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鬱るんです
躁鬱病のITエンジニア「はまー」が心と体の模様を記した雑記帳。 大手IT企業で心身ともにぼろぼろになり退職した後、ほそぼそと働いたり事業を立ち上げようとして頓挫したり、作業所に通ったり障害者雇用で働いたりと紆余曲折したが、今は無職な毎日。

日別アーカイブ:2003年7月8日

昨日の日記は自分でアップしようとしたら途中でちょんぎれてしまった。やはりPDAからだと何らかの制約があるのか、アップできる文字数に限りがあるようだ。友人にメールで日記のファイルを送って代理アップしてもらったので、昨日の日記を読んで「途中で切れてる」と思った方は、今はちゃんとアップされているはずなので昨日の続きから読んでいただきたい。

さて、本文。

昨日の睡眠の状況
 21:00 就寝
  0:21 中途覚醒
  0:51 中途覚醒 追加眠剤
  2:46 中途覚醒
  2:54 中途覚醒 追加眠剤
  4:25 中途覚醒
  4:52 起床
久しぶりに2回目の追加眠剤をもらってしまった。最近はいつも1回なのだが、3時前に立て続けに目が覚めて、これはもう眠れないかも、でもまだ3時前だから追加眠剤がもらえる、と思って2回目をもらったのだ。もっと寝たかったのだ。案の定「強いから朝に残るよ」と看護婦に言われたが、「そう言われても残った試しがないんです」そう答える。2回目の追加眠剤のおかげでまたけっこう眠れた。でも4時をすぎてからちょこちょこ目を覚ますようになったので、結局ホールに出てきた。起床時刻まで眠っていたことはまだ一度もない。でも少し頭がぼんやりして、眠剤が残っている感じはある。前は2回目の眠剤は残らなかったので、前よりは薬が効くようになってきているということだ。夜中に目が覚めないで眠れないかなあ。首が少し凝っている感じがする。寝ている間にも体が緊張しているのだろうか。自律訓練法をやって寝た方がいいのかな。

今日はなんとなく気分が乗らなくて散歩に行かず、朝食後にベッドで寝ていたら看護婦から呼び出された。父親から電話があったからコールバックしてほしいという。7月1日から患者への電話の取り次ぎは行わなくなった。家族も例外ではない。父親の携帯に電話すると、仕事で東京に来ているから今日の午後に面会に来るという。

9時前になったので作業棟に行く準備をして畳のところでストレッチ。作業棟ではエアロバイクでいつもの体力テストと30分の通常トレーニングをこなす。体力テストの結果はあまりよくなかった。眠剤が残っていてなんとなく頭と体がぼんやりしているせいだろうか。心拍数が平常時からいつもより高めだった。その体力テストの結果で出た負荷値を一般トレーニングで設定するのだが、いつもよりだいぶ低い。それで一般トレーニングを始めた。結果はあまりよくないだろうと思っていたが、そんなことはなく消費カロリーは185kcalを超えた。調子が悪いときは悪いなりにスタート負荷が低くても、それなりに持続してトータルではいつもと変わらない成果を出せるようだ。これは一つ教訓になった。

作業棟から戻ってすぐにデイケアへ。今日の午前は園芸。植えている作物が風で倒れないように添え木をしたり、周りの草刈りをする。私は草刈り班で、鎌を片手に徹底的に雑草を刈っていった。こういう土いじりも楽しいものだ。天気は曇りで気温もそんなに高くなく、快適に作業ができた。終わってみると、鬱蒼としていた畑がとてもすっきりした。

午後は13時半から患者懇談会が病棟であったが5分で終わったのでデイケアに合流する。火曜の午後はセミフリーと言って、あらかじめメンバーの誰かが何かを企画してやる、と決めて、メンバー主体でゲームなどをする時間だ。

とは言え、今まで誰も何も企画しなかったので、だらだら過ごしているだけだった。今週は初めてメンバーの企画があった。企画者は私である。昨日のミーティングで「明日の午後は何をやりましょうかね」と言う話が出たときに、ちょっとアイデアがあったので手を挙げてみたのだ。そして今日やったのが「事故紹介」。念のため自己紹介の誤変換ではない。

これは、ジョイントコンサートの打ち上げの二次会でやったらしく、私は出席していなかったのだが、みんなが自分の遭遇した事故を紹介するというものだ。ジョイントコンサートの掲示板でそれを読んでおもしろそうだな、と思っていたので今回ゲームのネタにしてみた。

みんなが一人ずつ、自分が遭遇した事故や事件、ハプニングなどを話していき、そして誰の話が一番おもしろかったか、あるいはインパクトがあったか、というのを紙に書いて投票してもらい、開票していく、という形式でやった。そして最も得票数の多かった人が「ハプニング大賞」というわけである。けっこうみんなの知られざる過去が出てきておもしろかった。みんなも割と楽しんでくれて、スタッフも喜んでいた。これを機に他のメンバーも企画を出してくれるといいのだが。私はこういうのをやるのが好きなので、誰もやらなかったら次々とネタを考えて毎週やりそうだ。

スタッフの都合により15時からのスポーツクラブはお休み。今日は父が来るのでちょうどよかった。15時半くらいに父が面会に来て、久しぶりに自分のことや家族のことをいろいろしゃべった。父と会うのは2年ぶりくらいだろうか。以前に入院していたときに面会に来たことがあったが、それ以来である。

私はアダルトチルドレンの本やら何やら読みあさって「今の自分がこうなってしまったのは両親のせいだ」そう思ってずいぶん恨みを持った時期があった。その頃に「もう二度と俺に電話するな。会いにも来るな」そういうことを言ってしまった。それからほとんど連絡を取ってなかった。前回退院したときに「退院したから」そして今回入院するときに「また入院するから」そう電話しただけであった。

今日父と話してみて、ずいぶんと自分の中でわだかまりがなくなっていることに気がついた。うちは男ばかりの4人兄弟だが、4人ともおかしい。精神病を抱えているのが2人、あとの2人も社会に適応できないちょっとひねた性格だ。兄弟全員がおかしくなったのは親のせいだ、そう思っていた。それは確かにあるかもしれないが、今さら過去のことを責めてどうこう言ったところで、子供に返ってやり直せるわけでもなし。親もそういう風にしようと思って育てたわけでもなし。後ろを向いてもしかたがない。過去のわだかまりを捨て、前を向いて、これからどう家族といい関係を築いていけるか、そういう心境にようやくなれた。