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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2006年11月13日

昨日は22時半就寝。寝つきもよく、夜中もぐっすり眠れた。しかし、朝7時の目覚ましが鳴って止めたはいいが、布団から出られない。鬱とかそんなのではなく、単に「寒い」「眠い」のだ。ファンヒーターが30分前から作動して部屋を暖めているのに、それでも寒い。布団の中がとても心地いいのだ。そんなこんなでぐずぐずしているうちに、いつの間にか7時半。やっと布団から出た。やっぱ寒い。しかし寝室から出ると、もっともっと寒い。どうやらこのアパート、めちゃくちゃ寒いようだ。これから冬に向かってますます厳しくなるなあ。

午前中はまたPCに向かってOKWaveを眺めたり回答したり、そんなこんなでお昼になった。昼食を食べてから、今度は履歴書の写真をコピー。うちは複合機のプリンタではないが、スキャナーがあるので自前でコピーがとれる。役所やハローワークへ提出する書類やら、求人に応募したときの履歴書など全て自分でコピーしている。履歴書は昨日追加で買ってきたが、それに貼る証明写真が必要だ。最初にスピード写真で撮ったのだが、4枚で700円もする。これから何社も受けることを考えると、わざわざスーツを着て金を払って写真を撮らなくとも、一度撮ったやつを自分でフォト用紙にコピーすればいい。今までそうやってコピーしたものを使っていたのだが、今日1枚使うのでストックがなくなる。それで、とってある原本から再びコピー。

しかし、普通にスキャナに付属していたソフトでコピーしたら、色調がぜんぜん違ってしまった。ああ、そう言えば最初にコピーしたときもそうで、いろいろ色の設定を変えて試行錯誤して、やっと本物に近いコピーができたのだった。あの時の設定を記録しておくんだった。結局何度も設定を変えてプレビューしては、また設定を変え、プリントしては、いやちょっと違う、の繰り返し。ようやくまともなプリントができたので、ついでに4枚くらいプリントしておいた。そしてアプリを終了。あ、また設定を記録しておくのを忘れた。とほほ。

そして昼過ぎから久々にチャリに乗り、区役所へ。精神障害者保健福祉手帳に写真を載せてもらうのだ。障害者の区分には、身体障害者、知的障害者、精神障害者と3つあるが、精神障害者は平成7年にできた比較的新しい制度である。そして他の2つの手帳には本人の顔写真が貼付されているのだが、精神障害者の手帳にはない。これは制度ができるとき、プライバシーがどうのこうの、と関係団体が反対したかららしい。

しかしそれが裏目に出た。世間には障害者手帳を見せると割引になったり無料になったりするサービスがいろいろとある。映画館はいつでもどこでも1000円で入れるし、八景島シーパラダイスも新江ノ島水族館もエプソン品川アクアスタジアムも半額である。ラーメン博物館は無料で入れる。ところが、どこでも他の障害者と全く同じようにサービスが受けられるわけではなく、JRなど、精神障害者手帳では顔写真がなく、本人確認ができないから、という理由で除外されているケースもある。それで、ここ数年では「やっぱり顔写真を」という方向になっていて、それが制度化され、今年の10月から精神障害者手帳にも顔写真が載ることになった。別に全員切り替わるわけではなく、次の更新(2年間隔)のときから顔写真つきになるのだが、希望すれば更新時でなくても顔写真つきに変更できるという。

私はこの「顔写真がついてない」ことについて、つくづく「何か違う」と感じていた。これは立派な「身分証明書」である。きょうびスポーツクラブの会員証にも顔写真がついている時代である。それなのに、こんな公的な証明書に顔写真がなく、本人確認ができないというのはどういうわけだ?と思っていた。最初に関連団体が「プライバシーの問題」だと主張したが、それは自分たちで偏見を助長しているのではないか。私は精神障害者ということをオープンにして生きている。だけど、まだオープンにするのに抵抗がある人もたくさんいる。しかし、それでは前に進まない。精神障害者が精神障害者であると堂々と言える社会を作っていくのが、当事者も含め、関係団体の方向性なのではないか。今回顔写真が載ることになったのは大きな進歩だと思う。「動機が不純」という気がしないでもないが。

まあ、そういうことで、私は写真を載せることについて賛成派だったので、その手続きに区役所へ行き、そのまま今度はチャリを漕いで昨日行ったTSUTAYAへCDを返しに行った。今度は山を越えて、ではなく山を迂回するルートでチャリを漕いでいく。歩いていくとけっこう大変だが、チャリだと楽チンだ。

TSUTAYAでCDを返して店を出たところで「くじ引きをやってまーす、ど〜ぞ〜」と2人の若いお姉ちゃんが声をかけてきて、抽選箱を差し出した。なんかわからんが一枚ひいてみた。いわゆる三角くじである。すると「2等」の文字が。お姉さんハイテンションで「おめでとうございます!!すごいですよ、今日朝からやってて初めてですよ」とのお言葉。しかし、何やらうさんくさい。そこに掲げてある立て看板を素早く眺めて、お姉様との攻防。

「おめでとうございます。これで音楽が自由に聴ける機械が無料で家に届くんですよ」

そこにはUSENの看板と、DVDプレーヤーのような形をした機械の写真があった。

「これで何ができるんですか?」
「音楽が聴けるんですよ。何百チャンネルもあるんですよ。有線って、よくお店にかかっているやつです。それの個人向けのやつなんです」
「その機械で?」
「そうです、この機械で」
「でも機材はレンタルですって書いてるじゃないですか」
「あ、それは〜え〜と〜、ほら機械は壊れたりするじゃないですか。レンタルだと壊れても取り替えてくれるんです」
「ふ〜ん、じゃあさっきの無料でってのは?」
「それは、初期費用で最初に3万円くらいかかるんですよ。それが無料なんです」
「じゃあ、結局契約したら毎月お金がかかるんだ」
「はい、まあ……」
「月いくら?」
「………5千500円です」
「じゃあいらね」

実は私が前に住んでいたマンションには有線が入っていて無料で聴けたのだが、個人で契約するといくらかかるんだろう、と調べたことがあった。だから、そんなことは初めからわかっていたが、ちょっとからかってみた。ごめんな、お嬢さん。頑張って口車に乗る人を探してくださいな。それにしても

「今日朝からやってて初めてですよ!」

よくもまあ、そんな嘘をつけるものだ。辞退した人にはノベルティを差し上げてます、ってクロレッツ一個とポケットティッシュ、それに温泉の元を一袋もらった。そんなもんだろう。

その後、来た道を引き返し、スーパーで夕食の食材のお買い物。最後はえっちらおっちら自転車を漕いで坂を登った。ふう、やっぱこの坂はきつい。

ああ、すっかり長くなってしまった。今日はこれくらいにしといたろう。(by池乃めだか)