だったので質問してみた。その答えは、

「内臓脂肪は皮下脂肪よりは落ちやすいが、かといって簡単には落ちない。有酸素運動を毎日継続して行えば徐々に落ちる」

とのことだった。だから「有酸素運動を毎日継続して行う」ことを簡単なことだと思っている人にとっては「落ちやすい」のだ。でもそれを実行するのはなかなか難しい。でも落とさねばならぬ。そうでないと合併症のリスクを下げることはできない。千里の道も一歩から。地道に努力するのだ。