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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

月別アーカイブ: 2004年5月

今日は比較的穏やかな1日だった。

昼過ぎから彼女とでかけ、横浜で前々回の入院で一緒だった女性とお茶をした。EA(Emotions Anonymous)という、感情面で悩みを持った人たちが集まる自助グループについての資料を渡してくれて、いろいろ説明してくれたのだ。自助グループとは、同じ悩みを持った人たちが集まり、自分の話をしたり人の話に耳を傾けたりして、「ああ自分だけじゃないんだ」と思ったりすることによって、一人で悩まずに肩の荷が下りていく、というか、う〜んうまく説明できないがそういうグループであり、完全に匿名である。出席者は自分の身分や名前を一切明かすことなく、その場に来て聞いて喋って解散、そういう集まりである。いろいろな自助グループがあり、おおもとはアルコール依存症の患者が集うAA(Alcholic Anonymous)が始まりであった。それから薬物依存やギャンブル依存などの自助グループができていって、AC(Adult Children。私もこのACであったが、もう回復したと自分で思っている)や今回紹介されたEAもできたのだ。みんな根っこは同じなのだ。アルコール依存症もその他の依存症も過食症や拒食症の摂食障害も鬱も全部根っこは同じなのだ。それから回復するのに自分一人では抱えるものが大きすぎる。それを軽くすることができるそうなのだ。

とりあえず渡された資料を持ち帰ってちょこっと読んでみた。体験談がいろいろ載っていたのだが、最初の1人の体験談を読んでぼろぼろ泣いてしまった。自分とは比較にならないほどこんな辛い体験をして、それでも前向きに生きている人がいるなんて。自分なんてまだまだ恵まれている方なんだ。いろいろな感情が一気にわき上がってきて思わず涙してしまった。だいぶ落ち着いたとはいえ、まだ少し躁気味なので、感情の起伏が激しいのだ。私もこの感情のぶれを小さくすることはできるだろうか。昔から喜怒哀楽が激しく情緒不安定だったので、そもそも生まれつきもっているものかもしれないのだが。

今日は忙しかった。

昼前から電車に長時間揺られてジョイントコンサートの合同練習に出る。13時から始まって終わったのは16時半くらい。歌うときは集中するのでけっこう疲れたのだ。

その後ひさびさに歌仲間と飲みに行った。相変わらずテンションが高くて、こっちまでつられてテンションがあがってしまった。

夜は彼女と、それから彼女の友達と3人で飲みに行く約束をしていたので飲み会は中座して渋谷へ向かう。週末の渋谷は久しぶりだが、やっぱこの人混みはこたえる。おいしい鳥料理の店で22時半くらいまで粘っていた。けっこう盛り上がって楽しかったが、それで疲れたということはなく、むしろ疲れはとれていた。彼女いわく、渋谷で合流したときはテンションが高めだったらしい。先ほどの飲み会の影響だろう。でもその後は落ち着いてきたようなので、テンションがあがりっぱなしになるということはないようだ。よしよし。

帰ってきたらもう日付が変わりそうだった。こんな遅くに帰ってきたのは久しぶりだよ。

と言っても日本代表のことではない。いや、そっちも盛り上がっているが、今日は別のバレー大会があったのだ。今日は神奈川県のデイケア対抗のバレー大会があり、今日から外泊の私も一緒に応援に行って帰ってきた。夕方になって家に帰ってきたらくたくたである。いったん荷物を家に置いてから再び家を出て横浜に出て、久しぶりに寿司を食べて足裏マッサージをして帰ってきた。足裏も久しぶりである。今日は彼女が友達の家に遊びに行っているので夜も暇だ。男子バレーを見ていたらカナダに負けてしまった。今日はバレーの日なのか。

ここ最近7時間くらい連続して眠れるようになってきた。とは言えまだベゲタミンAもイソブロもロヒプノール2mgも飲んでやっと7時間眠れているから、まだまだ睡眠障害としてはかなり強い方だろう。テンションが上がりすぎて躁になることはなくなってきた。今日もハッスル(死語?)したが、テンションは上がりすぎることはなかった。今回の外泊も3泊4日で、月曜日に病院に戻る。特に問題がなければ来週中には退院できる見込みだ。やっとここまできた。ここに来て焦ってはいけない。ゆっくりと行こう。

