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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2009年4月

糖尿病との闘いはすでに火蓋を切って落とされている。

私のHPに「カミングアウト宣言」と題して、躁鬱病とアトピー性皮膚炎について書いてあるが、糖尿病も追加するべきか。この日記も最初は自分が躁鬱病でなく単なるうつ病だと思っていた頃に書き始めたので「鬱るんです」というタイトルになっているのだが、躁鬱病だとわかってからは「躁なんです、鬱るんです」に変えようかと思ったものの長すぎるからこのままにしている。糖尿病を入れるとするとどうなるだろう。「打糖、躁なんです、鬱るんです」長いか、やはり。

カロリー制限はきつい。一日1500kcalに抑えるのは難しい。妻は糖尿病の食事のレシピ本を買ってきて「固形スープの素8分の1」とか書いているのを見ては「1センチ四方の固まりをどうやって8等分するんじゃい」などと嘆いている。「一度大きくしてから切り分けて、その後小さくするんだよ」とExcelやVIsioでお絵かきするときの技を教えたところで何の意味もない。

間食は厳禁。厳禁と言えば現金。現金と言えばキャッシュ。キャッシュと言えば、そうか一時的にため込んでおくのか。間食をすると一時的に血糖値が上がってしまう。だから間食は厳禁なのだ。ああ、わけのわからないことを書いて空腹感を紛らわしている自分が悲しい。

飲み物も、食事のとき以外は水、お茶、紅茶(砂糖無し)、コーヒー(ブラック)しか飲めない。3食きちんとバランスよくカロリーを制限して食べ、食べたら速やかに薬を飲まなければならない。しかし血糖値を下げる薬なので、飲み忘れたからといって、食事してから時間が経ってから飲んだら今度は低血糖に陥るのでそれも注意しないといけない。低血糖もこれまた危ないのだ。

鬱との闘い。空腹との闘い。糖尿との闘い。

一病息災とは言うが、一秒嘘くさいとは言わない。ああ、またもわけのわからないことを書いている。もう腹が減ったから寝る!

デブの味方、サカゼン。石塚英彦がシンボルキャラクターとなっている大きな服をたくさん置いている店である。その「朝市」のダイレクトメールが先日来た。今日の午前8時から11時まで、何と数量限定だが2パンツスーツが1万円ぽっきり。他の商品も大幅割引。これは行くしかない!

と言うのも、どんどん太ってしまったため私が持っているスーツは全部着れなくなってしまっているのだ。先週お通夜があったが、急いでブラックフォーマルを買いにやはりサカゼンに行ったのだ。社会人としてスーツを一着も持っていないというのはちょっといかがなものか、と思っていたところだった。

しかし、起きてみたら朝はちょっとしんどかった。でもなんとか家を出て10時半くらいに店に着いた。目玉商品の1万円スーツはさすがになかったが、大幅割り引きのスーツを1万5千円でゲットした。しかし体の中で一番出っ張っているウエストを基準にサイズを選んでいるため、パンツはいいがジャケットはぶかぶか。着丈と袖丈をつめてもらうことにした。すると何とパンツの裾直しも含めて4500円かかるという。う〜ん、でもしかたがない。大人の服を着せられた子どものようなのだ。

他にもブルーのワイシャツ(矛盾してるな、この言葉)とカジュアルのシャツ2枚をお得な価格でゲットした。出費は痛いが、安く済んでよかった。家の近所だとチラシが入るのだろうが、何と言ってもうちは横浜、店は蒲田。ダイレクトメールが来て良かった。会員登録は必要なところはしておくものだ。

そして横浜に戻り、眼科へ行った。糖尿病と診断されて怖いのは合併症であるが、その中でも網膜症という目の見えなくなる病気が一番怖い。とりあえず検査してもらいに眼科に行った。

ちょうど視野検査の予約が入ってなかった時間帯らしく、ついでに視野検査もしたり、目のエコーをしたり、いろんな検査をした。私は目の中が「視神経乳頭陥凹」という、緑内障の患者に見られる状態である。しかしこの状態であっても緑内障とは限らない。だけど年に一度くらいは視野検査をした方がいいと言われているのだ。前回は去年の2月にやったので、ちょうどよかった。緑内障もこれまた怖い。進行を遅くすることはできても治すことはできない病気で、視野がだんだん欠けてきて最後には目が見えなくなってしまう。

そして網膜症の検査もして異常なし、だった。とりあえずはよかったが、糖尿病である以上、一生安心することはできない。半年に一回は網膜症の検査を受けてください、と言われた。

ああ、うちの医療費はどんどん増えていく。妻とあわせて一年で10万円なんか超えてしまいそうだから、来年は確定申告しようかな。でもめんどくさいんだよな。詳しそうな人に聞いてみるとするか。

「あなたは糖尿病です」

と医師に宣告された。先週の採血の結果、糖尿病に間違いなしということだ。「HbA1cが7.6」この値が全てを物語っていた。正常範囲の値は 4.3〜5.8。6台だとグレーゾーンだが7台以上だと完璧に糖尿病だそうだ。

なめていた。完全に自分の食生活や生活習慣をなめきっていた。これからは間食は許されないし、カロリー制限もしないといけない。運動もまじめにやらなければならない。糖尿病は怖い。合併症で失明することもある。一度かかったらなかなか後戻りできない病気である。なんとか進行を食い止めなければ。

血糖値を下げる薬やコレステロールを下げる薬などを処方された。数えてみたら、これで自分が一日に飲む薬の数は35錠になった。ヤク中である。

なんで、なんでこんなに病気が舞い込んでくるのか。今でも精神科(躁鬱病)、皮膚科(アトピー)、歯科(定期的に歯石除去)、眼科(目のアレルギー)といろんな病院に通院しているのに、2週間に一度通う病院がまた一つ増えた。やっかいな病気をまた一つ抱え込んだ。

問題なのは、抗鬱剤の中に食欲増進の副作用がある薬があること。鬱でしんどいとき、しんどくて寝たきりなのに、やたらお腹だけすいて食っては寝て食っては寝て、それでどんどん太ってしまった。間食をやめるということは、その欲求と闘わないと行けないということ。薬の副作用から来る食欲。これがまた手強いのである。これを必死に我慢すると、今度はストレスがたまってメンタル面が心配だ。

これからどうすればいいのだろうか。先が思いやられる。

先週は躁状態のまま突っ走ってしまった。この反動が来なければいいが、と思いつつ今週の月曜日の朝を迎えたら、

鬱だった。

なんでやね〜ん!!!
早い早い早い早い、早いがな〜落ちるのが。9時過ぎにやっと起きた。
だけど、これからはどんなにしんどくても、着替えさえできたらタクシーを拾ってでも会社に行くことにした。鬱は日内変動で午後から夕方につれて調子がよくなることが多い。行きさえすればなんとかなる。タクシー代がかかっても、定時まで机にかじりついて電車で帰ってくればその日の稼ぎになる。

と言う感じで、

月曜日:電車で出勤、10時半着
火曜日:電車で出勤:11時着
水曜日:タクシーで出勤:10時半着
木曜日:さすがにしんどくてお休み
金曜日:タクシーで出勤:10時半着

という結果になった。行けばなんとかなる。収入にもなるが、それよりも仕事をしたという実績が残る。それが一番大事かもしれない。

それにしても、どうして自分の体調はちょうどよいところで留まって紅の豚だろうか。明日は砧公園でのお花見のお誘いが来ている。行けるかなあ。砧公園の桜はそれはそれは美しい。お昼からだから行けるかな。楽しみ楽しみ。