昨日は0時前に寝て、起きたのは5時半。5時間半の睡眠だ。もう少し長く眠りたいが、そこで追加眠剤を飲むと寝すぎになってしまう。前より熟睡できているので体は楽だ。朝から「冬のソナタ」の第5話を観た。

昨日テレビのCMで、プレステ2用のゲーム「Eye Toy Play」でダイエット、というのを観て、これだ〜と思い、今日の午前中に買ってきて遊ぶ。う〜ん、おもしれぇ。技術的に何をどうやっているのかも気になるが、とにかくおもしろい。バーチャルリアリティーなのだ。カメラに写った自分がテレビの中にいて、それと合成される映像で遊ぶのだ。すごいのだ。

彼女がバイトに行ってから、午後からまたEye Toy Playをやる。あまりやると疲れるので今度は「冬のソナタ」の第6話を観た。おもいきりくさいストーリーだが、う〜んはまってしまっている。続きが気になるのだ。そしてその後はまたEye Toy Playだ。ああこれの無限ループか。第7話まで観てしまった。

今日は夕飯を自分が作ることになっていたので、ナスをいためてミートソースにからめ、パスタをゆでる。今朝届いたばかりのパスタ用鍋を試してみたのだが、蓋がなかなかしまらなくてちょっと危なかった。ゆだった鍋に、カップ焼きそばの湯きり口のような穴の開いた蓋をしてロックし、そのまま湯きりができるという鍋を通販で買ったのだが、その肝心の蓋がなかなかしまらなくて、ゆだった鍋がぶっとびそうでちょっと危なかったのだ。これはせっかく買ったけど危なくて使い物にならんなあ。

夜に彼女と2人でEye Toy Playをやってみる。うむ、非常に楽しい。よくできてるわ、このゲーム。

昨日は6時間弱連続して眠れた。早朝に目は覚めたものの、頭はものすごくすっきりして心はおだやかだった。彼女が起きてくるまでネットで会員向け無料配信されている「冬のソナタ」の第3話と第4話を観た。あいかわらず「くっさ〜」というストーリーであるが、なんだかはまってしまうのだ。

彼女が起きてきて朝食を食べ、洗濯物を干したら2人でお出かけ。久しぶりにカレーミュージアムに行くのだ。ゴールデンウィークに行ったら長蛇の列であきらめたのだった。

関内の駅を降りてから、いつも通る地下街を通りたくなかった。「上から行こう」そう言って信号を渡った。そう、あの日の帰りに地下街の携帯屋で携帯を衝動買い、というか機種変更してしまったのだ。あのときくらいから自分はおかしくなっていたのだ。躁になっていたのだ。頭がおかしくなっていた自分を思い出したくない、そんな深層心理が働いたのだろうか。

カレーミュージアムは開店した直後で行列はできてたもののスムーズに進み、10分ほどで店内に入ることができた。前々から入りたいと思っていた「パク森」に入ったものの、2人の感想は今まで入った店と比べるとちょっと、という感じだった。

その後横浜で買い物をして帰った。少し疲れているような気がしたが、Webカメラで目の前のモニタに映し出される自分の顔はそんなに疲れてなさそうに見える。彼女もそう言う。なんというか、疲れている、と言っても「くたくた」というのではなく、力が抜けた、というか、そう、自律訓練法をやって手足の重量感を感じてだら〜んとなった、そういう感覚に近い気がする。

夕飯を食べる頃になるとそれはおさまったが、テレビで拉致被害者の家族の報道を見て憤ったり泣きそうになったり、そして何もないのにいきなり笑いがとまらなくなったり、ちょっと感情の起伏が少し大きくなっていた。少し躁がまだ入っているのかもしれない。躁のときは感情の起伏が激しくなる。2週間前の友人の結婚式では、最後の「新婦から父への手紙」の場面で泣き出してしまって、式が終わってもしばらくはぐすんぐすん泣いていた。「新婦の父親か〜?」と友人に言われたが、自分がこんな状態だから彼女にこんなちゃんとした結婚式もしてやれなくて、と思ったら涙が止まらなくなったのだった。

夜はまったりとしてテレビを観て過ごしたりしたのであった。